2016年4月29日金曜日

温泉に行かない日(328) ロードバイクで温泉に行くのは果たして可能か

今日も朝からロードバイクで50kmほど走ってきましたが、最近は本当に自転車のめり込んでしまってます。
で、且つ、温泉銭湯好きな私ですので、こうなるとどうしてもロードバイクで温泉に行きたくなってしまう気持ちが高まるのは已むを得ないというもんでしょう。
なので、ヒマな時間を使ってどっか行けそうなトコがないかどうか、自分の作った温/泉/週/記Mapを開いて探したりしてます。

でも実際には行けそうなとこってホントに少ないんですよね。
先ず問題になるのが目的にする温泉までの距離です。
現在の自分の実力としては、比較的フラットな道で、かつ、あまり風がないという状況下であっても、おそらく片道30〜40km、うーん頑張っても50kmが限界のような気がします。
先日沼津まで走りましたが、あれは往復50km。
思ったよりも疲れは感じませんでしたけど、あの距離の倍走れと言われたらちょっと無理な気がする。
あと今朝は、新富士駅辺りから大渕近辺まで片道10kmにも満たない距離を走ってみましたが、高度が400mほど上昇するルートであり、途中で足が攣ってしまいました。
情けない限りですが、現在の体力はそれが限界なのです。

次に装備です。
普段ロードバイクに乗る時にはレーパン着ているだけで殆ど何も持ってません。
でも温泉に行くとなると、タオルや石鹸、多少の薬(わたしアトピー持ちなんで、風呂に入った後の塗り薬が必要)などを持参せねばならず、そうなるとバックパックが必要になります。
ウェストポーチでも良いのかも知れませんが、ペダルを漕ぐのにじゃまになりそうな気がするので、バックパックが欲しいです。
しかし高い。
ドイターの10Lくらいのが欲しいんですが、1万円くらいする。
すぐには買えない。
© 2014 Deuter Sport GmbH, All rights reserved.
こんな感じのやつなんですがね、欲しいんですがね。
買えねえ、カネがない。
最後に、これが一番の問題なのですが、やはり盗難が怖い。
私の乗ってるロードバイクは、わけあってちょっと明記できないんですが安くないです。
忌野清志郎さんとかが乗ってた100万オーバークラスではないけれど、まあそれなりの値段です。
ですので、休憩するときは必ず自転車の横にいますし、途中トイレ行きたくならないように出かける前にはしつこいくらい排尿排便に努めてます。
こないだ沼津に行った時は結構腹が減ってしまったので、本当は海鮮丼か何か食って行きたかったんだけど、自転車から眼を離すのがイヤでやめました。
これ書いている今も自転車は室内の目の前にあって、実は今からトイレに行こうと思うんですが、通気の為に開け放っている窓はすべて閉じ、カーテンを閉めてからにしようと思います。
私の知り合いは結構高いロードバイク持っていて、当然室内保管してるんですが、前の通りから見える状態で保管していたためか、昼間出かけて帰ったら窓が綺麗に切り取られて持ってかれていたそうです。
この話は流石に凄い部類になると思うんですが、コンビニに寄ってトイレに行ってた1〜2分の間に消えてしまった系の話は、ちょっとググればゴマンと引っかかります。
ましてや何の対策も取らずに、いやいやいや、例え結構万全な対策をとっていたとしても1時間風呂に入っていたらやられちゃう確率は0ではないと思うんです。

となると、施設側でしっかりした保管対策をとっている温泉とか、凄くこじんまりした個人でやってる日帰り温泉とか、泊まったらウン万円するけどのみ可の温泉旅館とか、行けそうなところは極端に絞られてしまう。
施設側でしっかり保管対策している日帰り温泉や銭湯なんてあんまり聞かないからまず対象から外れます。
温泉旅館ならばしっかり預かってくれそうなのでまあ大丈夫かもしれない。
ということで、上記条件を満たしていて今のところ行けそうなのは例えば、

瓜島温泉旅館 翠紅苑(アパートから片道約17km)
芝川苑(同じく約17km)
三保園ホテル(同じく約30km)
KKR沼津はまゆう(同じく約25km)
駿河健康ランド(同じく約15km)

