2018年12月31日月曜日

温泉に行かない日(357) 今年は今日でさようなら

平成最後の大晦日だ、何十年振りにサザンが紅白に出るとかまあいろいろ忙しい今日ですな。
個人的には今年もまあ特になんの進歩もない1年でしたな。
神社によってはこの2018年ワシは「八方塞がり」という年回りだったんじゃったけど、まあ今年に限らずこの53年ほどはずっと八方塞がりじゃったから特段の「八方塞がり感」は特になかったな。
このブログに関しては、2017年のポスト数が僅か15(公開数)だったのに今年はこれ含めて80(同)と大幅に増えたのと、これ案外びっくりしたんじゃけど、きちんと毎月書けたのは5年ぶり3回目ということで、忙しい中よくもまあこれだけ駄文を書き飛ばせたものよと我ながら呆れとるところじゃ。

ここ数年、ジジイ度がじゃんじゃん増す中で変な趣味が少しづつ増えてきて、それぞれの駄趣味のことで書きたいことがそこそこある。
このブログは、このブログに関する説明に書いたとおり遺書代わりの雑記帳なので書くことに制限はなく、基本温泉銭湯の件を中心に、趣味や雑事のことを、できるだけ全く意味が見いだせないように、来年もぼちぼち書いていこうかなと思っとります。
普通だったら「2019年は2018年を上回る100ポストを目指します!」「ブログ名に恥じないように最低毎週1ポストを目指します!」なんていう感じで目標を表明するのが筋かもしれんじゃけど、ワシ「目標」って嫌いじゃもんね。
会社で目標面談する時は、上司にも部下にも「これ嫌い感」満載のツラでやるくらいじゃからね。
特に目標は立てず、気の向くまま書くんじゃもんね。
この調子だと、2017年を下回る「年間ポスト数ヒトケタ」とか、金字塔的低記録を樹立するかもしれんけど、それならそれで構わんもんね。
自由じゃもんね。
絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時見てから寝るもんね。
多分、明日の朝の初日の出は見ないと思うもんね
では、また来年ね。

2018年12月30日日曜日

プロジェクト "山神社"(30) 岐阜県神社庁は素晴らしい

道を極めるというのはワシのような面倒くさがりには大変、まさに「面倒くさい」もんじゃ。
究極の探究心というものが湧いてこん。
例えば、ワシの今の所の趣味は温泉銭湯に入ることと山神社のルーツに迫るべく文献を調べ現地に赴き参拝することじゃ。
ただ、もう既にワシの周辺にはどちらの物件もほぼ行き尽くしており在庫がない状態。
真の求道者はこの状況からぐーっとブレイクスルーして更なる高みに到達するのじゃろうが、ワシにはその心意気がない怠け者じゃ。

さて本日は岐阜にある実家に帰っておる。
昨年の暮れ正月に帰省した時はネットかなにかで調べて根道神社という大山くん物件にお参りしてきたが、今回も何か物件がないじゃろうかと探しておったが、その中で岐阜県神社庁のウェブサイトを見つけた。
ほほうと思い中を見てみるといろんな方面から岐阜県内の神社を検索できる。
社名は勿論、地域祭神例祭日という角度から調べることができる。
祭神のページを見てみると、大山くん関連の御祭神名として、
  • 大山津見神(おおみなかみのかみ)
  • 大山祇大神(おおやまずみのおおかみ)
  • 大山津見神(おおやまずみのかみ)
  • 大山祇神(おおやまずみのかみ)
  • 大山咋命(おおやまずみのみこと)
  • 大山祇命(おおやまずみのみこと)
  • 菊理姫命(おおやまずみのみこと)
  • 大山津見大神(おおやまつみのおおかみ)
  • 大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)
  • 大山咋神(おおやまつみのかみ)
  • 大山津見神(おおやまつみのかみ)
  • 大山祇神(おおやまつみのかみ)
  • 菊理姫命(おおやまつみのかみ)
  • 大山津見命(おおやまつみのみこと)
  • 大山積大神(おおやまづみのおおかみ)
  • 大山咋神(おおやまづみのかみ)
  • 大山津見神(おおやまづみのかみ)
  • 大山祇大神(おおやまづみのかみ)
  • 大山祇神(おおやまづみのかみ)
  • 大山積神(おおやまづみのかみ)
  • 大山津見命(おおやまづみのみこと)
  • 大山祇命(おおやまづみのみこと)
  • 大山積命(おおやまづみのみこと)
パッと見ると、同じ表記の御祭神名があるが、よっく見ると読みが違う。
芸細かすぎ。
まあ一部菊理姫命(きくりひめのみこと:白山神社関係)を「おおやまずみ」や「おおやまつみ」としてしまっているものなどが見られるんじゃけど、まあその程度はご愛嬌じゃろう。
しかも、これらを「本社」と「摂社」(摂社・末社・境内社をまとめて「摂社」としていると思われる)に大別して掲載しとる。
素晴らしい。
自分の県の神社庁の事を悪く書くのはちいと憚れはするが、静岡県神社庁のウェブサイトでは、検索は社名のみ、しかも少し書籍を当たればワシにだってすぐに分かる祭神名についてブランクにしたままの神社が多数見られる。
静岡県神社庁のスタッフは、岐阜県神社庁のスタッフの爪の垢を茶碗いっぱい集めてできるだけ濃く煎じて一気飲みなされい、と強く申し入れたい。
まあそれはよいわ。
大山くん在庫が尽きかけている今、近隣県たる愛知県・岐阜県辺りの大山くん物件に触手を伸ばすしかあるまい。
まずは岐阜県神社庁の大山くんデータをプロジェクト ”山神社”Mapに取り込み、帰省時などには迅速に大山くん物件にたどり着けるように準備を進めよう。
2018年のプロジェクト ”山神社”は、これにて終了!
大山くんも皆様も良いお年を〜!

