2021年7月31日土曜日

やぎさんが好き!(56) シュガーファーム

掛川にシュガーファーム(静岡県掛川市上内田86-1)という野菜の無人販売所がある。
ここにどうもやぎさんが出没しとるらしいとの情報を得てこれまで2回か3回訪ねたんじゃが、何れも運悪くやぎさんに会うことは叶わず、野菜だけを購入して帰った。
ここはInstagramで情報発信をしとるのじゃが、それにより本日はコラボしとる靴屋さんの店が出るというイベントが有り、更にはやぎさんも来るということが書いてあった。
これは行かねばならんじゃろうと心に決め、真っ黃っ黄のスイスポ君に飛び乗り早速現地に向かった。
道々気になったのは駐車場の事じゃ。
ここは無人販売所ながら駐車場がある。
ただしあまり広くはなく、3〜4台分くらいの広さしか無い。
Instagramを見てたくさんのお客さんややぎさん愛好家がわんさか押しかけて来とったらどうしようかと心配じゃったが、時間が遅かったからかあまりお客さんはおらずクルマは問題なく停めることができた。
クルマから降りて当然まずやぎさんの姿を探したんじゃが見当たらん。
普段なら無人の販売所じゃけれども今日は関係者と思しき人が何人かおるので、その人目が気になり盛大に探索することが憚られる。
仕方ないのでまずは販売所に行ってプチトマト一袋とオクラ(長4サイズの茶封筒使用の詰め放題)を購入して、店の裏手に設けられておったとうもろこしを品定めしようとしたら…、やあ!
カフェオレ色のこやぎさんが2匹おったよ。

写真じゃとおっきく見えるけどこやぎさんじゃよ
© ill-health(ruephas) 2021

ちいさいやぎさんで、多分兄弟か姉妹じゃとおもう
ふたりくっつきあって日陰で休んでおる。
いやあ、かわいいなあ。
うひひひと思いつつ、草をあげたがどうも満腹の様子で鼻を近づけはするが口にはせん。
しかし、上の写真で右側に写っとる薄いカフェオレ色の方のやぎさんは、草は無視するが手の甲をしきりにペロペロする、
ワシはやぎさんが好きじゃからペロペロされるのも大好きなんじゃが、草を差し出してそれを食べず、手の甲をペロペロするやぎさんは初めてかも知れん。
またもワシはうひひひと思って、じゃんじゃんぺろぺろしてもらったのは云うまでもない。
調子に乗ったワシは更に、人差し指を差し出してみた。
するとやぎさんはすぐに指をはむはむし始め、最後にはカプリと噛んだ。
まあ多少は痛いんじゃけど、やぎさんには上前歯がないため大丈夫じゃ。
ただし奥歯は上も下もあるから気をつけるじゃよ。

ワシ、やぎさんのこのような前足仕舞いが
けっこう大好きなんじゃよね
© ill-health(ruephas) 2021

そんな感じで暫く遊んでおったら北の方の雲行きが怪しくなってきて、灰色の雲から稲光がぴかりと光り、ごろんごろんという雷鳴も聞こえてきた。
すると店の人が来て「雨が振りそうですから…」と話しかけてきた。
やぎさんは雨が苦手じゃからどこかにあるおうちに帰るんじゃろう。
「あ、はい。もう充分遊ばせて貰いましたので。どうもありがとうございました」
と返事をすると、
「ええ。で、ここから少し離れたところにある田んぼにこのこ達を連れて帰るんですけど…」
「ああ、そうですよね」
どうやら別の広い場所にやぎさんの本宅があるようじゃ。
「それで、もしよかったら来ますか?」

へ!

行ってもいいんですかい!!
「あ。はい行きます行きます行きますとも。お願いします!」
「はい。じゃああのクルマに着いてきてください」
どうもワシの来訪目的は野菜ではなくやぎさんということが容易に看破されてしまっておったようじゃ。
てへぺろじゃあ。
云われたとおりデカいハイエースを追っかけて少し走っていくと、目的の場所にはすぐに着いた。
1、2、3…、、全部で4匹おる。
クルマから先程の2匹が降ろされて、これで全部で6匹じゃ。

写真ではわからんが結構広いヨ
一番右のやぎさんがボスやぎさんの様子
© ill-health(ruephas) 2021

「じゃあ帰りますので、ごゆっくりしていってくださいね」
とワシに声をかけて、お店の人は走り去っていった。
あとはもう柵越しではあるものの、6匹のやぎさんたちと触れ合うのみじゃ。
その様子は、以下の写真をご覧いただくしかあるまいよ。

© ill-health(ruephas) 2021

ばりぼりばりぼり
© ill-health(ruephas) 2021

お澄ましさんじゃな
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結構可愛いこやぎさん3人組
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ばりぼりばりぼり
ボスやぎさんらしいワイルドな食いっぷり
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ワシ、案外最後の写真好きじゃな。


2021年7月25日日曜日

やぎさんが好き!(55) 宮内うどん ⇨ 多肉ランド Tony Tony

この4日ほど連休じゃったが、何で休みじゃったかよくわからん。
ワシのカレンダーは19日が赤くなっとったが勤め先の人は「仕事に来い」と云うし、23日と24日は黒くなっとるが勤め先の人は「仕事に来んでいい」と云う。
ワシにはなんでこうなったはさっぱりわからんが、一介のサラリーマンたるワシは上の指示には従順だからこの土日も入れて4日間休むことにした。

