2019年5月13日月曜日

温泉に行かない日(380) 【悲報】かんぽの宿 浜名湖三ヶ日が危うい

今日、昼飯食い終わってスマホのニュースサイトを見とったらこの様な報道に触れてしもうた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000042-kyodonews-bus_all
©一般社団法人共同通信社

手近なところにあって、かつ泉質も中々良いので可成り気に入っとるかんぽの宿 浜名湖三ヶ日今年の12月20日で廃業してしまうという悲報じゃ。
これはいかん。
なくしてほしくない。
困る。
ここは一発、かつての如くオリックスの宮内氏に頑張ってもらうしかあるまい。
頼んだぞ、宮内。
今度は買収を邪魔する阿保な政治家はいない
ワシのために施設を買い取って事業存続してくれ給え。
継続させるのは最悪温泉だけでもいいです。

2019年5月11日土曜日

Ride before you look!(36) 三たび浜名湖東岸をポタリングした

今週事務所で嫌な数字相手に暗い表情して仕事をしておったら、何か所要があったのか、自転車に関してワシの師匠が事務所にやってきた。
「お前、だいぶサボってるらしいじゃん」
ワシよりだいぶんに歳上且つ相当な知識的職業をしておるんじゃけど、この人はこのような喋り方をする。
「はいすみません。なので黄金週間は少し長めに走ってみました」
「オレは忙しくて中々走れなかったんだよなあ」
確かに忙しい人なんじゃ。
「ところでお前、膝とか痛いって云ってたけどあれからどうだ」
「それがどうもまだ全然ダメなんですよね。いいときはいいんですけど大抵はダメで、30kmで違和感、頑張って50km走るともう歩けなくなるくらい痛いです」
「そうか。じゃあ頑張れよ」
おいおいちょっと。
「まあ、あれだろ。老化だろ。諦めるしか無いかもな。でも一つやってみたほうがいいことがある」
「はい、あれですよね」
「そう、クリートの取り付け位置の調整」
確かにそう云われてはおったんじゃが、実際のところめんどくさくてあまり真面目にやってはおらんかった。
ちょっと走っては降りて調整してまた走って、ちょっと降りてネジを緩めて数mm動かしてまた締めて走って…
みたいなイメージじゃ。
稀代のめんどくさがりなワシじゃからそんなことはしたくない。
ならばどうするか。
実はここ暫く走っておって、なんとなく「しっくりこんなあ」と感じとる事があって、それは何だろ、言葉では伝えづらいもんじゃから写真を見せる。

汚ねえ脚で相すまぬ
© ill-health(ruephas) 2019
写真で説明するため実際よりは可成り派手目に表現しとるが、要するに今ん所こういうイメージの角度でクリートが固定されとると云う事じゃ。
ワシのペダルとクリートはTimeのやつじゃから、ペダルに靴をかちっと嵌めた後でも左右に少し動かせる(Shimanoのやつは動かせんらしい)。
その機能を利用して、もう少しカタカナの「ハ」の字になるような感じに動かしとることが多い。

汚ねえ脚で相すまぬ
© ill-health(ruephas) 2019
これまた説明用に可成り派手目に表現しとるがこういう感じじゃ。
ならばもう、最初からこのような角度に調整してしまえば宜しかろうという事じゃ。
唯もしかしたら「しっくりこん」と云っても文字通り「しっくりこん」だけであって正解は今の状態かも知れんし、ハの字の方が正解かも知れん。
まあやってみよう。
やってみて損はあるまいて。