くらいかなあ。
佐野川温泉も行けそうだけど、あそこはそこそこ客数が多いから自転車に気を配ってくれる可能性は低そうです。
本当は倉真赤石温泉がいい感じで、お願いすれば自転車を屋内に持ち込む許可も貰えそうだとは思うんだけど、なんせ片道100kmもある上、途中アップダウンがけっこうあるので完全にだめ。
駿河健康ランドはリーンではあるけれどれっきとした温泉であり、自転車専用の室内保管スペースが有り休憩室で宿泊も出来ますんで、長距離走る自転車乗りの方にはオススメの施設だと思いますよ。

ということで、まずはしっかり走って脚力体力をつけ、少し節約して気に入ったバックパックと防犯グッズを購入してからまいりましょう。
ロードバイクで温泉か。
だいぶ先になりそうだなあ、うーむ。

2016年4月25日月曜日

Ride before you look!(3) 初めて50km走ってみた

この間の土曜日は、実は地元の友人ロード乗りから、
「伊豆の国にある江間いちご狩りセンター(静岡県伊豆の国市北江間563−7:055-948-1115:営業は概ね毎年12月中旬〜5月上旬:9:00〜16:00)までいっしょに走りませんか」
というお誘いを受けていて、私も行く予定でいろいろ準備していたんですが、数字前になって土曜日の昼間に仕事が入り、泣く泣くお断りしました。
長距離公道は1人では怖いけど、経験のある先輩たちとなら何かあっても頼れると思っていたので本当に残念でした。

ですので土曜日は仕事に行き、仕事が終わった後にジャージに着替えて富士川沿いを北上し、富士宮の朏島(みかづきしま)の辺りまで走って帰ってきました。
公道はどんなもんか体感するためです。

実はこれ、長い距離の公道を生まれて初めて走った体験なんですね。
富士川右岸の県道10号線は普通車だけではなくトラック・ダンプもジャンジャン走ってたから結構怖かったので、体力面より精神面で疲れました。
一方で公道でもある程度は走れると云う自信にもなりました。

で翌日曜。
走りたくて仕方ないので、朝食をさっさと済ませてどこに行ってみようか少し考えてみました。
その日は少し風が有るようでしたがなんとかなるだろう。
あと流石に全部公道というのは辛い。
公道半分、サイクリング専用道半分みたいな経路がないか少し考えて、結局沼津行きに決めました。
東寄りの風のようでしたので、往路の富士から沼津方向は松の木で多少防風されていることを期待して県道380号線(千本の通りとか言われてますね)を使い、復路はフォローの風を使ってスカッと走れるよう海沿いの堤防を使うことに決定。
往復50km、休憩含めてサイクリング時間を2時間30分と定めてでかけました。

往路は一旦富士川の河口まで出て、既に何回か走って慣れてきている海沿いの堤防を東進。
風が強くて参った。
みなと公園からはJR東海道線吉原駅の南側を経由して、あとはひたすら静岡県道380号線を沼津に向けて走るだけ。
この日は東寄りの風、つまり東に向かう私にとっては向かい風い強くて、歩いている分には「ちょっと風があるなあ」程度かもしれないんですけど、体力のない私が自転車に乗っている状態だと結構抵抗になるのを実感。
乗っている自転車は8kg弱という軽さで、時折横風に煽られて少しぐらつくほど。
後ろからやって来る大型車の気配を察知しながら風に向かうというのはちょっとつかれるなあと思いました。
でも、風に負けて自転車を降りるのは絶対にやめようと決心して走りました。
途中で私と同じか少し年上に見える人が乗ったCannondaleを抜かしたり、彼に抜き返されたりしながら(競争したわけでなく、二人共ゆっくりペース)頑張って走り続けたら、自分が思っているより早く沼津港に、結構あっさりついてしまいました。
びゅうおのたもとのベンチに腰掛けて20分ほど休憩し、沼津港で飯も食わずに直ぐ帰途につきました。

