ラベル 奈良県 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 奈良県 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年8月23日日曜日

プロジェクト "山神社"(105) 大倭姫宮(西之院)

昨日は歯医者に行って、入れ歯というか詰め物というかよくわからんけどそれが一部欠けてしまったのの修理(治療というよりは修理とか作業という表現が相応しい)をしてもらったせいで時間が半端であり、外呑みには行けなかったのでアパートに帰って先週に引き続き「大山くんの取りこぼし確認」をやってみた。
やはりあんまり見つからなかったとはいえ、それでも山神石碑物件を含めて3社ほどそれらしい神社を発見した。
本日はそのうち笠山荒神社(かさやまこうじんじゃ:奈良県桜井市笠2415:0744-48-8312:駐車場は神社の鳥居横のほか向かいの蕎麦屋の駐車場も利用可能で潤沢)に行ってきた。
Google Mapsの投稿でどうも大山くんが境内社として祀られとるらしいとわかったからじゃ。
こりゃ行かねばならん。

7時30分くらいにアパートを出て神社までは国道169号線経由で約30分。
8時丁度に神社について早速境内にはいる。
社号標には普通旧社格とか式内社とか書く部分に「日本第一」と彫られておる。
こりゃ何じゃと思って調べたら、日本全国に数多存在する荒神社(うちのアパートのすぐ近くにもあってたまにお参りする)の中で一番最初に建立されたという事らしく、兵庫県の清荒神、和歌山県の立里荒神と並んで日本三大荒神社の1社とされておる。
参道両側にはかなり短い間隔で灯篭が並んどって、それらすべてに灯りが灯っとるのはなかなかいい雰囲気。
それらを眺めながら暫く歩くと最後にキツめの石段がありその上に本殿がある。
まずは大家(つまり笠山荒神社)に参拝し境内を彷徨き回って大山くんを探すが見当たらん。
ちょうど境内を掃除しとったおっちゃんがおったんで、
「この神社の境内に境内社が祀ってある長屋みたいなのありますか?3柱の神様が同居してるんらしいんですけど」
と訊いてみると、
「う〜ん、境内にはそんなのはないなあ」との返事。
「はあそうですか」
そのおっちゃんはかなりラフな格好をしとったが、境内清掃作業をするくらいの関係者なわけで、その人が「ない」といえばないんじゃろう。
諦めきれず再度境内を探索したがやはり大山くんはおらん。
となると、あのGoogle Mapsの口コミはガセじゃったか。
こういうことはたまにある。
仕方ない。
しかしこの近くの別の神社とか寺ににあるのを間違えて笠山荒神社のとこに掲載してしまった可能性は充分ある。
境内のベンチに腰掛けて地図を確認すると、神社の南側にはいくつか寺社仏閣があるのがわかった。
閼伽井不動尊・天満神社・竹林寺・妙円寺・大倭姫宮(西之院)などじゃ。

ん?大倭姫宮?

そういや例の口コミは、
私の最強パワースポット!!
倭姫宮があって、しかも御杖が置いてある。
超感動ものです。
アメノミナカヌシ様もいらっしゃる!!
感動しました。
とあった。
これだな。
ワシは神社を出て南に続いている参道(こっちが表参道らしい)を下っていき、まず閼伽井不動尊(あかいふどうそん:奈良県桜井市笠2410)にお参りし、そのあと不動尊の脇から西の方に続いている道に入ってみた。
そしたらあったあった!

左端が大山くんで、他の2つより小さく簡素なのが悔しい
© ill-health(ruephas) 2026

典型的な長屋。
社号を記した木札がないが、例の口コミ(5年前)の写真によると向かって左から、大山祇命・天御中主之大御神(あめのみながぬしのおおみかみ)・倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)。
大山くん以外の2柱の神様の名前は初めて見るが、geminiで調べた結果は次の通り。
天御中主之大御神は日本神話の古事記において、天地が始まったときに高天原に一番はじめに現れた至高の神。宇宙の根源や中心を司る、すべてのものの始まりの神。

倭迹迹日百襲姫命は古代日本の巫女的な女性で、第7代・孝霊天皇の皇女。
神託を受ける力や予知能力に優れた人物。
ははあ、随分と偉い神様らしい。
特に天御中主之大御神の方は行ってみればイエスのオヤジみたいな存在かもしれん(ヨセフの方じゃないぞ。聖☆おにいさんに出てくる鳩の方じゃ)。
気になるのは倭迹迹日百襲姫命の「人物」という表現。
おいgemini、まあひょっとしたら最初は人間だっかたもしれんが今は神様じゃぞ。
神様だから人物扱いは不敬だろ。
まあいいけど。
そんな偉い神様の横、末席におわすのはケツがムズムズするじゃろうがあまり気にしなくていいと思うぞ、大山くん。
今度ムスメたちに会ったときに自慢してやれ。
ということで、今回行ったのは大倭姫宮(西之院)(奈良県桜井市笠2401)じゃった。

© ill-health(ruephas) 2026

虱潰しに洗っていったら、他にも大山くん物件が案外あるかもしれんな。
時間を見て突っ込んで調べてみよう。

2026年8月17日月曜日

プロジェクト "山神社"(104) 大峯社×2

毎日クソ暑いのと体調がよろしくないため、この夏は部屋に引きこもって昼から自宅呑みなことが多い。
昨日の日曜日もそのような自堕落な生活をしようと決めて、何年も前から続けている「プロジェクト ”山神社”Map」の再整理[1]をやろうと思ってMacBookの蓋を開けた。
再整理だけではつまらんので、作業へのウォーミングアップがてら近隣に探し残した大山くん物件がないかどうかGoogle Mapsを使って表示される神社をしらみつぶしに確認していった。
奈良に引っ越してきてからこれまで散々探しまくったが「奈良では山口系以外に大山くんほぼなし」という結論に達しておったので半分以上は時間つぶしな気分じゃったが、なんと見つけてしまった。
それも2社。
何れも桜井市で、2社同士の距離も徒歩10分と程近い。

窓の外を見ると曇っとる。
いつもより気温が低い。
見つけた時間は午前9時。
これはチャンスかもしれない。
ワシは桜井線の発車時刻を確認して最寄り駅に歩いて行った。
最初は車で行って、桜井駅近くにあるスーパーセンターオークワに停めてやろうかと思ったが、他府県ナンバーのまっきっきの車が長時間留め置かれとる状態は目立って危険じゃろうと思い電車にしたわけじゃ。

目的の神社があるのは桜井市じゃが、その2社の位置は桜井線の駅で言うと桜井駅よりは三輪駅の方が近い。
京終から乗って三輪で降りまずは八阪神社(やさかじんじゃ:奈良県桜井市金屋595:駐車場なし)に向かった。


このあたりは以前、山辺の道散策で歩いたことがあるので多少の土地勘はあるのに少し迷った。
Google Mapsでのルートは、八阪神社のすぐ西にある事比良神社のあたりから入るというものじゃったが、そこからは行けない。


正解はこのキャプチャ。



奈良県桜井市金屋485と記されているポイントに、

© ill-health(ruephas) 2026

このような道案内があるので、そこから北に伸びる坂道を歩く。
すぐに50段弱の石段があるのでそこをえっちらおっちら上っていく。
登り切ると正面に木造の建物がど~んと立ちふさがるがそれは社務所か何かで、それを回り込むと社殿がある。

奈良の神社は春日系でなくてもこの色が多い気がする
© ill-health(ruephas) 2026

朱色の社殿中央には八阪神社、左殿(向かって右)には大山くんがおわす大峯社(おおみねしゃ)、右殿(向かって左)には大山くんの娘である磐長姫命がおわす賃長社(ちんながしゃ)。
大峯社という社号はなかなか風流でよいと思う。
本殿外右側には金刀比羅社もある。
しかし何でここに大山くんが勧請されたんじゃろうか。
確かに山の端だし、近くには山口系神社もあり頷ける要素もあるけど、経緯が知りたいもんじゃ。
娘が住んどる賃長社とは珍しい社号じゃが、最近ほんとに普通に使うようになってきたGeminiによると「磐長姫命の『長(なが)』の字や、岩のように永く続く御神徳(延命長寿)に由来して『賃長』の社号が付けられている」とのこと。
でもこう教えられても「賃」の字の謎は解けない。[2]
今度大神神社にいって聞いてみよう。
境内はほんとに静寂に包まれていて、大神神社のある意味ご神体である三輪山のまさに山の端にあるので大山くんのすみかとしては誠にふさわしい立地であると思える。
とてもいい神社と思う。

じゃが!

