2019年2月24日日曜日

やぎさんが好き!(8) 超短文:頭押しと腰痛(初老に告ぐ)

やぎさんの頭押しは強い。
まともに対峙すると腰に影響が出る。
現に、今ワシ、腰が痛い。
気をつけなされ。
以上じゃ。

やぎさんが好き!(7) 川田ふれ愛(旧:山田たつや)ヤギランド

もうこんなドストライクな名前の場所には行かざるを得まいと、愛知県は新城市にある山田たつやヤギランド(愛知県新城市川田天王前)に行ってみた。
さて、この「山田たつや」という名前の件じゃ。
ワシはこの数ヶ月やぎさんの素晴らしさを全世界に伝えるという使命をもとに、Instagramにやぎさんのど下手な写真をちょこちょこ投稿しておる。
世界には数人だけじゃが奇特な人物が居ると見え、偶にいいねされとる事がある。
記憶が定かではないんじゃがその中に山田たつやという名前を見たことがあるかもしれん。
全く知らん人物じゃったから一応プロフィールを見たら、新城辺りで議員の先生をなさっとるということじゃった。
記憶違いかも知れぬが、もしかしたらこの人がやっとる場所かもしれぬ。
間違っとったら謝る。

さて現地に着いた。
あれえっ???

Google先生は山田たつやヤギランドと
云っとったんじゃが…
© ill-health(ruephas) 2019
Googleマップでの検索でも、通常の検索でも冒頭書いたとおり「山田たつやヤギランド」となっておったんじゃが、現地の看板では「川田ふれ愛ヤギランド」と書かれておる。
どうしたことじゃろうか?[1]
山田たつや氏はやぎさん業界から手を引いてしもうたのじゃろうか?[2]
柵の外で何か小屋のようなものを造作中のおっちゃんおばちゃんたちに事情を聞こうと思ったんじゃが、忙しそうにとんかんとんかん仕事をなさっとるし、何となく業者感もしたので、この疑問はいずれ調べることとして、ワシはやぎさんたちに向かった。

柵で囲んだやぎさんスペースには10頭くらいのしろやぎさんたちがおった。
やぎさんタワーのようなものも設えてあった。
ここのやぎさんたちはなんか良く言えば大人しい、悪く云えば覇気がないのが多く、ほぼ全員が地面にへたりこんでウトウトしたり、もぐもぐしとる。

わろとる
楽しい夢を見ながら寝とる模様
© ill-health(ruephas) 2019
このようにニヤリとしながら寝とったり、

こっちは唯ひたすら親子して寝とる
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寝とったと思ったら、藪から棒にガバリと起き出してワシをガン見してみたり、

…ああよく寝た
ところであんた誰?
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まあ、事程左様にここのやぎさんたちは大人しく、先日ご紹介したエリーさんMauiにおる一部の強力やぎさんとは全く対極の世界を穏やかに生きている様子じゃった。

ここのやぎさんたちはどうも除草目的でレンタルされとるようで、表にはレンタル料金とかやぎさんを運ぶ料金を書いた表があった。
もしかして除草以外にも、短時間散歩のために貸してくれるサービスはないかと思ってよっく見てみたが、そのようなサービスはないようで残念じゃった。

本日はついでに(ついでの割には結構距離は長かったが)、この間行ったCafe de Clarkのマサオくんに会いに行ってみた。
マサオくんは相変わらず可愛くて、1時間ほど頭押しをして遊んでから家に帰りました。
帰りしなマサオくんにバイバイすると、名残惜しそうに一発特大の躍り上がりを見せてくれて、もう本当に可愛いんじゃからもう。

今日もにこやかに微笑みながら
鮮やかなフェラーリポーズを決めてくれたマサオくん
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[1]
Google Mapsには「川田ふれ愛ヤギランド」で編集提案済み。

[2]
これについてはこのポストに山田先生から直接コメントを頂戴しているので↓そちらをご参照ください。
しかしやぎさんを育てておるのが売名行為と思う人のセンスがすごい。

2019年2月23日土曜日

温泉に行かない日(370) 続・松風宛がヘンだ

本日は湯の風HAZUの温泉を目的に湯谷温泉まで来たが、もう一つ目的があってそれ即ち、松風苑の状況を確認するということじゃ。
その前にこれをご覧なされ。

© ill-health(ruephas) 2019
宇連川に架かる赤い橋から撮ったのじゃが、別に風景写真が目的ではない。
幾つかの建物が写っとるのが見えるんじゃが、手前のログハウス風の建物が旧お食事処 ゆかわで、残念なことに廃業なさってしもうとる。
奥側に見える緑っぽい建物が先週行ったはづ別館で、その2つの建物の間にグランドホテル鳳陽という温泉観光ホテルが建っとった。
ホテルの建物は取り壊され、今は更地になっとる。

取り壊された直後の跡地
2013年5月
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本日撮影した跡地
上の写真とは画角が異なる
当時あったデカい穴は危険防止のためか
ブロック塀で囲まれとった
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廃業後も看板を掲げ続けとるゆかわの本日の写真
© ill-health(ruephas) 2019
これらを地図で示すならばこうなる。



何れも目の前を流れる宇連川の眺望が楽しめる好立地じゃった。
なのに何れも、残念ながら廃業してしもうた。
ワシが幾ら嘆いても悲しんでも、それの何十倍の辛さを経営しとった人たちは感じとったはずじゃから如何ともし難い。

本日、湯の風HAZUに行く前に松風苑をちいと覗いてみた。
松風苑は少し小高いところに建っとるんで、すぐには様子は判らん。
クルマを降りてすぐ下まで来ると何と、玄関の引き戸が開け放たれとるではないか。
おっとこれはもしかして…と思い、坂を登って玄関先に行って中を見てみた。
玄関は開いとるが、中に人の雰囲気は感じられん。
電気も点いとらん。
あと、ここはいつ来ても小奇麗にしとって清掃が行き届いておったが、今日は玄関先の上り框の脇に段ボール箱が置いてあったり、矢張り普段の感じではない。
いつものワシじゃったら物怖じせずに声をかけるんじゃけど、何となくそれが憚られるような気がして結局声は掛けずじまいじゃった。

まあ唯、何となくじゃけど「廃業」と決まった訳でもないかも知れん。
確かに前回書いたように、公式サイトは閉じられているようじゃし、Google Mapsの口コミを見ると「電話が通じない」との記載もあるし、また「湯谷温泉 湯めぐり温泉葉書」に松風苑の名前はない。
しかしもしかしたら、改装かも知れんし、何か外の事由で一時期だけお休みしとるのかも知れん。
本日の段階ではどうともわからんかった。
なので、なお暫く様子を見るしかあるまいと思っとる。

本日の様子
© ill-health(ruephas) 2019

湯の風HAZU(1)

勢いに乗ったワシは、本日も勇躍、湯谷温泉に向かった。
目的の温泉宿は湯の風HAZU(愛知県新城市能登瀬上谷平4-1:0536-32-1211)。
これは既に何回か書いとるが、はづグループはワシにとって難攻不落とまでは申しませんが、つい最近までなかなか脚を踏み入れることが出来なかった温泉宿じゃ。
相当以前には「日帰りはやっておりません」と云われ、ちょっと前には「生憎本日は日帰りはお断りしております」と云われという感じじゃった。
ところが先週偶々現地で「湯谷温泉 湯めぐり温泉葉書」なるものが期間限定で販売されとることを知り、その対象宿にはづグループの2つの宿、即ちはづ別館と今日行った湯の風HAZUが示されておったもんじゃから、これで大手を振って玄関を叩けると思い、まずは先週別館の方に参ったという次第。
本日は2ヶ所目の湯の風HAZUじゃ。
宿の前にも駐車場があることは知っとるが、ちいと早くに着きすぎたんでクルマは板敷川(宇連川)挟んで向かい側の利修仙人の足湯のとこの駐車場に停め、温泉街をぶらぶら散歩しながら宿に行くことにした。
幸か不幸か本日も矢張り温泉客の姿は殆ど見られない。
ただ、2月の毎週土曜日には湯谷温泉花まつりという伝統的イベントが開催されておる模様で、是非沢山の人に来て欲しいものじゃ。
板敷川に架かる赤い橋を渡ると、さて現地に着いた。
誠に立派で風格ある温泉宿じゃ。
ワシは自他ともに認める貧乏人じゃから、もし泊まったならば数人の諭吉くんが消滅しそうなここには恐らく一生泊まることはない、というか泊まれんからこのような機会に僅か500円也を払うだけで其の雰囲気の片鱗だけでも感じられるというのは有り難い。

