2015年11月15日日曜日

温泉に行かない日(305) 一旦はあきらめたロードスターだが

現状では、流入した資金は家計を通ってそのまま同額流出しているという状況であります。
稼いだサラリーは銀行あるいはタンスにストックされることなくなんやかんやで消失しているという、悲しい家計状況ということであります。
昨年の今頃から買おうかどうかを検討していたNDロードスターですが、かくなる財政状況を鑑み、購入はあきらめておりました。
これが、
「別に買わなくてもいいや。必需品じゃないし、今じゃ興味も無くしたし」
であればそれでオシマイになっちゃうんですがそうではなく、
「今も、多分これからも欲しい」
という状況である故、苦しいわけであります。
おもちゃ売り場で欲しいおもちゃを買って貰えなくて、泣き叫びながら床を転げ回って親を困らす頑是ない子供が時々いますが、精神的にはあれに近いかもしれない。
ということで、表面的には「諦めた」体を装って、床は転げ回らんものの実は密かに方策を練っていたわけです。
最近は道を走るNDロードスターを良く見かけるし、今住んでいるアパートの近所にあるうちよりかなりボロいアパートにも、ソウルレッドプレミアムメタリックの1台が停まっている。
「くそお、あんなボロいアパート(失礼)に住んでいる奴だって持てるのに」
的な感情もあり、欲しい気持ちを各方面に小出しにしながら環境整備を進めてきたわけです。

曰くその① 「もうすぐ消費税上がるなぁ。高額商品買うなら今年か来年のうちだな」
曰くその② 「人生の苦労は分散型ではなく集中させる方が結局は楽だ」
曰くその③ 「いいものって、長く持てるんだよな。だから多少高くても最後には節約になるもんだよ」
曰くその④ 「ほらやっぱりさ、今のトシだからこそ本当に欲しいものを持って人生輝かせなくちゃね」

等であります。
「曰くその①」に関しては、発言当初は来年2016年4月に消費増税が行われると完全に勘違いしており、それがわかるまでは盛んに発言してたんですが、実際には2017年に実施される予定になっていると判明してからは完全にトーンダウンしております。
その他の「曰くその②」から「その④」に関しては、説得材料としては完全に理論破綻しているものばかりであり、これを持って他者を折伏するのは相当に難しそうであります。

事程左様にアゲインストウィンドが吹きまくっている状況ですが、しかしやはり好きなものは好きでやっぱり諦めきれない。
しかしさすがに来年3月(販売会社の決算狙い)は無理な情勢であります。

諦めはしないけど、待つというのは一つの選択であります。
なぜかというと、大好きなロードスターなんですが「できるならこういう仕様を追加してほしい」という点がないではないからです。
巷間では「アメリカモデルのように2リッターモデルだせ」とかいう声がかなり大きいようですが、私は全然いらんなあ。
現行の1.5リッターが私にとって丁度いいです。
以前若い時に乗っていたシビックVTiは1.5で、まあVtecということもあってよく回ったエンジンで十分だったし、シビッククーペ(左ハンドル)は1.6でこれまた必要十分だったし。
数年前に乗った父親のVitzは1.5でしたが、この歳になると「おいおい力あるなあ」なんて感じだし。
要するにこの歳になってハイパワーモデルなんていらんし、この間、新グレードとして足回りやシートを強化したRSってのが出たけど、別にロードスターに速さは求めてないし、別にヒール&トゥとかするわけでもない、というか出来ないんで、あれも俺は全然いらんなあ。
そういう方向じゃなくて例えば、ホロの色。
今は黒しか設定されてないけど、ここは是非タンを設定してほしい。
あとボディカラー。
今の所欲しいのは定番のソウルレッドプレミアムメタリックですが、昔のVスペシャルにあった深緑(正式な名称わからん)も見てみたい。
NDはNBみたいなヨーロピアンスタイルではないのであまり合わないかもしれないんだけど、もし出るなら実際に見てから決めたい。
あと、メーカーオプションにやや不満ありです。
一つはセーフティパッケージ。
私は、今日日の車についているような安全機能は全く要らない。
前の車との車間が詰まったら自動的にブレーキかけるとか、白線超えそうになったら自動的にハンドル切って修正するとか、アホかと思うんですね。
そんことも自分で出来ない奴は車に乗らないほうがいいです。
その機能のためにウィンドシールドにくっついているヘンなカメラのような奴は、ロードスターの美観を夥しく破壊していると言わざるを得ません。
ということで要らないんですが、欲しい機能が一つあります。
それは、アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)という機能で、ハンドルの舵角に応じてヘッドライトを曲がる方向に照射してくれるというシステムです。
これは欲しいんですが、上記のような要らないオプションとパッケージになっていてバラで買えない。
システム上、ワンパッケージにしか出来ないとは思うんですが、もしかしてバラ売りしてくれるかもしれない。
一つは、現在はSレザーパッケージに標準装備されているシートヒーター。
狙っているSスペシャルパッケージにはついてないし、オプションでも選べません。
でもさ、冬にオープンに乗るときはあったほうがいい装備でしょ?
もちろん「そんな弱っちいオプションは要らん」という人もいるでしょうが、欲しい人にはオプションで選べるようにすればいいと思う。
レザーシートじゃないとダメなのかもしれないけど。