あ、新年の初詣は、氏神様的には一番近所の神社、崇敬神社としては勿論、クルマで10分位のところにある大山祇神社と三嶋神社じゃよ。

2018年12月29日土曜日

倉真赤石温泉(14)

多分今年最後になると思われる温泉として、倉真赤石温泉に行くことにした。
温泉そのものの実力はもう書く必要のないくらいじゃけど、それにも増して80歳を過ぎて意気軒昂すぎる「会長」の言動が面白くて行くのをやめられない。
更に今年はそれに加えて、結構個性がある「会長の娘さん」が登場人物として参戦し、状況が混沌としてきて味わいが増しとる。
毎回目を離すことが出来ん。
定期的に行かんとなんかとんでもないことを仕出かしとりそうで確認する必要がある。
まああと、この時期になると小さいカレンダーを入浴客に配ってくれていて、ワシは毎年それを貰って仕事場やクルマに常備しとる。
かれこれ2011年から貰い続けとるがデザインやサイズは基本不変。
それを今年も貰い受けに行くという目的もある。

ありもしない露天岩風呂イラストを
削除する気は一切なし
それでヨシ
© ill-health(ruephas) 2018

ちなみにこれが2011年末に貰った2012年版
よく見ると微妙にデザインが変化しとる
しかし露天岩風呂イラストのみは不変
© ill-health(ruephas) 2011/2018
倉真赤石温泉へ行きたいけどなかなか行けないという人がおると聞いとるが、その原因の一つが、最後に出てくる細くて険しい山道をクルマで進む自信がないというものがあると思われる。
確かに向こうから対向車が来たら道だけで離合は出来んが、案外絶妙な位置にすれ違いスペースが設けられておるから問題はない。
ということで思い切って通ってみればなんていうこともない単なる細い道なんじゃが、これまで一回も対向車に出くわしたことはなかった。
ところが今日はその対向車に出くわした。
青いクルマに乗った若いお嬢さんのように見えたが、すれ違いについては問題なく行えた。
ここに通い始めた当初は客といえばおっさんおばさん以上の年齢のヤツばかりじゃったが、時代は変わってきとるようじゃ。
ということで現地に着き、休憩所に上がり込むと会長曰く「夫婦客が入っとるから暫く待ってくれるか」。
温泉前の狭い駐車場には確かに他府県ナンバーのデカいクルマが停まっとったからそれじゃろう。
待つのは構わぬし、寧ろわざわざ(かどうかはわからんが)遠方から遥々ここまで来たんじゃから、いいお湯を快く堪能してほしいと思う。
待つ間は例により会長と茶飲み話。
娘さんがこの温泉に参戦してから、いろんな掲示(石鹸を使っちゃうと温泉成分に良くないから使用禁止、など)が増えたりとかちょっとづつ変化が見られるんじゃけど、食事方面についても同様に良い方向に変化しとる。
前回及び前々回のどんぐりコーヒーの件もそうじゃし、このブログでは特には書いとらんが新たに干し芋とか作って売っとったり、前から出しとる饂飩とかあさり汁定食などすべてのメニューに「源泉を使用しています」と掲示したり。

