2018年9月30日日曜日

プロジェクト "山神社"(28) 有玉神社と須賀神社

可成り強烈と思われる颱風24号が近づきつつある中、まだそれが本格化していない時間帯を狙い、モノズキにも大山くん巡りを敢行。
まだ全く危険性がない天候のうちに行きましたんでご心配なく(誰も心配はしとらんじゃろうが)。

【有玉神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市東区有玉南町1916
Plus Code:QQ22+P5 浜松市、静岡県
主祭神:天照意保比留賣貴命 他
合祀:大山祇命他24柱
創建時期:不詳
社格:郷社( 等級)

元々は郷社の神明宮があって、そこに12社がM&Aされて総合商社的になって社名を有玉神社としたようなことが書いてあります。
合祀とは書いてありますけど、そのうち俊光将軍社のみは境内社ですな(結構立派)。
12社のうち2社が山神社で、それぞれ欠下平と西畑屋というところにあったようです。
最近思うのは「合祀」よりは「境内社」ということで、なぜなら境内社ならばなんだろ、直接拝めるというか個別に触れ合えるというかそういう感じがするからじゃろうな。
ここの神社は篦棒に広大な境内を持ち拝殿神殿ともに立派で、きれいな社務所も構えていてすごいんじゃ。
どうも来週例大祭が行われるようであり、境内にはすでにその準備が進められておったんじゃけど、それを見ると有玉近辺のいろんなエリアの人々が参加するようで、その影響力は結構おっきそうな気がする。
じゃけどワシが好きなのは大山くんであって、家主が立派であろうがなんだろうがあまり関係ない。
寧ろ、どんだけ粗末な神社であっても、そこに祀られている神様が誰それと書いてあって、境内社があるんであればそれらが手厚く祀られているほうが好みじゃし、そのうちの一つが大山くんの祠であればこの上ない喜びを感じます。
その意味では少しさみしいけれど、兎に角どこかで生き延びていてくれればそれでよしじゃろう。

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018




【須賀神社】
初参拝:2018年9月30日
鎮座地:静岡県浜松市浜北区中条1
Plus Code:QQJH+9J 浜松市、静岡県
祭神:素盞嗚命・天照大神・大山祇命・猿田彦命
境内社:境内西側に水神社ありとのこと(見つけられなかった)
創建時期:不詳
社格:村社( 等級)

ここもそこそこ立派な神社で、拝殿奥の神殿は古式ゆかしいもので貫禄充分であるんじゃけど、ワシらパンピーがお参りする拝殿、これが頂けません。
参拝して中を見ると実質物置化しておって、折りたたみ式テーブルや銀色のシートを被せられた何かが無造作に収納されており、普段ならあまり間近に見ることができん太鼓が手前に置かれとる。
これはいかんよ。
ほれ、やっぱりブランド力維持にはイメージ戦略が絶対必要だとおもうんじゃ。
ほれ、もし伊勢神宮の中のどこかの神社の拝殿がそんな状態じゃったらみんなげんなりするじゃろう。
須賀神社とはいえ、それも同じじゃろう。
境内にはちゃんと社務所がある、
拝殿に保管しとる収納物は須らく社務所に移すべし。
そしてきれいにして威厳を保つようにお願いしますよ。
ま、そのへんの手伝いについては祭神のうち最も庶民的な大山くんもきっと手伝ってくれるし、声をかけてくれればワシも手伝うよ。

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

モノオキ化した拝殿が哀愁を呼ぶ
© ill-health(ruephas) 2018


2018年9月25日火曜日

温泉に行かない日(348) 膵管拡張だと?これはこれは(1)