とは云えこのご時世じゃ。
昼間から呑めや歌えやと云う訳にもいかんし(このご時世じゃなくとも普通は昼間からはあまりやらんか)、暑いから外をほっつき歩くのは危険じゃろう。
その辺美味い塩梅にバランスを取った遊びとしてワシはやぎさんを選択した。
振り返ってみればこの4連休、初日の23日を除き毎日やぎさんと会ってきた。
本日は御前崎にある宮内うどん(静岡県御前崎市宮内377-3)と多肉ランド Tony Tony(静岡県御前崎市白羽6688-1:8月はビニールハウス内が高温になるためお休み)に行ってきた。

宮内うどんといえば、注文を受けるたびに茹であげてくれる(そのため注文してから手元に届くまで15分ほどかかる)美味いうどんじゃが、それだけではなく姉妹やぎさんであるつくちゃん・なずちゃんじゃろう。
本日もまずは冷やしたぬきうどんの大盛りを注文し、出来上がるまでは勿論つくちゃんなずちゃんと遊ぶことにした。
この姉妹は本当に中が良くて、いっつも一緒におる。
日差しを避けるために小さな小屋の中におったが、このように左右対称な感じでおとなしく座っておる。

左右対称になって寛ぐつくちゃんとなずちゃん
なずちゃんの前脚の折りたたみが可愛い
© ill-health(ruephas) 2021

休んでおる時には、このようにどこか体の一部を触れ合わせておることが多い。
そのくらい仲良しさんということじゃろう。
ふたりとも夏バテ気味なのか、草をあげても少し匂いを嗅ぐだけで弱々しく首を振り食べてくれん。
仕方ないのでワシは千切った草で少しイタズラしたんじゃが、いっかな怒らずじっとしとる。

頭の上に千切った草を載せるのはワシの定番いたずら
左上にワシの指が映り込んでしもうた
謝るワイ
© ill-health(ruephas) 2021

兎に角この小さな小屋からテコでも動かんという強い意志が感じられたため、ワシは無理に引っ張り出すことはやめにした。
しかし、如何に日陰と云えども可成り暑い。
クルマの車外温度計は33℃を示しておった。
これではたまらんじゃろうと思い、ワシは一計を案じて偶手にしておったミスト機能付き扇風機でちょっとした涼を差し上げることにした。
スイッチを入れてぶうううう〜んと扇風機を回し、それをやぎさんたちに差し出せばやぎさんたちも気持ちよくなるじゃろうと思ったが、むしろびっくりしたようで、ぱっと立ち上がって小屋の外に駆け出してしもうた。
まあそりゃそうか。
考えてみれば当たり前で、これまで生きてきた中でぶんぶん回る扇風機で風を送られてきたことなんて初めてじゃろう。
こりゃあすまなんだ。
以後、ワシは扇風機の使用は控え、頭をなでたり頭押ししたり、ぱからっぱからっと共に駆けたりして遊んだ次第じゃ。

後ろから見てもやっぱり仲良しさんじゃ
なずちゃんのカメラ目線ニヤリがなかなかいい
© ill-health(ruephas) 2021

つくちゃんなずちゃんと遊び終え、冷たくて大変に美味しい冷やしたぬきうどんを頂き、ワシは次なる目的地に向かった。

多肉ランド Tony Tonyは宮内うどんから直線距離でそうじゃなあ、5〜6kmといった距離感になる。
たくさんの種類と数の多肉植物を小売りしており、しかもそれらがとても安い。
こんなに安く売って商売成り立つのかと客のワシのほうが心配するほどじゃ。
今日は事務所用にもう1つ小さな多肉植物が欲しかったのもあるが、ここで飼っとるくろやぎさんのブルックに会うのも目的じゃ。
前回訪れた時には広い庭に生えておる大きな木の下におったが、今日はそこにはおらん。
いやあ、今日はおらんかと思ったが庭の奥の方に小屋のようなものがあるのが見えた。
ははあ、さてはあの中ででろんとしとるな、と思い中を見るとやはりそのとおりじゃった。
このくろやぎさん、名をブルックと云うんじゃが大きなやぎさんで一見怖いんじゃが、見た目に反して大変温和しくて人懐こい。
じゃから、ワシが姿を見せると何もしなくてもゆっくりと立ち上がってゆっくりと外に出てきてくれた。

カッコいいやぎさんじゃが心は優しいヨ
© ill-health(ruephas) 2021

そしてしきりに頭をワシの方に擦り付けてきたり、靴の紐をくんくんして解こうとしたりする。
やはり暑いからじゃろう、あまり食欲が無いのか草をあげても中々食べてはくれんがその代わり塩分は欲しいようで、ワシの腕をぺろぺろなめてくれる。
ワシは小柄で全くデブではないが基礎代謝が高いみたいで凄い汗っかきじゃ。
夏の昼に熱いラーメンなぞ食おうものなら、全身汗みどろとなりタオルが何枚あっても足りんくらいの汗を掻く。
本日も大変な量の汗を掻いておる。
その塩分を素早く察知したブルック、早速ぺろぺろしたわけじゃろう。
やぎさん好きなワシとしては、それを気持ち悪いと思うわけはない。
嬉しくなってしっかりぺろぺろして貰ったよ。
最後に何故かブルック、汗をぺろぺろついでにワシの腕毛をバリッと引きちぎって食べてしもうた。
ちいと(いや、だいぶんに)痛かったが、相手がやぎさんじゃから全然構わんじゃよ。