神仏のものに手を出すとは
きっと天罰が下るぞ!
© ill-health(ruephas) 2026

ケシカラン!
でも優しいなあ大神神社。
賽銭盗むな!ではなくて「賽銭箱はこわしてはいけません」という言い換え。
ドロボー相手なんだから、もっと強気に出ればいいのに。

やった!大山くんが見えた!
© ill-health(ruephas) 2026

全ての山を統括主宰し給い、か
誇らしいなあ
© ill-health(ruephas) 2026

次に行ったのは、八阪神社から歩いて10分くらいのところにある金拆社・天宮社・神室神社・大峯社(かなさきしゃ・てんぐうしゃ・かむろじんじゃ・おおみねしゃ:奈良県桜井市金屋:駐車場なし)。


八阪神社を出て海柘榴市跡を経由して県道199号線という色気も何もない道を東へ10分ほど歩くと桜井市立学校給食センターという最近出来たばっかりと思われる建物がある。
その敷地東側から山の方に入る未舗装の道があって、道入り口には車止めが設置してある。

© ill-health(ruephas) 2026

Google Mapsの口コミによればこの車止めは言葉通り車輌の進入を阻止するものであって人の進入を拒むものではないとの情報があったので、横手から回り込んで構わず進入する。
地道は給食センターの北側(山側)を通っており、しばらく進むとこのような看板が立っとる。

© ill-health(ruephas) 2026

「三輪山は境内地に付 入山及び狩猟は禁止されています 桜井警察署 大神神社」

ふうむ、これ以上入ってはならぬのか。
まあ流石に狩猟はしないけどさ。
大神神社のみならず、あまつさえサツの名前まで併記しておるところを見ると、これ以上入ってはならぬと言う強い意志は感じる。
感じる一方、物理的な侵入阻止的措置は一切見当たらず、山に登る道は整備されており寧ろ「さあどうぞ入ってくだされ」的な雰囲気もある。

ここは右の方に進む
© ill-health(ruephas) 2026

ならば失敬してさらに進むとしよう。
立て看板があるあたりから道は二手に分かれとるが、とりあえず立て看板のある方の山道を登って暫くすると、なんて言うんだっけこういうの、簡易的な柵というかが見えてくる。
その場所こそが金拆社らしい。

な~んもないからよけいに神聖に思える
© ill-health(ruephas) 2026

非常に簡易な祭壇とおぼしきものと、柵に囲われたエリアの中央に最近植栽されたように見える若木があるだけで他には一切何もないスペース。
完全な自然物信仰な場所らしい。
富士宮の山宮淺間神社を思い出した。

若木が植わっとる場所にはかつては「周囲1.2mにも及ぶ榊の老樹一本が立っていた」らしいんじゃが、残念ながら倒れてしまったんじゃろう。
だから若木を植えて育てようとしとるんじゃろうなあ。

いつかきっと胴回り1.2mの大木になる
© ill-health(ruephas) 2026

祭神について書かれた木札が柵に付けてあった。

© ill-health(ruephas) 2026

この場所である金拆社の祭神は宇都志日金拆命、天宮社は天日方奇日方命、神室神社は靇神、そして大峯社が大山祇命。
天宮社、神室神社、大峯社は何れも三輪山中のどこかにあって社殿に類するものは何もなく、この金拆社がある場所から遙拝する形で祭事を行うらしい。
別に一般的な神社をどうのこうの言うわけではないが、このような方法の方がより神聖な感じがしてワシは好きじゃ。
元々昔の市井に住まう人はシンプルに自然に対して感謝したり恐れを抱いたりするから自然を敬ったと思うので、こういうのが普通だったように思うわけじゃ。

今日訪れた2つの神社はどっちもとてもいい神社じゃったなあ。

[1]
2014年頃から、大山くんを祀っていると思われる神社を片っ端からGoogle My Mapに落として情報を書き込むという余り意味のない作業を進めている。
地図への登録数は7300社余りとかなり膨大なんじゃが、その情報の項目や内容にばらつきが見られるため、地図データを一旦Googleスプレッドシートに移して整理してから改めて地図を作り直すという作業じゃ。
再整理が済んだのは本日現在で1997社で残り5300社ほど。
死ぬまでに終えられるかどうか…

[2]
賃について調べてみたらあった。
会意兼形声文字です(任+貝)。「横から見た人の象形とはた糸を巻きつけた象形(持続的に提供される機糸の意味から、「持続的に耐える」の意味)」(「人がになう・負担する」の意味)と「子安貝(貨幣)」の象形から、金品を与えて、仕事をになわせる事を意味し、そこから、「やとう」を意味する「賃」という漢字が成り立ちました。
なるほどね。

2025年11月16日日曜日

やぎさんが好き!(73) 関西やぎオフ会

諸兄ご存知のごとく、小生が仮住まい(=賃貸安アパート)を構える奈良はしかさんに席巻されており、一見やぎさんがつけ入る隙がないやに見える。
成る程しかさんは可愛い。
確かに可愛い、かわいいんじゃが多すぎる。
ワシの職場は奈良公園の至近で、毎朝毎昼毎夕毎晩しかさんに会っとる。
確かにしかさんは可愛い。
好きじゃ。
好きじゃがしかしもう正直、飽きた。
ワシはやぎさんが好きじゃ。
頭突きが見たいし、頭突きを我が掌で受けたいし、こやぎさんにはむはむされたい。
チョキアタック(やぎさん好きだったらわかるでしょ)されたい。

そんなワシに先日、素晴らしい朗報が飛び込んだ。
Instagramでyagiyama_grapeとして活動していらっしゃるやぎやまさん主催による「関西やぎオフ会」がワシお仮住まいたる奈良で開催されるとの知らせじゃ。
これはいい。
日頃の「やぎさん欠乏症」をこれで一気に解消できる。
開催は本日11時。
ワシはまっ黄っ黄のスイスポくんに飛び乗って、夜景キャンプ場として有名な会場のOIWAKE PARK(奈良県奈良市大和田町1914-1)に向かった。
着いてみると、関西中心にやぎさん飼いが集っており、遠くは四国や愛知県の新城(やぎさん市場があった場所じゃな)からも来ておらっしゃった。
皆さんそれぞれネットワークと言うかつながりというかを持っておるみたいで、正直羨ましかったなあ。
ワシゃ残念ながら、関西のやぎさん世界とは殆どコネクションがないので、ただただやぎさんとの触れ合いに注力した。
従って、あまり書くことがない。
その代わり大量に撮った写真をアルバムにしたのでそちらを見てくれろ。
やぎさんたちと触れ合えて極めて満足じゃ。