11時まで少し待って時間が来て、宿の女将さんが宿泊客と変わらぬと思われる愛想でもってワシを浴室まで案内してくれた。
脱衣室には2つの出入り口があり、一つは室内の大浴場に、もう一つは露天風呂というか半露天風呂というかに通じとる。
同時に来た温泉客がひとりおったが(もしかして諭吉くん数枚が財布からさよならすることに痛痒を感じない宿泊客の人かも知れん)、その人は好都合にも半露天方面には見向きもせず内湯に直行したため、服を脱いだワシはまず半露天風呂に入った。
浴室の床面に敷いてある砂岩質のタイルがところどころ濃い茶色に染まっとる。
矢張りと云うか当然というか源泉掛け流しであり、濃い茶色はその証みたいなものじゃろう。
半露天風呂の浴槽は最大6人ベスト2人くらいの大きさでやや深めに作られとる。
浴槽に座ると顎がお湯にかかるくらいの感じ。
お湯は湯谷温泉7号泉特有の茶色というか深緑と云うかそんな色の濁ったお湯じゃ。
浴槽が深い故、掌を浴槽の底まで沈めると全く見えなくなる位の色の濃さと思ってもらえば宜しい。
色の割にはお湯自体はサラッとしとる。
はづ別館は板敷川に水面のレベルの少し上の辺りに露天風呂があったが、こちらはそれほどまで低い場所ではなく、また浴槽の位置が川の反対側なんで、湯に浸かりながら川の流れを眺めることは出来ん。
ただ、流れの音が心地よく耳に入ってくるのが良い感じじゃと思った。
暫く浸かっとると後から数組の客が入ってきたが、何故か皆内湯に入っておるようで可成りの時間ワシは半露天風呂を独占しておった。
因みにじゃが、内湯とは云っても川の面は全面窓になっており開け放たれとるからこちらもまあ半露天と云えなくもないし、あとこれははづ別館もそうじゃったが、内湯の浴槽には天井から吊り下がっとるパイプからじゃばじゃば温泉が供給されてるという何だか珍しい形態をしとるので、それが面白い。
ワシ以外の殆どの客は20〜30分程度温泉に入るとさっさと出ていってしまった。
もったいないのう、折角いい温泉なのに。
ワシのほうは結局また一人客となって半露天風呂を中心に愉しみ、汗が出たら浴槽から出て自然の風で体を冷やし、冷えたらまた浴槽に浸かるという贅沢な時間を約2時間ほど過ごした。
誠に宜しい温泉でした。
恐らく泊り客しか入れんとは思うが、貸切風呂もあるようじゃ。
湯めぐり葉書は4月中旬まで使えるんで、また何回か来ようと思う。


2019年2月19日火曜日

はづ別館(2)

駅構内でスマホを相手にしとったらあっという間に午後1時になった。
再びはづ別館の玄関を潜り再び中の人を呼ばわると、先程の法被の人が出てきて、
「今まだ女性のお客様がお入りになってますので、暫くお待ち下さい」
と、階下にある露天風呂に通じる階段の横に案内された。
10分程すると、階下から女性の従業員の人が登ってきて、階段脇に置かれた「ただいま女性専用」(というような内容)の木札をひらりとひっくり返し「ただいま男性専用」と彫られた側を表に向けて置き直した。
時は満ちた。

よおし、貸し切りじゃ。
ゆっくり階段を降りて脱衣室に入り、さっさと服を脱いで記録用の写真撮影。
脱衣室左手の出入り口が板敷川を望む露天風呂、右手の出入り口が内湯。
当然まずは左手から始めよう。
扉を開けると縁からはじゃんじゃん温泉が流れ出ておりこれはもう完全なる源泉掛け流し。
特別に見せて進ぜよう。

いうことなし
© ill-health(ruephas) 2019
掛け流しの温泉により浴槽の外の床面がほっこり暖められており、脱衣室から出て床を踏んでもヒヤッとはならない。
じゃばじゃばじゃばと充分かけ湯をして浴槽に入った。
この辺の温泉宿はすべて同じ「湯谷温泉7号泉」を引いておるのでどこに行っても同じなんじゃけど、建物や浴室の風情がそれぞれ異なっておる。
ここ「はづ別館」の露天風呂は、目の前に板敷川(宇連川)が望める場所にあるので、聞こえるのは川の音だけ、視界には無粋な人工物は一切入ってこない。
浴槽内には腰かけられるよう岩で椅子のようなものが設えられており、肩までつかるも腰湯にするも自由自在なのもポイントじゃろう。
入浴客はワシだけで他にはおらず、静かにゆっくり温泉を楽しむことが出来た。

人によっては湯谷温泉のことを「まああまり行きたいとは思わないね」とかいう評価をするものもおるがそんなことはない。
2月のローシーズンということもあろうが、前回紹介した湯めぐり葉書を使えば安く楽しめるゆえ、皆様もぜひ行って堪能されるがよいと思う。
はず別館もそうじゃし、他の温泉旅館もなかなか良い。
ちなみに、忌野清志郎もしきりに来とったとのことじゃ。

2019年2月18日月曜日

はづ別館(1)

風情も含めて本格的な温泉を気軽に且つ安価に楽しもうと思ったら、ワシの場合は矢張り湯谷温泉ということになる。
本日(2019年2月16日)も湯谷温泉に気軽に行ってきた。
実は今日、鳳来寺山パークウェイの入り口横にある松風苑に行こうと思っとったんじゃが残念ながら休業じゃったし、矢張りどうせならば行ったことないとこに行きたい。
じゃから、まずは観光案内所に行ってみた。
観光案内所と言っても残念ながら常設ではなく、JR飯田線湯谷温泉駅待合に土日祝の昼前後のみに開いている感じ。
観光案内所は運良く開いており、一人のじいさまがカウンターに座っとった。
「今日、日帰り温泉に入りたいんですけどどっかいいトコありますか」
「ああはい。ゆ〜ゆ〜ありいなはどうです」
「いや、そこはもう既に入ってますので、旅館の日帰りがいいんですけど」
実際には行ったことはないんじゃけど、あそこには別に行きたくないのが本音じゃった。
「旅館の日帰りかぁ…、うーん。あ、そうだ」
「なんでしょう」
「今丁度、これやってるんだけど」
と云って1枚のフライヤーを渡してくれた(実はPDFへのリンクを貼るのは初めてなんで、見れんかったら文句を書いたコメントを下され)。
湯谷温泉 湯めぐり入浴葉書」のご案内じゃ。

© ill-health(ruephas) 2019

そこには、1500円払って指定の葉書を買ってくれれば、湯谷温泉にある指定の旅館6ヶ所に入れると書いてある。
親しい人にその葉書を送れば(贈れば)、贈られた人はそれでもって湯谷温泉の日帰り入浴が3回も味わえるし、勿論買った人がそのまま使ってもいいというなかなかいいシステムじゃ。
見ると、
  • 湯の風HAZU
  • はづ別館
  • 旅荘みつい
  • 旅館ひさご
  • 湯谷観光ホテル泉山閣
  • 旅館翠明
の6ヶ所の旅館に行けるようじゃ。

ところで、ワシはこの湯谷温泉にある旅館の日帰り温泉については結構な数を制覇しとるが、相性の悪い旅館もある。
はづグループと称する同じブランドの旅館が幾つかあるんじゃが、それらには未だ脚を踏み入れたことはない。
以前勇気を出して入浴を乞うてみたんじゃけど「うちは日帰りやってないんです」と云われて断られた事があり、それ以来また断られるのが嫌で脚を向けとらんかった。
じゃから「湯の風HAZU」と「はづ別館」以外の4ヶ所は制覇しとる。
これは好都合じゃ。
この機会を活かせばもしかして難攻不落であったはづグループも「お断り」の憂き目に合うことがないかも知れん。
ということでワシはそのフライヤーを握りしめ、勇躍はづ別館に元気よく歩いていった。
勇躍歩いていった、と言っても実は湯谷温泉駅からはづ別館(愛知県新城市豊岡町字滝上11−4:0536-32-1211)までは歩いて30秒もかからん。
目と鼻の先じゃ。

玄関に入ってこんにちはと呼ばわると奥から法被を着た人が出てきたんで、貰ったフライヤーを指し示して、
「これ使ってここの温泉に入りたいんですけど大丈夫ですか」
と訊ねると、
「ああはい、ありがとうございます。是非お入りください。ただですね…」
ワシは思わず身構えた。
もしかして婉曲にお断りを食らうのであろうか。
「ただ?ただ、なんでしょう」
「今は12時過ぎです」
時計代わりのスマホを見た。
「そうですね。今は確かに12時5分ですね」
「そうです。12時5分です」
「それが何か問題なのでしょうか」
「あのですねお客さん。もしお時間があってあと1時間弱、午後1時までお待ちいただけるんであれば板敷川に面した露天風呂をご案内できます。実は当館は男女交代制でして、今は眺めの良い露天風呂は女性のお時間でして、内湯にしても男性のお客様で少し混み合っております」
実にカスタマーフレンドリーな素晴らしい提案じゃ。
待たない選択肢はないじゃろう。
「わかりました。其のくらいなら全然待ちます。よろしくおねがいします」
(続)