くろやぎさんじゃから、おひさまの下に長いことおるとしろやぎさんより暑くなる。
ワシは一所懸命ブルックを小屋の中に戻そうと頑張ったんじゃが、人懐っこいもんじゃからワシに就いてきていっかな小屋に入ってくれん。
まあ仕方なかろうと思い、じゃあまたじゃよとサヨナラの挨拶をして遠ざかると、ぱっと小屋に戻って行ってくれて一安心した。

これを見るとガン飛ばしているようじゃが違う
このように頭を少し下げて
すりすりしてくるんじゃ
ホントに優しくていいやぎさんじゃ
© ill-health(ruephas) 2021


2021年7月24日土曜日

やぎさんが好き!(54) 花桃の里ガーデン やぎさん編

さて、花桃の里ガーデンの続きじゃ。

汗みずくになってやっとのことでワシはやぎさん広場に辿り着いた。
ここの広場はまあまあ広くて、やぎさん小屋が2棟も建っておる贅沢な仕様となっとる。
広間にやぎさんの姿は見えんから、この暑さじゃし多分皆さん小屋の中で避暑状態じゃろうと思い小屋に近づくと、ワシの気配を敏感に気取ったしろやぎさんが小屋の隙間から頭を出してきた。
背中が見えんから、ちいちゃんかむぎちゃんかはわからん。

やあこんにちは、ニヤリ
© ill-health(ruephas) 2021

ワシの死角になったところでガサゴソ音がしとるからもう一匹小屋に潜んどるんじゃろう。
姿は見えん。
そして問題の茶色やぎさんも見当たらん。
ワシは常套手段として近くの草を引き千切り、しろやぎさんに差し出すとガバリと立ち上がりワシの手の方に首を伸ばしてきた。
上の写真でも分かる通り、このスペースから出るも入るも自由自在なはずなのに、めんどくさいのか暑いから外に出るのが嫌なのか、頑として外に出ることはなく、首を伸ばせるだけ伸ばしてワシの手から草を奪い取ってしゃくしゃく美味そうに食べる。
その気配に釣られて、もう一匹のやぎさんも死角から現れた。
そして更に遂に、ニューカマーたる茶色やぎさんも現れた。

お、いましたいました!
茶色やぎさん
© ill-health(ruephas) 2021


以前は片手で写真を撮るのがむつかしかったが、最近はこのようにかなり上手くなってきた。
それはともかく、前まではおらんかった茶色やぎさんがこのように出てきてくれた。
いやあ、こいつもちっちゃくて可愛いのう。
ワシはこれら3匹を小屋から誘導して外に誘き出すべく、これまで長年の間に培った手練手管を駆使してみた。
即ち、両手に草を持ってやぎさんたちの方に差し出し、同時に口からは「べへへへへへ〜い。大丈夫じゃよワシはこう見えてもいい人なんじゃよう」と発声しながら少しずつおびき寄せるという作戦じゃ。
ワシの場合はこれで大抵上手くいくが、その辺の素人さんにはとても無理な荒業じゃからね悪しからず。
兎に角、ワシは小屋の外に引っ張り出すことに成功した。

やはりやや遠慮がちな茶色やぎさん
© ill-health(ruephas) 2021

以前来た時は、ここの管理をなさっとるお姉さんが、枯れかけた花桃の葉を枝ごとバサリと投入すると一心不乱にそれを食っておったから、花桃が大好物なんじゃろうと思う。
しかし今日は誰もおらんし、如何にたくさん生えとる花桃と云ってもワシのものではないからそのようなことはできん。
ワシはそこらに生えとる草を引きちぎっては食べさせることにした。
ワシとしては茶色やぎさんにあげたいから茶色やぎさんに草を差し出すんじゃが、このやぎさん、まだ人馴れしておらん様子でぴゃ〜っと逃げてしまう。
その上、ちいちゃんむぎちゃんにも慣れておらんと云うか尻に敷かれているというかそんな様子で、草を横取りされてしまう。
それだけならいいんじゃが、それでも何とかもうすぐ茶色やぎさんに草をあげられそうじゃという間合いになると、なぜかしろやぎさんが横から躍り出てきて茶やぎさんに頭突きをカマすんじゃった。
「これ。せっかく増えた友達に何するじゃ」とワシは厳しく叱責したんじゃがどこ吹く風じゃ。
まあ仕方あるまい。
こういうことには時間がかかるものじゃからなあ。
兎に角仲良く暮らしてほしいものじゃと思っとったら、今度はこの有様じゃ。

ヘン顔 その1
© ill-health(ruephas) 2021


やあ、ヘン顔じゃあ。
やぎさんはたまさかにこのようなヘン顔になるのは知っておったが、何でこんな顔つきをするのかよくわからんし、いつも出し抜けにこのようなことをするので今まで写真を撮れなんだ。
今回、結構な長さでヘン顔をしてくれたものじゃから無事写真に収めることが出来た。