2025年4月29日火曜日

プロジェクト "山神社"(102) 桜井駅近の大山くん(4) 忍坂山口坐神社

次に目指す忍坂山口坐神社(おしさかやまぐちにますじんじゃ:奈良県桜井市赤尾42)は等彌神社のさらに東、直線距離にして1.6kmじゃけど、それこそ鳥見山霊畤がある鳥見山が間に挟まっとるのでぐるっと廻る必要があり、道過距離にして2.4kmある。
そっち方面に行くバスもあるようなので、運がよかったら途中から乗ってしまうかと思いつつ一旦北に向かって国道165号線に出て、東に歩き始めた。
国道に出るとすぐに薬師町という奈良交通のバス停があったので時刻表を見てみると何と、休日は1日にたった3本、9時28分・11時59分・16時38分発のみ…。
まあ基本は学生さん用なんだろうなあ。
これでバスの可能性はゼロと判明したため歩くしかない。
しかし本当につまらん道だなあ。


あまりのつまらなさに写真を撮る気も失せていたため、Googleのストビューを貼り付けてみたが見ての通りの無機質な道。
街道名は「伊勢本街道」という風雅なものなんじゃけど、実際歩いてみれば何の特徴もない単なる地方3桁国道であり、面白そうなものもないし面白そうなことが起きそうな雰囲気もない。
この道を30分以上も歩くのは本当につまらんかった。
こんなつまらん道を時間かけて歩くのはしんどいので可能な限り早足で歩き、忍坂山口坐神社入口とも言うべき「忍坂」交差点に通常より早く達した。
神社はここからもう目と鼻の先じゃ。
境内へは粟原川の逆っ側(西側)から入ることになる。
境内手前には恐らく参拝者用と思われる駐車スペースがあり、3~4台は停められそうじゃ。
因みに今回クルマを使わなかった理由の1つに「駐車スペースの有無が心配」というのがあったんじゃけど、結果的には3ヵ所とも駐車できる環境じゃった。
駐車スペースと境内の境目辺りには竹が2本立っていて、細い注連縄が張られとる。
それをくぐって境内に入ると右手に案内板が立っとる。

© ill-health(ruephas) 2025

内容はこうじゃ。
忍坂山口坐神社
忍坂街道・キーワード
金閣寺

延喜式内社・山口神社は全部で十四社で、
うち十三社まで県内にあります。 
そのうち飛島・石寸・長谷・畝傍・耳成・忍坂の
山口神社が最も大切に祀られてきました。 
ここの二代目楠の木は巨樹として有名ですが、
初代楠の木は室町時代に京都の金閣寺を建立する時、
天井板として利用されたと言い伝えられ、
その時倒れた先が隣村の忍坂まで届いたので、
今も「木の下」という地名が残っています。
大和の古道紀行
一般社団法人 桜井市観光協会
ははあ。
まさかの金閣寺の天井板か。
もったいないことするなあ。
いや、この金閣寺天井板話も勿論大事じゃけど、やはり御祭神のこととか由緒歴史にも触れてほしいなあ。
そういやあこの辺の神社には、静岡とかでよくあるような神社説明板がないなあと改めて思う。

浜松市にある熊野三神社の案内板
市か県の教育委員会あたりが作ってる気がする
こういうやつがどんな神社にもあると助かるんだけどなあ
© ill-health(ruephas) 2025

ここも石寸山口神社と同様、規模的には決して大きくはない(いや、まあむしろ狭い部類じゃろう)が、木立に囲まれているのにお陽さまの光が境内によく届き爽やかな雰囲気なのがとても良い。
木立の間を風が通り抜けて行くし、気分が落ち着く。

ほら、なかなか爽やかでしょ
夏に良さそう
© ill-health(ruephas) 2025

ワシは社殿(拝殿)の方に歩いていって早速参拝した。

質素だけど荒れた様子なし
氏子さんたちのおかげじゃろう
© ill-health(ruephas) 2025

見ての通り、拝殿と本殿兼用の簡素な社殿(中見たけど本殿内に普通にある鏡とか太鼓とか何もないので、もしかしたら拝殿のみの本殿なし?)で、ワシのタイプ分けでは「ブリキロボット顔面タイプ」に属する(わかるでしょ)。
各種情報を見ると、さっき行った石寸山口神社にしてもここ忍坂山口坐神社にしても、長い歴史と重要な役割を持つ神社だと思うんじゃけど、社殿や境内の風景や表情はそんな感じは全く見せていなくて、ほんとに村の中にある質素で小さなお社であって偉ぶったところが全然ないのがいいぞ。
四国の荒ぶり系大山くんとも、静岡県東部の山の神・酒の神系大山くんともすこし違ったタイプ大山くんだなあと思った。

書き加えておくと、忍坂山口坐神社の御祭神は当然大山祇命で創建年代は不詳。
旧社格は村社。
人によっては寂しいと感じるかもしれんが、ワシにとってはいい空間の神社じゃった。

さて参拝も済んだし、そろそろ戻ろう。
あの無味乾燥な国道165号線を桜井まで歩いて戻すのは真っ平御免なのでワシは一計を案じ、神社から北方向にある朝倉台という住宅地に向かって歩き出した。
それを抜けるとすぐに近鉄大阪線 大和朝倉駅があり電車が頻発しとる。
下りは勿論桜井に行くし、その先大阪上本町まで区間準急や急行が5~10分ヘッドで出とる。
本日はこれに乗り、桜井を通り越して大和八木まで出向き、駅前にある焼肉屋でビール片手に焼肉をつつくことにしよう。
それからアパートに帰っても、14時開始の中日阪神戦のテレビ中継開始には十分間に合うじゃろう。

大和八木駅から徒歩数分にある回転焼肉屋で昼飯
カルビの定食とホルモンなど美味しく頂いた
勿論ビールと麦焼酎のロックも美味しく頂いて完食
© ill-health(ruephas) 2025


プロジェクト "山神社"(101) 桜井駅近の大山くん(3) 番外編:鳥見山霊畤 遥拝所

ワシは遥拝所が好きというか、気になる存在じゃ。
今回やっとる「桜井駅近の大山くん」ツアーのついでに1ヶ所遥拝所にも寄ろうと思っとった。
石寸山口神社から東に1kmくらいのところに等彌神社(とみじんじゃ:奈良県桜井市桜井1176)がある。
結構大きな神社じゃが全然知らんかった。
ワシのような県外出身者的な知識だと、奈良県中部にある有名神社といえばギリギリ大神神社(おおみわじんじゃ:三輪明神とも:奈良県桜井市三輪1422)くらい。
旧日本海軍好きな人なら大和神社(おおやまとじんじゃ:奈良県天理市新泉町306)、伊勢神宮の歴史に興味がある人じゃったら檜原神社(ひばらじんじゃ:奈良県桜井市三輪1422)の社号が出るかどうかくらいで、
「ああ、大神神社もいいけどさあ、等彌神社はまた違った風情でオレはそっちが好きだな」
なんて言うやつは多分いない。
無論ワシも同様じゃ。
今回だって鳥見山霊畤 遥拝所(とみやまれいじようはいしょ:奈良県桜井市桜井1176)の方が先で、それがあるのがたまたま等彌神社という神社にあるという感じじゃ。
因みにワシなりの遥拝所感についてはこれを読んだらわかるが、宗教的な意味はまったくなくただ面白がっておるだけじゃ。
奈良には遥拝所が多くあり、伊勢神宮遥拝所とか橿原神宮遙拝所などよくあるパターンのやつの他、この辺にたくさんある古墳には大抵その古墳に葬られている天皇への遙拝所(拝所)が古墳のすぐ脇に設けられておったりする。
今回遥拝する鳥見山霊畤 遥拝所はそれらとはちょっと異なる雰囲気を感じる。
鳥見山霊畤の「鳥見山」は神社東にある山の名称で間違いない。
その山に遥拝対象があり、その名が霊畤ということまではわかる。
日本人は「霊」という字面からはどうしても幽霊のイメージを抱いてしまい、なんか怖いところかなあと感じる。
怖い遥拝対象なんじゃろうか。
うらめしや〜とか言いながら毎晩山頂に出てくる幽霊を慰めるために遥拝するみたいな。
いや、これはないな。
忘れてくれ。
一方「とみやまれいじ」という音だけ聞くと「松本零士」を連想するので人の名前にも思える。
しかしすまん、そう思えるだけで遥拝とは関係ないなこの件は。
これも忘れてくれ。
そもそもじゃが、ワシゃ「霊畤」のことを「霊時」と思い込んどった。
今朝まで。
今朝行き先を検討しとるときにGoogle Mapsで場所を確認しよくよく見ると「時」ではなく「畤」ではないか。
田へん(なんて部首あったかなあ)に寺じゃ。
こんな漢字はいっかな知らんかった。
どんな意味なんじゃろか。[1]
この程度のことはWebで調べりゃすぐわかるけどそれでは面白くない。
現場にも説明が書かれた案内板が絶対ある筈と思い調べることなく出立した次第じゃ。