2019年2月16日土曜日

温泉に行かない日(369) 松風宛がヘンだ

えーっとあれは何年前じゃったか、10年とか15年とか前になるんじゃが、関西方面に単身赴任しとった時にちいとばかし心が風邪気味になって帰任し、2ヵ月ばかり休んどった時期があった。
家に引き篭もってプラモデルづくりばかりしとったんじゃが、それでは益々調子がおかしくなる気がして外に出てみることにした。
関西におった時にたまたま行った武田尾温泉により、温泉に開眼しつつあったもんじゃから、どうせ出かけるならばやはり温泉にしようと思い、近場にあるとこを探した結果、湯谷温泉の松風宛(愛知県新城市豊岡滝上64-3:0536-32-1578:のみ可:のみ時間は概ね11:00-15:00:¥800:ポイントカードあり♪)に行くことにした。
旅館の温泉に日帰り入浴するということに全く慣れとらんかったんで最初は不安で恐る恐る訪ねたんじゃが、快く迎えてくださり温泉風情も満点で大変気に入り、休職中は2日に1回という大変なハイペースで通い詰めたものじゃ。
復職してからも偶にお世話になっておった。

先日、久しぶりに松風宛に行ってみたら、玄関は閉まっており、中に休業と書かれた表示がかかっとった。
確かその日は旗日の月曜じゃったから、旗日と言えども普段月曜休みであれば休むのかのうなどと思いあまり深くは考えんかったんじゃが、今改めて考えてみれば抑も旅館なんじゃから定休日があるというのはおかしな話じゃ。
それが気になっとたんで、本日行ってみた。

くう。

残念ながらやはり玄関は閉じられ、中には休業と書かれた表示がかかっとる。
本日は土曜じゃから、観光施設としては休みはそぐわん。
ううーむ、これはもしや廃業かもしれん。

湯谷温泉は個人的にはなかなかいい温泉地と思っとるが、まあ明け透けに申し上げればいつ来ても客があまりおらん。
人混みが大嫌いなワシとしては逆にそれが良いのじゃが、客を迎える側としては死活問題なんじゃろうとはわかる。
実際、グランドホテル鳳陽とか、このへんじゃ珍しい混浴風呂があったゆかわは潰れてしもうた。
松風宛についてはまだ分からんが、ワシが行った時たまたま休みだった、あるいは諸事情により一時的に休んどると信じたい。
これについてはこのあとポストするんじゃが、実は本日4月21日まで有効なお得な切符(湯めぐり入浴葉書)を買った。
1500円払えば、期間中の土日祝限定ではあるものの3ヶ所の温泉に入れるという誠に太っ腹な切符であり、本日1回分使用済みじゃからあと2回湯谷に行って温泉に入れる。
その機会も使って暫く様子を見ようとは思うとる。
しかし、対象旅館として松風宛は記載されていないのじゃよ…

2019年2月19日 追記)
恐らく公式サイトと思われる、
http://www.yuya-shofuen.com/
を開いても「Not Found The requested / URL was not found on this server.」と404エラーが表示されるのみ…

温泉に行かない日(368) 藪から棒に復活したMy Mapsアイコン

今週月曜日の2月11日、Google My MapsのアイコンがiPhoneで表示されん件を悲しみをもって書いたところじゃ。
朝のコンビニコーヒーの時とか、税込み500円で大盛りランチを提供してくれる店で昼飯食いながら表示が復活しとらんか確認しとったがいっかな復活せん状態が続いており、まあこれは諦めるしかなかろうと思っとった。
で、さっき起きてスマホで最新ニュースに一通り眼を通し、ついでにGoogle My Mapsを期待もせず開いてみたらいつの間にか復活しとった。


因みにこの間何かやったかなと思い確認してみた。
iosは何もしとらん。
アプリのアップデートは出来る限り習慣的機械的に毎日しとるので、知らんうちにGoogle Mapsも更新したかも知れんと思い、App Storeの履歴を見てみたらやっとった。


機能改善を一押しにしとるが、バグも潰しておると書いてある。
もしかしてそれによりアイコン非表示が改善されたのかも知れん。
兎に角表示が復活してくれれば何でもいい。

しかしまあ今回の件で、偶然ながら発見したこともある。
アプリであるGoogle MapsからMy Mapを開くと、自分の作った地図は表示されるが編集は出来ん。
多くの場合はそれでいいんじゃけど、時々現場で直接My Mapを編集したくなる時がある。
それはまあそういう仕様じゃからと諦めとったんじゃが、Mac側でChromeからGoogleマップを開き、表示されとる「共有」に出てくるリンクURLをブックマークしておき、スマホに入れとるChromeで登録したブックマークからMy Mapを開けば、Mac Book上のmacOSとほぼ同じ環境でMy Mapが開いて、地図の編集も出来ることがわかった。


こんな具合じゃ。
Macでは左側にサイドバーのようなものが表示されとって、登録した地点がリストになっとるんじゃが、スマホの方では最初は表示されとらん。
表示されんのであればそれなりに使うんじゃがと思って少し弄っとったら、左上の「LEGEND」と書いてあるボタンを押すと、


ほれ、この通り一応は表示されることがわかった。
まあ、その表示面積が常識はずれに広いため肝心な地図が殆ど覆い隠されて見えなくなるという恨みはあるものの、リストの確認が終わって再びLEGENDボタンを押せばリストは消えてなくなる。
これはめっけものの発見であった。

しかしLEGENDとは何じゃろう。
サイドバーの表示非表示を制御する機能が何故「伝説」なんじゃろうか。
欧米人の思考にはついていけん。
やはり、肉を食っとる人はよく判らんということがよくわかった一件でもあった。
では、さらばじゃ。

2019年2月15日金曜日

温泉に行かない日(367) スクショも違法

「スクショも違法」の海賊版サイト対策 弁護士が指摘するネットユーザーへの影響と問題点
https://realsound.jp/tech/2019/02/post-319249_2.html
「スクショもNG」で広がる混乱、合法と違法の線引きは? “違法ダウンロード対象拡大”の問題点
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/14/news107.html
違法な各種「海賊版サイト」を取り締まるために出てきた施策だと思われる。
言われるまでもなく、スクショ(スクリーンショットの略。ハードコピーとかキャプチャともいうようじゃ)した画像を自分のサイトに貼り付けて公開するのは、やはり基本的にはヤバそうだと思っておるので、このブログでは基本的に使っておらん。
しかし以下の引用を見てほしい。
これはこのブログに関する注意書きをちいと長めに一部引用したものじゃ。
リンクに関する説明
ポストした温泉等のサイトへのリンクについては、次の基準および優先順位で選択しています。
A=ポストした対象自身が独自で運営しているウェブサイト(所謂「公式ウェブサイト」)
B=Aが存在しない場合には、公的機関が紹介先について記載しているウェブサイト
C=A・Bとも存在しない場合には、紹介したい対象について説明しているサイトのうち、社会的に信頼出来、且つ比較的認知度が高いと思われるウェブサイト(選択基準は筆者の主観的・恣意的なものになっている事は全く否定しません)
D=A・B・Cとも存在しない場合は、全く筆者の任意でウェブサイトを選択(選択基準は上記Cと同様筆者の恣意性が当然高いですが、詳報性・諧謔性が高いものを優先する傾向はあると思います)
C及びDに該当する場合は、「公式Websiteなし」というようなコメントを入れるかもしれません。
尚、原則として過去リンクを貼った施設・場所を再度紹介する場合、改めてリンクは貼りません(が、過去貼った事を忘れて再度貼ってしまう可能性は、これを否定はしません)。
また、リンク切れに関しては切にご容赦くださいませ。
特に上記C・D辺りに出てくる個人系サイトやニュースサイトについてはある日突然リンク切れという可能性が高いです。もしあなたがそういったリンク切れを見つけて、もしそれを教えてくれる奇特な方であれば是非お知らせください。
なお、ニュースサイトへのリンクについてはリンク切れまでの時間が早いため、基本的には貼らないように心がけています。
どうしてもニュースサイトをご参照頂きたいような内容の場合には、若干イリーガルっぽいですが、画面のハードコピーを撮って著作権表示を添えた上で画像として表示します。https://onsen-shuki.blogspot.com/p/blog-page.html
書きたいことがニュースに基づいていたり、ニュースを引用した方がわかりやすい内容の時には、上記の通りの処置を行っておる。
こういった具合じゃ。
https://onsen-shuki.blogspot.com/2014/09/286.html

こういったケースの場合でも「違法」なんじゃろうか。
だとしたら、やり方を考えねばならんのう。
本日は以上じゃ。

2019年2月11日月曜日

温泉に行かない日(366) Google My MapsのアイコンがiPhoneで表示されん

ワシは地図好きで、子供の時から地図をぼーっと眺めながら見知らぬ地名にときめいたり、この辺だったら何とか自転車で行けるんじゃないかなあとか想像の翼を広げとったりしとった。
今もその辺の感覚は余り変わっとらん。
今も地図が大好きじゃ。
今は便利な世の中で、重く分厚い地図帳を持ち歩く必要はもはやなく(とは云っても、分厚い地図帳が嫌いというわけでは決してないんじゃよ)スマートフォンさえ持ってればいつでもどこでも地図を見ることが出来る。
普通の地図だけではないんじゃ。
このブログでも大変に活用しとるが、自分専用の地図も作って見る事が出来る。