ワシはウェルフェアとかヘルスケアを広く商っとる某企業の末席を汚しておる者じゃから、健康管理に血道を上げており、健康のためなら死んでも構わぬと考えておる。

わけはない。

酒は大好きじゃし、数年前に自転車に乗り始めるまでは運動は一切やっとらんかった。
数十年前に住んどった関西での仕事は普通な会社の営業であり、その移動手段は脚と電車であったため案外結構運動しとったと思う。
今や通勤は車とバスで仕事はオフィスワーク。
健康に関しては全く何もやっていないに近い今のワシである。
こんなワシじゃから人間ドックに行くのはただただ面倒なだけであり、特に内視鏡は全く以ていけません。
あれはいけません。
苦痛なだけであり、おえおえしながら涙を流しただ只管耐えるだけの苦行でしかなく、注射ともども世界から消えてほしいと真剣に考えるくらいじゃ。

とは云っても、やはり変な死に方はしたくない。
だから、いやいやながら毎年ドックに行くわけじゃなあ。

例年だと、血圧高いっすねえ・目が悪いですねえ・肺年齢がまたジジイになりましたねえ・お、案外ガンマの数字が良くなりましたが酒は減らしたんですかい?いや普通にたくさん飲んでます
てな感じで特に変な結果は出ておらんかった。

今回特筆すべきはやはり、膵管拡張じゃろうな。
ちいと太いですなあ、と云われた。
膵管拡張とは調べてみるまでもない、これは膵臓癌のアラートと云うか予兆と云うかという事であるとは職業柄何となく知っとる。

ふうん。

ワシがその手のビョーキになるとすれば、まあ肺癌(( ´ー`)y-~~)か胃癌(酒)かその辺か、あとはそうだな〜、循環器系になんかヤバい症状が出るかもしれんとは感じておったが、まさか膵臓関係で変なのが出るとはその意味で驚きじゃねえ。

今回は超音波での検査結果で、膵臓は腹の後ろの方のある臓物じゃからエコーだけでは詳しくはわからん。
で、一応後日MRの検査をして詳しく調べましょうと云うことに相成った。

まあ、どうなるか様子を見てみようかのう。

温泉に行かない日(347) 長島ダムともう1ヶ所(2)

長島ダムの件をウェブで調べとると、その長島ダムの上流にある井川ダムによる湖に渡船があることが判明したなあ。
静岡市営の渡船であり、基本的には本村という静岡市役所井川支所近くにある乗船場と井川ダム間の定期航路を中心にして運行されてます。

どうやら周遊航路もやっているらしいですが、少なくとも2018年9月現在は運行されてません(要問合せ)。
この渡船にはこれらだけではなく、もう一つ航路がある。
それは、本村の対岸にある宮向への航路じゃ。
本村、宮向間は決まったダイヤ(っていうのかな、船関係でも)はなく随時運行、つまりお願い(軽い交渉)すれば、まあ宮向に連れてってくれます。

わたしを宮向につれてって!

ってことで長島ダムをあとにして更に畑薙方面に向けて走り、なまっちろい井川大仏を過ぎて暫くすると静岡市葵区役所井川支所がちょいとわかりにくい場所にあります。
そこに車を停めて井川湖方面に数分歩くと乗船場の係員詰め所があり、その先湖に向かって少し歩くと船着き場であります。

これが本村側の乗船場でバス停までありますな
写真にはないけどすぐ横に船員の詰め所があって
宮向に行くためには詰め所で乗船をお願いします

© ill-health(ruephas) 2018
上記の通り、詰め所に詰めてる方に恥ずかしがらずにお願いすると、多分「こいつ物好きなおっさんじゃのう」と思われつつありも船に乗せてくれて、な〜んもない宮向まで船で渡してくれます。

これが渡し船で結構デカい
船名は明石丸
もう一艘小さな船がありますがこちらに
乗せてもらいました

© ill-health(ruephas) 2018
航行時間は約10分。
もうあっという間。
着いた対岸の宮向には船着き場はまったくなく、船は舳先を直接岸にずざっと突っ込んで、その船首にある梯子でワシは岸辺にランディング。
ワシを岸辺におろした船は素早く踵を返し、本村に帰っていきます。