石寸山口神社からは薦池(読み不明)の北側を通るような感じでGoogle Mapsには載っていない小道が東に伸びとるのでそれを歩く(後日Google Mapsへ登録申請して承認済み)。
途中、道端に石碑があり刻まれた文字を読むと「鳥見山霊畤 参道記念碑」とある。
ふうむ、ここが参道なのか。
知らずに歩いてきたがなかなか幸先が良い。
更に歩くと右手に桜井市立図書館の立派な建物が見えてきて、そこにある交差点を右に折れると等彌神社がある。
道端には紫色の幟旗が林立していて、宵宮祭等お祭りの日取りが書かれている。
境内の前まで行くと、テントがたくさん設営されていて人もたくさんいる。

どうでもいいけどこの自転車、宙に浮いて見えない?
ワシだけかな
© ill-health(ruephas) 2025

もしかして縁日なのかな。

むう、一番人が少ない瞬間を捉えてしまった
もっとたくさんおったんじゃ
© ill-health(ruephas) 2025

その中を奥に向かって進んでいくと、境内はかなり広いことがわかる。
道が何本もあってどの道を行けば目的の遥拝所につけるかわからない。
とは言っても、いかに広い境内とはいえ迷って遭難することもないじゃろうから適当に進んでいくと鳥見山稲荷神社という境内社の鳥居が見えてきて、その前に陶磁器で出来たテーブルと椅子、更には灰皿まで完備されとる。
よし一旦ここで休憩して行き先を確認しようと腰掛けて加熱式喫煙道具を取り出し一服付けながら周りを見渡すと、鳥居の脇に白い案内板が見えた。
その横には大きな文字で「鳥見山霊畤」「霊畤從是東」と刻まれた石柱が立っとる。

© ill-health(ruephas) 2025

ワシは案内板を読んでみた。

© ill-health(ruephas) 2025

鳥見山観光散策路(往復約2km)
鳥見山は標高245m、面積約50ha余のなだらかな山容で、登るにつれ北に三輪山・南に音羽山系・東に外鎌山や初瀬谷などを眺めながら頂上へと至ります。途中、霊畤拝所(是より160m)、庭殿(同650m)、白庭(同890m)等を通り、山頂(同1,000m)に至ります。
古より多くの方々が登下山された道で、広葉樹林では春の新緑や秋の紅葉など四季折々の自然を満喫していただくことができる散策路です。
また、万葉歌碑などを楽しみながら、古代のロマンを味わっていただけます。
植林された中を通過しますので、火の用心・ごみの持ち帰りなど、入山者は十分に気をつけてください。
鳥見山中霊畤顕彰会
うむ、この先を登っていけば目的の遥拝所があることは確認できた。
しかし「霊畤」がなにかについての記載はない。
兎に角行ってみよう。

© ill-health(ruephas) 2025

このような爽やかな感じの林の中の道を暫く登ると目的の遥拝所は直ぐあった。

© ill-health(ruephas) 2025

デカい石板に「霊畤拝所」と刻まれておる。
その周辺に霊畤とはなにかについて書かれているものがないか見渡したが、石碑の隣に立っておる歌碑の説明はあるものの、霊畤そのものに関するものは見当たらん。
これはいかん。
今から遥拝する対象によっては礼拝流儀が異なる。
礼拝対象は神なのか仏なのか幽霊なのか、はたまた松本零士なのか、それらとはまた別物なのか。
ワシは観念し、遥拝する前にiPhoneを取り出して霊畤についてその場で調べてみた。
以下は殆どWikipediaからのコピペじゃすまんな謝るワイ。
霊畤とは「まつりのにわ」という意味で具体的には大嘗会(日本の天皇が皇位継承に際して行う最初の特別な新嘗祭のこと)で、ここ鳥見山では初代天皇である神武天皇が、即位後の神武天皇4年の春2月に皇祖神及び天津神を祀った場所である霊畤(まつりにわ)と伝えられる 。又即位後初めて皇祖天神を祀ったという日本書紀の記述から大嘗会の起源であり、初の舞台ともされる。
ふうんそうか。
難しくて全然わからんが、新嘗祭ということはまあ神様系統ということじゃろう。
ワシは脱帽し、「霊畤拝所」と刻まれた石碑を通して神式儀礼で持って850mほど先にある筈の霊畤を遥拝した。
しかし、日本史上初めての大嘗会が行われた場所というと結構すげえ場所のように思えるけどそんな話は聞いたこともないし、神社境内にも特にその様なことを書いた案内もない。
もっとじゃんじゃん宣伝すればじゃんじゃん人も来てお賽銭も各種初穂料も稼げていいのにとか、俗っぽいことを考えてしまう俗っぽいワシじゃった。
この遥拝所から霊畤現場までは僅か850mくらいなので全然余裕で行ける筈じゃが、今回の目的はあくまで遥拝。
現場を参拝しては意味がないと言うそれこそ全く意味のない理由を無理やりひねり出し自分に言い聞かせてワシはそのまま下っていった。
正直な理由としては、これ以上山道を登りたくないのと、ここであまり時間をかけると昼呑み時間が確保できないためと言うことは秘密じゃ。
ワシはてくてく山道を下って神社本殿に行き、神社分と霊畤分合わせて200円をば賽銭箱に投入して参拝し、次の目的地である忍坂山口坐神社に向かった。

石寸山口神社から等彌神社に向かう途中にあった
鳥見山霊畤参道記念碑
Google Mapsに未記載だったので登録申請したら
何故か拒否られてしまった
なんでだろう
© ill-health(ruephas) 2025

オリジナルだと暗くて字が見えんので
明るさ補正したのがこちら
© ill-health(ruephas) 2025

[1]
畤という漢字そのものは、
部首は田部に属し、画数は11画、漢字検定の級は1級の漢字です。読み方には、シ / ジ / まつりのにわなどがあります。(漢字辞典オンライン)
もろ「まつりのにわ」って読むんだ、へえ。
意味としては、
1. まつりのにわ、天帝を祀るところ。
2. さかい、土封を設けて区画する。
3. たくわえる、食糧をたくわえる。
4. 沚と通じ、ほとり。
5. 蒔と通じ、うえる。(コトバンク)

プロジェクト "山神社"(100) 桜井駅近の大山くん(2) 石寸山口神社

大山くん参りをする場合、ワシは今まで徒歩圏内の場合を除きすべてクルマを使っとる。
しかし今回は電車で行くことにした。
いずれの神社もクルマが停められる環境にあるかどうかがわからん事が主な理由で、特に最初に行こうと思っとる石寸山口神社はいかにもなさげじゃ。
あとこれは個人的には大きな理由じゃが、帰りに桜井とか大和八木あたりで昼呑みしてから帰ろうという素敵かつ邪悪な計画によるものじゃ。

