2026年8月23日日曜日

プロジェクト "山神社"(105) 大倭姫宮(西之院)

昨日は歯医者に行って、入れ歯というか詰め物というかよくわからんけどそれが一部欠けてしまったのの修理(治療というよりは修理とか作業という表現が相応しい)をしてもらったせいで時間が半端であり、外呑みには行けなかったのでアパートに帰って先週に引き続き「大山くんの取りこぼし確認」をやってみた。
やはりあんまり見つからなかったとはいえ、それでも山神石碑物件を含めて3社ほどそれらしい神社を発見した。
本日はそのうち笠山荒神社(かさやまこうじんじゃ:奈良県桜井市笠2415:0744-48-8312:駐車場は神社の鳥居横のほか向かいの蕎麦屋の駐車場も利用可能で潤沢)に行ってきた。
Google Mapsの投稿でどうも大山くんが境内社として祀られとるらしいとわかったからじゃ。
こりゃ行かねばならん。

7時30分くらいにアパートを出て神社までは国道169号線経由で約30分。
8時丁度に神社について早速境内にはいる。
社号標には普通旧社格とか式内社とか書く部分に「日本第一」と彫られておる。
こりゃ何じゃと思って調べたら、日本全国に数多存在する荒神社(うちのアパートのすぐ近くにもあってたまにお参りする)の中で一番最初に建立されたという事らしく、兵庫県の清荒神、和歌山県の立里荒神と並んで日本三大荒神社の1社とされておる。
参道両側にはかなり短い間隔で灯篭が並んどって、それらすべてに灯りが灯っとるのはなかなかいい雰囲気。
それらを眺めながら暫く歩くと最後にキツめの石段がありその上に本殿がある。
まずは大家(つまり笠山荒神社)に参拝し境内を彷徨き回って大山くんを探すが見当たらん。
ちょうど境内を掃除しとったおっちゃんがおったんで、
「この神社の境内に境内社が祀ってある長屋みたいなのありますか?3柱の神様が同居してるんらしいんですけど」
と訊いてみると、
「う〜ん、境内にはそんなのはないなあ」との返事。
「はあそうですか」
そのおっちゃんはかなりラフな格好をしとったが、境内清掃作業をするくらいの関係者なわけで、その人が「ない」といえばないんじゃろう。
諦めきれず再度境内を探索したがやはり大山くんはおらん。
となると、あのGoogle Mapsの口コミはガセじゃったか。
こういうことはたまにある。
仕方ない。
しかしこの近くの別の神社とか寺ににあるのを間違えて笠山荒神社のとこに掲載してしまった可能性は充分ある。
境内のベンチに腰掛けて地図を確認すると、神社の南側にはいくつか寺社仏閣があるのがわかった。
閼伽井不動尊・天満神社・竹林寺・妙円寺・大倭姫宮(西之院)などじゃ。

ん?大倭姫宮?

そういや例の口コミは、
私の最強パワースポット!!
倭姫宮があって、しかも御杖が置いてある。
超感動ものです。
アメノミナカヌシ様もいらっしゃる!!
感動しました。
とあった。
これだな。
ワシは神社を出て南に続いている参道(こっちが表参道らしい)を下っていき、まず閼伽井不動尊(あかいふどうそん:奈良県桜井市笠2410)にお参りし、そのあと不動尊の脇から西の方に続いている道に入ってみた。
そしたらあったあった!

左端が大山くんで、他の2つより小さく簡素なのが悔しい
© ill-health(ruephas) 2026

典型的な長屋。
社号を記した木札がないが、例の口コミ(5年前)の写真によると向かって左から、大山祇命・天御中主之大御神(あめのみながぬしのおおみかみ)・倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)。
大山くん以外の2柱の神様の名前は初めて見るが、geminiで調べた結果は次の通り。
天御中主之大御神は日本神話の古事記において、天地が始まったときに高天原に一番はじめに現れた至高の神。宇宙の根源や中心を司る、すべてのものの始まりの神。