説明があとになって恐縮じゃけど、何故にしてこんな航路を体験しようと思ったかと云えば、宮向から本村方面へこの渡船に乗ろうと思う旅人は、船着き場に装備されし赤旗を掲げると本村から迎えに来てくれると静岡市の公式ウェブサイトに書かれているからであります。

赤旗を掲げれば船が来る。
ワシだけのために船が来る。
こんな体験が出来るのは、日本広しと云えども恐らくここだけではあるまいか(調べたわけではないが)。
これは是非体験すべきであろう。
やらないという選択肢は全くありえないと断じて良かろう。
で、乗った。
で、船は帰っていった……

自ら望んだ状況とは云え、いくつかの表示物とか昔は待合場所だったと思われる朽ち果てた構造物以外の人工物が殆どな〜んもない岸に取り残され、剰え自分が乗ってきた船が舳先をもと来た方向に向けてさっさと帰っていく姿を見ると、嘗ての俊寛もかくやと思われるちょっとした絶望感のようなものを体験できます。
つまりですねえ、IF今この瞬間に天災か何かが起こって船の運行が長期間止まってしまったと思いねえ。

これは辛いや。

宮向船着き場から車を停めてある本村乗船場まで井川湖の北側をぐるりと回って約12km、状況が通常ならば時間にして約4時間の行程を、それ以上の時間を徒歩で突破せねばなりません。

とかなんとか不安な想像を必要以上に膨らませながら、去りゆく船を可成り寂しい気持ちで見送りつつ、とりあえず写真撮ります。

旅情もへったくれもなくただ事務的に本村方面へ
取って返す明石丸
この寂寞感は何だろうか
© ill-health(ruephas) 2018
ここが宮向船着き場であることを示す掲示と、赤旗を掲げるポール。
廃墟と化した(多分)かつての待合所。

船着き場からいきなり急な勾配があり
そこにはここが船着き場であることを
記した掲示と赤旗掲揚用のポールが
© ill-health(ruephas) 2018

掲示の内容読めますかね
ほらちゃんと書いてあるでしょ
赤旗掲げれば迎えに来るよって
すげえ
© ill-health(ruephas) 2018

これが問題の赤旗
長年の酷使に伴い可成りのくたびれっぷり
© ill-health(ruephas) 2018
それらを写真に収め、船着き場から崖に続く細い山道を少し歩くと仏像が3体と「大日古道」と大書された掲示看板があります。
そこには、
「さあ、気分は持子か修験者か。峠までルンルンの6kmです。」
等と書かれておる。

ルンルン、か…

この道の荒れっぷりと勾配のキツさではとてもルンルンできそうもない。
そもそもそれをやるために船に乗ったわけではないので。

この道をルンルン歩ける方とは友人関係を
断ち切ろうと思う
© ill-health(ruephas) 2018
で、10分も滞在すればもうやることは何にもなく、少し湿った岸辺にへたりこんで井川湖を眺めたりお茶飲んだりしてました。
さあもう帰ろう、帰らねばならん。

本来ならばここでワシとしては赤旗ポールに歩み寄り、その赤旗を力強く掲げるべきであります。
しかし、正直に告白しますと実は下船時に船員さんから、
「少ししたら迎えに来てあげるからね」
とのお言葉を頂戴してしまっておったのであった。

くううううう。

ワシの目的は船に乗ることでもなく、宮向に行くことでもなく、赤旗を掲げて船を呼ぶというのが目的じゃったのに、既に下船時に先手を越されてしまっておったんじゃよ。
もしあなたが強心臓の持ち主ならば、
「いや船員さん。私としては赤旗を振ったら船が来るという異次元な体験をしに来たんですよ。ですので赤旗掲げるまで暫く待っていて貰えませんか」
と言えるだろうよ。
だがワシには云えんかった。
船員さん的には恐らく、
「ははあんこいつ、タダで船に乗れると聞いて来たんだな。くっそう面倒な仕事増やしやがって」
というように乗船そのものが目的であると考えていたに違いなく、まさか「赤旗を振る」ことが目的であるなんて思ってもいないだろうから。
かつ、乗船料はタダでありますから、無理は言えない感じもあります。
ということで、赤旗を振ることもなく寂しい気持ちでこの場を去ったのでありました。
まっこと、竜頭蛇尾とはこの事。
すんませんでした。