筆跡から見るに、娘さんによる作品と思われる
© ill-health(ruephas) 2018
普通のコーヒーに温泉を使って本当に大丈夫なんじゃろかとの若干の懸念を感じるところではあるが、まあさしたることはないじゃろう。

で、じゃ。
会長は最近さつまいもに凝っておるようで、干し芋販売の他に「源泉で蒸かした蒸し芋」の販売を始めており、ワシも買い求めて一口味わってみたが甘くてなかなか美味いものじゃった。
会長は、
「この蒸し芋を作って何かスイーツが作れんか考えとる。売りたいんじゃ」
はあ?
すいーつ、ですか?
確かにスイーツの素材としては申し分はないように思われる。
「どうじゃろう。例えば鯛焼きの餡に使ってみるとか、さつまいも大福とか。結構斬新じゃろう」
さつまいも餡の鯛焼きは確かに斬新に思えたが、さつまいも大福は以前何かで見た気がした。
調べてみると、やはりcookpadで沢山引っかかった。
「いや、大福はもう大量の素人さんが手がけていてそんな斬新じゃないです」
と云うと、会長は少し悲しそうな眼になった。
その斬新さについては相当の自信があったので満を持して発表したら、若手(ワシのことじゃ)により数秒でそれが斬新ではないとあっさり判定された。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。
「そうか。ならば他にないかなあ」
「うーん、そうですねえー」
「うーん」
「うーん」
2人してなんでこんなにウンウン悩んどるかと云うと、要するに温泉で出すとなると、
・すぐ簡単に作れる
・あるいは作りおきができる
・日持ちがする
・それこそ少し「斬新」さがある
・見た目が良くて若干の高級感がある
などの条件が必要じゃろう。
そんなスイーツはなかなか思いつかんのでウンウン悩んどるわけじゃ。
「どうじゃ、あんた。少し考えてきてくれんか。思いついたら教えてくれ」
うーむ、考えるに関しては全く吝かではないし全然構わんのじゃけど、最近どうもワシは「倉真赤石温泉の中の人」化が激しくなってきとることがどうも気になる。
しかし面白いから別に良い。
酒飲みながら時間をかけて考えるとしよう。

更に会長は、
「ちょっとこれを毒味をしてくれんか」
といって、たくわんとセロリの醤油漬けがのったお皿を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その漬物は本当にうまかった。
「これ、いけますね。かなり美味いですよ。うん、美味い。どっちもすげえおいしいです」
「へ、そうかい」
「うん。ご飯ほしいです。この2種類の漬物とお味噌汁とご飯だけで『究極の漬物定食』とか出しても絶対売れます。そうだなー、650円とか700円でどうです?」
と言うと、さっき見せた悲しげな眼差しはあっという間に虚空に消し飛び、代わりに満面の笑みを湛えた会長じゃった。
娘さんも「ほんと?おいしい?良かったー」とやはり嬉しそうじゃった。

ではさて帰ろうと立ち上がりかけると会長が、
「ちょっとこれ、この石も見てくれんか」
といって、机の上に乗せられた石を指さした。
間抜けなことに写真を撮り忘れたのじゃが、兎に角その石を手にとって観察してみた。
「泉源に降りていく坂道に落ちとったんじゃけど、真ん中の辺りにキラキラ輝くつぶつぶがいっぱい見えるじゃろう」
「うん、ありますね。キラキラしてますね」
「このキラキラしとるのは多分『金』だと思うんじゃが、どう思う?」

金、か…

「もし金なら大金持ちじゃよ」
ニヤリと笑った。
「いや、これは多分ですけど、恐らくですけど、雲母か何かで金ではないと思いますよ」
と云うと、会長は再び少し悲しそうな眼になった。
そりゃ悲しいじゃろう、寂しいじゃろう。
悪いことをしてしもうた。