こういった若干の不満点を解決してくれるモデルや特別仕様車がそのうち出てくるかもしれない。
ということもあるので、まあもう暫く、そうだなあ今の車が車検切れになる来年9月までは待ってみようかしらねえ。
待つけど、諦めないぞ。

2015年11月12日木曜日

温泉に行かない日(304) Googleマイマップの「埋め込み問題」が解決

私は昔から地図好きで、子供の頃から地図を眺めながら色々白昼夢に耽溺したりするのが好きでしたし、今も好きです。
そんなこともあってこのブログには、基本的には写真は載せませんが、「自分で作った」Google Mapをできるだけ載せるようにしてました。
前までは。
今は出来てません。
何でかって言うと、前は自分で作ったMy Mapの「一部」、要するに作った地図全体ではなく、書いた温泉の辺りだけを切り取った状態のリンクを貼れたのですが、Google Mapの度重なる悪しき仕様変更のために、標準ではその機能がなくなってしまったからです。
地図そのものをリンク出来るのは出来るんですが、なんていうんだろ、実例はこう。

これしか出来ない。
標準機能だとこのようにマイマップ全体しか載せられないし、表示させるサイズも設定できません。
今、これを書いている自分の環境(Mac Book)でさえ境界線を大きくはみ出しており、モバイル環境ではどのように表示されているか見るのも薄ら恐ろしい感じであります。

本当は、ブログで書いている温泉にクローズアップしたちっちゃめのマイマップを載せたいんだけど、その機能は標準ではないんですね、今は。
前まではあったんだぜ。
仕方ないので、最近は地図を載せないか、載せる場合でもマイマップではなくGoogle Mapの標準的地図しか載せてません。
これはかなりつまらない事であります。

ところが先日、私がやりたいという事を実現してくれるサイトを見つけてしまいました。
それはGoogle マイマップ 埋め込みヘルパーというサイトで、作者は三土たつおという方で、私の好きな@niftyのデイリーポータルZでも執筆しています。
地図とか地形とか川の跡とかが好きな方のようです。

で、このツールを使うと、例えば私が、焼津にあるお気に入りな温泉の地図を載せようと思ったら、

 

と、このように思い通りにクローズアップさせて表示させる事ができるわけです。

何が言いたいかというと、三土さんという方ありがと、という事と、Google、みんなが思ってる事の真逆な仕様変更はやめてくれ。
という事であります。
Bloggerという無料のプラットフォームを提供してもらい、その上広告料まで貰っている割には厚かましい要求かもしれんけどね。

過去の殆どのポストについては、実は別の事情で地図へのリンクが無効になっていますが、今後少しずつこのマップで復元していく予定です。
スマホ表示の問題があるため、サイズは300☓300程度と少し小さめにしようと思っています(上記の地図は400☓400)。
しかし、地図をドラッグして直接グリグリ動かせますし、上の「温/泉/週/記Map」と書かれている緑色のメニューバーみたいなところの右端の破れた長方形みたいなのをクリックすればデカい地図も表示できます。
ちなみに300☓300サイズの地図はこんな感じになります。