もしあなたが「赤旗を振って船を呼ぶ」ことが心底やりたい人で、かつ気の弱い人であるならば、静岡市南アルプスユネスコエコパーク 井川自然の家(静岡県静岡市葵区井川3055-1:054-260-2761)辺りに車を停めて、厳し目の山道をほんの1時間程度歩けば宮向乗船場に着きます。
その状況であれば何の気兼ねもなく赤旗振れますので、ワシとしてはそっちを強くおすすめします。



もしかして上の地図には表示されないかもですけど、宮向乗船場の位置は最近Google Mapが採用しているPlus Codeで云うと、668W+PM 葵区、静岡県静岡市 となります。

2018年9月24日月曜日

温泉に行かない日(346) 長島ダムともう1ヶ所(1)

以前から何となくダムなどの巨大構造物に興味があって、山神社ほどではないけど時々出かけてます。
とは云っても、記録取ってないから正確ではないけど行ったダムは多分10ヶ所前後でしかなく、手持ちのダムカードは畑薙第一ダム・佐久間ダム・秋葉ダムの3枚だけですけど。
先日久し振りに南アルプス赤石温泉白樺荘(スイフトくんとの最後の長旅)に行った時、道すがらの電光掲示板に「9月24日 長島ダム見学会開催」って表示していて、「を、これは」とばかりにネットで調べてみると、管理事務所の職員(国交省の公務員ですよね)が自ら説明しながら、なんと内部を案内してくれるというではないですか!
くうう、こではいがねば。

本日早朝午前7時、スイフト去ったあとのワンポイントリリーヴァーである代車ノートを駆って約2時間、長島ダムに到着。
いい年こいて一番乗り。
ほれ、これで気合の入れ方がわかるというものじゃろ?
男性と女性の職員さんがいらっしゃって、もういきなりダムカード・長島ダムクリアフォルダー・一番乗りの証である「1」と書かれた整理券のスーパー完璧コンボをぶちかまされて緒戦から既にノックアウト状態。
時間の下に書かれた小さな「1」が
輝かしい一番乗りの証
© ill-health(ruephas) 2018
そしてそこで更に追い打ちをかけるが如く、ちいっとばかしアンジェラ・アキに似たちいっとばかし可愛らしい女子職員の方が指差す先を見るとそこには!
緑色のヘルメットが並んだ棚が!

緑のが浮かれてても浮かれて無くても
とにかく大人用
下の白いのがお子様用
© ill-health(ruephas) 2018
おお、これこそがダム内部に深く侵入する者の標準装備。
こりゃあくっそいいぞ。

定刻になり、まずは男性職員による長島ダムの役割に関するプレゼン。
この長島ダムは発電目的ではなく(ダム自身で消費する電力の発電はしてますけど)、治水利水飲用水農業用水確保など多目的な役割を持っていて、特に治水に関してはダム建設前後での大雨を伴う台風の際の効果を数字と写真で説明されました。
まさに効果覿面であります。

その後、例の緑色ヘルメットを頭に装着し、もういきなり早速ダム内部への侵入開始。
管理事務所ホールの端っこにあるさりげな〜い感じのドアが、それこそがワシらをダム内部へ誘うどこでもドアであります。