2018年12月15日土曜日

温泉に行かない日(356) やぎさんに巻かれた

豊橋の老津神社を後にしたワシはクルマに乗り込み、まだ時間に余裕があるためもう一箇所どっかに寄ってから帰宅するかと思い立った。
ちょいと前からやぎに異常なまでに惹かれるようになっとるため、どっかこの辺にやぎスポットはないかとGoogle様に「豊橋 やぎ」だったか、そんなキーワードでお伺いと立てたんじゃけど、その結果気になるブログが見つかった。
個人のブログのようじゃが、そこには「やぎ天国」みたいなことが盛んに書かれておる。
そのやぎ天国は豊橋市内の大村というところにあって、ユニクロ大村店に近いらしい。
豊橋で「大村」というと無論あの例の「大村洋品店」が思い出されるわけじゃが、今回は多分関係ないじゃろう。
場所の名は「Maui」というらしい。
豊橋にMauiがあるわけじゃな、成る程。

老津神社を後にして国道23号線を快走し、程なくして大村の辺りまでたどり着いた。
さっきの個人のブログにはMauiの近くには「仏教系の建物が近くにある」と書かれておったのでそれをランドマークとして探しておると、豊川放水路の近くになんか立派な寺院のようなものがある。
寺院とはあれにちげえねえ、ならばこの近くにMauiとやらはあるにちげえねえと睨んで辺りを見回すと、遠くの豊川放水路の堤防に沢山、相当沢山の白やぎが放し飼いにされとるのが見えた。

へ?
放し飼い。

クルマに乗っとったんでその遠景を撮影することはままならんかったが、兎に角相当数のやぎが堤防の斜面を歩いとる。
思わず「わああ、すげえ!」と車内で叫び、焦る気持ちを抑えつつそっちの方にクルマを向けると、すぐに牧場のようなものが見つかった。
結構広いその牧場の端っこにはひつじさんが一匹おったが、牧場向かいの堤防には紐に繋がれたやぎが何匹かおる。
そしてその更に先には、さっき見たやぎさんの大群が野に放たれとるのがわかる。
駐車場にクルマを入れて地面に降り立つと、そこにはハイジの爺さんそっくりなヒゲを生やしたやはり爺さんがおった。
ワシを見るなり、
「おう。やぎの餌やりに来たんか。餌やるか」
と問いかけてきたんで、
「え、はい。餌あげてもいいんですか」
と問い返すと、
「ああ、今日はあまり餌やりの人がこんかったから、やぎを堤防に連れて行って草を食べさしとる。あそこに行って餌やってくれ。餌は200円」
殆ど下働きの人扱いなんじゃけど、不思議と全く嫌な感じはせんかった。
財布から200円取り出してハイジの爺さんに差し出すと、木箱から小さめのキャベツを取り出し、包丁で4つくらいに切り分けて、
「これを1枚づつ剥がしてやってくれ」
とキャベツをステンのボウルに入れてワシにくれた。
ワシとしてはもう一刻も早くやぎさんの餌やりがしたいので、ハイジ爺さんに礼も言わず早足でやぎさんの群れ方面に向かったよ。

群れに近づいて来たため、
「ほーれ、やぎ。ほーれ。餌を持ってきたよ〜、餌をあげるからこっちにきたまえよ。ほーいこれやぎさんよ」
等と声掛けをしてみたが、すべてのやぎさんはもう無心に堤防の雑草除去作業に勤しんでおり、ワシには目もくれぬ。
うむ、やはり一見さんには厳しい世界なんじゃろうかと思いつつ、ワシは更に群れにぐいと肉薄した。
そしてボールからキャベツの葉を1枚ちぎってやぎさんに差し出すやいなや、

がんっ!

という強い衝撃をケツに感じた。
「誰じゃコラぁ、ワシのケツをどつくのは誰じゃ!」
と思いつつ後ろを振り向くと、そこには立派な角をはやしたちょっと体がデカいやぎさんが立っており、そいつは巧みにワシの前に体を回しこんでワシの手からキャベツを奪い取り、剰えボウルに入ったキャベツを隙のない眼で狙っておった。
よしわかった、あげるから。
更に1枚千切り、そいつにやろうとすると知らぬ間にワシの横に忍び寄っとった別の大型やぎさんがそれをひったくってむしゃむしゃ食い始めた。
ハッとして周りを見渡すと、先程あんだけワシのことを無視しとったやぎさんたちがいつの間にかワシの周囲を固めており、もう我も我もとワシの持っとるキャベツを狙っとる。
大量のやぎさんがわらわらとワシに近づいてきて、ワシを囲んどる。
「よおしはいはい。いいよみんなにあげるからね。たくさんあるから焦んなくて大丈夫。だから、ほれ、順番順番、じゅんばんだよ。でも先に小さいやぎさんからあげようかな〜」
等とへにゃらけた声で皆をなだめつつ、群れの中にいた生まれて間もないと思われるちっちゃいやぎさんにキャベツを差し出したその時、