ワシは身支度して部屋を出て、桜井線の最寄り駅である京終駅(きょうばてえき)まで歩いて行った。
基本的には1時間に2本しか走ってないが、運良くすぐに桜井方面行の電車が来たので飛び乗り、約30分で桜井に着いた。
目指す石寸山口神社(いわれやまぐちじんじゃ:奈良県桜井市谷502)は桜井駅南口ロータリから1km足らずの至近距離にある。
距離は近いが桜井は奈良市同様戦争による被害を被っていないので、道は昔のままで区画整理されておらず、ちょっと迷いそうな感じもある。
ワシはGoogle Mapsを見ながら歩き神社まで到達した。

静謐という言葉がふさわしい境内周辺
© ill-health(ruephas) 2025

この神社は祈年祭山口社6社の1社で格式は高いと思うのじゃが、実際来てみると偉ぶった感じが全く無い、小さくて慎ましやかで質素で清潔感のある神社じゃ。
鳥居の左手には石板で出来た立派な由緒書きがある。

木材協同組合なんだから木製にすればいいのに…
って一瞬思ったけど、石のほうが耐久性あるからこれでいいか
© ill-health(ruephas) 2025
式内石寸山口神社
御祭神 大山祇神
大山祇神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)の生み給うた山の神にして磐余の大地を守護せらる山の神水の神として御祭祀になり上古より朝野の崇敬厚く中にも当社は大和の六山口神社の一社に数えられ延喜式内の大社に列せられた
近代以来桜井木材業界繁栄の守護神としてその崇敬を高めている
桜井木材協同組合
奉賛会
なるほど確かに山口神の定義通りここ桜井、すなわち高見山地あるいは紀伊山地という「山の端」で木材関係業務守護の役割を立派に果たしていることが記されておる。
ちなみに桜井市は奈良県の中程に位置している人口5万2000人位の市で、主な産業は製材。
なーるほど。
と言うことは大山くんは大きく言えば桜井市全体を支える守護神ということになるなあ。
誠に立派じゃあ。
桜井市長・桜井市役所及び桜井市民は是を以て肝に命ずべし。
ちなみに参考情報じゃが、桜井市の他の産業としては、蜂蜜と三輪素麺。
蜂蜜はちょっとイメージないけど、三輪素麺はあんなにか細いのに普通の素麺と比べるとしっかりとした腰があって誠にうまい。
桜井ではその三輪素麺づくりの技を活かして細麺パスタなども作っていてこれまた美味い
で、三輪素麺といえば大神神社。
大神神社は桜井市内にある式内社じゃ。

さて石寸山口神社じゃ。
鳥居をくぐって石階段の参道を上がると本坪鈴以外には何も無い拝殿があり、その柱には「石寸山口山神社参拝方法」という掲示がある。
神社にはよくこのような「神社の参拝方法」というやつが貼ってあるが、どこのやつも神社庁かどっかから配布されていると思われる標準的な内容じゃ。
しかしここではわざわざ自分とこの社号を冠した表題にしとるということは、なにか特殊な参拝方法なのかもしれん。
確かに、以前どこだったかの神社で、正確な内容は忘れてしもうたが「三拝三拍手一拝」みたいな結構アクロバティックな参拝が必要なとこがあった。
これを間違えては、大山くんが中でムッとしてワシに軽く神罰を噛ましてくる可能性があるので慎重にその内容を確認した。

礼拝できるそのもの、その事自体にも感謝しようね、
って感じかな
© ill-health(ruephas) 2025

ふんふんなるほど。
基本的には標準フォーマット通りじゃが、前後に「軽く一例」というのが明記されとるのがちょっとした違いじゃな。
フォーマットと言うよりは気持ちの問題じゃろう。
さて礼拝の前にお賽銭を差し上げたいんじゃが、賽銭箱がない。
拝殿にはないし、塀の中にある本殿前にも見当たらん。
強いていうと、その塀に何故かポストが備わっとる。

本殿祠を囲む塀にある謎の住宅用ポスト
© ill-health(ruephas) 2025

人間の個人のお宅じゃあるまいし、なんでポストなんかあるんじゃろ?
まあ大山くん宛に郵便物が届くことが絶対ないかといえばそうとも言い切れんのでアレじゃけど、兎に角ポストが備えられとる。

母からの教えの1つに、
人んちのポストを勝手に開けてはいけない
ってのがあったようななかったような…
あとはピンポンダッシュもダメだとも
© ill-health(ruephas) 2025

もしかしてこれが賽銭箱としての機能を併せ持っとるのかと思って塀の中に入ってポストの裏蓋を開けてみようとしたが、なんか蓋がひしゃげとってうまく開かん。
これだと折角投入したお賽銭が日の目を見ん可能性も否定できんので、ワシは本殿(といっても祠オンリータイプの小さなものじゃ)前に直接100円お供えして、ここでのフォーマットどおりの流儀で無事参拝を済ませた。

祠オンリータイプの小さな社殿じゃけど
ちゃんとした作りで立派なものじゃなあ
© ill-health(ruephas) 2025

木材の神様だけあって周りは木に囲まれとる。
境内の広さ自体はそんなでもないが、それなりに立派な鎮守の森じゃ。
夏などは涼しくてここで過ごせば爽やかそうじゃ。


よし、では次の場所である等彌神社に移動じゃ。

プロジェクト "山神社"(99) 桜井駅近の大山くん(1)