まずは今の状態のまま天浜線の気賀駅まで4〜5kmほど走ってみて従来通りの「しっくりこん」感があるかどうか確認。
結果はやはり「しっくりこん」。
よし。
メルくんを表のサイクルスタンドに吊り下げて駅舎内のベンチに座り、愛用のSidiを脱いでアーレンキーでもって調節した。
角度にして何度くらいじゃろうか。
ほんの僅かじゃな。
動かした量としては3mmくらいじゃろうか。
あと、サドルがちいと低いイメージも持っておったもんじゃからこちらも10mm上げてみた。
吊りくっといたメルくんを降ろし、右足をペダルに固定し走り始めてみる。
走る前、ペダルに靴を固定した時点では特になんも感じんかったが、右脚でひと漕ぎして左脚のクリートもペダルにキャッチさせて走り始めると、なんじゃろうか、調整量はほんの僅かなんじゃけど、走る感じは全然違う。
少なくとも「しっくりこん」感は大幅に減っとる。
もしかしてこれはいきなり良いかも知れん。
気賀駅から舘山寺経由で村櫛まで、途中呉松の軽い峠を挟んで休み無しに漕いでみた。
いつも以上に「ペダルは踏み込まない、丸く回す」という事に気をつけながら丁寧に走ってみた。
問題ないようじゃ。
村櫛で少し休んで累計40kmに達するまで走ってみたんじゃが、いつもだったらそのくらいで感じ始める違和感が感じられん。
よしこうなったら本日は80kmが目標じゃと決めて再び走り出した。
途中、薪石窯パン工房Chevreに寄ってソフトクリームを食べてやぎさんのさくらとひと遊びしてまた走り出す。

さくら
渋谷出身じゃよ
© ill-health(ruephas) 2019
まあ後はくだくだしければ省くんじゃけども、結果としては膝に関しての問題は、少なくとも今回に関しては消失してしもうた。
痛みが無いまま無事80km走り切ることが出来た。

© ill-health(ruephas) 2019
まっこと嬉しい話じゃよ。
兎に角この後暫くはこの状態で試してみようと思っとる。
次週は昨年参加して望外のトップ入賞を果たした「Alley Cat Race at Hamamatsu East」に再度参戦するもんじゃからあれじゃが、再来週あたりにはもうちいとシビアなコース、即ち山岳方面へのコースを試してみようと思うとる。
膝の痛みが来ると思うと自転車に乗るのが憂鬱な事もあったが、このまま上手く行けば愉しい自転車生活になるなあ。
よおし!

© ill-health(ruephas) 2019

2019年5月6日月曜日

温泉に行かない日(379) 不定期掲載:アカハタを巡るプラン(1)

アカハタと云えば旨い魚、或いは某政党の機関紙名を思い浮かべる人も多いじゃろうが、ワシはアカハタを食ったこと無いし、赤旗を購読したことも無い。
ワシが云うアカハタとは、去年9月に行った井川ダムの井川湖渡船 宮向乗船場にある正に名前の通りの「赤旗」の事じゃ。



これについては既にポスト済みじゃから詳細はこちらをご参照頂ければと思う。
読むのが面倒臭いと思われる人も居るじゃろうから無理やりに要約すれば、この宮向乗船場に備えられておる赤旗をポール高く掲げるならば、宮向の対岸にある本村乗船場の係員が望遠鏡によりそれを目ざとく発見せしめ迎えの船を差し向けてくれるシステムになっておるんじゃが、諸般の事情によりその夢は叶えられんかった、という内容じゃ。

この「赤旗を掲げて船を呼ぶ」事については何れそのうち試してみる決意ではあるが、それに伴い是非やりたい事があると云うのが今回ポストの内容じゃ。
何かと言えば、ズバリ「私費による赤旗の更新」。

さて赤旗と云われて思い浮かべるのは、このようなものじゃろう。

http://images.gofreedownload.net/waving-red-triangular-flag-241938.jpg
こんな感じじゃろ。
颯爽としてキリリとして、堂々と風に棚引いておる。
しかして、これらの現実を見てみなされ。

© ill-health(ruephas) 2018 / 2019

© ill-health(ruephas) 2018 / 2019
これらの写真は現場で撮影した実際のものである。
見ての通り赤旗とは名ばかり。
どんなにかっこよく呼称しようと色で云えばせいぜい「マルーン旗」、有り体に申せば「くすんだ小豆色旗」であり、更には長年風雨に晒された結果もうぼろんぼろんである。
だらんと垂れ下がっとる。