「っってえええ!!」

さっきのとは別のデカいやぎさんが、そのデカさに似合わぬ俊敏さでもってワシの前に走りより、勢い余ってその蹄でワシの足を思いっきり踏んづけつつ、ちっちゃいやぎさんにあげようと思っとった葉っぱを横取りしていったのであった。
蹄、結構マジで痛かった。
そいつは首に黄色と黒のプラ製チェーンを巻いており、周囲におる別のやぎさんを威嚇して頭突きをカマして追い払い、明らかに一攫千金を狙っとる。
その凶暴さ、及び黄色と黒の鎖により、ワシはヤツのことを「阪神」と名付けた。
阪神は執拗にワシに纏わりつき、少しでも多くのキャベツを口にしようとしておるため、少し走って逃げて、ちっちゃいやぎさんが集まっている辺りに行ってその子達にキャベツをあげとった。
ワシの周りを囲むちっちゃめのやぎさんを眺めたりなでなでしながら目尻を下げて、
「おう、やっぱ子やぎは可愛いのう」
等とニヤニヤしながら脳天気に餌をあげとったら、

ばきっ!
ぐへっ!

太もも後ろ側にまたもや強い衝撃を受けた。
強烈なやぎさんパンチであった。
阪神級の体のデカさのまた更に別のやぎさんが、ワシの太ももを前足の蹄でキックしたのであった。
かあ!こいつら、金の亡者ならぬキャベツの亡者じゃ。
ならば良し、ならばこちらにもやり方というものがある。
こちとら人間じゃ。
やられっぱなしで済むと思うなよやぎさんどもめ。
反撃しちゃる!

と思いつつ、知恵のある人間たるワシは、取り急ぎそいつから逃げ出したのじゃった。
まさに「三十六計逃げるに如かず」じゃ。

まあしかし、逃げても逃げてもやぎさんたちは追っかけてくるからねえ。
その後はキャベツがなるなるまで「ぐへっ」「いてててて、いてて」「かあ!お口で指をはむはむするな、くすぐったいじゃん」「がんっ」「どかっ」という感じでやぎさんたちを戯れておった。

まあ少し冗談っぽく書きすぎたんだけど、まっこと楽しい場所じゃった。
そうだなー、1時間以上はやぎさんに巻かれとったなあ。
200円払えば沢山のやぎさんたちに囲まれて楽しい時間が過ごせます。
帰りしな、ハイジの爺さんはワシに、
「いやあ、あんた十分に楽しんだな。200%はもとを取ったわ。また来いよな」
と声をかけたのであった。
是非皆様、一度行ってみてはいかがでしょうか。
場所は「豊橋 Maui」で検索してみてください。
以下は、珍しくも写真集でございます。

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ty 2018

プロジェクト "山神社"(29) 老津神社

老津神社(愛知県豊橋市老津町宮脇14:0532-23-3007)という大山くん関連神社が豊橋にあると判明し、ワシは直ぐ様席を蹴って東に飛んだ。

大変立派な神社でござんしたよ
© ill-health(ruephas) 2018
立派な神社で参道も長く、境内は掃き清められ、実に清々しい感じじゃった。
参拝当日の朝には神社の例祭が行われた様子で、拝殿は開け放たれそこにはストーブと椅子がおいてあり、社務所の扉も開いておった。
まずは本体にご挨拶ということで参拝。
ここには11柱の神様が祀ってあるんじゃが、我が大山くんはその末席に何とか食い込んでおる。
その後、境内社にも大山くんがおると判明したため、そちらにも参拝。

昭和時代の文化住宅を思い出します
高床式で湿度対策は万全じゃ
© ill-health(ruephas) 2018
老津神社には多くの境内社があり、これまた沢山の神様が各境内社に祀られとるわけじゃが、我が大山くんは本殿向かって左側にある四軒長屋型社殿の中に住まわっとった。
なんというか「肩寄あって感」というか、そういう感じで、これはこれでなかなか趣深いです。
四軒長屋なんで、注連縄も四軒合同でございまする。
で、大山くんは文化住宅型四軒長屋社殿の一番右端に祀られとった。
狭いながらも楽しい我が家で、小体ながらもきちんとした表札も掲げられとる。