職場の人間に昨日指摘されるまで今日が休みということを全く認識していなかった。
危ないところじゃった。
休みならば、休みなりの行動を取らねばならん。
地図を眺め、天気予報を見て観天望気をし、今の気分も含めて暫く考えた結果、ワシは大山くん(大山祇命)巡りをすることにした。
ワシが今住んどる奈良は流石に古都で、古墳を始め格式ある神社やお寺がそれこそ馬に食わすくらいうじゃうじゃ存在しとる。
しかし神社に関して言うと、奈良という悠久の歴史のためか歴代天皇の地元のためか何だろ、その御祭神はかなりの割合で最初の頃のメジャーな神様や天皇であり、地の神様とかがあまりいない印象じゃ。
メジャーな神様とか天皇、あるいは地の神様というのはワシが勝手に考えた根拠のないカテゴライズじゃが言いたいことはわかるじゃろう。
従って、大山くんの数は非常に少ない。
その中にあって、大山くん業界(なんてないけど、まあいいじゃないか)では間違いなく耳目を引く存在なのが社号に「山口」がつく幾つかの神社じゃ。
一般的には「大和国十四所山口神」と呼ばれとるようじゃ。
山口ってのは山の端っことか入口という意味らしく、山口が付いた神社の多くは山の麓にあるらしい。
何目的の神社(神様)かというと、神社を作るには木材が必要で、その木材そのものとか木材を育てる山を守るためということじゃ。
大和国十四所山口神については以前非常にかる~く調べて書いとるが、そこでは奈良県立図書情報館にあった神社台帳から拾った、
  • 生駒山口神社(生駒郡平群村:奈良県生駒郡平群町檪原5-1)
  • 都祁山口神社(山辺郡杣之内村:奈良県奈良市都祁小山戸町640)
  • 耳成山口神社(磯城郡耳成村:奈良県橿原市木原町490)
  • 石寸山口神社(磯城郡桜井町:奈良県桜井市谷502)
  • 長谷山口神社(磯城郡初瀬町:奈良県桜井市初瀬4593)
  • 忍坂山口神社(磯城郡桜井村:奈良県桜井市赤尾42)
  • 畝火山口神社(古市郡真菅村:奈良県橿原市大谷町157-1)
  • 當麻山口神社(北葛城郡當麻村:奈良県葛城市當麻1081)
  • 大坂山口神社(北葛城郡二上村:奈良県香芝市穴虫3140)
  • 大坂山口神社(北葛城郡下田村:奈良県香芝市逢坂5-831)
  • 巨勢山口神社(南葛城郡葛村: 奈良県御所市古瀬303)
  • 鴨山口神社(南葛城郡大?村:奈良県御所市櫛羅2428)
  • 吉野山口神社(吉野郡竜門村:奈良県吉野郡吉野町山口634)
を記載しとるが、Webの世界に存在する資料によってはカテゴライズと言うか数え方にちょっと違いがあったりする。
その中でも今んとこ「これがわかりやすいなあ」というのが、天地悠久というペンネームの人が書いとるかむながらのみちというブログの大和国の山口社 (改定2)というページの資料じゃ。
そこには、
【祈年祭山口社6社】
飛鳥山口坐神社(奈良県高市郡明日香村飛鳥725 Pあり)
石寸山口神社(☆石寸山口神社:奈良県桜井市谷502・高田山口神社:奈良県桜井市高田字山口 34.494250118626326, 135.84791217020916)
畝火山口神社(奈良県橿原市大谷町157-1 Pあり)
☆忍坂山口坐神社(奈良県桜井市赤尾42 Pあり)
長谷山口坐神社(奈良県桜井市初瀬4593 )
☆耳成山口神社(奈良県橿原市木原町490 Pあり)
【その他山口社8社】
夜支布山口神社(奈良県奈良市大柳生町3089)
生駒山口神社(奈良県生駒郡平群町檪原5-1 Pあり)
巨勢山口神社(奈良県御所市古瀬303)
鴨山口神社(奈良県御所市櫛羅2428)
當麻山口神社(奈良県葛城市當麻1081 Pあり)
逢坂山口神社(穴虫:奈良県香芝市穴虫3140・逢坂:奈良県香芝市逢坂5-831)
吉野山口神社(奈良県吉野郡吉野町山口634)
都祁山口神社(☆奈良県天理市杣之内町896:奈良県奈良市都祁小山戸町640) 
 (☆は今回分含めて参拝済み)
と記載されておる。
祈年祭とか延喜式内社とか詳しいことはワシにはわからんが、まあちょっと格式が高めな6社と、そこまでじゃないけどしかし立派みたいな8社ということかなあと思う。
この中でワシは既に都祁山口神社(2024年7月14日:杣之内町のほう)と耳成山口神社(2024年7月20日)に参拝してきた。
本日は、石寸山口神社(いわれやまぐちじんじゃ:奈良県桜井市谷502)と忍坂山口坐神社(おしさかやまぐちにますじんじゃ:奈良県桜井市赤尾42)に行き、ついでに遙拝所評論家の立場から、等彌神社(とみじんじゃ:奈良県桜井市桜井1176)の境内にある鳥見山霊畤 遥拝所(とみやまれいじようはいしょ)にも行って遥拝しようと思う。
遥拝対象がイマイチわからんが、現場に行けばなんかわかるじゃろう。

2025年4月27日日曜日

温泉に行かない日(555) 謎の竜王社と神作神社

この間の日曜、4月27日の早朝にワシはふと思い立って早朝メルくん(ワシの持ってる大事なロードバイク。Eddy Merckx EMX-3)を引いて出かけた。
以前から気になっていた神社が目的地じゃ。
その神社は竜王社(奈良県奈良市藤原町830)。
鎮座地の説明はテキストでは難しいので地図を見てくれろ。


奈良市街の東南側に広がる奈良盆地を形成する丘陵地の縁にある、神社というよりは祠という感じらしい。
甚兵衛池という池というか沼のほとりに建立されとる模様。
Google Mapsでのクチコミは今から6年前(2019年位?)の1件のみ。
引用すると、
鉢伏峠から奈良方面の鹿野園下る途中、宅布世神社辺りで峠道を外れ山中に通称甚兵衛池と呼ばれる池があり、池の北畔に小祠があって竜神を祀っている。瓦葺きの覆いが設けられ、正面に格子戸がついている。場所が場所だけにかろうじて神社というか祠の形態は保っているが、かなり古くなっている。
これ以降のクチコミは皆無。
どうってことない小さくて古びた祠があるだけらしいが、前から何か妙に気になっていて今日思い切って出かけてみたわけじゃ。
目的地は奈良県護国神社から一貫して上っていく舗装路を兎に角東にまっすぐ進んだところにあるんじゃが、メルくんを引いていったのはその結構な坂道を踏破(というか登破か)してやろうという野心によるものではまったくなく、行きの上りは引いていって帰りは下りをしゃ~っと降りていって気持ちよさを体感しつつ行程全体の時間短縮を狙うためじゃ。
膝が痛いので上りは無理じゃ。

奈良県護国神社をスタート地点として、鹿野園町まで歩く。
この道は山の辺の道を楽しむため何回も歩いとるので慣れたものじゃ。
普段山の辺の道を歩きに行くときは、鹿野園町集会所の少し先の四ツ角で左か右に曲がるんじゃが本日は直進。
此処から先は初めて進む道になる。
このまま兎に角どんどんまっすぐ山の方に進めば良くて、迷いようのない道じゃ。
途中に道路改修記念碑という古びた石碑があり、その周りにちょっと枯れかけてはいるけどまだきれいな藤の花が咲いていたので立ち止まって眺めていると、近くで何か作業していたおっちゃんがワシに声をかけてきた。
「どこまで行くんじゃ」
「えっと、ここからちょっと先に宅布世神社という神社があってそのへんまで」
宅布世神社(たくぶせじんじゃ:奈良県奈良市鉢伏町62)は春日系の神社じゃが、本日の目的地はその手前を南に入ったところにある。
「へえそうか。ここから宅布世神社まではちょうどいい距離なんで、ワシ毎朝散歩しとる。で、その後は?」
「はい、実はその宅布世神社のちょっと手前に南に入る道があって、その先に竜王社っていう祠があるんでそこに行ってみようかなと。ご存知ですか?」
「ん~、ああ、あるな。名前は竜王社かどうかはわからんが池のとこに確か祠がある。でも多分行けんと思うよ。道荒れてるから」
「そうなんですか。あと、その南に折れる道がある辺りにカミサクジンジャ?カミツクリジンジャ?って呼ぶんですかね、神が作る神社と書く神社があるみたいで、そこにも参拝したいんですが」
これはGoogle Mapsには乗っていなかった神社で(帰宅後申請して現在は表示されてます)、これまた正確な道が載っていないGoogle Maps情報を補完するために使っているゼンリンのいつもNAVIという地図サイトで見つけた神社じゃ。
「そんなのあったかなあ。うーん、ああ何かあったような…。だけど多分見えないと思うよ」


うーんそうか。
地元の人がそう言うくらいなら今日はちょっとダメかもしれんなあ。
「いい自転車に乗ってるな。電動かい?」
電動な訳が無い(が、電動だったらいいなあとは思うことはある)。
「いや。普通の自転車です」
「この道はクルマが殆ど走らんから、競輪選手が良く練習に来るんじゃ」
「へえ、そうなんですね」
「で、ちょっと先にあるすごくきつい坂は流石に降りるじゃろ、って聞いたら、いや、僕らはどんな坂でも絶対足つかないようにしてるんです、って言ってたな。あんたはどうだ」
そのような変態行為をワシがするわけがない。
「見ての通り、上り坂は自転車引いて進む主義なんです」
その返事を聞くとおっちゃんはワシを少しケーベツしたような眼差しで一瞥し、
「まあ気をつけて行ってな」
と声をかけて作業に戻っていった。