これはいけません。

この現実はなんとしても改変する必要がある。
何故なら、ここの渡し船と云えば井川湖観光を代表するリソースじゃ。
赤旗がこのままなれば県内国内客は愚か、欧米を中心に大挙として訪れておる筈のインバウンド観光客(統計がないため詳細な人数はわからんが)に対していいイメージを与える事は出来ん。
考えてもみなされ。
如何に頑強な堤防であっても、状況によりアリさんの一穴からあっさり崩れ去るという。
これと同じく、もしかしたらこのぼろんぼろんの旗のせいで井川湖観光が崩壊するやも知れん。
なんとしてもそれだけは防止せねばなるまいよ。

しかし。
しかしじゃ、この渡船を管理しとる静岡市にはもしかして赤旗更新に関する今年度予算が枯渇しとるのかも知れん。
いや、今年度だけではなく長年そうだったかも知れんし、これからもそうかも知れん。
静岡市長たる田辺氏は川勝静岡県知事との喧嘩に余念がなく、そっちの事が気になり過ぎておって井川湖の事まで考えが至らんのかも知れん。
何れにしても近日中にこの赤旗が公費により更新される可能性は極めて低いと考えざるを得まい。

ならば。
ならばじゃ、このワシが立ち上がるしかあるまいて。
如何に清貧を貫くワシであるとは云え、赤旗の一旒や二旒程度の出資は何という事も無い筈じゃ。
待っておれ皆の者。
ワシの努力と財力により鮮やか赤、ピシッとした姿の赤旗に更新して見せようよ。
(多分続く。多分じゃが)

2019年5月5日日曜日

Ride before you look!(35) 再び浜名湖東岸をポタリングした

先週の金曜日に引き続き、同じ方面にポタリングに出かけた。
前回は膝痛に怯えつつのポタリングであったが幸い顕著な症状は見られず、ならばもう少し距離を伸ばして膝を試してみようという狙いじゃ。
ただまるっきり同じコースを走るのは詰まらん話なので、危険そうなハマイチは避けつつも気賀方面から猪鼻湖を時計回りで回って再び気賀あたりに戻り、ここからは金曜日と同じように舘山寺に出て庄内半島を横断してはまゆう大橋から自衛隊方面に抜けるというコースを計画してみた。
多分70〜80km程度の距離になる感じじゃと思う。
前半の瀬戸港までは順調で、まあママチャ速度じゃから途中若い兄さんや姉さんたちにじゃんじゃん抜かれはしたけども。
浜名湖自転車道を進んだんじゃが、細江大橋のアンダーパスを潜ろうとしたら、このような事になっておった。

へ?
5月になってここだけ積雪…??
© ill-health(ruephas) 2019
白い雪のようなものが積もっとる。
なんじゃいこりゃあと思ってよく見ると、雪ではなく雹じゃった。
そういやあ昨日夕刻は、天竜から北区・中区の辺りは可成り荒れた天候じゃった。
帰宅後東京だかどっかだかで雹がじゃんじゃん降ったというニュースは見たが、まさか自分が住んどる極近いところでこんな有様になっておろうとは想像だにせんかった。



お天道様はすげえなあと思いつつ、R362からr310を頑張らんように流して瀬戸港(個人的には「メルくんの館」と呼んどる)に着いた。
先ずは久しぶりに歴代メルくんでも見物するかと思い建物に入ろうとするが自動ドアが開かん。
ワシはこの建物に入っとるレストラン ハマナコの店員のおばちゃん及びカレーライスが結構好きで本日も愉しみにしとったんじゃが…

台風24号の被害?
ということは去年の10月から閉館していた?
© ill-health(ruephas) 2019
よく見ると自動ドアには写真のような貼り紙がしてあって、なんだあ?台風24号の被害だあ?と思いつつ桟橋を見下ろすと、