文化住宅型境内社の右端で
健気に気張る大山くん
© ill-health(ruephas) 2018
老津神社本体の祭神に食い込み(ただし末席)、更には境内社の山之神社の主としても意気軒昂な大山くんを確認して満足して神社を後にした。
全国津々浦々各地各所で頑張っている大山くんを見るとまさに我が事の如く嬉しいし、まだまだ探索参拝数が足りないなあとの反省の念も感じるところじゃ。
ただ、ワシが住まう地域にある大山くん物件はほぼすべて行き尽くしており、今後は隣市隣県まで足を伸ばさぬと新規開発もままならぬ状況。
隣市隣県となると書籍的な情報はなかなか手に入らず、Google Mapで当たりを付けるしか探索手段がないため、何か上手いやり方はないかとたまさかには考えとる。
ネットワークのようなものがあればいいんじゃがなあと思っとるこの頃です。

温泉に行かない日(355) オトコの前から姿を消したSEA BREEZE

何年も前から、もっと前か、もしかしたら10年とか20年位前とか、要するに相当な期間ワシはSEA BREEZEの製品を愛用しとる。
主に使っとるのはDeo & Waterという体全体に塗りつけてさっぱりする製品で、後はボディソープとシャンプーも使っとる。
ワシは温泉好きな割には暑がりで、例えば冬場に山梨の佐野川温泉の源泉浴槽や、先日訪れた倉真赤石温泉のお湯(いずれも低温で、特に前者は冬に入るヤツは変態扱いされる程度のごく低温)に入ったとでも結構発汗するんじゃが、そんな時にはSEA BREEZEを使って素早くクールダウンしとる。
はっきり申し上げるが、最近では加齢臭を巧みにステルスさせるという目的であることもあっけらかんと告白させて貰おう。
従って、ワシの場合は夏冬気温関係なく、たいてい年がら年中使っとるわけじゃね。

ところがじゃ、数年前のこと。
Deo & Waterを買い求めにドラッグストアに行ってみたところ、いくら探してもそれが見当たらん。
同類の他社製品はじゃんじゃん売っとるんじゃけど、ワシがほしいDeo & Waterが見つからん。
まあ人気商品かもしれんし、従って売り切れとるんじゃろうと思ってその店では諦め、別の店で探してみたんじゃけどやはり見つからん。
おかしなことじゃ。
まあ、Deo & Waterなしでも人生は過ごせると諦めその日は早めに帰って酒呑んでうどん食って早めに就寝した。
また別の日、やはりあれがなくては毎日がもの足りんし、加齢臭を巧みにステルスさせねば職場の者共に白眼視されかねないと危惧したワシは、不退転の決意を持ってドラッグストアに赴いた。
探した。
なかった。

う〜む。
ワシ、店で店員にモノの在り処を訊ねることが何故かニガテなシャイな男なのじゃけど、事ここに至っては最早已むを得ん。
勇気を振り絞って店員に訊いてみたよ。
「えっとそのあの、SEA BREEZEのほれ、プラの楕円形のボトルに入った体にしゃかしゃか塗ったくるやつあるでしょう、あれってどこですか」
「ああ、はいございますよ。コチラへどうぞ」
あるのか。
どうもワシの探し方が大甘だった模様じゃ。
店員に案内されてついていくと、驚いたことにそこは女性用のボディケアというかその手の商品を扱っとるところじゃった。

女性用?????

ワシとしては当然の如く男性向けコーナを探しとった。
事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとった。
Deo & Waterは男性用、しかも成年男性に向けた商品だと思いこんどったし、繰り返しになるが、事実、去年まではちゃんと男性向けコーナーに売っとったんじゃ。

とにかくいま時点でワシは女性向けコーナーにおって、ワシを案内してくれた店員はワシから素早く離れて立ち去った。

初老のオトコが一人で女性商品を扱う場所に立っているのは刑法的には問題ないだろうが世間的には有罪判決であるため、ワシは焦って種類もあたらめず素早く数本の商品を手にして素早くレジに向かい、素早く財布を取り出し素早く代金とTポイントカードを差し出し、素早く商品とお釣りとポイントが加算されたTポイントカードを奪い取り、素早く前後左右を見回して官憲の類がワシを観察していないことを確認し、防犯カメラに顔が映らぬようコソコソとクルマに向かって極めて迅速にその場を立ち去った次第じゃ。