温/泉/週/記MAP
プロジェクト ”山神社”Map
ニッポン全国やぎさんまっぷ[1]

等を作って便利に使わせて貰っておる。
使用料の類は一切かからん(但し、恐らくワシの個人情報が引き換えじゃとは思う )。
2012年以前だと、Google Mapsの機能内で自分専用の地図が作れたんじゃがそれ以降幾つかの変遷を経て、今はGoogle My Mapsという機能を用いることで実現されとる。
その変遷のたびに色々仕様が変わり、その度にワシらユーザとしては右往左往して大変じゃったわけじゃけど、今はまあ何とか安定稼働をしておる。
と思っとったら、最近急にiPhone上のGoogle Mapsアプリで自分の地図を開いても設定したアイコンが一切表示されんくなった。
いや以前から、地図をある特定の縮尺にするとアイコンが消えるという軽いバグ?があった。
しかし少し縮尺を調整するとアイコンは表示されるのでまああんまり致命的ではなかった。
今は正に一切表示されん。
さて、これがMac Bookでの表示っぷりじゃ。

これがMac Book上のブラウザで表示されるMy Map
表示状況に全然問題ない
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
macOS Mojave 10.14.3
Google Chrome 72.0.3626.96(Official Build)
問題なく表示されとるし、当然編集もできる。
さあそして一方、iPhoneでの表示はこれじゃ。

iPhoneでの表示状況
のっぺらぼうじゃ
iPhone6S
ios 12.1
Google Maps 5.10
温泉マークは全く1個も表示されとらん。
Google Mapsの標準機能を使った星マークなどは表示されとるが、My Mapsで自分でつけたアイコンはさっぱりなんにも表示がない。
実は本日も、行くべき温泉はどこじゃろうかと出先のクルマの中でスマホを使って探しとったんじゃが、地図がのっぺらぼうじゃと如何ともし難い。
まあ、無ければ無いでなんとかするんじゃけどあったほうがそりゃ便利じゃし。
ということで、このバグについては已む無くGoogleにフィードバックしておいた。
今のところは返事はないんじゃが、まあ気長に待つとしよう。
あ、そうじゃ。
iosのバージョンが少し古いのは認識しとる。
例のFace Timeの通話前音声ダダ漏れ問題が派手に発生したios12.2へのアップグレードを控えとった。
先週12.3がやっとリリースされ、更に今見たらいつの間にやら12.4まで出とったんで、今からそれを適用してどうなるか様子を見てみよう[2]

後ついでになんじゃが、スマホ側のGoogle MapsアプリからMy Mapsを直接編集できれば大変に便利だと思うんじゃけど、そのへん是非何とかしてもらえれば助かるんじゃがなあ。
Googleの皆様、あんたとこの会社は大儲けしとるんじゃからワシのような貧乏人のちょっとしたお願いを叶えてくれてもいいじゃろう。
代官様〜、お願いしますじゃあ!
これ以上書くと垢バン食らうから、これくらいにしておくよん。

[1](2019年2月12日追記)
上に貼り付けたリンクからだとアプリとしてのGoogle Mapsは起動せず、ブラウザ(chrome)経由で地図が表示され設定したアイコンもきれいに表示されることが発覚。
なのでアプリの問題のように思える。
ちなみにリンク先のURLは、
https://drive.google.com/open?id=1zq8WXBqrNSB6KUJ1yRbT1IahoIA&usp=sharing
で、Macで表示されるMy Mapsの「共有」に表示されるURLを張り付けている。

[2]
只今iosを12.4に上げて早速試してみたが、Google Mapsでの表示には何ら変化はなかった。
iosとの相性の問題ではなさそうじゃ。
治ってくれんとワシ困るんじゃよなあ。

かんぽの宿 浜名湖三ヶ日(4)

時間がなくてあまり遠くには行けないんじゃが、それでもせめて比較的ちゃんとした温泉に行きたいという時にまあまあ便利なのがこのかんぽの宿 浜名湖三ヶ日じゃ。
ここについては毎回書いている通り、意外にも素晴らしい泉質で非常に堪能できる。
公式ウェブサイトでは「循環濾過・塩素系薬剤を注入」と控えめに記載されておるけれど実際には塩素臭は皆無であり、寧ろ温泉由来のいい香りの方がより強く立っておるくらいじゃ。
湯は常に浴槽の縁上限まで満たされ、更には注がれておるのと同量の温泉が縁からは流れ出ておる。
従って、誰かが浴槽に入るとその人の体積と同じだけのお湯が流れ出るため、実質的にもう殆ど源泉掛け流しに限りなく近いという有り様じゃ。
じゃから、この温泉のポストには源泉半掛け流しというタグを貼っておる。
因みに本日は3連休の最終日なんじゃが、宿泊系施設では案外こういうタイミングは日帰り入浴にいい条件となる。
チェックアウトがあらかた済んで宿泊客は館内には殆ど居らず、昼前後であれば多くの人は昼メシ食っとるから日帰り客も少なく空いとる時が案外多い。
本日もその辺を狙って行ってみたんじゃけどその狙いはズバリと当たり、痩せ細った貧相な爺さんが身動ぎもせず瞑目したままじっと入浴しとる以外の客は皆無じゃった。
ここの浴槽は内湯に2つと露天風呂1つという構成じゃが、温泉を使用しとるのは内湯のデカい方であり、ワシとしては当然その温泉浴槽中心に入浴し、暑くてたまらんようになってきたら外に出て涼むという事を繰り返しとる。
露天風呂も温泉であれば長いこと入っておれるのでよりベストなんじゃがその点だけが残念である。
まあ、温泉の湧出量などの具合で仕方ない事情もあるんじゃろうから仕方ない。
とにかくじゃ、温泉に入りたいが時間がないなどと云う困った時にバックアップとして行ける温泉があるというのは幸せな事じゃ。
ワシ的には、この「かんぽの宿三ケ日」と湯谷温泉の各温泉旅館の日帰り入浴が「困った時に頼りになる温泉」ということになる。
時間と気力がある時には勿論朝早くから遠方の温泉を目指すんじゃけど、毎週そういった事をするのは罷り成らんからな。
それにつけても、伊豆とかの温泉地にお住みの方は温泉選び放題行き放題で本当に幸せじゃなあと思う次第じゃよ。

やぎさんが好き!(6) 佐藤牧場

静岡県西部では何故か謎というか不思議なやぎさん事件が起こることがある。
有名なところでは、
盗難か 道の駅の人気者、黒い子ヤギが失踪 公募で名前も決まったのに…SNSに悲しむ声殺到(2017年6月3日:産経新聞)
奈良の牧場が黒ヤギ寄贈へ 静岡「道の駅」の子ヤギ不明知り(2017年6月5日:産経新聞)
という悲報⇨朗報系のニュースとかじゃな。
もう少しマイナーな感じだと、
空き地にヤギ、飼い主を探す 浜松中央署(2018年5月26日:静岡新聞)
なんてのがあって、佐藤牧場(静岡県浜松市西区舘山寺町1206:090-9188-4819:営業状況は電話で要事前確認)というところがその迷いやぎさんの一時保護先になっておったということが書いてあった。
そのニュースを読んでから佐藤牧場というところが気になっておって、昨日早速行ってみた。

場所的に云うとはままつフラワーパークからクルマで数分のところにあって、観光牧場の要素を一押しにしとるが元々は多分普通の牧場のようで、今も牛舎の中に白黒模様のうしさんが純粋に飼育目的で飼われとったりしとる。
一方、駐車場脇には頸が超なげくてリャマさんがおって、こいつどうも非常に人懐こいらしくこっちに頸を伸ばして頬をぶひぶひさせながらワシの顔の方に寄ってきたりする。
名は「のりお」くんじゃ。
ねこさんもたくさんおって、その辺を自由に歩いとったりねこ座りをしたりワシの方に歩み寄ってきて体をすりすりさせよる。
奥の方にはいぬさんも何匹かおって、元気よくわんわんしとる。
駐車場の下の方にある広い敷地を眺むれば、ポニーさんやうしさんやひつじさんがたくさんおるのが見える。

お、そして目的のやぎさんもおるよ。
やぎさんはひつじさんと同じ区画に住んておってお互い混じり合ってウロウロしたり餌を食べたりしとる。
遠景の撮影を忘れたんじゃが、これまでのやぎさん区画的な常識からはだいぶんに異なったコンセプトで柵を設えとる。
つまり、多くの箇所で何ていうのか、やぎさんが容易にくぐり抜けられる隙間があるというか、結果としてできた隙間ではなく最初からそのような形で柵が設置されておる。
従いましてやぎさんは脱走し放題と云うか、最初から柵の外にゆったり座っとるやぎさんもおれば、ちっちゃなこやぎさんは勿論、まあまあ大きめのやぎさんであっても柵の内外を出るも戻るも自由自在状態。
ただ、遠方までの本格的脱走を試みるやぎさんは皆無のようで、すべての脱走やぎさんは自らすすんで塀の中に戻るという従順さも持っとる。
持っとるが、性懲りもなく外に出る、もとに戻るということを繰り返しておるようじゃ。
佐藤牧場は以前から脱走対策に取り組んどるという報にも触れとるんじゃが、まあやぎさんは基本寂しがり屋らしいんで、ほっといても戻るという算段なんじゃろう。
ただし、隣の区画に住んでおられるポニーさんもなんだか柵の外に出とったことは申し添えよう。