桟橋がもげとる…
© ill-health(ruephas) 2019
桟橋が消失してしまっとった。
全然知らんかった。
全く以てお天道さまはすげえ力を持っとると感じ入った。
しかし閉館しとるんなら如何ともし難い。



因みに地図からも「瀬戸港」の名前は消されてしまっとる。
「まるや青果」と書かれとるポイントが旧瀬戸港船乗場じゃ。
まこと残念な話じゃと思う。
何とか再開してくれんじゃろうか。

お水を飲みながら暫し休んでさて出発、とメルくんに跨がり走ろうとするとリアタイアの感触が変じゃ。
いやにゴトゴトする。
へ?と思いリアタイヤを見てみると、くそ、パンクしとる。
前回はやや太めのおばちゃんのパンクをレスキューした善人なワシじゃったが、今日はワシ自身がパンクしてしもうた。
ううむ。
まあ仕方ないこうなったからには修理するまでじゃと思い、日陰に入ってメルくんをひっくり返しリアホイールを外して、ホイールからタイヤとチューブも外した。
穴が開いとる場所を探してパッチを当てるのは面倒かつ時間がかかるんで、ツールボトルに入っとる予備のチューブに交換しようと思ったんじゃが、ない!
チューブがない!
入れとった積りなんじゃが、おかしい。
しかしないもんは仕方ない。
外したチューブに携帯用ポンプで少し空気を入れてパンクポイントを見つけ出し(しゅうしゅう音がするから大抵分かる)、穴あきポイントを紙やすりで擦ってパッチを貼り付けた。
固着するまで10分位待って、瀬戸港に備えてあるエアポンプで規定値まで空気を入れた。
空気漏れしとらんことを慎重に確認してホイールを組み上げメルくんに跨がり、猪鼻湖に向かう。

じゃんじゃん走り、天浜線三ヶ日駅横のセブンでカレーヌードルと梅干しの握り飯で昼食。
汗をかいた時には梅干しがいいし、カレーヌードルが大好きなんじゃよ。
店先でメルくんの脇に座ってさっさと昼飯を終えまたがると、ん?
またしてもリアタイヤがおかしい。
ぶわんぶわんする。
指で空気圧を確認してみると、さっき瀬戸港で規定量まで空気を入れたはずなんじゃけども明らかに抜けとる。
口には出さんかったが、心中はリアタイアに対する呪詛の言葉で渦巻いておった。
くそったれめ。
げんなりしながら再度メルくんをひっくり返し、リアホイールをゆっくり回して空気が漏れとるか確認したがそのような音はせん。
さっきの修理はうまいこと行っとるようじゃが、しかし現実には空気は間違いなく漏れとる。
もしかしてバルブの問題かもしれん。
バルブだとすると、これはどうしようもない。
予備のチューブがない以上、帰宅までは今使っとるこのチューブでもたせにゃあならん。
三ヶ日から自宅の間には、ロードバイク用23c対応のチューブを売っとる自転車屋はないんじゃ。
となると、最初のプランはおじゃんじゃ。
ここからは最短距離で自宅を目指せねばならぬ。
幸いなことに、最短距離の途上にある天浜線気賀駅には仏式対応のエアポンプが置いてある。
先ずはそこまで行って空気を補充するならば、自宅に帰るには充分じゃろう。
浜名湖畔をうねうね辿るフラットなルートではなく、幾つかの峠があるものの最短距離で且つ路面状態の良いR362を選択し気賀駅に向かった。
路面をよく見て出来るだけ状態の良いラインを選択し、必要以上にタイヤに負荷を掛けんようにして走って気賀駅に到着。
先ずは一息入れてGloを吸って休憩。
10分位休んで出発寸前にエアポンプを借り受けて規定値まで空気を補充。
やはり規定値の2/3程度にまで空気圧は落ちとった。