帰りは公道ではなく、海岸線の堤防道路を追い風に乗って気持よく西に。
沼津から富士に抜けるこの堤防道路は自転車乗りにとって結構有名らしいのですが、雨なのか曇りなのか微妙な天気だったせいかあまり自転車に乗ってるヒトは見かけることはなく、ほぼ独り占めの状態で走ることが出来ました。
堤防道路というのはどこもそうなのかもしれませんが、この堤防道路は結構道の構造が複雑で、一回だけ袋小路のようなところにハマってしまいましたが、全体的にはストレスのないルートで気持ちよかったです。

出かけてから3時間少し、バテきることもなく無事帰宅できました。
さあ、次の週末はどこに行こう。
ルートを探すのが楽しみになっています。

2016年4月23日土曜日

温泉に行かない日(327) まる5年

2011年に発生した東日本大震災の約ひと月たった頃から始めたこの雑文ブログですが、本日でまる5年経ちました。

そして偶然にも皮肉なことというか、残念なことというか、悲しい事に、5年前にブログを始めた時と同じように、今度は九州でも大変な地震が発生し、決して少ないとは言えない方々がお亡くなりになり、非常に多くの方々が今も揺れ続ける被災地での避難生活を送っている状況です。
わたくしごとではありますが、現在の戸籍では本籍は中部地方の県になっていますが、本来の本籍は大分県であり、震度7が2回も発生した熊本県には多くの親類も住んでいます。
幸いなことに、そう言った親類あるいは九州在住の友人たちは怪我もなかったんですけど、先ほど書いたように多くの人が苦しい生活を余儀なくされていることについては本当に心が痛みます。

また、これも別のポストで書いたとおり、父親が心臓の血管バイパスのオペを受けました。
オペは無事終了して現在は心臓リハに取り組んでいるようですが、高齢なことでもあり今後の生活に若干の心配を感じているのは否定できません。

自分自身についてもそこそこいろいろあり、仕事や個人的理由により昨年末くらいから先月くらいまで非常に気持ちが落ち込み、数日間ではありますが仕事を休ませてもらったり、参加予定だったイベントにマトモに参加できないなど、あまり良いことはありませんでした。

その中でも、念願だったロードバイクを手に入れることが出来たり、上の子供が何とか大学を卒業したり(就職大丈夫なのだろうか?)、会社の方は苦しいながらも、前期決算は何とか黒字で終われそうだったりと、決して悪いことばかりではないです。

50になんなんとする人生となりましたが、その分いろいろあるなあと最近ほんとに思えます。
いいこともヤな事も結局避けて通れない。
そういういいこと、ヤな事を今までどおり書いていきたいと思います。
5年経ってPVがやっとのこと10万を越えました。
PVを期待して書いているわけではないけれど、ブログを書くということは心のどっかでは「誰かに読んで欲しい」と思ってるからだと思います。
今後もこれまでどおり、時々休むことも有るかもしれないけど、このブログは続けて書いていこうと思います。

2016年4月21日木曜日

温泉に行かない日(326) 【悲報】豊橋の菊乃湯が廃業の模様

先日は静岡市にあった天神湯が廃業の模様と書きましたが、今度は豊橋にあった菊乃湯が廃業し、跡地は住宅になってました。
左側の建物、水色っぽい方が菊乃湯の後に立った家
© ill-health/YT 2016

現在の日本の生活では銭湯の存在意義がなくなってしまったと言われて久しく、ネットや図書館なんかでちょっと調べると銭湯の数の半端無い減りっぷりはすぐ分かります。
仕方ないといえば仕方ないけど、残念なことには変わりません。
テルマエ・ロマエの影響で銭湯ブームが一時期盛り上がったりしてましたけど、あれはあくまで一過性であり、私のような門外漢な一見さんがたまに行っても経営的には何の影響もなく、結局地元の人達が普段使いするかどうかで銭湯の存続が左右されるのだけど、たぶん今日日の住宅(賃貸含む)の内湯装備率は限りなく100%に近いと思うので、普段遣い率はどんどん減ってきているんでしょう。