倭迹迹日百襲姫命は古代日本の巫女的な女性で、第7代・孝霊天皇の皇女。
神託を受ける力や予知能力に優れた人物。
ははあ、随分と偉い神様らしい。
特に天御中主之大御神の方は行ってみればイエスのオヤジみたいな存在かもしれん(ヨセフの方じゃないぞ。聖☆おにいさんに出てくる鳩の方じゃ)。
気になるのは倭迹迹日百襲姫命の「人物」という表現。
おいgemini、まあひょっとしたら最初は人間だっかたもしれんが今は神様じゃぞ。
神様だから人物扱いは不敬だろ。
まあいいけど。
そんな偉い神様の横、末席におわすのはケツがムズムズするじゃろうがあまり気にしなくていいと思うぞ、大山くん。
今度ムスメたちに会ったときに自慢してやれ。
ということで、今回行ったのは大倭姫宮(西之院)(奈良県桜井市笠2401)じゃった。

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虱潰しに洗っていったら、他にも大山くん物件が案外あるかもしれんな。
時間を見て突っ込んで調べてみよう。

2026年8月17日月曜日

プロジェクト "山神社"(104) 大峯社×2

毎日クソ暑いのと体調がよろしくないため、この夏は部屋に引きこもって昼から自宅呑みなことが多い。
昨日の日曜日もそのような自堕落な生活をしようと決めて、何年も前から続けている「プロジェクト ”山神社”Map」の再整理[1]をやろうと思ってMacBookの蓋を開けた。
再整理だけではつまらんので、作業へのウォーミングアップがてら近隣に探し残した大山くん物件がないかどうかGoogle Mapsを使って表示される神社をしらみつぶしに確認していった。
奈良に引っ越してきてからこれまで散々探しまくったが「奈良では山口系以外に大山くんほぼなし」という結論に達しておったので半分以上は時間つぶしな気分じゃったが、なんと見つけてしまった。
それも2社。
何れも桜井市で、2社同士の距離も徒歩10分と程近い。

窓の外を見ると曇っとる。
いつもより気温が低い。
見つけた時間は午前9時。
これはチャンスかもしれない。
ワシは桜井線の発車時刻を確認して最寄り駅に歩いて行った。
最初は車で行って、桜井駅近くにあるスーパーセンターオークワに停めてやろうかと思ったが、他府県ナンバーのまっきっきの車が長時間留め置かれとる状態は目立って危険じゃろうと思い電車にしたわけじゃ。

目的の神社があるのは桜井市じゃが、その2社の位置は桜井線の駅で言うと桜井駅よりは三輪駅の方が近い。
京終から乗って三輪で降りまずは八阪神社(やさかじんじゃ:奈良県桜井市金屋595:駐車場なし)に向かった。


このあたりは以前、山辺の道散策で歩いたことがあるので多少の土地勘はあるのに少し迷った。
Google Mapsでのルートは、八阪神社のすぐ西にある事比良神社のあたりから入るというものじゃったが、そこからは行けない。


正解はこのキャプチャ。



奈良県桜井市金屋485と記されているポイントに、

© ill-health(ruephas) 2026

このような道案内があるので、そこから北に伸びる坂道を歩く。
すぐに50段弱の石段があるのでそこをえっちらおっちら上っていく。
登り切ると正面に木造の建物がど~んと立ちふさがるがそれは社務所か何かで、それを回り込むと社殿がある。

奈良の神社は春日系でなくてもこの色が多い気がする
© ill-health(ruephas) 2026

朱色の社殿中央には八阪神社、左殿(向かって右)には大山くんがおわす大峯社(おおみねしゃ)、右殿(向かって左)には大山くんの娘である磐長姫命がおわす賃長社(ちんながしゃ)。
大峯社という社号はなかなか風流でよいと思う。
本殿外右側には金刀比羅社もある。
しかし何でここに大山くんが勧請されたんじゃろうか。
確かに山の端だし、近くには山口系神社もあり頷ける要素もあるけど、経緯が知りたいもんじゃ。
娘が住んどる賃長社とは珍しい社号じゃが、最近ほんとに普通に使うようになってきたGeminiによると「磐長姫命の『長(なが)』の字や、岩のように永く続く御神徳(延命長寿)に由来して『賃長』の社号が付けられている」とのこと。
でもこう教えられても「賃」の字の謎は解けない。[2]
今度大神神社にいって聞いてみよう。
境内はほんとに静寂に包まれていて、大神神社のある意味ご神体である三輪山のまさに山の端にあるので大山くんのすみかとしては誠にふさわしい立地であると思える。
とてもいい神社と思う。

じゃが!