ヘン顔 その2
なんだか猪八戒に見えるぞ
© ill-health(ruephas) 2021

まあ兎に角みんな出てきてくれたので、ワシは草を千切っては差し出し、千切っては差し出しを繰り返して楽しんでおった。

このようにみんな仲良くあるべきじゃろう
頭突きはいかんよ
© ill-health(ruephas) 2021

でもやはり茶色やぎさんは気弱なようで、しばらくすると小さい小屋の方に1人で入り込み、首だけ外に差し出して、ワシやちいちゃんやむぎちゃんの方を伺うのじゃった。


まあこれはこれで可愛いんじゃけどねえ。
兎に角頑張れ、茶色やぎさん。
みんな仲良く暮らすんじゃよ。

ひとしきりやぎさんたちに草を食べさせたワシは帰ることにした。
帰り道は無論、アスファルト舗装の方にしたよ。


やぎさんが好き!(53) 花桃の里ガーデン アプローチ編

花桃の里ガーデン(はなもものさとがーでん:静岡県浜松市天竜区相津152:053-923-2339・これは隣接の道の駅 花桃の里の番号じゃよ:ガッツのある人は上まで登れば駐車スペース探せばあり・ない人は道の駅から徒歩が堅実)に茶色やぎさんが参戦したという情報が飛び込んできてしまった。
今日も暑いし、クルマを停める道の駅 天竜相津花桃の里(みちのえき てんしゅうそうづはなもものさと:静岡県浜松市天竜区大川31-10:053-923-2339:駐車場はまあまああります)から九折の坂道をぐ〜っと登っていかにゃあいかんしめんどくせえなあと思う割には嬉々とした表情になり、ワシは真っ黃っ黄のスイスポに飛び乗って現場に向かった。
道の駅に車を停めて、トランクにいつも忍ばせとるリュックからタオルを取り出して首に巻き、日傘をさしてワシは花桃の里に続く坂道に差し掛かった。
あれ。
坂道口にあった、可愛いやぎさんの絵が描かれた看板がなくなっとるな。

2019年7月の写真
© ill-health(ruephas) 2021 / 2019


本日の写真
「トイレ・駐車場はありません」の看板と
やぎさんの看板が消えてしもうとるな
© ill-health(ruephas) 2021

ううむ、可愛い看板じゃったのに残念じゃと思いつつ坂道を登り始めてすぐ、右手の擁壁を見ると、

やあ、これは中々考えたなあ!
© ill-health(ruephas) 2021

擁壁に生えとる苔を剥って「花桃ガーデン ←」と書いてある。
ははあ、これはよく見る風景じゃが大抵は近所の悪ガキが「◯◯の母ちゃんで〜べ〜そ!」的なものじゃが、こっちは道案内という実利的なものじゃ。

苔を剥った落書きの一例
よお〜く見ると上部に「祝ってやる」と書かれておる
「ごり」とも書かれておる
祝いたいのか呪いたいのか、はてさて…
© ill-health(ruephas) 2021 / 2020

中々やるなあと感心してそのすぐ右を見ると、

やあ、住んどるやぎさんの紹介がされとるな
© ill-health(ruephas) 2021

 やぎ
 チイちゃん
 ムギちゃん
 います

と書いてある。
ワシは思わず大笑いしてしもうた。
その笑い声に驚いたのか、木陰に潜んでおったおさるさんがぱ〜っと山奥に逃げていった。
可愛いやぎさんイラストの看板がなくなったのは残念じゃが、これはそれに余りあるものじゃろう。
ひと笑い終えたワシは坂道を登り始めたが、道の殆どは木陰になっておってそんなに暑くはない。
木の間を縫って流れてくる風も涼しい。
暫く歩くと、以前はなかった道案内があるのを見つけた。

© ill-health(ruephas) 2021

舗装された道から左側にほっそい道が枝分かれしておって「花桃の里への近道 花桃散策コース」と書かれた道案内が立っとる。

Google Mapsをキャプチャして、説明図作りましたじゃ
© Google 2021

ワシはこういった道が大好きじゃから、迷わずそちらから行くことにした。
しかしワシはすぐに後悔した。

細くて厳しい山道、いや獣道じゃ
© ill-health(ruephas) 2021

写真手前の方はまだ山道っぽいが、進んでいくと道っぽさがだんだん消えてきて獣道と化し、更に進むと獣道でさえなくなってくる。
蜘蛛の巣払い用の木の枝を振り回しつつ、足場の良くない山道を歩くのは大変じゃった。
酔狂な人は別として、普通の人は素直にアスファルト舗装された道を歩くがよろしかろうと思う。

山道を抜けるとやぎさん小屋はすぐじゃよ。


2021年7月23日金曜日

やぎさんが好き!(52) みかん狩りとくら園東 太陽光発電所

ここについては先日やぎさんが好き!(43) 名称不明の太陽光発電所というポストをしたんじゃが、「名称不明の太陽光発電所」ではなんだかしまらんなあと思ったんで、Google Mapsにみかん狩りとくら園東 太陽光発電所(静岡県浜松市西区深萩町304−435:やぎさんたちと直接触れ合えるのは概ね11時位まで)という名前で勝手に登録申請して承認されとる。


初めて行った日以来、すぐに行けてたくさんのやぎさんと直接触れ合うことが出来るもんじゃから愉しくて結構何回も訪れていて、オーナーのおっちゃんおばちゃんとは既に顔なじみになってしもうとるほどじゃ。
おっちゃんおばちゃんに話を聞くと、ほぼ毎日午前中にやってきて普段は発電所の柵の中に居るやぎさんを表の空き地に出して草を食べさせとるとのこと。
「生き物相手だから毎日来ないとねえ」
とおっちゃんは云っとった。
中々できんことじゃ。

本日も午前中、ちょいと時間があったのでワシはやぎさんに会いに行ってきた。
今週に入り大変に暑い日が続いておるが、やぎさんにも暑さに対して強い弱いの個別性があるようで、木陰に入ってぐんなりしとるのもおれば、おひさまのもとわしわしと草を食い込んどる元気なやつもおる。
発電所の出入り口付近にもやぎさんが長い紐で繋がれとるので、其奴を驚かせぬようゆ〜っくり静かに真っ黃っ黄のスイフトを進入させた。
以前普通な感じでさ〜っと入っていったら、それに驚いたやぎさんが全力で走り出し、その勢いで首輪が外れて逃げ出したことがあった。