その先は神作神社まで特にイベント性のある出来事があったり、興味深い人物が登場することもなかった。

オレは乗るためにあるんだようと
少し悲しげに見えるメルくん
すまん、帰りはしゃ~っと行くからね
© ill-health(ruephas) 2025

ずんずん歩いていくと道の左手に白っぽい建物が出てきて、これは青蛾窯(奈良県奈良市鉢伏町58)というやってるか廃業してるかよくわからん陶芸関係かなにかの建物。
この青蛾窯の斜向かいに神作神社があるはず。
しかしどうせここまで来たのならと、少し先にある宅布世神社に参拝することにした。
赤い祠のみの神社で、境内の灯籠などには春日社と刻まれとるから春日系の神社で、もしかしたら春日大社と関係あるかもしれない。

© ill-health(ruephas) 2025

山の中にあるのにきれいに維持されとる神社じゃった。

参拝を終えていよいよ神作神社の探索じゃ。
探索と言っても、神社のある辺りには竹藪に囲まれた人家があってクルマも停まっており、踏み込むのも憚れる。
踏み込むどころか写真を撮るのも憚れる雰囲気じゃ。
写真を撮るどころか、目視でジロジロ観察するのもちょっとやばいかも知れん。
従って充分な探索は出来ず、結果としては発見できなんだ。
ワシを一瞥したおっちゃんの1つ目の予言は的中した。

まあ仕方ない。
では本日のメインである竜王社を目指そう。
神作神社があるはずの竹藪を左に眺めながら簡易コンクリ舗装の道をほんの少し下るとこんな様子になっとる。

© ill-health(ruephas) 2025

あー、こりゃダメだ。
倒れた竹が折り重なるように道を塞いどる。
でもまだ諦めてはダメじゃ。
諦めたら試合終了じゃ。
遠目に見てダメに見えても、近くに行って良く観察すれば突破口が見いだせるかもしれん。

© ill-health(ruephas) 2025

あかん。
これはあかん。
無理じゃ。
撃沈。
やめとこう。

いや実は、頑張ればもしかして行けたかもしれん。
しかし、本日はメルくんがお供じゃ。
メルくんをこの辺に放置して進めばもしかしたら行けたかもしれんが、やはりそれは出来ん。
盗難に合う確率は殆どないとは思うが万が一ということもある。
今日はやめとこう。
ワシは竜王社をあっさり諦めてメルくんに跨がり、下り坂をしゃ~っと気持ちよく下って行ったのじゃった。
途中、奈良盆地を見渡せるビューポイントを見つけた。
その風景がこれじゃ。
本日はまあ、これが一番の収穫かなあ。

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

2025年4月20日日曜日

ゆららの湯 奈良店(1)

昨日の日曜日はメルくん(EDDY MERCKX)に乗って南に下って大和川まで行き、その後返す刀で平城京まで走って帰宅した。
まるで初夏のような、もっと言えばワシが小学生の頃の盛夏の気温で28℃。
運動して汗みずくになったのは今年初めてじゃが、まあまあ良いポタリング日和じゃった。
翌日の今日は天気予報によればもしかして弱い雨が降るかもということじゃったので、自転車とかウォーキングはやめておいて温泉銭湯に行こうと鼻から決めとった。
午後は現在広島に2連敗中の阪神をABCテレビ越しに応援せねばいかんので(結果は快勝。伊原よくやった)、先週のように例えば十津川とかみたいな遠出は出来ん。
風呂も含めて午前中にすべて終わらせんといかんので、選んだのは早朝7時からやっとるゆららの湯 奈良店(ゆららのゆ ならてん:奈良県奈良市八条5-351-1:0742-30-1126:¥850:電話番号いいふろじゃよ:7:00~0:00:駐車場潤沢)じゃ。

基本的にワシはこのような類のスーパー銭湯は好きではない。
以前から人があまりいない温泉旅館の日帰り可能な温泉や、街なかにある銭湯が好きで、トシを食うに従いその傾向が強くなってきとる。
じゃから片道100km以上もある距離を走って十津川まで出かけるわけじゃけど、だからといってスーパー銭湯は完全にお断り、ということでは決してなく、地元浜松だと例えば和合の湯(静岡県浜松市中区和合町1146:053-482-8888)とかはまあまあ好きで何回も通ったものじゃ。

今朝7時過ぎ、ワシはまっ黄っ黄のスイスポくんに乗り込んでゆららの湯に向かい、早朝のためもあって20分もかからず到着。
営業開始時刻から30分も経っとらんのに250台入る駐車場は既に7割方は埋まっとる。
それを見たワシは正直げんなりした。
かなり前じゃが、静岡県島田市にある伊太和里の湯というスーパー銭湯に行った時はほぼ満車になっとる駐車場の様子をひと目見ただけで嫌になり、そのまま踵を返して帰ってしまったこともある。
愛知県にある本宮の湯(愛知県豊川市上長山町本宮下1番地1685:0533-92-1880:¥610:10:00~22:00:定休水曜:馬鹿でかい駐車場完備)に行った時はその馬鹿でかい駐車場がもういっぱいでクルマを止めるまでちょっと時間がかかるくらいじゃった。
意を決めて中に入ってみたが浴室内も非常に込み合っておりノーギミックな浴槽もいっぱいでやんなったこともある。
だがしかし今回はまだ7割じゃ。
まだマシじゃ。
よし入ろう。
まだ新しい施設なのか非常に清潔感があって、高級感とまでは言わんけど全体にシックな感じの色調で貧乏くさい雰囲気は皆無。
下駄箱に靴を入れ、券売機で入浴券910円(休日料金)を購入し受付に渡して脱衣室に入る。
ロッカーはノーコイン式で、駐車場と違ってこっちはぱっとみた感じ半分も埋まっとらん。
脱衣して広い浴室に入るとなかなか広く、入浴客も結構いたが広さにも助けられてか込み合っとるという印象は薄い。
これならば大丈夫じゃろう。
出入り口のあたりにちゃんとかけ湯のコーナーが有る。
かけ湯をしながら感じたのは浴室内にこもる結構強めの塩素臭じゃが、これはまあ仕方ない。
レジオネラでお☆さまになってしまうことを思えば我慢できる。
残念ながら全くギミックのない浴槽は内湯にはなく、ワシはまず最初にバブル浴槽のバブルが出ていないところに入った。
浴槽の底にお尻をつけるのではなく、浴槽の中にある腰掛け部分に腰を下ろす方式でやや深め。
それぞれ一長一短あり、その日の気分に寄るところもあるが、今回の場合はお尻をベタッと底につけて足を投げ出したい気分じゃった。
お湯に浸かりながら浴室内を眺めると結構多様な浴槽が用意されていてこれはまさにスーパー銭湯の醍醐味じゃろう。
ジェット浴・電気風呂・ジャグジー・ミストサウナ・麦飯石や遠赤外線のサウナ・炭酸泉など一通り揃っとる。
中でも人気なのは炭酸泉で、ここだけは常に人がいっぱい入っとる。
オイルサーディン状態にすれば15〜6人は入れそうな大きさの浴槽に常時10人くらいは入っとる。
あからさまな泡は見えず、炭酸をお湯にしっかり溶け込ませるタイプなようで効き目がありそうじゃ。

こちらはちょっと付け入る隙がないので次回に回すことにしてワシは外に出てみた。
ここには街なかのスーパー銭湯では珍しく天然温泉があるとの情報を事前に得ておってそれが目的じゃ。
天然温泉なのは露天風呂で、見ればその色目は確かに薄い黄土色で、浴槽の底が見えない程度。
当然掛け流しではなくて循環じゃろうが屋外ということもあってか塩素臭は皆無。
これはいい。
浴槽の場所を選べばお尻を底にベタッとつけて肩までお湯に浸かることが出来る。
何故だかわからぬがこの露天温泉浴槽(天然湧出温泉 朱雀の湯、と称している)は人気がなく、まあまあ大きめの岩風呂に数人しか入っとらん。
しかしワシにとってはそれは好都合じゃ。
温度はそうだな~、43~4℃位でワシ的にはやや熱いが屋外なのでゆだってくれば浴槽を出て涼むことが出来るのがありがたい。
ここのスーパー銭湯はもうこの温泉だけを目的にしてもいいと思う。
系列店のゆららの湯 押熊店(ゆららのゆ おしくまてん:奈良県奈良市押熊町2147-1:0742-40-1126:¥850:電話番号いいふろじゃよ:9:00~0:00:駐車場潤沢)も天然湧出温泉を売りにしているようじゃが、奈良の郊外でこんなにじゃんじゃか温泉が湧出することはないと思うのでまあ多分どっかからのローリーだとは思うけど、輸送費を払ってでも温泉を味合わせようという気持ちはありがたいと思う。