まあこの程度であれば、私みたいな老眼でも何とか対応できるかと。

2015年11月8日日曜日

温泉に行かない日(303) 不思議な出来事

具体的な日時・場所などは話の特性上控えますが。

ある時、高速道路のある線区(あ、こりゃ鉄用語だな)を走っていた時のこと。
よくようつべで、意味なくぶっ飛ばすアホのことを撮影した動画で「あいつアホやな。漏らしそうなんやろ」という揶揄のコメントを見ますが、その時私は実際におしっこ漏らしそうで(トシ食うと近くなるもんだ)、何キロか先にあるSAかPAに向かって急いでいたんですね。
したがって制限速度を超過して走っていたのは、はい、認めます。
その日のその高速は比較的空いていたので、迫り来る尿意と格闘しながら基本は走行車線を走行し、前に自分より遅い車が現れると追い越し車線に出て抜いてまた戻るという走り方だったんですが(追い越し車線を延々と走り続けるはバカのやることです)、その出来事が起きた時も同じ仕儀で走行車線を走る一群の車を抜いたわけです。
で、まあ多分読者の想像通りなんですが、抜いた瞬間その車列の中から一台の覆面パトカーが追い越し車線に躍り出て、同時に赤色の回転灯を点灯して私を追尾し始めたのであります。
理由があるとはいえ速度超過してたのは事実でありますので、私は素直に速度を落として走行車線に戻り、さらに逃げる意思がないことを示すために数回左にウィンカーを出した上で覆面を先行させ、後に従ったわけです。
その時点で覆面は回転灯を消灯しました。
あと、パトカーにとっ捕まったことがある人はご存知でしょうが、リアウインドウのところに取り付けられたLEDパネルでメッセージを表示させるやつがあるでしょう。
普通だとそこに「あとに続け」とかいうようなメッセージが表示されるのが常なのですが(「常」って。何回かとっ捕まってることを図らずも露呈してしまったようですな、はは)、今思い出してみるとその時はその表示もなく、ただしかし申しひらきはできない状況だったので、素直に覆面の後をついて行ったわけです。
やがてインターが近づき、覆面が降りて行ったので私もそれに従いインターを降り、覆面が停車するのを待ちました。

不思議な出来事はその時起こりました。

料金ブース手前の、あれはなんていうんだろう、流入車線と流出車線を区切る赤白のブロックのようなものがあるでしょう。
覆面はそこに設けてある切れ目をUターンしました。
私もそれを追っかけて同じようにUターンしました。
しかし普通、そんな危険なことはパトカーは被疑者にはさせないと思います。
速度超過とかでとっ捕まえた車は、高速バス停とか安全な場所に安全な方法で停車させるのが普通です。
しかしまあ兎に角早く取り調べしたいんだろうと思って、私はその覆面の後ろをついてUターンしました。
そしてできるだけインターの端っこに停めたのですが、びっくりしたことにその覆面、私を置き去りにして、もと来た方面に戻って走り去ってしまったのです。

え?
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実際に事が起こった場所は違いますが、例えば東名を下り方向に沼津から富士方面へ走ってる時にとっ捕まったとして、その覆面は富士インター内をUターンして私を置き去りにして沼津方面に戻って行ってしまったという感じです。

私は驚いて、走り去るその覆面に何回かパッシングして「俺ここに停車してるんすけど」というシグナルを送りましたが、それに全く反応する事なく、全く普通に、全く何事もなかったように走り去ってしまったのです。

取り残されました。
インターに。
私だけ。

起こった出来事をどう判断してよいかわからず、ただ、このまま走り去ってしまった場合「逃走した」と判断される可能性も否定できないので、ハザードを出したまま結構長い時間覆面が戻ってくるのを待っていたのです。
しかし、待てど暮らせど覆面は戻ってくる様子はなく、これ以上インター内で待っていても逆に危ないし、JHの職員に不信感を持たれそうだったため、ビクビクしながら出発しました。

なんか未だに白昼夢というか、狐に化かされたというか、とても不思議な感じです。
もし同様の体験をなさったという方、あるいは高速警察隊の取り締まり運用の内実に詳しい方がいらっしゃったら、是非コメントをお願いします。

2015年11月3日火曜日

プロジェクト "山神社"(11) 山神社

ちょっと遠くの山神社にドライブがてら行ってみました。
行ったのは、山梨県南巨摩郡身延町杉山1533(地図から住所検索による検索結果)というところにある山神社。
富士からだと、JR身延線沿いを走ってR300→山梨県道412という感じでだいたい1時間30分ってとこですけど、この最後のr412が曲者。


地図で見ると何の問題もない県道に見えたので何の覚悟もなく行ったんですけど、地図にある「ヤマメの里」(キャンプだか何かの施設らしいが現在は休業中らしい)のあたりから目的地の山神社までの間はほぼ廃道。
© ill-health(ruephas)
2015

ちなみに、あまりに荒れ果てた県道(この手のマニアがいうところの「険道」。他に「酷道」「死道」などという用語もあり)のため、それこそ廃道マニアがブログか何かで書いてるんじゃないかとちょっと探してみましたが、あまり有名ではないらしく、はかばかしい結果は得られませんでした。

しかし荒れてはいるものの、道沿いに電柱が立っていて電線が奥に続いていることと、微かながらに轍が認められるので行っていけんことはないだろうと覚悟を決め、アンダーパネルに石をゴリゴリこすりつけながら前進。
おんぼろスイフトであればこそできる荒技であり、ロードスターに買い換えたらこんなことは絶対にできない。
山神社探索用にボロい軽自動車でも買うかな。
そんな金はない。