わあ!
関係者以外立入禁止と書かれたドアをワシのような関係者以外のパンピーがくぐるこの背徳感と興奮はなんだ。
くっそ興奮するぞ。

でですね。
ダム内部の階段を降り、監査廊(まあ、ダム内部の通路のこと)に入ってから興奮してもうバシャバシャ写真を撮ったわけです。
それを見た職員さんは、
「写真は自由にお撮り頂いて大丈夫。大丈夫ですけど、SNSやブログへの掲載は厳にお慎みください」
とご注意なさった。
そりゃそうだよねえ。
内部の状態が変なやつに漏れて何か妙なことされたらたいへんじゃもんなあ。
そーゆーわけで、大量に撮った写真はここに出すことが出来ません。
出せそうなのは、

© ill-health(ruephas) 2018

とか、

© ill-health(ruephas) 2018

とか、普通にふらっと行った誰もが撮れるやつばっかし。
ごめんなさいねえ。
しかしここにも書いてる通り、まさに「写真じゃなくて現場を見ろ」なる主張そのものであります。
何十万もする超高級最新型デジタルミラーレスカメラであればその姿の片鱗を何割かは再現出来るかも知れないじゃけど、しかしどっこい肉眼に勝るものなし。

ということで今回は写真も出さんし、何とですね、これ以上説明もせん。

時間がご自分のタイミングと合えば、ぜひ現場に行くべきじゃろう。
そのほうが絶対にいい。
ワシが保証する。
長島ダム休日ダム見学会の開催情報については長島ダムの公式サイトで随時流されとる。
浜松からも静岡からも車であればまあ概ね2時間のドライブじゃし、もっと云えば島田駅から趣味的に過ぎる大井川鐡道に乗っていけば、長島ダム見学とともにアプト式線路と相まって旅情が深まりまくるのは必定。

で、本日の目的はここだけではない。
もう1ヶ所。
ダム湖・赤旗・無料の3要素で構成される某所であります。

2018年9月17日月曜日

温泉に行かない日(345) スイフトくんについて

改めて車検証を見ると、初年度登録は平成17(2005)年9月。
形式はDBA-ZC11S。
この形式は2004年11月から生産が開始され、2010年9月に販売を終えたモデル。

ワシのスイフトくんです。

前乗っていた車が事故っておしゃかになり、腰掛けのつもりで買った車なんじゃけど、なんだかんだ云ってもう13年も乗ってしもうた。
スズキというメーカーは特に好きでも嫌いでもなく、スイフトという車も知ってはいたけど積極的に買いたいとは思えん車じゃったし、どっちみち腰掛けだし程度が良くて安くて乗りやすかったら何でもいいやと思って買っただけじゃけどなあ。

ケチつけるポイントはいくつかある。
Bセグメントクラスなのに最小回転半径が5.2mでタクシーのクラウンやコンフォートよりデカい。
変速スケジュールがイマイチ(トルクが無いんで低いギアでねばんないといけないのはわかるけど)。
後席が狭い。
ラゲッジルームも狭い。
シートアレンジのバリエーションなし。
ヘッドライトが異常に暗い。
前席用のくら〜いマップランプはあるが、ルームランプはない。
などなど。

特徴も無いし、パワーもないし、まあ燃費はそこそこいいけど至ってふつーの車。
どこにでも走っている。

でもなあ、このスイフトくんで色んなとこに行きました。
「特に思い入れがあって買ったわけではない」というのが逆に幸いして、パンピーならばちょっと腰が引けるような道にも躊躇うこと無くじゃんじゃん分け入って行けるのが良かった。
山奥の温泉や神社、Google Mapの衛星写真を眺めていて見つけた変な構造物に行ってみたり、車中泊でもって神奈川の星山温泉という超秘湯に行ってみたり、箱根越えの時に煽ってきやがったクラシアンのワンボックスを追撃して殲滅せしめたり、東日本大震災後の日立に行ってみたり、京都の山里に行ってみたり、台風後の小さな土砂崩れが発生しとる引佐の山奥の林道を無理やり突破したり、結構雪が積もっとる秋葉神社への道をズルズル滑りながら登り切ったり、富士の歯医者に毎週通ったり、今思いかえれば無謀初老の所業ですけど、まあとにかく本当に色んな所にスイフトで出かけて、そんでもって本日現在のオドメーターの数値は155660km。
よくもまあ本当にいっぱい走ったよ。

