2023年9月6日水曜日

温泉に行かない日(520) ニコチネルTTS日記(1)

7月30日のウォーキング中、発作性上室頻拍(PSVT)の症状が出て心拍数が200前後という状態が数時間続いたため自ら救急車を呼び、総合病院のERに御厄介になった。
この件についてはPSVTというタグをつけて経過を書いとるところじゃ。
で、その7月30日から怖くなって完全ではないもののタバコ(加熱式のみでクラシカルな紙巻きたばこは嗜んどらん)を基本的に控えるようにした。
後日医師に訊くと、喫煙自体はPSVTそのものの原因ではないが、喫煙をきっかけにして発症することはあるとの事じゃった。
医師から聞いたりWEBとかの情報じゃと、PSVTは死に至る病では決してないがあの苦しさと異常に速い心拍数のへ恐怖感は半端なかったため、この際タバコは止めてしまった方がいいのかなあと考えた。
実は2011年頃、ワシはチャンピックスという内服薬を使って5年ほど禁煙に成功しとるが、その後いろいろあって喫煙者に舞い戻ってしもうたという経験を持っとる。
何ならワシは、喫煙に対してネガティブな感情を今も持っとらん。
喫煙は飲酒と同様、人生を彩ったり生活にちょっとしたゆとりをもたらしてくれると思うとる。
とはいえ、あのPSVT発症のきっかけになるとなれば話は別。
あれは出来れば二度と経験したくない。

取り敢えず暫く少しタバコから遠ざかるかなぁと思って、発症から数日後に会社の健保組合の事務長に連絡してみた。
何でかというと、健保ではニコチンガムをお試しで無料配布しとると聞いたからじゃ。
止めたいは止めたいけれども、さっきも書いたがたばこそれ自体は(中毒なのでかな)嫌いではない、むしろ好きなので取り敢えずニコチンガムで急場を凌ぎ、もしうまく行きそうだったら本格的に始めればいいや、程度の浅い考えじゃ。
「ああわかった。まあいいことだよ。取り敢えず後で健保に来てよ」
早速ワシは職場と同じ建物の中にある健保に行った。
するとそこには、電話をした事務長ではなく健保所属の保健師が仁王立ちしており、飛んで火にいる夏の虫とばかりにワシに素早く近づいてきて不吉な笑みを浮かべながら、
「ああ、やっと禁煙する気になったんですね」
と一発かましてきた。
ワシの喫煙は相当に知れ渡っとる様子じゃ。
いやいやそうじゃないんです、取り敢えずお試しでニコチンガムさえ頂ければ今はもうそれだけで十分なんです。
等と切り出せる雰囲気では全くなく、タバコは人類最大の害悪であると固く信じている保健師はワシを絡めとり、別室に連れ込んでいったのじゃった。

2023年9月5日火曜日

温泉に行かない日(519) PSVT(7)