過日見たニュースでは、あれは関東の方の話だったような気がしますが、ある銭湯はマラソンやバイク(自転車)ブームに目をつけ、それらの基地として銭湯のスペースを提供するというサービスで売上を伸ばしているとのこと。
つまり、銭湯の板場を改修して大きめのロッカーを設置。
利用者は荷物をそこに預けて走りに出かけるというわけですね。
ひとっ走りしたら当然銭湯に戻ってひとっ風呂。
さっぱりして家路につけるということであります。
バイクなどの場合、1台数十万、ヘタすると100万とかする場合があって、普通の風呂屋なんかだと盗難が怖くておちおち湯船に使ってられないということも有ると思いますが、そのへんの対応もきちんとしてくれるのであれば安心して汗を流せるというものです。
普段の生活の中での銭湯の存在意義が薄れてきているのであれば、それを逆手に取って「非日常での存在感」を追求するのも一つの手かもしれません。

兎にも角にも私の知っている限りでは、豊橋の銭湯は残り2湯で、石巻湯と人参湯のみとなってしまいました。
あの激熱風呂にもう入れないと思うと残念であります。

2016年4月20日水曜日

Ride before you look!(2) もっと乗りたい

4月2日にロードバイクが自分のものになり、その日のうちに乗り始めました。
私は組織の中では数字中心の事務屋をやっていて、この時期はそこそこ忙しく、またプライベートでも父親が入院したりして時間が取れず、まとまった時間乗ることが出来ないまま今日に至ってます。
富士市在住の友人から「今週末の土曜日、伊豆の江間までいっていちご狩りしない?」って誘われて、一大決心して行こうかなと思っていたんですが仕事が入ってしまいこれは叶いませんでした。
江間ライドに向け、揃っていないウェアなどを買ったり、いっしょに行ってくれる友人たちに迷惑をかけないように時間を見つけてちょっとずつ乗ったりしていたので大変残念です。
でも兎に角乗りたくて乗りたくてしかたがないんですよね。

昨日まで所用のため実家に帰省していたんですけど、夕方16時前に富士に戻れたので荷物を整理するのもそこそこに寝室に行き、通風の為に開けっぱにしている玄関ドアを尻目に素っ裸になって中華製パチもんサイクルジャージ(上下合わせて4000円もしないやつ)に着替えてマルちゃん(私のロードバイクの愛称)に跨って富士川の河口に行き、海沿いの堤防を田子の浦港に向けて走り出しました。

日没までの約1時間、富士川河口とみなと公園の間を3往復30キロほどを走り、とても気持ちが良かった。
深刻で面倒な問題が人生には有るんだけど、なんかそういうことも忘れそうな晴れやかな気持ちになれた気がしました。
だから毎日走りたいです。

ロードバイク自体にもう少し慣れてきたら片道5キロの通勤で乗りたいし、通勤で公道に慣れてきたら、田子の堤防だけでなく公道をもっと長い時間、長い距離を走りたい。
もっと乗りたいです。

2016年4月19日火曜日

温泉に行かない日(325) 父親へ、ボクが言いたいこと

何年か前にも外科の手術を受けた父親ですが、過日心臓血管のオペをしました。
息子としては大変心配だったわけですが、幸いにして両親が住む実家の近くに高機能病院があり、そこに所属する経験豊かな医師が主治医になって頂けたおかげで、ほぼ計画通りに手術を行え、手術を終えることができました。
手術翌日から早くもICU専属PTから車椅子から立ち上がるという軽い心リハを受け始め、同時に一般病棟に移り、2日めには離床して1日2回の本格的リハを行っていると聞きました。
人工心肺を使わず心臓を動かしたままで低侵襲のオペを普通に行えるという技術の進歩には驚きますし、患者をいち早く離床させ出来るだけ短い時間で日常生活に戻そうと云う昨今の手法には感服するばかりです。

父親には是非、メディカルスタッフの指示に従ってリハに努めて頂きたいと思っています。
父親の人生をより良くしてくれた医師や看護師、コメディカルの皆さんの努力に報いるためにも、しっかりとリハをこなして、今後の人生のできるだけ長い時間を、質の高い生活を送ってもらいたいと、愚息として切に父親に願うものです。