で、お気づきの方もいるとは思うんじゃけど、此の車も来年から13年越えで、例の悪法、意味不明な税制により自動車税が理不尽にも増税になる。
それだけでなくもうかなり昔からエンジン警告灯は点灯しっぱなし、塗装もザラザラだし、経年劣化により右側のドアミラーの鏡が脱落し現在は透明ガムテープで仮止め状態。
ヘッドライトは深刻な末期的白内障で、ただでさえ暗いヘッドライトが究極的に真っ暗。
まさに満身創痍。
そんなこんなで買い換えることに決めておった。
当初は当然のことながらNDロードスターに乗り換えるつもりじゃったけど、諸事情で今すぐは買えんということになり、ならば代わりに何に乗るべきかを真剣に考え決めた車は皮肉にも現行型のスイフトスポーツ(ZC33S)だったんじゃな。
マニュアルシフトが選べてBセグメントのコンパクトで、走って楽しい車で、まあ有り体に言ってロードスターより安く買える車で探していくと、最後にはスイフトスポーツしか残らんかった。

そのへんは別ポストに書いとるので詳しくは書かんが、とにかく今年の6月9日に契約をして待つこと3ヶ月。
一昨日やっとディーラーから生産着手の予定が立ったとの連絡があって、納車予定は2018年10月第3週。

なんと4ヶ月待ち。
以前、トヨタのセラというガルウイングのかっこいい車を買ったときも、発売開始後に契約したけど納車までは2ヶ月程度。
スポーツとは云え今や嘗てのトヨタパブリカ並の国民車となっておるスイフトの納期が4ヶ月とは…。
まあしかし、此のポストはスイフトスポーツの納期の話ではない。

率直に云うじゃよ。
スイフトくんと別れるのが、なんだか随分に辛くなってきたんじゃよ。
書いた通り、諸事情あってもうスイフトくんには乗れん。
今月28日は車検切れで、スイフトスポーツの納期の云々に関係なく、強制的にサヨナラとなるんじゃ。
しかし、色んなとこに行って15万5000kmも乗った思い出深いスイフトくんと別れるのが急に辛くなってきたんじゃよ。

前の車が事故ってなければ乗ってなかった車。
事故ってなかったとしても、計画的に買い替えていたとすれば「大好きな車」に乗り換えていた可能性が高く、だとしたら、その車とはスイフトくんほどいろんなところにイケてなかったかもしれん。
どうでもいいメーカーの、どうでもいいクルマだったスイフトくんだからこそ、壊れることや傷つくことを恐れること無くいっぱい乗れて、だからいい思い出、いっぱいいい記憶が残っとる。

結果として、いい車じゃったんじゃなあ。

お別れは今月23日の9時30分。
つまり次の日曜日。
今週は一週間、スイフトくんで通勤じゃ。
で、22日の土曜日には洗車する。
きれいにして、ディーラーさんにお渡ししたい。
できれば、ディーラーさんには車検通してもらって、社用車として使ってほしいと思うんじゃよね。

愛車という言葉は、それに類する言葉が外国には存在しない、或いは日本語にもモノの名前に「愛」がつくってのは車しか無い、つまり、愛車はあっても、愛冷蔵庫とか愛パソコンとかそんなものはないと聞いたことがあるんじゃが、ワシの場合、結果的にスイフトくんは愛車になってしうた。

そのまんまの言葉で芸がないけど、くそ、可成り別れが辛いなあとしみじみ激しく感じるよ。

10月第3週は早く来てほしいけど、9月23日は永遠に来てほしくない。

以下、めんどくさいのでプレートナンバーは隠しません。
記念写真展です。

© ill-health(ruephas) 2018

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