今回はくだくだしき文章はやめにして、今日撮ってきた写真を主に構成しようと思っとる。

普段はこのように発電所の中に放し飼いにされておって
パネル周辺の除草作業に勤しんどる
© ill-health(ruephas) 2021

写真ではあまり伝わらんが、結構な規模の発電所じゃと思う。
この発電所の西にあるやつよりは小さいが、それでも結構デカい。

白いこやぎさん
結構ビビり
頻りに小さくべへへへへいと鳴いとる
© ill-health(ruephas) 2021


暑さにぐんなりしてへたり込んどる
カフェオレやぎさん
首の範囲にある草をはみ
あとは反芻でなんとか凌いどった
© ill-health(ruephas) 2021


広い空き地を独り占め状態のしろやぎさん
どこの高原ですかという感じじゃが
実際には浜松市西区です
© ill-health(ruephas) 2021


小型のやぎさんながらこいつは全く物怖じしない
© ill-health(ruephas) 2021


木陰に入って草をもぐもぐしとるしろやぎさん
ややニヤリとしとるな
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上のしろやぎさんの隣におった
カフェオレやぎさん
普通の草を差し出しても無視するが
キク科と思われる花をあげるとうまそうに食う
© ill-health(ruephas) 2021


このやぎさんはかなりの小心者で
近づくと逃げ回る
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何かを見つけそれをじっと見つめる
しろやぎさん
哲学なことを考えているようにも見えるな
© ill-health(ruephas) 2021


入口近くにつながれとった
小さなしろやぎさん
こいつもビビりじゃが草を上げれば寄ってくるよ
© ill-health(ruephas) 2021


皆より先に柵内に戻された大きめのしろやぎさん
文句も云わず口で草を引きちぎっては
むしゃむしゃ食べておった
© ill-health(ruephas) 2021


ニヒルな表情をワシに見せつけるしろやぎさん
ニヒルなのにビビりじゃ
© ill-health(ruephas) 2021

こうしてみると、ここのやぎさんたちはキリリ系であまりニヤリとしとる者がおらんなあ。
その割にはみんな結構ビビリで、何も持たずに近づくと、
「あらやだあらやだ、変な人が近づいてきたわ。いけないわ、少し逃げましょうべへへへへい」
と云った感じで後じさりし、更に近づくとさ〜っと逃げていく。
一方流石は草が大好きなやぎさんだけあって現金なもので、うまそうな草を手に持っとると、小さくべへへえと鳴きながらあっちから近づいてくる。
こんな奴らながらやぎさんには変わりないので頭突き位するじゃろうと思い、おでこあたりを少しぐっと押してみても(ワシの用語で云うところの「頭押し」じゃ)、皆さん平和主義者、ケンカが嫌いなようで手からするりと逃げ出してしまう。
この辺、マサオ諭吉辺りにも見倣ってほしいものじゃ。
因みに触っても平気の平左でおるのは写真5枚めの白黒のやぎさんだけで、こいつは手で口をきゅっとやっても平然としとる。
お腹の辺りを優しく掴むと、草を食べる口の動きも含めてピタリと静止し、手を離すともぐもぐを再開するのが大変に可愛い。

このように大変に可愛いやぎさんと気軽に触れ合えるのがここのいいところじゃろう。
おっちゃん(一見ちょっと怖そうな顔つきをしとる)とおばちゃんは優しくていい人じゃしねえ。
とは云っても、太陽光発電所もその敷地も勿論やぎさんたちも、おっちゃんおばちゃんの所有物、所有やぎさんじゃ。
じゃから、もしここに来てやぎさんと触れ合おうと思うのならば、常識と節度を持って出掛けてほしいと思う。
当然、おっちゃんとおばちゃんにご挨拶してからでないとダメじゃし、やぎさんを濫りに驚かせたり、草以外の食べ物、例えば紙とかじゃね、そういったものを食べさすのはご法度じゃ。