多くのやぎさんがおって、何匹くらいかな〜、20匹くらいおったと思う。
小さいの大きいの、白いの黒いの茶色いのが取り混ざってたくさん住んどる。
まずは柵の外でゆったり座っとるやぎさん。
ちいとばかしお年を召しておられるようで動きは緩慢、歩き方もやや弱々しい。
ワシはそのやぎさんを「長老」と名付けた。
なかなか穏やかな性格のようにお見受けした。
可成りちっちゃいこやぎが2匹おって元気よくはね飛んでおる。

右耳が下がっとる
顔の部品の配置バランスが
人の赤子と同じ感じでかわいい
© ill-health(ruephas) 2019

もう一匹の方
餌の食べっぷりがちまちましとって
かわいい
© ill-health(ruephas) 2019
これら二匹のこやぎさんは、矢張り部外者に対してはまだまだ慣れておらぬため、手を伸ばしても恐れて横っ飛びに逃げていくのじゃが、少し時間をかければそのうち警戒感を解いてくれて、ワシの手から餌を食べてくれるようになった。
外にもたくさんのやぎさんがおって見飽きん。
不思議じゃったのは、これらのやぎさんたち、何れも余り凶暴ではない。
即ち、お互い頭突きをカマシあったり、ワシに向けて頭突きをカマしてくるやぎさんは特に見られんかった。
まあ、柵の外に繋がれとったオスと思われるやぎさんが柵の中に居るやぎさんと、ほんとにかる〜い感じで優しく頭突き合っとる風景は見られたが全く激しくはなく、あれは遊びだと思う。
あと、こやぎさんが敷地内に転がっておる炬燵の脚に向かってこつんこつんと頭突きの練習をしとる様子も見られたが、すぐに飽きたようでどっかに走って消えてしもうた。

何でじゃろうと思ったが、今まで見た数少ないケースの中で見る限りじゃ、たくさん飼っとると頭突き率が少ないのではという仮説が成り立つような気がする。
だからなんじゃと言われても困るが。
まあ良いわ。
あとは佐藤牧場に住んどるやぎさんその他をとくと見ておくれ。

© ill-health(ruephas) 2019

© ill-health(ruephas) 2019

おっと、特別出演のひつじさんじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019

異種格闘技
もはや柵の内外の概念が曖昧化しとる
© ill-health(ruephas) 2019
うーむ、全体像が見える写真を撮り忘れた。
ぬかったよ。
それはまた次回。

2019年2月9日土曜日

やぎさんが好き!(5) 社会福祉法人葵会 すみれ寮

社会福祉法人葵会が運営するすみれ寮(児童養護施設:静岡県浜松市天竜区春野町気田502-2)にやぎさん存在という情報を聞きつけて早速行って参った。
すみれ寮は秋葉神社下社からもう暫く奥に入ったところにあって、少し分かりづらかったが基本は難なく到着した。
最近のこのご時世じゃから、部外者なるワシが流石に黙って福祉施設に脚を踏み入れるわけにもいかんじゃろう、どうしようかと思っとったら、丁度道を歩いとった実直そうな若い人がワシの車に近づいてきて、
「◯◯君のお父様ですか」と声を掛けて下すった。
施設の職員さんのようじゃ。
入所しとるお子さんの親族と思われたらしい。
「いやすみません。そうではなくて実はこの施設にやぎがいるって聞いて来たんですけど」
と云うと、実直そうな若い人は少し苦笑いをしたように見えた。
「ああ、やぎですね。どうぞご自由に。あそこにいます」
「いやこれはどうもすみません。じゃあちょっと…」
と指差した方に向かいかけると、
「ただですね…」
ん?
なんじゃ?
「ただ」とは何じゃろうか。
「彼は性格が悪いんですよ。気が荒いですから」
「あ、わかりました。気をつけます」
なあにしかし、ワシとてもう既にやぎさんに関してはセミプロの3歩くらい手前まで来とるという自信がある。
やぎさんは意外に凶暴な一面をもっとって、頭突きや足蹴りなどを普通にカマしてくることは実体験を持ってよおく理解しとる。
施設の隣には小屋があって、そこには「エリーのおうち」と書かれておる。

可愛らしく微笑むエリーのイラスト
メエ〜と啼いとる
© ill-health(ruephas) 2019
ここに住んどるやぎさんは「エリー」と名前のようじゃ。
エリーと云えばサザンオールスターズのいとしのエリーが思い浮かぶ。
メロウでスウィートなイメージがある。
このエリーもきっとそのイメージどおりのやぎさんではなかろうかと思う。
あの若い人はわしのこと「やぎさん素人」と踏んで、多少荒っぽいから気をつけなされ程度の感じで注意してくれたんじゃろう、多分。
小屋の前には柵で囲まれたやぎさんスペースが設けられており、その柵から長い首を伸ばしたエリーさんが、柵の外に置いてある餌箱に入った干し草を盛んに食べておった。
何時もの如く、対やぎさん用にいつも用いておる「べへへへへ〜」という掛け声と云うかなんというかを発しながらエリーさんに近づくが、エリーさんはワシを基本無視して、干し草を食べ続けておる。
今まで見たやぎさんの中で、食べる時の口の動きが極めて早い。
普通のやぎさんじゃと、
「じゃく、、、  じゃく、、、  じゃく」
くらいなスピード感なんじゃが、えりーさんは
「しゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこ」
という感じで、毎秒2〜3回は咀嚼しとる驚速じゃ。
ううむ、こいつもしかしてタダもんじゃねえかもしれん、とは感じたがそこはそれ。
ワシとてもう既にやぎさんに関してはセミプロの3歩くらい手前まで来とるという自信がある。
取り敢えずご挨拶じゃと思って、セミプロ3歩手前の余裕でもってびっくりせぬようゆっくり手を差し出したその瞬間、
「ぶんっ!」
という感じで極めて素早く、且つ極めて強力に頭を振ってワシの手を振り払った。
を、こいつは本物じゃな。
で、素早くワシの手を振り払ったあとは素早く餌箱に意識を戻し、
「ばりばりばりばりばりばりばりばり」
と激しい音を立てて干し草を食っとる。
間隙を突いて再度手を差し出すと、
「ぶんっ!」
という感じで極めて素早く、且つ極めて強力に頭を振ってワシの手を振り払い、飯の続きにかかる。
エリーという名からするとメスなんじゃろうけど、極めてオス感溢れとる。
野趣に富んどる。

視界の中でワシを警戒しつつ
無心に干し草をばりばり食べるエリーさん
© ill-health(ruephas) 2019
眼に遊びがない。
うむ、エリーさんは確かに強敵じゃ。
どのようにして触れあえばよいじゃろうかと算段しとると、いつの間にかさっきとは別の若い人が近寄ってきとった。
ミュージシャン風の感じの髪型をしとるが、物腰は丁寧な感じじゃ。
「このやぎは、食にすごく貪欲なんですよ」
「エリーさんはメスなんですか」
「そうですね。この間も1匹子供を生んで、その子供は近所のお宅に里子に出しました。あと、多分今もお腹に赤ちゃんがいると思いますよ」
さっきの実直そうな若い人は「彼」という言葉を使っとったが、メスであっても「彼」呼ばわりするのはよく分かる。
しかし何とか少しでもエリーさんと触れ合いたいと願うワシは、近くに生えとった雑草のようなものを抜いてエリーさんに差し出してみた。
すると今度は恐怖の「ぶんっ!」はなく、素直に草を食ってくれた。

この写真だとなんだか艶めかしい
女性っぽい
© ill-health(ruephas) 2019
よし、この調子で雑草を通じた交流を少しずつ深めていき、心が通じ合ったところで頭をなでなでしてみよう。
暫くその作業を実直にやり続け、これでもうそろそろ大丈夫じゃろうと判断して、雑草を上げたあとの手をエリーさんの頭に伸ばすと、
「がんっ!」
と柵の金網に極めて強烈な頭突きをカマしてきた。
結果は金網じゃったが、狙いはワシの手であったのは明白じゃったな。