むうん…

この時点でもう帰宅後にはリアもフロントもタイヤもチューブも全取っ替えする事に決めてしまっておったので、やや高めの空気圧まで補充。
時間を置けば置くほど空気が抜けていくのは自然の理じゃから、充填したらさっさと出立。
気賀駅を出て都田川の橋を渡って左岸に出て、一瞬だけそれこそ数十メートルだけr261を走ってからすぐさま旧姫街道を走る、というか結構な坂なのでよたよた登る。



膝が猛烈に心配じゃったけど、旧姫街道は人っ子一人おらんから坂道をゆ〜っくりゆ〜っくりZ型にうねうねすることで何とか乗り切った。

550mに32m登る
特に前半がきつい
普通の健脚家じゃったら問題なんじゃが…
地図データ © 2019 Google
ということでこの坂を登りきれば後はほんのちいとしたアップダウンが1ヶ所あるだけ。
ふう、トラブル続きじゃったけど、何とか帰着できたようじゃ。

距離的にはそれでも60km程度。
当初計画しとった70〜80kmには到底追いつかん距離じゃったがそれでも金曜日よりは10km伸ばせたし、タイヤのトラブルを抱えながらもそれを何とか駕ぎながら最後まで走れたんで、その点ではまあまあ異色のポタリングで寧ろ結構楽しめたかも知れん。

しかしあれじゃ、明日はメルくんのタイヤ全取っ替え作業。
これはこれでまた面白いことじゃとは思う。

2019年5月3日金曜日

Ride before you look!(34) 浜名湖東岸をポタリングした

自らの予測に反し、今朝の起床時間は大体9時じゃった。
身体的には疲れとらんが気が疲れとる時には大抵寝れんのじゃけど、案外ぐっすり寝れたようじゃ。
しかし結果として、何やるかどこ行くかを考える時間があまりなくなってしもうた。
本日は晴れとるし、あったかいし、昨夜天気予報を見た限りではそう風も強くないとのことじゃったからメルくんに乗ることに決めた。
コースじゃが、やはり膝の痛みが発生して自走出来んくなるのが恐ろしいので距離的には50km前後であまり坂がないのが良い。
ゆっくりしたポタリング、つまりランニングで言えばLSDっぽい感じで膝の様子を見ようという作戦じゃな。
結果としては、三方原台地を旧姫街道を使って下り降り、気賀→呉松の峠→舘山寺まで行ってその後のことは舘山寺で検討することにした。
気賀から伊目を過ぎて浜名湖の東岸に張り付いとる自転車道を20km/hくらいのママチャスピードでダラダラ流しとると、やや太めのおばちゃん(ワシより若干若いかおんなじくらいじゃ)と若いお姉ちゃんの二人組が自転車停めて蹲ってなんかしとる。
一旦は通り過ぎたものの気になってメルくんを停め「大丈夫ですかあ」と声を掛けて戻ってみた。
おばちゃんはしきりに空気ポンプでリアタイヤに空気を入れとるが、入れた端から空気は漏れ出ておって肝心要のタイヤに空気がいっかな送り込まれとらん。
パンクかも知れん。
「ちょっといいですかね」と云っておばちゃんのLOUIS GARNEAUをひっくり返してリアタイヤを外し、ワシの超小型ポンプを使って空気を入れてみるとちゃんと入る。
多分タイヤのバルブが緩んで空気が抜けただけなんじゃろう。
しかし、おばちゃんが使っとるポンプはデカくて重いだけのガラクタであり全く機能しとらん。
タイヤが悪いのではなくポンプが悪かった模様じゃ。
取り敢えず自走できそうな感じになるまで空気を入れて、おばちゃんに「この先少し走ったら気賀駅があって、そこには空気ポンプあるから規定量まで空気入れてください。今は取り敢えずのギリしか入ってないです」
「そこには工具もあるんですか」とおばちゃん。
「ありますけど、なんか不具合なんすか」
「サドルがグラグラするのよ」
おいおいおばちゃん、まじじゃか?
サドルを見てみると確かにネジが緩んどってぐらぐらしとる。
サドルの先っぽの細いほうが上を向いとる。
よくこれで漕げたもんじゃ、危ないじゃあ。
ツールボトルからアーレンキーを出して、サドルが水平になる角度で増し締めしてまたがってもらった。
OKが出た。
良かったよかった。
工具を片付けとるとGIANT Livのドロップ仕様に乗っとった若い方のお姉ちゃんが「どうもありがとうございました。助かりました〜。この先お気をつけて〜」と声を掛けてくれた。
更に走って舘山寺。
アホみたいにクルマが詰まっとる。
それを横目に遊園地あたりまで走ると道端すぐにある無料の足湯に入った。
「ダイダラボッチの足湯」じゃ。