神仏のものに手を出すとは
きっと天罰が下るぞ!
© ill-health(ruephas) 2026

ケシカラン!
でも優しいなあ大神神社。
賽銭盗むな!ではなくて「賽銭箱はこわしてはいけません」という言い換え。
ドロボー相手なんだから、もっと強気に出ればいいのに。

やった!大山くんが見えた!
© ill-health(ruephas) 2026

全ての山を統括主宰し給い、か
誇らしいなあ
© ill-health(ruephas) 2026

次に行ったのは、八阪神社から歩いて10分くらいのところにある金拆社・天宮社・神室神社・大峯社(かなさきしゃ・てんぐうしゃ・かむろじんじゃ・おおみねしゃ:奈良県桜井市金屋:駐車場なし)。


八阪神社を出て海柘榴市跡を経由して県道199号線という色気も何もない道を東へ10分ほど歩くと桜井市立学校給食センターという最近出来たばっかりと思われる建物がある。
その敷地東側から山の方に入る未舗装の道があって、道入り口には車止めが設置してある。

© ill-health(ruephas) 2026

Google Mapsの口コミによればこの車止めは言葉通り車輌の進入を阻止するものであって人の進入を拒むものではないとの情報があったので、横手から回り込んで構わず進入する。
地道は給食センターの北側(山側)を通っており、しばらく進むとこのような看板が立っとる。

© ill-health(ruephas) 2026

「三輪山は境内地に付 入山及び狩猟は禁止されています 桜井警察署 大神神社」

ふうむ、これ以上入ってはならぬのか。
まあ流石に狩猟はしないけどさ。
大神神社のみならず、あまつさえサツの名前まで併記しておるところを見ると、これ以上入ってはならぬと言う強い意志は感じる。
感じる一方、物理的な侵入阻止的措置は一切見当たらず、山に登る道は整備されており寧ろ「さあどうぞ入ってくだされ」的な雰囲気もある。

ここは右の方に進む
© ill-health(ruephas) 2026

ならば失敬してさらに進むとしよう。
立て看板があるあたりから道は二手に分かれとるが、とりあえず立て看板のある方の山道を登って暫くすると、なんて言うんだっけこういうの、簡易的な柵というかが見えてくる。
その場所こそが金拆社らしい。

な~んもないからよけいに神聖に思える
© ill-health(ruephas) 2026

非常に簡易な祭壇とおぼしきものと、柵に囲われたエリアの中央に最近植栽されたように見える若木があるだけで他には一切何もないスペース。
完全な自然物信仰な場所らしい。
富士宮の山宮淺間神社を思い出した。

若木が植わっとる場所にはかつては「周囲1.2mにも及ぶ榊の老樹一本が立っていた」らしいんじゃが、残念ながら倒れてしまったんじゃろう。
だから若木を植えて育てようとしとるんじゃろうなあ。

いつかきっと胴回り1.2mの大木になる
© ill-health(ruephas) 2026

祭神について書かれた木札が柵に付けてあった。

© ill-health(ruephas) 2026

この場所である金拆社の祭神は宇都志日金拆命、天宮社は天日方奇日方命、神室神社は靇神、そして大峯社が大山祇命。
天宮社、神室神社、大峯社は何れも三輪山中のどこかにあって社殿に類するものは何もなく、この金拆社がある場所から遙拝する形で祭事を行うらしい。
別に一般的な神社をどうのこうの言うわけではないが、このような方法の方がより神聖な感じがしてワシは好きじゃ。
元々昔の市井に住まう人はシンプルに自然に対して感謝したり恐れを抱いたりするから自然を敬ったと思うので、こういうのが普通だったように思うわけじゃ。

今日訪れた2つの神社はどっちもとてもいい神社じゃったなあ。

[1]
2014年頃から、大山くんを祀っていると思われる神社を片っ端からGoogle My Mapに落として情報を書き込むという余り意味のない作業を進めている。
地図への登録数は7300社余りとかなり膨大なんじゃが、その情報の項目や内容にばらつきが見られるため、地図データを一旦Googleスプレッドシートに移して整理してから改めて地図を作り直すという作業じゃ。
再整理が済んだのは本日現在で1997社で残り5300社ほど。
死ぬまでに終えられるかどうか…

[2]
賃について調べてみたらあった。
会意兼形声文字です(任+貝)。「横から見た人の象形とはた糸を巻きつけた象形(持続的に提供される機糸の意味から、「持続的に耐える」の意味)」(「人がになう・負担する」の意味)と「子安貝(貨幣)」の象形から、金品を与えて、仕事をになわせる事を意味し、そこから、「やとう」を意味する「賃」という漢字が成り立ちました。
なるほどね。