しかし全くどうしたことじゃろう。
SEA BREEZEといえばそのイメージはこうじゃ。

夏の海辺でデカくてかっけー筋肉質のサーファーが上半身裸で立っとって海風に吹かれとる。
その傍らにはパツキンのおネエちゃんが寄り添っとる。
場合によっては、山下達郎のThe theme from Big Waveが流れとる。
そのデカくてかっけー筋肉質のサーファーはSEA BREEZEのなんかの製品を持っており、じゃばじゃば自分の体にかけて気持ちよさそうにして、莞爾として笑う。

どうじゃ。
中年以降のおっさんどもであれば大抵このようなイメージが有るはずじゃろう。
ところが今やなんでか知らんが方向転換しとって、女性コーナーに身をやつす事態となっとる。

驚いたワシはSEA BREEZEの公式サイトを覗いてみた。
そのサイトには、高校の教室を思わせる場所の学習机の上に並べられとるDeo & Waterの写真がばーんとデカく掲げられておる。
またページ下部には若えセイガクさんの写真を使ったバナーもたくさんある。
うむ。
よくわからんが、ワシの愛用品はいつの間にかオンナコドモに強奪されてしもうたようじゃ。
こまったのう。
今後ワシは何を使えばよいのじゃろうか。
仕方ない、加美乃素でもつかうかのう。
こちらからは以上です。

2018年12月2日日曜日

倉真赤石温泉(13)

先週に引き続き、今週またもや行ってしもうた。
先週赴いた時にワシ自身も結果として「どんぐりコーヒー」開発陣の一員となったわけじゃが、こんなワシでも一応法人務めにより稼ぐサラリーで糊口を凌いでいるわけじゃので平日に開発作業は罷りならん。
その分、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が力強く、
「私が来週までになんとかしますから次の週末には必ず来てください!」
なる誠に力強い宣言をなすったので、その(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にその開発のすべてを任せ、今日までの平日はリーマンとしての職務にあたっとった。
で本日早速に倉真赤石温泉に赴くと、普段は殆ど停まっとらん客のクルマが3台も停まっとる。
珍しくも千客万来の様子。
取り急ぎあの素晴らしいお湯に入り、狭い浴槽に先客2名とともに入り、彼らとともに静岡は瀬名の平山温泉の件や、ワシとしては最高難度の超秘湯と認定しとる名神一宮インターのところにあるラブホの湯などについて暫く語らい、その後着衣をして満を持して休憩所に向かったのじゃった。
その間にも別口の客が訪れておって、いつもはワシと会長しかおらんその部屋は結構な込具合であったがそれには関与せず、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性が淹れてくれとるはずのどんぐりコーヒーの仕上がりを待っておった。

そして10分位あとのことじゃ。
遂に出てきたよ。

もうどっから見てもコーヒー
© ill-health(ruephas) 2018
先週より明らかに、色がコーヒー側に近寄ってきとる。
早速一口啜る。

おを!
これは先週とは違う。
何段も進化しとる。
既に麦茶ではなく、はっきりとコーヒー方面の味に変わっとる!
味も濃く、それなのにエグみや苦味は殆ど感じられぬ。
どのような開発を進めたかについて(多分会長の娘さんかなと思われる)女性に問うと、
「どんぐりの実を源泉に漬けて灰汁抜きする時間を長くして、焙煎(と言ってもフライパンで炒るだけじゃけど)も長くしました」
なるほどね〜。
しかしじゃ、全て飲み干した後に思ったのは、もう少しだけ濃ければ完璧なんじゃがなあ、ということじゃった。
なので(多分会長の娘さんかなと思われる)女性にその旨伝え、
「もうほんの少しだけどんぐりの粉の量を多くしてもう一杯だけ淹れて貰えますか」
とお願いしてみたところ、快い承諾を得られた。

その直後、なんと7人組のハイカーが新規客として登場し、もう休憩所も満員浴槽内も満員という、ここ倉真赤石温泉としては異常事態と云うべき状況になってしもうたが、そのような中(多分会長の娘さんかなと思われる)女性は落ち着き払って客を捌きつつ、ちょっと濃い目のコーヒーを淹れてくれた。
それがこれじゃ。

違いがわかる男の、倉真どんぐりコーヒー
だばだ〜、だ〜だばだ〜、だばだ〜
© ill-health(ruephas) 2018
わかるかなあ。
前のに比べてコーヒーに照りのようなものが感じられるじゃろう。
もう殆ど完成したと見た。
で、ドキドキ胸熱状態で一口。

よし!
これでヨシ!