大変便利な場所にあるのに誰も入っとらん
© ill-health(ruephas) 2019
舘山寺の足湯はもう1ヶ所「水神松公園の足湯」があるんじゃがそちらは大抵何人かが入っとる。
まあ確かに風情は水神松の方がぶっちぎりの勝ちなんじゃが、それにしても寂しい。
誰もおらんことを幸い、早速足湯を愉しんだ。
足湯を出るとメルくんに乗り、昼飯を食うために庄和町のミニップまで走った。
梅干しの握り飯とカレーヌードルを食いつつこの先をどうするかiPhoneでGoogle Mapsを弄っとると、コンビニのちいと先に「浜名湖頭脳公園」なる名前の施設があることを発見。
頭脳?!
ワシに足りないものはいくつかある。
最も足りんのは膝関節周辺のヒアルロン酸で、次に足りんのは脳味噌即ち頭脳じゃ。
もしかしたらこの公園で暫し遊べばワシの脳足りん(コードに引っかかるかなこれ)も多少改善されるかも知れん。

スマホでは表示される
浜名湖頭脳公園
PC版では何故か表示されず
地図データ ©2019 Google
ほれ、下の地図では浜名湖頭脳公園の表記はされとらんじゃろ。
不思議なものじゃ。



ともあれここには絶対に行かねばならんとペダルを漕ぐ脚に力がこもる。
で、その地点に着いた。

おいおい、単なる高級リゾートじゃんかよ
公園感全くなし!
© ill-health(ruephas) 2019
XIV、と書いてある。
頭脳とはどこにも書いてない。
要するに浜名湖畔にある高級リゾート&ゴルフ場への入り口じゃ。
ワシには全く縁もゆかりもない施設じゃし、門番がおらんとは云っても雰囲気が荘厳すぎて入るのが怖い。
残念じゃが、ワシの脳足りん(コードに引っかかるかなこれ)の改善は泣く泣く諦め、村櫛の海水浴場を目指す。
公営駐車場トイレ脇にあるベンチで少し休んでから、よし帰ろうと決めて、ルートとしては雄踏総合公園からr49経由して伊佐美小学校まで行き、浜松環状線を横切って緑ヶ丘、自衛隊外周道路という感じ。
この間坂道は緑ヶ丘住宅地のあたりだけで、膝に優しいコースじゃ。
風は幸い西寄りで背中を押す格好で大変気持ちよく走れる。
走っとるうちに「あ、そうだ。あのパン屋のやぎさんをまだ見たことがない」と思い出した。
そのパン屋とは石窯パン工房 Chevre(静岡県浜松市西区古人見町1475-1:053-485-1785:営業日・営業時間等は要確認が吉)で、ネットでやぎさんがおるという情報を掴んでおったんで何回か行ってみたことがあるんじゃが、いつ行ってもいっかな開いとらん。
今日は黄金週間の中日じゃし、もしかしたら開いとるかもしれん。
うまいことしたらやぎさんもおるかもしれん。
ちいと寄ってみた。