父親は、今回のオペで正に「生かされた」と思います。
生かされた者として、生かしてくれた方々に報いるためにも、愉しくて素晴らしい人生を送って欲しいと思います。

2016年4月13日水曜日

Ride before you look!(1)[1] ロードバイクに乗り始めました

これまで、ロードバイクを手に入れたい日記というタイトルで幾つか書きましたが(現在事情により幾つかのポストは非公開)、ロードバイクについては経緯があってもう手に入れてしまいましたので、今後はタイトルを改メ、手に入れてからのことを書こうかなと思ってます。
手に入れたのは中古のバイクで、愛称はまるちゃんです。

手に入れた直後、バイクにコンポ他を組んでくださったショップからクルマで少し走ったところにある河川敷で習熟ライド。
人生初ロードバイクでしたが、全く乗れないのではないかと事前に相当恐れていたのに反して何とか乗って走ることは出来ました。

いやほんと、走りだして走るだけなら[2]誰でも乗れます。
51歳の俺でも、何とかいけます。
私の場合は幸いにもその場で教習してくれる人物がいましたから良かったですが、ネットで調べた知識だけでも30分もあれば多分誰でも走りだすことは出来ます。
走りだすまでの過程を自分の感覚で云うと次の通り(素人らしくフラットペダルのケース)。
  • バイクの左側に立ち、
  • デュアルコントロールレバー(カンパとか高級コンポを使ってるヒトは読み飛ばしてくれ)を握ってブレーキを掛け、
  • おもいっきりハンドルを右(自分とは逆の方)に切りながら車体を可成り深く自分側に倒して(つまり車体の左側を、自分が立ってる方の地面に出来るだけ近づけるんだ)、
  • その状態で右脚を後ろのタイヤとサドルを越すようにして跳ね上げて(だから車体を地面に倒せば倒すほうが楽)サドルには座らずトップチューブを跨ぎ両足を着き、
  • 跨いだら左脚をしっかりと地面につきながら、
  • 右脚で右ペダルを前方向、つまり進行方向に向くように水平よりちょっと上くらいになるまで回してあげて、
  • 右脚を自分が普段乗ってるママチャリを漕ぐ時よりはちょっと前、つまり土踏まずではなく、親指の付け根のかかと方向にある、あれはなんて言うんですか肉球みたいな丸い部分を右ペダルの真ん中に乗せ、
  • 気持ちの踏ん切りがついたら、
  • ブレーキかけるのをやめて、
  • ちょっとバランスを取りながら右脚でペダルを踏み出して体を浮かせてサドルの後ろの方にケツを乗せ、
  • 少し走りだしたら左脚も肉球の部分を左ペダルの真ん中に乗せ、
  • それから未来に向かって走りだすんだ[2]
こんな感じ。
2〜3回練習すれば誰でも出来ます。
で、これができれば、つまり走りだすことさえできれば走れます。
アタリマエのようだけど「走る」前には「走りだす」ことが当然必要で、でも初心者はこれが不安なんですよね。
走りだすことが出来るかどうか、がね。
でも、見る前に乗れ、乗り出せ!
だと思います。
壁は思ったより高くないから。

だけど、安全に停まる事を1人で習熟するのはかなり難しいです。
走りだすよりも綺麗に停まることの壁の方が遥かに高いと思います。
乗り出すことをテキストにするのは何とかできるけど、ブレーキングをテキストで表現するのはちょっと難しいよ。

私、クルマ好きで山道だろうが高速だろうが適度に飛ばせるんですが、それは基本「停まること」に多少の自信があるからです。
クルマのブレーキングについては、元トラック運転手のオヤジに結構教えられましたからね。
オヤジ曰く、「阿保でも走れるが、阿保では停まれない」んだそうです。
今のクルマは誰が踏んでもガックンせずに停まれるらしいですね、機械仕掛けでね(俺、機械仕掛けのクルマは大嫌いだけど)。

二輪といえば私は昔、エンジン付きの二輪に乗っていました。
自動二輪免許取得の為に行っていた教習所の教官がたまたまそういう人だったからだと思いますが、走るより停まることを凄く教えられました。
リアブレーキ(右脚で踏む方ですね)はバランス取るためのほんのお触り程度で、基本はフロントだけで停まれ、というのが教えられたブレーキングです。