2021年7月22日木曜日

温泉に行かない日(503) 血圧を測り続ける漢とAppleの兇悪クソアプリ

今の勤め先はある程度のおっさんになると、互助制度のお助けにより人間ドック(よく「人間ドッグ」と間違えて書くスットコドッコイがおるが、それだと「人間犬」じゃからね)をロハで受けられるよう補助してくれる。
ワシは健康方面には全く興味が無いので、人間ドックそのものにも同様に興味は無い。
じゃから受けても受けなくてもどっちでもいいんじゃが、
  • 半日我慢すればタダ飯が食える(最近のドック飯はかなり進化しとる)
  • タダ飯を食った後は自由の身になるので、午後は温泉とか昼呑みにイケる(事務所に戻って仕事をする気なぞ当然ながらさらさらないわい)
という絶大なメリットを享受するためだけに、それだけのために毎年受診しておる。
受けに行くと、温度を測られたり、ブスリとやられたり、いやに狭くて暗い部屋に閉じ込められてぴいとかぷうとか云う音を聞かされたり、ぬるぬるの液体を塗りたくられて腹や胸をグイグイ押されたり、カシャリと撮られたり、気味の悪い黒くて長い管を無理やり鼻っ面から入れられてゲロを吐きそうになったり、その他色々な難行苦行艱難辛苦を強いられた後、仄暗い物陰からふわりと現れし白衣を着た怪しげな人物から、あんたの体はやれああだ、ほれこうだと散々にケチを付けられ、その挙げ句に酒やめろ毎日歩け体重減らせ等、謂れのない脅迫を受ける。
そして今回からはそのオドシ文句の中に、
「あんた。少し血圧を下げんとそのうち死ぬね」
というのが新たに加わった。
確かに、数年前に富士市で単身赴任していた頃から何故か血圧が上がって来て今も上がりっぱなしじゃ。
ワシには各種欲望或いは邪念があるため、少なくともまだ数年は死にたくない。
「じゃあどうすりゃいいんすか」
と怪しげな白衣の人物に訊ねると、
「まあ取り敢えず明日から毎日起き抜けに血圧測っとけ。朝だけでいい。で、記録にとって今度それを持ってこい。そしたら何かやりようがあるか考えてやる」
と云われた。
ということで、あと数年は生きていたいワシは、早速翌日から起き抜けの血圧を測り血圧手帳なるものに記録し始めた。
同時に測られる心拍数もついでに記録することにした。

実は富士での単身赴任時代、血圧については個人的に気になっていて、人目につかぬよう自宅から遠く離れた店までわざわざ行って手首血圧計を買っておった。
また、知り合いの内科医から非合法な闇ルートを通じて何冊かの血圧手帳も入手済みじゃった。
当時はまさに三日坊主で、本当に正確に3日過ぎたら面倒になってやめてしまった。
それ以降血圧計と血圧手帳は放置プレイじゃったが、今回はそれを押し入れの奥から引っ張り出して使うことにした[1]
最初の2週間程度は血圧手帳に手書きで記録しておった。
iPhone標準アプリに「ヘルスケア」というのがあるのは知っとったが、朝起き抜けのぼうとした頭でアプリを立ち上げ入力するよりは、手書きのほうが手っ取り早いし簡単じゃと考えたから、端っから使うつもりはなかった。
ところがじゃ、始めて2週間位したらその血圧手帳がどっかに行ってしもうたんじゃ。
どこをどう探してもいっかな見つからん。
想像するに、何かの拍子にゴミに交えて放かしてしまったのかも知れん。
兎に角、この期間の貴重な血圧心拍数記録はこの世から永遠に失われてしまったわけじゃ。
この惨事を切っ掛けにワシは嫌々ながら、iPhoneのヘルスケアアプリを使うことにした。
しかしこのアプリの使いづらさはまさに天下一品。
入力しづらいわ見づらいわ、一旦入れたデータの修正は出来ないわ。
数値による記録の一覧表示機能はなくグラフのようなもので見るしか無いんじゃが、そのグラフの見づらさは現世最強レベル。
ただただ数値を入れるだけのアプリ。
血圧についてなにか気になる事がある場合にはメモしときたいものじゃが、そのメモ欄もなにもない。
血圧を測れば心拍数も同時に測れるので一緒に入れておきたいが、メニューが血圧とは分かれておるのでいちいち切り替えねばならず面倒じゃ。
さらに、入れたデータをCSVなどで出力も出来ない。
まさに「クソアプリここに極まれり」じゃ。
何の拡張性もない超クソアプリ。
しかし他に手立てが無いため、ワシは暫くこのクソアプリに毎朝口汚く悪態を吐きながら使っておった。
で、ある日ふと思い出した。
ワシはお薬手帳は随分と以前より紙からスマホ管理に切り替えておる。
色々便利じゃから。
そういやあそのメニューの中に「血圧手帳」みたいなのがあったような気がしたんじゃ。
因みに使っとるのはEPARKのお薬手帳というアプリじゃ。
無論、無料で使える。
ワシゃ早速開いてみた。
そしたら記憶通り「血圧手帳」という機能があった。
開いてみると、これが中々具合が良さそうなのがわかった。
中々どころか、大変良さそうじゃ。
要するに、上記挙げておるiPhoneのヘルスケアが持つクソなポイントが全て、まさに完全にカバーされておる。
つまり、
  • 朝と夜の血圧と心拍数をそれぞれまとめて2回分入力でき、その平均値も表示される
  • 測定メモ欄があり、気になる点、例えば前夜の所業や身体状況(下痢気味じゃあ、暑くて寝れんかった、等じゃね)もテキストとして入力できる
  • その他、測定場所・体重・体脂肪率・体温など、バイタル系の数値も記録できる
  • 服薬・受診食事内容なども記録できる
  • 気分や体調について、5段階のアイコンで記録できる
  • 記録を一覧で表示できる
  • 血圧の目標値を設定できる
  • グラフはクソアプリのものより遥かに見やすく、任意の期間を指定して表示できるし、その期間の平均値も横線で示されとる
  • 記録したデータはExcel(xlsx)形式で吐くことが出来る
  • (おそらく青歯の機能を使って)対応した血圧計から自動で測定値を転送できるようじゃ。ワシの血圧計は古くて青歯に対応しとらんからこの機能は使えておらん。使えれば便利じゃし、入力ミスもなくなるじゃろう。
という感じじゃ。

測定値の入力画面
血圧と心拍数を同時に2回分入力できる
その平均値も示される
©2015-2021 kusurinomadoguchi, Inc.


測定値の一覧表示画面
もっと一覧性が欲しければ
Excel形式でダウンロードすれば良し
因みにiPhoneのExcelは無料で使える
©2015-2021 kusurinomadoguchi, Inc.