近くまで来るといつもは感じられん人の気配があり、そして「べへへへへへぇ〜」という元気なやぎさんの声が聞こえてきた。

サイクルラックに繋がれとるやぎさん
名前はさくらじゃよ
左の角がもげとる
© ill-health(ruephas) 2019
おっと、サイクルラックに繋がれた白やぎさんがしきりにべへへへ啼いとる。
ワシはそのサイクルラックにメルくんを吊り下げ、近くに生えとった草を引きちぎって口元に差し出すと、うまそうにバリバリ食った後、ワシの事をどうも信用できんという風情で素早い頭突きをカマしてきた。
その後もワシの差し出す草を素直に食べてはその直後に素早い頭突きを食らわすという事を繰り返しておった。
しかし皆様方、安心めされい。
頭突き行動はワシだけに対してであって、お子様や女性やジジババたちにはそういったことはやらん。
ただ念の為お子様単独での近づきはなるべく避けたほうが良いかも知れませぬ。
暫く遊んでから帰ろうとすると、いつの間にやら如何にも「パン職人」然とした人が表に出ておってお客さんと話しとる。
そのパン職人の人はワシに向かって、
「ありがとうございます。またお越しください」
と丁寧なご挨拶。
うむ、ワシはやぎさんと遊んどっただけで何も買っとらん。
なんか申し訳ない。
ついでのことじゃと思って、
「いやあ、何回か来たんですけどいつもやって無くて残念だったんですよ」
「それは申し訳なかったです。今週末とえっと来週は開けてます。再来週はお休みしてその次の週末は開ける予定です」
「ああ、そうですか。ところであのしろやぎさんはお店開けるときはいるんですか」
「はいはい連れて来てます」
「名前は何ていうんですか」
「さくら、っていうんですよ。渋谷にあるやぎカフェから貰い受けてきたやぎなんです」
へええええ、渋谷出身のやぎですか。
敷地内にはベンチとか、何という名前じゃったかほれ、木に吊り下げる布のベッドみたいなのとかあって景色もいいし、皆一度は行くように。
さくらもおるから楽しいよ。

その後、はまゆうマリーナで疑似葉山感を味わってから帰りました。

© ill-health(ruephas) 2019
なかなか愉しいポタリングじゃった。
今回は敢えて坂路を避けた全長50kmのラクラクコースとしたが、次回はフラットコースで70〜80km程度に距離を伸ばすか、距離は同じくらいかやや短めにした上で少し坂路を交えたコースにするか、まあどちらかにして膝の調子を試してみようと思っとる。
しかしまあワシ、トシもトシじゃから、無理せず今回みたいなのんびりライドを愉しむのもよかろうかと思う。


2019年5月2日木曜日

温泉に行かない日(378) …

以前に比べりゃだいぶんにマシになった。
大型連休(国営用語じゃね)中の仕事のことじゃ。
10年くらい前までは連休というのは名ばかり、殆ど全部を休む事無く数字を纏め上げておったんじゃが、出勤日数はだんだん短くなってきて今回の10連休に関しては出勤日数は2日で済む予定じゃ。
とは云ってもやはり疲れる。
じじいになった分、以前より疲れる。
疲れておるが、明日からは少し遊びたい。
明日からは数日連続で休めるが、しかしながら現段階即ち21時前の段階では疲れておるので、どこに出かけようかどうしようかの考えが中々纏まらん。

温泉・銭湯・やぎさん・山神社…
クルマで行く?
メルくんで行く?
或いは敢えて電車に乗って豊橋あたりの銭湯にでも行ってみるか?

ターゲットはいくつかありつつも、今この段階ではちいと疲れておって考えるのが面倒でどうしようかが決まらん。
まあ良い。
年寄りなんで、どうせ明日も5時過ぎには起き出してしまうじゃろう。
ぐっすり寝た後のスッキリした頭でさっと考えて、その直感で決めてしまおう。
当然じゃが「どこにも行かずにダラダラ過ごす」というのも重要な候補じゃよ。
じゃあ、お休みな。