おらおらおら、アタシに濫りに手をだすんじゃないわよ
怪我してもアタシは知らないよ
ばりばりばりばりばりばりばりん
前の写真と同一人物じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
ううむ、こりゃあ無理じゃなあ…としょぼんとしとったら、エリーさんの動きがいきなりピタッと止まり、頻りに「べへへへへへ〜、べへへへへ〜」と啼き始めた。
なんじゃろうかと思って暫くしたら、年配の女性が自転車に乗って来た。
向かいに住んどるおばちゃんじゃ。
おばちゃんの自転車の音も気配も全くしなかった時点からエリーさんの様子が変わったのは確かじゃ。
メリーさんはそのおばちゃんの方をみて頻りに啼いとる。
おばちゃんを呼ばわっとるのは確実じゃ。
おばちゃんは「このエリーは、どんぐりも殻ごと食べちゃうんだよね〜」等とエリーさんの隠れた一面を教えてくれながら袋に入った葉物の野菜類を餌箱に入れ、出来損ないの大根を遊び場の中に投げ入れた。
エリーさんは前歯を使って巧みに大根を削り取り、うまそうにしゃくしゃく食べてあっという間にその大根は地球上から消滅し、エリーさんの胃袋に収まった。
大根を地球上から消滅せしめた後も餌箱に入った葉物をしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこしゃこ食べ続け、ワシがそんなエリーさんに手を差し伸べるとそれを「ぶんっ!」と撥ね退けるという一進一退を続けとった。
結果として、頭をなでなですることは出来んかった。

しかしじゃね、物の本によればそもそもやぎさんというのは(まあ勿論やぎさんだけではないんじゃけど)野生のものじゃと書いてあったし、エリーさんは一人暮らしの時期も長いようじゃし、考えてみれば「ぶんっ!」も宜なるかな、かも知れん。
今回わかったのは、ある意味当たり前かも知れんが、やぎさんにも個性がある、という事実じゃ。
それはそれで面白く、「ぶんっ!」もしゃこしゃこしゃこしゃこも、姿が見えないうちからおばさんの接近を気取ってべへへへへ〜と啼くのもエリーさんの個性じゃから、それはそれで可愛く思った次第じゃ。

春野福祉センター すみれの湯(1)

公的施設に併設された入浴施設というのは、ちょっと探すといくつか見つかる。
ワシの周辺だと例えばやすらぎの湯(浜松市立の施設で同一施設内で天竜厚生会という社会福祉法人が運営するデイサービスがある)とか福田健康福祉会館 リフレU(磐田市営の健康増進施設内にある入浴施設施設:入浴済みだがブログでのポストなし)とかじゃ。
料金はたいてい安く、やすらぎの湯は400円(浜松市民限定:市外の人は800円)でリフレUは300円で入浴できる。
それらに類する入浴施設が浜松市天竜区にある。
春野福祉センター(静岡県浜松市天竜区春野町宮川1330:053-989-1129:¥200:11:00〜17:00:月曜定休)で、ご覧の通り僅か200円で入浴可能じゃ。

200円で正式に入浴許可がおりた
一安心じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
本日行ってきた。
気田川の畔近くに建っておる。
まあ当然お風呂の源泉は水道局の非温泉じゃけど、本当にキレイに維持されとる施設で最大7人ベスト3人程度のスクエアな浴槽はジェット浴も装備されとって、腰湯するのに便利な椅子状の段差も作られておる。
シャワーは全部で5基で、普通だったらちいと少ない感じじゃが、立地的には客がじゃんじゃんくるような感じでもないのでこの数で十分足りる。
言うまでもなく、シャンプーと石鹸も完備されとるし、脱衣室にはドライヤーも扇風機もちゃんと備えられておる。
完璧じゃ。
おまけにサウナまであって、これで200円は安すぎじゃろう。

本日行ってきたが、基本ずっと貸し切りで気持ちよく入浴することが出来た。
幸か不幸かやはり入浴客は余りおらんようじゃ。
お湯の温度はあまり高くはないはずじゃけど、何故かじゃんじゃん汗が出てきて止まらん。
浴室の構造的に余り通気がないせいかも知れん。
あまりに暑くなってきたら一旦浴槽から出て、浴室の真ん中辺りにでんと立っとる柱を背にして座って休めば、おしりや背中からタイルの冷たさが伝わってきて大変気持ち良い。
クールダウン出来たらまた入る、の繰り返しがいい感じに出来る。
秋葉神社や白井鐵造記念館などにいらした時は、帰りしな是非立ち寄られるがよろしかろう。
上記の通り、タオルのみは必要じゃけど基本手ぶらで大丈夫。
ただし、公共施設のこととて閉館時間が17時じゃ。
多分受付は16時30分くらいと思われるので、その点だけは注意が必要じゃろう。

2019年2月5日火曜日

やぎさんが好き!(4) やぎさんの頭突き

ワシは更に群れにぐいと肉薄した。
そしてボールからキャベツの葉を1枚ちぎってやぎさんに差し出すやいなや、
がんっ!
という強い衝撃をケツに感じた。
「誰じゃコラぁ、ワシのケツをどつくのは誰じゃ!」
温泉に行かない日(356) やぎさんに巻かれた
大きめのやぎさんにも優しくグーを差し出すと、やぎさんは数歩後じさりし、顎を下向きにして上目遣いでワシを睨んだ。
攻撃態勢に入ったんじゃ。
ぬう、構わぬ。
そのままその体制を継続しとると、結構俊敏な動きでワシに走りより、頭突きをカマしてきたよ。
可成り強力な一撃であった。
やぎさんが好き!(2) 滝頭公園
そのうち興が乗ってきたのかマサオくん、狭いスペースを上手く使って何歩か後じさりし、先程よりも可成り派手めにフェラーリポーズを決めてワシに向かって躍りかかってきた。
躍り上がっての頭突きじゃ。
やぎさんが好き!(3) Cafe de Clark
以上はここのブログでやぎさんについて書いたブログのうち、やぎさんの頭突きについて書いた部分の抜粋じゃ。
やぎさんが好きになって、最近は時間があって元気があればやぎさんに会いに行く。
以前は、柵の外から眺めておることが多かったが、最近はだいぶんに慣れてきて、頭をなでなでしたり、痒そうなところを掻いてあげたり、背中をぽんぽんしたり、つまり触れ合うことが多くなってきたんじゃが、その頻度が上がるにつれ、所謂「頭突き」を食らう機会が多くなってきたようじゃ。

やぎさん同士が「がん!」という激しい音をもって頭突きし合っとるのを見た時はびっくりした。
激しい感じじゃった。
なんでびっくりしたかと言うと、やぎさんというのは「大人しくて優しい」と思っとったからじゃ。

ワシがやぎさんのことが好きになったのは、いつもにこやかにわろとるからじゃ。
生物学的な事はとんとわからんが、やぎさんの口の辺りって口角が緩やかに優しくあがっとってニヤリとわろとるように見える。
あと、何でか知らんが目元も「へ」の字になっとることも多くて、その口角と目元の「へ」の字が加わると相乗効果でほんとにわろとるように見えるんじゃ。

ところがその優しいはずのやぎさんが、仲間同士でガチな感じの頭突きをカマしあったり、場合により上記のようにワシのようなやぎさん素人にもガンガン頭突きで迫ってくる。

ワシは不思議に思った。
やぎさんは、なんで頭突きをするんじゃろう。
嫌々ながら、ネットでちいと調べてみた。
某動物園の飼育係の話によれば、
『これは喧嘩や自分の力を誇示したい時に見られる行動らしい。
子供や老人、女性にはすぐに頭突きで威嚇する。
「遊んでくれ~」 とじゃれているだけの時もあるとは思うが、あまりにも容赦がなさすぎる
中途半端な角がある場合、危険である。
特に横や後ろから不意打ちのように突かれると危ない。
つきあげるように浣腸されたこともある。
子供の目線だと顔に直撃する可能性がある。
よって現在、園児たちが遊びに来た際も僕ら大人がついていない時は触らせないようにしている。』
http://rental-yagi.com/seikaku/
ヤギは群れの中で頭突きをするようにしてあいさつしたり、けんかをしたりする習性がある
時には立ち上がる。
つながれていても、お構いなしに引っ張ることもある。
こうした生態を知らずに飼い、同校に「どつかれた」「あんなに凶暴だとは思わなかった」「引き取ってほしい」と相談が来るようになった。
https://www.agrinews.co.jp/p42574.html
【Q】
それと、ヤギ同士が頭突きあいをしていたのですが、飼育員さんは「遊んでいるだけだよ」とおっしゃっていました。
遊びと喧嘩の区別はどうやって見分けているのですか?
【A】
こんにちは。
ヤギの行動をよく観察されていますね。
ヤギは、ヒトが近寄ったり、ゴハンを食べる時や仔ヤギがミルクを飲むときなどに尻尾を振ります。
おそらく嬉しい・楽しい等など、何らかの感情を表現しているのではないかと思います。
グルグル首を回す行動ですが、エサが欲しい・構って欲しいなどをアピールする時に頭を後ろに反るように回す事がありますが、このようにグルグルって程ではないので首に違和感があったのかもしれませんね。
ヤギの頭突きですが、「喧嘩と遊び」の違いをはっきりと伝えるのは難しいですね。頭突きをしている時の目つきや雰囲気などをみての判断になります。
https://blog.goo.ne.jp/safari641611/e/89710c277cad301ede0b8497aa69ceeb
うん。
喧嘩と遊びってのは、目つきや雰囲気でわかると云うのは何となく分かる。
何でかっていうと、前回のポストで書いたとおり、Cafe de Clarkのマサオくんの「目つきや雰囲気」が、明らかに遊びっぽかったからじゃ。