グラフ画面
任意の期間を指定できる
グラフもシンプルで見やすいレイアウト
©2015-2021 kusurinomadoguchi, Inc.


一方こちらはヘルスケアのグラフ
これをみてどうしろと云うんじゃ
更に「ハイライト」なる意味不明な項目
過去に何回血圧を図ろうがワシの勝手じゃ
© 2021 Apple Inc. All rights reserved.


唯一残念なのは、記録時間が「朝」「夜」という大雑把な区切りしか無く、具体的な測定時刻を記録できない点じゃ。
クソアプリの方は入力している時刻を測定時刻として自動的に設定してくれるし、1日何回でも記録できる。
ただそれがどうしたという感じもする。
怪しげな白衣の人物からは起き抜けの数値だけ記録すれば良いと云われておるし、その起き抜けの時刻とはワシの場合、6時±10分程度の範囲に収まっておるから問題ない。
前述のごとく、クソアプリからは今まで入力したデータを吐くことはでけんから、一旦紙に書き出し、EPARKお薬手帳へのデータ移行を手打ちで行い、以後ワシはクソアプリの使用をきっぱりと打ち切り、EPARKお薬手帳の方に切り替えることにした。
初老になると血圧が高くなるものじゃ。
ワシは決してこのEPARKなる会社の回し者ではないことを明言した上、血圧管理にはこのEPARKのアプリを是非オススメしたい。
ただし、記録したデータをこっそり中の人に抜かれておる可能性は否定できんので悪しからず。
ワシ自身としては、ワシのバイタルが誰にどんだけ抜かれようと痛くも痒くもないと考えるので全く気にならん次第じゃ。

それとまあ、あと残る問題が1つある。
全く些細な問題じゃ。
要するに「どうやったら血圧を下げられるか」じゃ。
しかしそれはワシの問題ではない。
白衣を着た怪しい人物がやるべきことじゃから。

[1]
手首血圧計の他、やはり富士時代に取引先との懇親会で大当たりした体脂肪計もついでに引っ張り出し、体重とかも記録することにした。
こっちの方はデータは朝測っといて帰宅後に入力することにした(朝は時間がないのでねえ)。
備忘として、使っとる機械についてそれぞれ書いておこう。

手首体温計:Panasonic EW-BW10
サンプルとしてはこの数字
高すぎと思うが…













この血圧計を選択した理由は(私には珍しく)値段ではなく、店頭においてあった最も高くて如何にも正確そうな血圧計(腕を差し込むタイプ)と、測定値が一番近かったからというもの。
もっと安いのは何機種かあったが、上記の理由が決め手だった。


体重体脂肪計:OMRON HBF-224














この体重体脂肪計は、取引のある金融機関のユーザー会で行われた籤引きであたった景品。
体重・BMI・基礎代謝・体年齢・体脂肪率・内臓脂肪レベル・骨格筋率、などが計測できるスグレモノ。
どんな仕組みで計測しているか不思議。

因みにこれらのアイテムは何れも青歯非対応。
もし壊れて買い換えることがあるなら対応したものにしようと思う。
これに限らず今後の家電は「繋がるもの」を選んどくべきだろうと思った。

2021年7月18日日曜日

やぎさんが好き!(51) 森町にある某個人宅 + Mei Fruits

森町にある某カフェのことを書いた個人ブログの中に「コーヒーを飲んどると、近所で飼っているらしいやぎさんが散歩しとるところを偶に窓越しに見れることがあって愉しい」というようなことが書いてあったんで、ワシは一か八かで行ってみることにした。
何で一か八かと云うと、店なんかじゃと来客を前提にしておるから敷地内にずかずか入り込んで行くのは問題ないんじゃけれども、個人宅となると当然そうも行かん。
行ってみて家人がいらっしゃればまだ交渉の余地はあるが、無人の場合じゃと勝手に入っていけば近所の人に然るべき場所、すなわちサツの兄さん方がおらっせるところに通報される可能性もあり、つまりこのようなむつかしい問題をはらんでおるからじゃ。
でも悲しいかなワシは、やぎさんがおると知ってしまったからには条件反射的に足が向いてしまうという人間に仕上がってしもうとる。
ワシは条件反射的にスヌーピーのサコッシュを肩にし、条件反射的に本田宗一郎マスクと麦わら帽子を装着し、条件反射的に真っ黃っ黄のスイスポに乗り込み、条件反射的に出発した。
クルマを走らせること約1時間、ワシは現場に到達した。
場所はここじゃ。


赤い線で囲まれた中のどこかじゃ。
個人宅なんで詳細な場所は紹介できん。
興味がある人は何らかの方法で探し出してくれろ。

明け透けに云えば森町はまあ田舎なんで(すまん森町住人の皆さん)、クルマを(とっ捕まることなく違法に)駐車出来るところは普通にあり、ここも例外ではない。
ワシはクルマを停め、歩いてやぎさんがおると思しき方向に歩いていくとすぐにやや甲高い声で「べへへへへへ〜〜い」と鳴いとるのがわかった。
ワシはだらし無くニヤけながら素早くそっちの方に駆け寄ると、個人宅の庭に小屋が建っておって、その中に中くらいの大きさのしろやぎさんが1匹、餌入れのかごの上にどんと乗って突っ立っておるのが見えた。
「やあ、おったなあ!」
と嬉しくなって、敷地に入らぬようやぎさんをよく眺めると、その下にはちっちゃいこやぎさんが2匹もおって、先程の鳴き声はどうやらこのこやぎさんのようじゃ。
大きい方のやぎさんは多分おかあさんやぎさんじゃろう。