でも同じ二輪である自転車では、いや違うな、ロードバイクではその辺の常識は殆ど通じないです。
少なくとも初心者は。
エンジン付きバイクよりももっと積極的に、体重の荷重を後ろに移さないと上手く停まれない。
エンジン付きバイクと同じようにフロントだけで停まろうとするとジャックナイフになっちゃいます。
特にパニックブレーキの場合は。
だから私のような慣れない初心者は、多分リアとフロントを同じにするのがいいと思うけど、慣れてきてスムースに体重をリアに掛けられるようになればフロントをやや強めにしたほうが良いかもしれない。

兎に角、走るより停まる。
エンジンの有無にかかわらず、車両に乗るの時にはこれが大事と思いました。

[1]
これは「見る前に乗れ」という意味のつもりで、言うまでもなく大江健三郎の「見る前に跳べ」のオマージュです。

[2]
このあたり、つまり「走りだすまで」を非常にしつこく書いてますが、初心者として云えば、そのあたりの所作さえもわかんないんですよね。
達人たちが書いているブログサイトには、そのような初心者の不安については全く触れていないのが不満ですね。
「走りだして、走るだけなら」と云うのは普通意味が重複していて日本語として失格だけど、「走りだす」のと「走る」のは本質的に全く違うことですので、敢えてこう表現しました。

2016年4月12日火曜日

温泉に行かない日(324) 【悲報】静岡の天神湯が廃業の模様

昨日昼メシを食い終わって歩いていると、静岡市内から通っている同僚が向かいからやって来た。
少し四方山話をしていたんですがその中で彼が、
「そうだAさん。この間話してくれた静岡のほれ、浅間さんの近くにある銭湯。あそこ潰れたみたいですよ」

ゔ。
天神湯のことだ。

まじですか?
今年1月に行ったばっかりなんですけど。
激アツで看板建築が印象的な素晴らしい銭湯だったんですが。

ただし、この情報は同僚が直接確認したわけでなく、同僚の先輩というヒトからの伝聞。
同僚を疑うわけではありませんが、自分の目で確かめないと。
それに銭湯に限った話ではありませんが、街場の店舗が廃業すると結構な確率で「可及的速やか」に解体が始まってしまう。
ううう、しかしウィークデイに動くのは難しいし、少なくとも今週末まではまたねばならぬ。
ここは一発山神さんに助太刀を願うかな。

しかしううむ。
もしこれが本当だと、静岡に残る銭湯は駒形神社近くにある桜湯のみという惨状に陥ってしまいます。
誤情報で有ることを望むですが…

2016年4月2日土曜日

ロードバイクを手に入れたい日記(23) 人生初ロードバイク

父親の入院とカテで実家に帰省していましたが、結果としては日を改めてオペをすることになり、私は30日に一旦単身赴任先に戻ることにしました。
父親の入院に伴ってここ数週間で1000キロ以上の距離をクルマで走ってややお疲れ気味ですけど、予てからの予定通り本日4月2日、浜松に戻ってEMX-3の納車を受けることになりました。
開店時間の10時丁度にミソノイサイクルに行くと、先日お会いできなかった店長さんが本日はいらっしゃっていてご挨拶しました。
そうこうするうちに、今やすっかり私のロードバイク師匠となってしまった感のあるOさん(以後は「師匠」と呼称します)も来店。
来客多数で多忙の中、購入した物を確認しながら自転車本体と周辺グッズを受け取り、こうなるとやはり緊張が高まってきます。
ハンドルにはCat EyeのLEDヘッドライトの他、師匠から暫くお借りするGarminのEdge 800Jがど贅沢にも取り付けられており、もう本当にオーバースペック極まれり、って感じです。
まあこれはすぐにお返しする予定なんですが(欲しいけど)。
ショップ2階のフィッティングルームで、ネット購入で何とか今日に間に合った中華製パチもんジャージと、このショップで買ったビブのレーパンを身につけ、これまた昨日何とか滑り込みで購入したPumaのフットサル用シューズを履いて、クルマで天竜川まで移動していよいよ師匠によるライディングクリニックです。
河川敷に着き、クルマに載せるときに外していたフロントホイールと車体を取り出し、慣れぬ手つきでそれを組み立て、ヘルメットとグローブを嵌めていよいよ開始。
遂に乗ります
© ill-health(ruephas) 2016
最初に乗り方(跨がり方)とスタートの仕方を教わって遂に走り出しました。