さっき引用したポストの引用を、もうちいと前後含めて再引用するよ。
手を出すと、ゆっくりじんわり頭突きならぬ優しく頭押しをしてくる。
お、来たなと思いつつワシも手で頭を押し返すと、マサオもぐいと押し返す。
やぎさんの頭突きについてはその意味をよく知らんのじゃが、マサオくんの場合は挨拶とか遊びの雰囲気が濃厚な気がしたな。
そのうち頭押しから軽い頭突きに移行してきたが、過激性というか凶暴性は全く感じられん。
そのうち興が乗ってきたのかマサオくん、狭いスペースを上手く使って何歩か後じさりし、先程よりも可成り派手めにフェラーリポーズを決めてワシに向かって躍りかかってきた。
躍り上がっての頭突きじゃ。
冒頭の写真通り、マサオくんには立派な角が生えとるから、まともに相まっては危ないのじゃが、マサオくんは前足を着地して頭をワシの手にぶつけて来るその瞬間、明らかに手加減ならぬ頭加減して力を抜いておる。
まともにブチかましたらこのおっさんはヤバいと判断したのに違いない。
(中略)
もうそろそろ帰らねばならん時間になったんで、
「くうむ、まさお、もう帰らねばならんのじゃ。すまんなあ、名残惜しいのう」
等と声を掛けながら立ち去ろうとすると、名残惜しそうに視線でこっちを追っかけて来る。
なんじゃろ、いろんなサイトでいろんなことを書いておって、学術的にも色んな意味でも山羊の頭突きとかは定義されとるんじゃろうけど、結局、やぎさんと心から触れ合えますか、それにより「頭突き」の定義とか取るべき行動も変わってきますよ〜、というような気がするんじゃ。
Cafe de Clarkのマサオくんは、一人住まいじゃったから、やぎさん好きな浮かれたおっさんが来て格好の暇つぶし材料が来たわい、と思って加減した感じで遊んでくれたのかも知れんし、滝頭公園のさくらとななは、とにかくお腹が空いとってイライラしとる時に草を持ったおっさんがへにゃらけた感じで近づいてきたから、取り敢えずはその草を食ったが全然量が足りんからイライラは解消せず、無闇に手を出してきたのでマジで頭突きをかましたのかもしれんし。

結論。
頭突きを含めてやぎさんは可愛い。

2019年2月3日日曜日

やぎさんが好き!(3) Cafe de Clark

やぎさん情報については神社情報とは異なり、図書館で調べられる性質のものではないので、致し方なくネットをあちこち彷徨きながら探しとる。
やぎさんってえのは見た目が可愛いからか、こやぎさんが生まれたとか、うちの店や施設にもやぎさんが来ましたよとかそんなニュースが多い故、某ニュースサイト(BANが怖いから正直には書かんが、まあローマ字で「ワイ」が付くニュースサイトじゃよ)でやぎさんをキーワードにして色々調べとる。
そんな中で捕捉したのが、天竜の方にある古民家系カフェにやぎさんやらねこさんがおって無闇にクソかわいいという情報じゃ。
そのカフェとはCafe de Clark(静岡県浜松市天竜区谷山45:090-1754-1874:土日営業:11:00〜16:00)じゃ。
場所を地図で確認すると、ん、天竜川に架かる赤い横山橋の至近ではないか。
天竜川沿いに走るR152はクルマや自転車でもう数え切れんくらいに走っとる。
そういやあここ数年くらい前からその辺りに「ダムカレー」と書かれた手書き風の看板が立てられとるのは気づいとったが、さてはそれがこのカフェの看板じゃったか。
ワシは直ぐさま席を蹴って(ていうか、寝床を蹴ってが正確な表現じゃよ)クルマに飛び乗り、一路横山に向かったのじゃった。

R152を暫く走ると、何となく見慣れた感のあるダムカレーと書かれた看板が見えてきて、その反対側にほっそい道が山側に向かって続いておる。
いやあ、自分で云うのもなんじゃがワシは運転は決して下手ではないと自負しとって、クルマのクリアランスについては今の黄スイフトで数センチ程度、前のスイフトくんであればマジで「車幅プラス1センチの道幅があれば通れる」という自信があったが、いやあこの道は少しく厳しかったわ。
道の狭さだけでなく勾配も曲がりっぷりもすべて厳し目じゃ。
登り始めて最初のヘアピンコーナーは少し大きめなクルマならば最低1回は切り返す必要があるんじゃが、その上そこは結構なキツさの勾配があるもんで、AT車じゃったら何ら問題無かろうが、マニュアルだと結構恐ろしかった。
一旦止まって急勾配を曲がりながら下がって、また一旦止まって急勾配を曲がりながら登らんといかん。
正直に告白するが1回エンストしてしもうて進むも戻るも儘ならず、暫くそのまま凍りついとったよ。
何とか切り抜けたが。
じゃから先に教えておくが、Cafe de Clarkのすぐ前にも数台分の駐車場はあるんじゃが、クルマの運転に自信が持てんなら、この地図をみなされ。



この地図の上の方に水色の四角が見えると思うが、その部分もCafe de Clarkの駐車場じゃから、こっちに停める事を強くお勧めする次第じゃ。

さて、危機を切り抜けてほっそい道をぐんぐん登っていくと右手にコンクリートブロックで出来た小屋のようなものが見えてきて、おお!その横にやぎさんが1匹おるよ。
きゃあ、やぎさんがおるよ!
やぎさんは目敏くワシという闖入者を見つけ、こちらをじっと伺っとる。
おほほほ、かわいいぞ。
お店の前の駐車場にクルマを停めて、店に入る前にまず兎に角やぎさんのとこに行ったよ。

やあやあこんにちは〜
© ill-health(ruephas) 2019
ほれこの写真を見てみい。
もう完全にわろとるじゃろ。
眼がヘの時になってタレ目になってわろとるよ。
かわいいじゃろ〜!
目線の高さをやぎさんに合わせて「べへへへへへ〜」と対やぎさん懐柔用の掛け声を掛けながら近づくと、やぎさんの方もワシの方に近づいて来る。
小屋のとこに掲げられとる表札を見やると「マサオ」と書いてある。
このやぎさんはオスで「マサオ」くんと云う名前のようじゃ。
頭をなでなでしたりしとると、マサオくん暇じゃったのか人懐こいのか結構好意的に絡んでくれる。
基本は大人しいやぎさんじゃ。
へえいまさお、オスじゃけどかわいいのうべへへへへ〜等と声を掛けながら暫く遊んどったら、マサオくんいきなり予告もなく軽く躍り上がった。
例えるならばフェラーリのエンブレムっぽい感じじゃ。
画像を出したいが、著作権の関係で出せん。
想像してくれ。
おう、まさかの躍り上がりを見せてくれるとは大人しくもあるが元気な感じじゃなあと感心しておったら、その後、小屋のとこから地面へ横っ飛びに飛び降りた。
一言も啼かんし乱雑な行動もなく大人しい感じじゃが、ワシが来て喜んでくれとると勝手に解釈させてもろうた。
一頻りマサオくんと遊んどったら丁度お昼になったので、マサオくんには一旦別れを告げ、表を自由すぎる感じで闊歩したり、ワシのクルマの匂いを嗅いで不審車かどうかを確認したりしとる4匹のねこたちを見ながらお店に入った。
このカフェの名物であるらしいダムカレーをいただく算段じゃ。

お店の中には薪ストーブがあり大変に温かい。
広いスペースになっており、オーディオセットからは柔らかい音質と音量の音楽が流れておる。
女性の方が店主のようで、1人で切り盛りなさっとるが(失礼ながら)そんなにお客さんはおらん、というかその時はワシしかおらず切り盛り感はなくて、のんびりと時間が流れとる感じじゃった。
温かい日じゃったので、外のテラスに席を取りダムカレーを注文。

真ん中のクラッカーが水門
上に抜くと白飯方面の水路に
カレーが流れる仕組みになっとる
© ill-health(ruephas) 2019
オクラが誠にいい感じの美味いカレー。
美味い美味いと云いながらあっという間に完食。
速攻でマサオくんのとこに戻った。

手を出すと、ゆっくりじんわり頭突きならぬ優しく頭押しをしてくる。
お、来たなと思いつつワシも手で頭を押し返すと、マサオもぐいと押し返す。
やぎさんの頭突きについてはその意味をよく知らんのじゃが、マサオくんの場合は挨拶とか遊びの雰囲気が濃厚な気がしたな。
そのうち頭押しから軽い頭突きに移行してきたが、過激性というか凶暴性は全く感じられん。
そのうち興が乗ってきたのかマサオくん、狭いスペースを上手く使って何歩か後じさりし、先程よりも可成り派手めにフェラーリポーズを決めてワシに向かって躍りかかってきた。
躍り上がっての頭突きじゃ。