おかあさんやぎさんとこやぎさん2匹
こやぎさんはキリリ系のお顔をしておる
© ill-health(ruephas) 2021

暫く見ておると、庭の奥からこの家の人らしい農夫姿のおやっさんが出てきた。
この人、あまり人を疑うようなタイプではないらしくてワシを見ると笑いながら「いいよもっと近寄って見ればいいよ」とやぎさん戯れ許可を与えてくれたのじゃった。
ワシはお礼を述べてから失礼して庭に入り込むと、この3匹のやぎさんの隣の区切りにカフェオレやぎさん、また別のところにしろやぎさん、都合5匹のやぎさんがおったのじゃった。

妙なところから髭をはやしておるカフェオレやぎさん
どうも雄らしい
© ill-health(ruephas) 2021


少し離れたところに繋がれとるしろやぎさん
臆病なのか手をのばすとひょいと逃げる
しかし草を差し出すと素直に食べてくれる
© ill-health(ruephas) 2021

ワシは小躍りしながらまずは親子3匹やぎさんに千切った草をあげるとワシワシ食う。
隣に回り込んでカフェオレやぎさんに上げるとやはりワシワシ食う。
更に少し離れたところにおるしろやぎさんもワシワシ食う。
全員腹ぺこさんの様子じゃ。
みんなに平等に草を与えておると、いつの間にか姿を消していたおやっさんが両手に大量の枯れ草と云うか干し草を抱えて戻ってきて、藪から棒にそれをドサリと小屋の中に投入した。
また、外で繋がれとるしろやぎさんの前にもドサリとおいた。
どうもこの干し草はここのやぎさんたちの大好物のようで、皆一心不乱にわしわしばりばりむしゃむしゃ食い込んでおる。
誠にいい食べっぷりじゃ。
普通の人であれば「こうなるともう、手づから餌を上げるのはかなわんじゃろう」と思うじゃろうが、実は全くそうではない。
やぎさんが首を突っ込んで食っとる草の山から草を引き抜き、それをやぎさんに差し出すと不思議なことに先ずそれに口を伸ばしてシャカシャカ食い込み、食い終わるとまた山に戻ってそれを食い始める。
どちらも同じ草なんじゃが、ここのやぎさんだけではなくどこのやぎさんもたいてい同じようにするから、今度試してみれば宜しい。
しかしあれじゃよ。
このこやぎさんたちの可愛さと云ったらどうじゃ。

いやあ、誠にかわいいのう
© ill-health(ruephas) 2021

むくむく系ではなくキリリ系じゃから、やぎさん特有のニヤリ感にはやや欠けるがそれでも相当かわいい。
そして角度に寄ってはこのようにニヤリとしとる様子もわかるじゃろう。

やぎさんは高い確率でこのように
木枯し紋次郎状態になるものじゃ
© ill-health(ruephas) 2021

大人やぎさんと同じように、干し草に首を突っ込んでワシワシちまちま食べておる姿は誠に可愛いものじゃ。
最近ワシは厄介な仕事をやっとるため珍しくストレスがたまってイライラしとるんじゃが、これを見るとスカッとする。
これはワシが大のやぎさん好きだからというわけではなく、特段やぎさんに興味がない人でも同じように感ずること請け合いじゃ。
あまりに可愛いためワシとしては手を伸ばしてこやぎさんの頭をなでなでしたいところじゃが、そうしようとすると流石おかあさんやぎさん、伸ばしたワシの手に向かってガツンと頭突きをしてくる。
「私の子供に手を出すんじゃないわよ!」
といったところじゃろうと思ったんじゃが、おかあさんやぎさんが食いかけておる草をそれと知らずにこやぎさんが横から食おうとすると、おかあさんやぎさんは遠慮会釈なくこやぎさんに頭突きにかかる。
厳しい教育方針をお持ちの様子じゃった。
そんなこんなで暫くやぎさんと遊んで満足して帰ったのじゃった。

帰途、この間伺ったMei Fruits(静岡県浜松市浜北区平口243-1:080-5829-0276:9:30〜19:00:定休水曜)に寄ってみた。
前回はまだ開業前じゃったが、7月1日の開業以来半月ほども経っておるので美味いと評判のフルーツゼリーを食いつつ3頭のカフェオレやぎさんたちの様子を見たかったからじゃ。

ゴールデンキウイのゼリー¥350と
やぎさんのご飯¥100と
3匹のやぎさん
© ill-health(ruephas) 2021

本日も暑かったんで予想通り3匹とも小屋に引きこもっておったんじゃが、前回と同じく裏手に回り込み、千切った草で巧妙に屋外におびき寄せることに成功した。
そうしておいてワシはコンテナを利用した店舗に入ってゼリーを買った。
開店前に話をしたお姉さんが店番しとるかと思いきや、意外にも若いお兄さん3人がおった。
何れも例のMei FruitsのロゴがあしらわれたTシャツを着とる。
ワシはさんざん迷った末、ゴールデンキウイのゼリーを選び金を払おうとして傍らにある冷蔵庫を見ると「やぎさんのごはん」と書かれた野菜が売られておるのを発見し、それも迷わず購入。
冷たくて美味しいゼリーを食した後、やはり冷たい野菜をやぎさんにあげることができて、ここでも満足したのじゃった。

一番ちっちゃいのは小屋の中
© ill-health(ruephas) 2021