前回の循環器外来の時にとった不整脈外来の予約日がだいぶ離れていて、8月31日。
午前10時に循環器科に行った。
待っとると声がかかり、診察室に入ると緑色のユニフォームを着たクルクルパーマのドクターが椅子に腰かけて待っておった。
マスクはしとるが鼻は覆っていない。
一見すると吉本芸人、見方によってはムロツヨシに似た人じゃ。
これは軽いノリで来るかなと少し身構えたが実際にはそんなことは無く、非常に腰が低く患者に対してへりくだった言葉でしゃべる人じゃった。
因みにそのドクターもイニシャルにすると前回のドクターと同じMなので、M2として区別しよう。
ウルトラマンに出てくる星雲の名前のようじゃが勘弁してくれろ。
自己紹介も実に丁寧で「循環器科の責任を持ってる医者」とのことじゃった。
「発症後調子はどうですか」
「自覚的な症状はないんですけど、数字はこんな感じです」
Apple watchが自動的に記録してくれている心拍数を見せた。
通常は70~80なんじゃが、毎日必ず120~140程度をたたき出しているのが分かる。
「この141とか、何か運動とかしてたんですか」
「いえいえ。だってこれ平日の14時とかです。普通に仕事してるだけです。まあ上司から理不尽なパワハラを受けてたかもしれませんけどね。冗談ですよ」
「あはは。でもこれ見ると日常的に頻脈になってますねえ」
その後、このドクターも矢張り前回のドクターと同様、カラー版の高そうな病気の説明本のようなものを用いてワシにいろいろ詳しく説明してくれた。
そのドクターM2の説明を凄くサマって書いてしまうと、こんな感じじゃ。
病名はやはりPSVTで疑い病名ではなく確定。
その後、どうしてPSVTが起きちゃうかのの説明もあった(ワシとしては「心臓を動かす神経がバグって、めちゃくちゃな信号を送り出す病気」というような理解の仕方をした)。
程度に依るけど薬で様子を見るというのもあり。
ただワシの場合はアブレーションをして根治してしまった方がいいだろう。
やる場合は私(M2)がやるけど、これまで何百例もやってきたが問題があったのは1件だけで、それも胸腔内の出血であって手技自体の失敗ではない。
ここの部分、別に自慢げな感じでは全然なく自然で普通な感じでしゃべっておった。
ただ一般的にみると、焼きたい部分の近くに正常な神経が通っておったりした時、間違えて正常な方を焼いちゃってペースメーカーになっちゃったとかいう例は少し前にはほんのわずかだがあった。
しかし現在は可成り技術面でも進歩があって、例えば心臓を3D画像にしてみることが出来たり、造影も少し前と比べて格段に良くなっとるのでそのような事例は殆ど見られない。
要するにメリットとリスクを時間かけて丁寧に説明してくれたわけじゃな。
「どうします?やります?」
「そうですね~、う~ん…」
等と悩んだふりをしたが、実はもう前回受診の時からやることを決めていた。
「うーん、発症した時はもう死ぬかと思ったし、まあ先生のご説明で死に至る病ではないとは理解したんですけどやっぱりあれはもうイヤですし。リスクも理解できましたしベネフィットもわかりましたし、ここは思い切って一発お願いできますか」
「あ、そうですかやりますかそうですか。うんそれがいいと思います」
「はい、お願いします」
「じゃあさっそくカテ枠の確認しましょう」
この病院は電子カルテを使っとるから、そこから枠を押さえるのかなと思ってPCの画面を見ていたらそうではなく、意外にも画面に映ったのは普通にExcel。
案外古典的な枠管理をしとるなあ。
「そーですね。開いてるのはえっと直近だと10月の16くらいかな」
その時期はワシの仕事にだいぶん差しさわりがあるので、次だといつになるかを問うと、
「次だと20日ですね。19に入院して翌20にカテ。その後1~2日入院続けて様子を見て退院という感じですね」
それならば日程的に問題ない。
「それでお願いします」
「はいわかりました。ではこれで行きましょう。私が責任もってしっかり務めます。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
見かけによらず(失礼)若くていい先生に巡り合えたものじゃと感謝した次第じゃ。
「あ、そうだ先生。私来週、禁煙外来を受けようと思ってまして、ニコチンパッチのやつなんですが、事務所にいる保健師から『ニコチン使うので心臓に負担がかかるかも知れないから、やっていいか先生に聞いておいて』って言われてるんです。大丈夫でしょうか」
「あ、そうなんですね。いやいや是非やって欲しいです。喫煙は循環器にとってもよろしくないですから、そっちも頑張ってください」
「はいわかりました」
実はワシ、発症した日から怖くなって基本的にタバコをやめてしまった。
完全ではなく、数本吸ってしまっているもののやめてしまおうと思って保健師に相談したわけじゃ。
前回、2011年ごろチャンピックスを使って一旦禁煙に成功しとるがその後再開してしまい、今までだらだらと吸い続けておる。
こっちはこっちで別途書いていこうと思う。
診察室を出て、入院受付によって手続きを済ませ、帰宅した。