ずっと道幅は十分に確保されていたのだけど、途中から、これはもうスタック確実というような路面状況になったため、車を乗り捨てて後は徒歩。
400mほど歩くと、荒れ果てた道の先に突如として箆棒に立派な赤い橋が出現してやや驚きました。

© ill-health(ruephas)
2015
この橋、Google Mapには載ってません(航空写真モードにすると確認できます)。
上のMapでいうと、目的地の山神社の手前あたりにあり、横の川を西側というか北側にわたっています。
写真でわかる通り、橋及びその手前は舗装されており、砂利はあるものの一見大変快適な道路に見えますが、舗装されているのはその部分だけ。
前後は普通車ではまず走れない路面状況であり、そんな道になぜかくも立派な橋が架けられているのかが全くわからないです。
橋の向こうにも行ってみましたが、もうかなり大きな石が転がり放題の徹底した荒れっぷり。
本当にこの橋の意味が全くわからない。
もしかしたら、ヤマメの里の先で途切れている道と繋がっている(あるいは繋げるつもりで作って途中で頓挫)ということかもしれませんが、今日は廃道マニアとしてではなく、大山くんサポーターとしてここに来ているので、先の探索はしませんでしたがね。

しかしくそ、俺は山梨県民ではないがこれは全く税金の無駄遣いじゃないか、などと怒りを覚えつつ、どんな名前の橋なのかを確認してみようと銘板を見てびっくり。

© ill-health(ruephas)
2015
やまのかみはし。

ほんとですか?
山之神橋ですぞ。
俺が愛してやまない大山くんの名前が、税金の無駄遣いの結果できてしまったものとはいえ、立派な交通インフラのネーミングに採用されているとは‥。

すごいじゃないか大山くん。

やはり君はやればできる神様なんだよ。
YDKだ。
うん、自分を卑下することはないんだ。
前を向いて、胸を張って歩けばそれでいいんだ。
その姿をきっと誰かが見ている。
俺とか、土建業者とかでも見ているんだ、うん。

とか思いながら感涙にむせんでいたのですが、まあ常識的に考えると、橋の周辺にある特徴的な施設が山神社以外に何もなかったので仕方なく、というのが実際のところでありましょう。

さて、橋を渡らず右手の砂利道を入ったあたりに山神社はあると地図は示しています。
© ill-health(ruephas)
2015
その通り進むと、巨大な砂防ダムが出現しますが、そこには神社が潜んでいる雰囲気とか気配とかは全く感じられません。
ううむこれはもしや、この砂防ダム建築により山神社は破壊せしめられておるのではないかとマジで心配になってきました。
砂防ダムの突端を右側に回り込むようにして向こう側に出ると、人工的な構築物はなく、山林のような感じになっていて、微かに神社存在の予感がしてきました。
目を凝らして観察すると、あった。
二本の木の間を渡すようにしてしめ縄というか、あれなんて言うのですかね、細い綱に白いヒラヒラのを何枚かつけたあれ。
人間界と神様の世界を区分してる感じのアレ。
© ill-health(ruephas)
2015

おお、神社だ。
山神社に違いない。
見回しても鳥居がないので、もしかしたらあれが鳥居代わりかもしれない。
白いヒラヒラ付きの綱をくぐる前に一礼して、実に歩きにくい参道を登っていくと、社殿がありました。
急な斜面に石垣を積み上げ、社殿を造営するスペースを何とか確保しています。
山奥にある山神社の多くは、石造りの祠だけであとはなんにもなし、というような簡素タイプが多いんですが、ここの山神社はそうではなく大変立派な社殿であります。
どのくらいの歴史があるのかはわかりませんが、社殿や石垣からは相当の時間が経過していると思われ、昔こんな山奥でこんな立派な神社を作り上げるには大変な努力が必要だっただろうと思われます。

© ill-health(ruephas) 2015

作法に則り参拝して「失礼します」とお詫びしてから中を拝見すると、綺麗に掃除された拝殿内には「大山津見之命」と大書された幟旗が何本かありました。

ああよかったなぁ大山くん。

こんな山の奥にあるのに、いいサポーターに恵まれているようじゃないか。
賽銭箱には塩飴が3つ置いてあったが、これは通りがかりのハイカーが、君が熱中症になるんじゃないかと気に病んで置いていってくれたのに違いない。
どうせなら水も置いてけばいいのになあ、大山くん。

いい山神社でした。