躍り上がるマサオくんと
それに果敢に立ち向かうワシ
頭頂部が眩しい
© ill-health(ruephas)/ty 2019
冒頭の写真通り、マサオくんには立派な角が生えとるから、まともに相まっては危ないのじゃが、マサオくんは前足を着地して頭をワシの手にぶつけて来るその瞬間、明らかに手加減ならぬ頭加減して力を抜いておる。
まともにブチかましたらこのおっさんはヤバいと判断したのに違いない。
くうううん、かわいいぞお。
優しいなあ。
その後も頭突きを手で受けたり、顎の辺りをナデナデしたり、マサオの口ではむはむされたり色々いっぱい遊んどったが、もうそろそろ帰らねばならん時間になったんで、
「くうむ、まさお、もう帰らねばならんのじゃ。すまんなあ、名残惜しいのう」
等と声を掛けながら立ち去ろうとすると、名残惜しそうに視線でこっちを追っかけて来る。
ううむ、全くもってかわいいなあ。
また来るからねえ、マサオくん。

マサオくんの近影じゃべへへへへへ〜
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やあこんにちは〜!べへへへへ〜元気ぃ?
へーい今日も来たよ、にゃああん元気だよ〜
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2019年2月2日土曜日

やぎさんが好き!(2) 滝頭公園

田原市の滝頭公園横にある大山祇神社への参拝を恙無く終えたワシは、その滝頭公園に居るはずのやぎさんを探しに行った。



公園は結構な面積があり、キャンプ場の機能もあるようじゃ。
大きな池もあり、おっさんたちが健康のためなのか熱心に散歩をしとる。
決して温かいとは云えない日ではあったが「公園内での火気の使用は厳禁します」という立て看板の前で3人連れの親子がBBQをしとる長閑な風景が見受けられる。
しかし、何ていうんじゃろうか、やぎさんの気配と云うか匂いというか、そういった感じは全く感じられん。
ワシは上に表示されとる(よね)地図の瀧頭不動の辺りから池のある方向へやぎさんを探しながらウロウロしたんじゃけど、やぎさんの気配は一切感じられん。
ワシはしょぼんとし始めた。
この公園にやぎさんがおるという情報は、地方紙のニュースがもとになっとるのでやぎさんがおるのは確かじゃ。
その新聞が発行された時点では。
何らかの事情でやぎさんが飼えなくなりどこかの動物園へ移された可能性は否定できん。
ううむ、これは空振りじゃったと思いつつ、池の辺りからさらにしつこく歩いておると、野球場のようなものが見えてきて、実際皆が野球に勤しんどる。
野球場の周りは緩やかな傾斜になっており、芝生なのか雑草なのか兎に角緑になっておって広い。
む、これはやぎさんの気配じゃ。
やぎさん確率がぐんと上がったのでワシは急にしょぼんからわくわくに精神状態が変化し、元気よく歩いとるとやがて小屋のようなものとそれの周りに囲いのようなものが見えてきた。
きたきたきた。
小走りになって小屋に近づくと…

おったおったおった!

白いやぎさんが2匹おった。
大きいのと小さいのの2匹で、しかし体格にはそんなに差はないように見える。
土手のような傾斜を蹴躓かんよう気をつけて駆け下り小屋に行ったら、2匹のやぎさんもワシに向かってゆっくりと歩いてきた。
おほほ。

はいはい来ましたよ〜!
べへへへへ〜!
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やぎさんたちはどうやら暇そうであり、暇な間はワシと付き合うことに決めたように見える。
そこらに生えとる雑草を千切って差し出すと、べへへへへ〜と啼きながら近寄って来て食べてくれる。
腹が減っとるようじゃので、千切れるだけの草を千切ってやぎさんたちに食べてもらった。
暫くそれを続け、多少なりとも関係性が出来たのではないかと勝手に解釈し、隙を見て頭をなでなでしようと手をぐいと差し出すと、やぎさんは数歩後じさりし、顎を下向きにして上目遣いでワシを睨んだ。
攻撃態勢に入ったんじゃ。
交友に入るのはまだ早かったと判断し、ワシは暫く雑草の餌やりを継続した。
よし、もう大丈夫じゃろう。
意を決して掌をグーにして差し出すと、小さい方はくんくんしてくれた。
なかなかいいぞ。
計画通りに話が進んでおることに北叟笑みつつ、同じように大きめのやぎさんにも優しくグーを差し出すと、やぎさんは数歩後じさりし、顎を下向きにして上目遣いでワシを睨んだ。
攻撃態勢に入ったんじゃ。
ぬう、構わぬ。
そのままその体制を継続しとると、結構俊敏な動きでワシに走りより、頭突きをカマしてきたよ。
可成り強力な一撃であった。
うむこれはいかん。
やむなく雑草供給体制に逆戻りすると、頭突きは頭突き、餌は餌、という非常に割り切った感じで大人しく餌を食む。
美味しそうに食っとるし、その時は非常におとなしい。
じゃから、
「へ〜い、やああち、どーれ。頭をなでなでさせておくれ〜」
とやぎさんを懐柔する声を掛けて草を持ってない手を差し出すと、やぎさんは数歩後じさりし、顎を下向きにして上目遣いでワシを睨んだ。
攻撃態勢に入ったんじゃ。

どうもだめじゃ。
だめじゃが、だからといって全然嫌いになれん。
これはこれでかわいいやぎさんじゃと思う。
ただ、田原市民の方にお伝えしたいのは、やぎさんが可愛いからと云って無闇にお子様に手を伸ばさせないことじゃ。
ワシは最近、やぎさんの頭突きや頭押しにだいぶ慣れてきたんで、カマされても上手いこといなすことが出来るようになってきたんじゃがそれでも無闇にはやぎさんの挑戦を受けないようにはしとる。
やぎさんたちはなかなか力の具合を調整を出来んからねえ。

あ、名前を書くのを忘れとった。
おっきいほうが2015年1月生まれのさくらで、ちっちゃいほうがさくらのこどもで2016年3月生まれのななじゃよ。
どっちもメスじゃからね。

さあさあかわいいやぎさんをとくと見ておくれ。

© ill-health(ruephas) 2019

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プロジェクト "山神社"(33) 本日は開闢記念日

本日はプロジェクト ”山神社”の開闢記念日じゃ。
2014年2月2日にスタートして5年経つ。
このブログでのポスト開始は同年3月14日で、爾来参拝した大山くん関係神社は数知れず。
プロジェクトは、プロジェクトリーダー・プロジェクトメンバー・事務局担当の計1名であり、1人の力を合わせて大山くん探索・研究を強力に進めとる。
さて丸5年経ったわけじゃから、初心に帰るため我がプロジェクトが掲げておるマニフェストを改めて見つめ直してみよう。
これは、富士エリアに37社ある「山神社」(さんじんじゃ)を参拝コンプリートするという、あまり意味のないように思えてその実大変意義深いプロジェクトである。
プロジェクトの目的は、富士エリアに何故かくも数多の「山神社」が存在するのかという疑問を、とにかく現場を訪れて参拝するという直接的行動を通じて探求するというものである。
そして「山神社」は富士エリアだけでなく、全国各地にも相当数存在する。
従って、富士エリア以外に存在する山神社もまた同様に参拝対象であることは、云うを俟たない。
このマニフェストは何回か改定され、練りに練った結果であるため大変に洗練されとる素晴らしい文章じゃろうと自分だけは思っとる。

ということで、記念日じゃから矢張り大山くん参りに行きたいと思い、本日は4年ぶりくらいに愛知県田原市の大山祇神社にお参りに行った。
瀧頭不動尊とか滝頭公園が近くにある。
何でここにしたかと云うと、距離的に適度という事と、滝頭公園にやぎさんがおると云う情報を得とった事と、帰り道にどっかの温泉に寄れそうだという事。
やぎさんと温泉については別ポストで書く算段じゃ。
まず大きな鳥居をくぐるんじゃけど、これは大山祇神社のものではなく、大山祇神社の北にある衣笠山頂に鎮座まします田原山宮奥社のもの。

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大山祇神社の少し奥に遥拝所がある。
大きな鳥居をくぐって少し歩くと、左手に小振りな鳥居があり、その奥に小さくて赤い祠が建っておる。
これが本日目的の大山祇神社じゃ。

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恐らく、田原山宮の護衛役としてここに鎮座したのじゃろうと想像する。
あと、横にある瀧頭不動尊の説明書きを見るとこの辺りは山岳信仰的なものが強くて、その関係もあると思われる。
地域の皆々から、山とくれば大山くんじゃろうという感じで建立され今も信心されとるとすれば、これは嬉しい話じゃろうと思う。
いつもの3倍ものお賽銭(30円也)を投げ入れ、無事参拝を済ませた。
前にも書いたとおり、ワシが住んどる地元周辺の大山くん物件は概ね参拝しつくしておるので、今後は西方面に参拝の触手を広げていくつもりじゃ。
先日、ふとしたきっかけで豊橋市立図書館の図書カードも入手したことじゃし、愛知県方面の大山くん事情を図書館で調査し、ちいとづつ参拝していく所存じゃ。