うまい具合に濃くなって、しかし不思議なことにエグみや変な苦味は増えとらん。
なんて言えばいいんじゃろう。
味だけが濃くなって、その他の不快な味は全然増えん。
不思議なことじゃよ。
コーヒーに添えてくれたチョコ食べながら頂けばいいバランスじゃし、あと、ワシは普段コーヒーはブラックしか飲まんのじゃけど、このどんぐりコーヒーに関してだけはミルク(コーヒーフレッシュ)が絶対に合うと思う。
残念ながら温泉にもワシ自身にもその用意がなかったため試せなかったんじゃが、次回はそれを懐に忍ばせて行こうと思う。

で、ワシとしては商品化OKと思う。
倉真赤石温泉のメニューに載せてよしと断言する。
値付けは最初300円かと思ったが、温泉のメニューには既に普通のコーヒーが300円として載っておる。
どんぐりコーヒーは確かに原価はかかっとらんものの、人件費相当額を考えると普通のコーヒー以上の値付けが必要じゃろう。
したがって、コーヒーフレッシュを一個付けた上で最低でも400円、可能であれば500円取ってもよろしかろうと判断するところじゃ。
しかもこれは恐らくは季節限定メニューじゃろう。
毎年この時期だけじゃ。
更に恐らくは、そう沢山は淹れられん。
1日限定10杯といったところが妥当なとこと思われる。
そういうような事を(多分会長の娘さんかなと思われる)女性に申し述べたところ、
「1日10人も客こないから」
というお返事じゃった。

いやいや、今日の商売繁盛っぷりを目の当たりにするとそうとも限らんとは思うんじゃけどね。

兎に角是非、売り出してもらいたいものじゃと思う。

倉真赤石温泉って、会長が暇でいろいろ「悪戯ばかりしている」(本人談)のでほんとに面白くて飽きないんじゃよなあ。
そして(多分会長の娘さんかなと思われる)女性という新キャラも相まって、ますます目が離せない場所になってきとる。

ちなみに帰りしなに会長が、
「最近はあの娘に怒られてばかりおる」
とボヤいておったので、(多分会長の娘さんかなと思われる)女性ではなく、今後「会長の娘」とします。
酋長の娘のようで、誠にいいではないか。
わはははは。

2018年12月1日土曜日

温泉に行かない日(354) ニッポン全国やぎさんまっぷ

正確には覚えとらんが、いつからかやぎに惹かれるようになってしもうた。
なんでかはわからん。
きっかけもわからん。
しかし、なんだかやぎはいいぞと。
あんた、ワシのことを基地外を見る目で見とるじゃろう。
それはわかる。
じゃが、これらの写真を見たあとであんた自身がどう変わるか見てみよう。

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

© ill-health(ruephas) 2018

場も辨えずかわいい猫が一匹にゃあと紛れ込んどるがそれは置いといてじゃ、ほれあんた、案外こりゃあやぎいいじゃん、って思ったろう。
思わん奴は絶交じゃ。
かわったろ、あんた。
これらの写真、これらのやぎ達により優しい気分が爆裂しとるはずじゃろう。
優しい気分が爆裂。
日本語は素晴らしいのう。

それは良い、良いとしてじゃ。
あんたはもう既に、明日の日曜日には全力でやぎに会いたい体質に変わっとるはずじゃ。
そんなあなたに素晴らしいプレゼントじゃ。
即ち。

ニッポン全国やぎさんまっぷ

じゃよ。
これさえあらば好きな時にあんたに取って都合の良い場所におる、かんわいいやぎに出会うことができるじゃろう。
まあじゃな、「ニッポン全国」と歌い上げる割には極端に中部地方、更に言えば静岡、もっと云えば浜松あたりにやぎ印が集中しとるきらいはあるが、まあそれはそれ。
発展途上の地図と思えば宜しい。

地図好きなワシじゃので、今まで変な地図をGoogleでたくさん作って来て、公衆トイレの分布を書いた地図とかいろいろやってみたけれど、今の所気に入っていて生き残っている温/泉/週/記Mapプロジェクト”山神社”Map、共々、超暇な時にでも見ていただいて、生活や仕事で気分がささくれだってきたらじゃね、やぎまっぷを使ってやぎに会いに行ってみてよ。
やぎに会いに行って、やぎを撫でてみてよ。
やぎに向かって「べへへへへへ〜〜〜〜っ」って云ってみてよ。
優しくなれるから。