人生初ロードバイク。
走りだしての感想。

走り始めた瞬間は、感激したとかその手の感情よりは、
「俺みたいなへっぽこな奴が今こんなのに乗ってる。なんかの間違いではないか」
という戸惑い系の気分でした。
しかしいざ走り始めると、当然の事ながら普段遣いの折りたたみ自転車とは全く異なった爽快感というか、クランクに与えた力が全く無駄なくチェーンに伝わり、スプロケットに伝わり、ホイールとタイヤに伝わって、漕いだ分だけ前に進み、スピードが上がっていく感動。
その感覚が身体に伝わってくるに連れて、
「わあ、こりゃ気持ちいいわ」
というのに変化してきました。
走りながら師匠から、ハンドルの持ち方、ペダルに載せる足の位置、姿勢、シフティングの方法、視線などなどを教えてもらいました。
暫く走ると停止し、今度はブレーキングについて可成りしつこく詳しく丁寧にレクチャーを受けました。
バイク(エンジン付きのほうね)でもクルマでもそうですけど、安全にしっかり停めれるのは重要というか大事なことで、これはたぶんロードバイクも同じだと思います。
私は昔オンロードバイクに乗っていたのですが、基本はフロントブレーキが主でリアブレーキは使わないか補助的に使う程度だったのでロードバイクも同じと思っていたのですが、実際には違うんですね。
停止するときには体を少し後ろにずらして荷重をリアに持って行き、ブレーキはフロントリアを同じ割合で使う。
停止する前にはペダルの上に立ち上がり、右脚を下に伸ばしきって左脚をついて止まる。
というのが基本。
右脚を伸ばして左脚で着地するのは、逆だと右側に転ぶ可能性があり、その場合はクルマにアタマを轢かれて死ぬからだそうです。
納得。
パニックブレーキの時も基本は同じなんですが、リアへの荷重移動をもっと強くして、ペダルに立つときは「飛び上がるような感じ」にして、ブレーキを強くかける、ということでした。
何回もそれを練習し、アタマでは理解できたので今後練習を繰り返してカラダで覚えるようにしようと思いました。
こういう感じで師匠のクリニックは続き、非常に勉強になったというかラッキーだったというか。
最初にきちんとした知識を持っている先輩にその知識を授かるというのは本当に素晴らしいなあと思いました。
我流は良くないですよね。
基本を直に教えてもらえるなんて本当にラッキーでした。
「じゃ、そろそろ戻ろうか」といって師匠は走りだし、「じゃあ、今先に誰も走ってないから一度限界まで飛ばしてみて」といいます。
ならばやってやると決意し、やってみました。

だめ。
3分と持たない。
死にそう。

限界を覚えて停まると、後から追いかけてきた師匠、
「じゃあ、クルマのトコまで走るか」
と云って師匠はまた走りだし、今度はあろうことか私をちぎり始めました。
師匠が乗っているロードバイクはかなり高性能ではありますけれども、とはいっても御年○○歳。
私より可成り年上である師匠が瞬く間に私をぶっちぎって行きます。
くう。
全く追いつけない。
途中でスローダウンして私を待ち受けていた師匠がニヤニヤしながら私を見てます。
「流してる時は気持ちよさだけしか感じないけど、こういう側面もロードバイクにはあるということを知ってもらいたかったんだ」
とのこと。
クルマまで戻り、ヘロヘロになってEMX-3から降り、最後は苦しかったけど「気持ちいい」という方が上回ってました。
フロントホイールを外して車体をクルマに仕舞い、最後に師匠にお礼を申し述べてから帰路に着きました。

その後師匠からは何通かのメールを頂き、走りながらでは教えきれなかった事について幾つかフォローしていただきました。
本当に恵まれたロードバイクのスタートでした。

ロードバイクを手に入れ走り始めましたんで「ロードバイクを手に入れたい日記」はこれにて終了。
以後は、Ride before you look!(見る前に乗れ!)という日記(週記?月記?)に変えます。