基本はやはり冒頭書いた通り、鄙びた温泉旅館の日帰り入浴を楽しんだり街なかの銭湯に入ったりということにはなるが、今日のように時間が限られているとか、遠くまで出かける元気がない時などはうまく使ってみようと思えたスーパー銭湯じゃ。
あともう少し安ければとは思うが、この物価高だし温泉を運んでくれとることを思えばまあこれくらいは致し方ないじゃろうなあ。
ちなみに結局、他の浴槽には一切入らないまま今日は帰ったが、次回は電気風呂以外の浴槽はすべて入ってみようと思う。
あ、あと、温泉の販売もしとるようじゃったから、自宅の浴槽事情が許せば買って帰るのも一興かもしれんな。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
910
温泉コスパ
0.4

2025年4月13日日曜日

十津川温泉 庵の湯(1)

この週末は土曜が晴れ、日曜が雨という予報じゃったから、土曜はウォーキングで日曜は引き篭もるか温泉銭湯に行こうと金曜の夜から決めとった。
いつも歩くのは山の辺の道ばかりじゃけど、昨日の土曜日は少し趣向を変えてアパートからJR郡山駅まで気分良く歩いてきた。
大変よい天気で、もう今シーズン最後だと思われる桜を眺めながら岩井川の辺をてくてく歩いた。
で、本日の日曜は朝早く起きれたら遠方の温泉、寝坊したら引き篭もろうと決めておったがうまいこと6時過ぎに起床したので、ワシは素早く歯を磨き素早く顔を洗い素早く準備をして素早くまっ黄っ黄のスイスポくんに乗り込み、雨の中素早く発車させた。
目標は、十津川温泉 庵の湯(とつかわおんせんいおりのゆ:奈良県吉野郡十津川村平谷:0746-64-1100:¥600:8:30~20:00:駐車場は道挟んで向かい側の町営駐車場でデフォルトで30分無料+温泉利用者は1時間の無料券あり)じゃ。
十津川方面は、昨年12月に久方ぶりに湯泉地温泉 滝の湯に行ってそのお湯を堪能してきたがそれ以来。
今日狙う十津川温泉 庵の湯は、湯泉地温泉 滝の湯より更に10km程先にある。
アパートを出て100km以上、時間にして2時間30分とまあまあの遠方。
温泉建屋の道挟んで向かい側にある村営駐車場に車を停めて、温泉建屋に入ろうとするとなんと、今日日とても珍しい飲泉場があるではないか。
これは泉質と衛生管理にかなり自信がないと出来ない技じゃ。
よし、飲泉は後にしてまずは兎に角入浴じゃ。
温泉は階段を降りていった十津川(地名ではなく川の名称じゃよ)の畔にある。
階段を降りきると券売機と、ここにもまた飲泉場がある。
この温泉は体に良いから兎に角飲め、いいから飲めという姿勢が鮮明じゃ。
しかし飲むのは後じゃ。
券売機で入浴券を購入し、係員さん(というか多分町民ボランティアさん?)に渡すと、
「男湯は左側です。リターン式のコインロッカーがあるのでお使いください」
とご丁寧な説明を頂いた。
脱衣室に入って下駄箱を見ると、を!
靴がない!
よおし、こりゃいいぞ。
貸し切りだ。
ワシは極めて素早く脱衣を済ませるとiPhoneを持って一通り浴室の写真を撮り、カバンとiPhoneとApple Watchをロッカーに仕舞って改めて正式に浴室に入った。
内湯のみで四角くて大きな浴槽。
最大15人ベスト4人という感じ。
端から滔々と源泉が注ぎ込まれており、反対側から同じ量のお湯が掛け流されておる。
浴室の十津川側はこれまたとても大きい窓になっていて、たいへんいい景色じゃ。
まだ散りきっていない桜も眺めることができる。
充分にかかり湯をして早速浴槽に入る。
ワシ的には僅かに熱く感じるお湯で43℃くらいかな。
ちょっと熱いけど幸いなことに窓はフィックスではなく開けられるので、涼しい風を浴室に入れながら入浴できる。
そのへん、他に入浴客がいると遠慮してなかなか出来ないが貸し切りならば遠慮は無用。
肩までしっかり浸かり耳を澄ますと聞こえるのは、浴槽に流れ込む源泉の音と、鶯の鳴き声のみで他の音は皆無。
誠に素晴らしい。
浴槽は木製で、深さはちゃんと座ると肩に届くか届かないかくらいのちょうどよい深さ。
泉質は無色だけど仄かに温泉の香りが感じられる。
源泉掛け流しじゃから、当然塩素臭は皆無。
ぬるつるのローション的美人の湯系統。
ぬるつる度は前回行った湯泉地温泉 滝の湯のほうが強かったがそれでも全く充分で、この手の泉質の温泉に初めて入った女子なら「いや〜ん!もう全身ローション♡♪」とヒイヒイ言うのは間違いないと思われるレベルじゃ。
デカい浴槽を独占する時間を30分堪能し、満足してワシは浴室を出た。

なかなか引かない汗を手ぬぐいで拭いながら建屋を出てワシは飲泉場に行き、コップにたっぷり温泉を満たして一気飲みした。
味はすまん、温泉の味としか言いようがないが、不味いとか飲めんと言うことはまったくなく、丸い味。
この温泉でおかゆを炊きたいなと思わせるような滋味に溢れる味と言っておこう。

誇らしげに「元祖 源泉かけ流し温泉」
と標榜するサイン
へえ、元祖なんだ
しかしさすが元祖と思わせる掛け流しっぷりじゃ
© ill-health(ruephas) 2025



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.0
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
1.0

2025年4月6日日曜日

薬師湯殿(1)

今朝起床した時から理由はわからんが今日こそは温泉銭湯に行きたい気分で、コーヒー淹れて歯を磨いて、奈良近辺の温泉銭湯を調べとった。
吉野方面にある宿泊施設系の日帰り温泉に行きたい気分が結構強かったけど、今は桜の時期。
吉野といえば桜。
桜の名所といえば人が多い。
人が多い場所はワシは嫌い。
吉野は来週以降にすると決めて、近場でいいところはないかとしつこく探した結果、目星をつけたのは薬師湯殿(やくしゆどの:奈良県奈良市中町3879:0742-48-3077:¥600:10:30~19:00:ポイントカードあり♪:駐車場潤沢)じゃった。
奈良の名刹、霊山寺境内にある日帰り施設じゃ。
お寺の境内にある風呂の知識はあまりなくて、知っている限りでは一畑山薬師寺 御霊泉(いちはたさんやくしじごれいせん:愛知県岡崎市藤川町王子ケ入12-44:0564-48-7112:ご祈祷付きで¥1500:平日10:15~16:15・土日祝10:00~16:15:駐車場あり)ぐらいしかなく、寺の風呂ってどうしてもイメージとして辛気臭そうというのがあって行ったことはなかった。
実は今回ここに決めたのポイントは風呂そのものではなくて、神社探索してるときに腰抜け地蔵という非常に興味が惹かれる名前の地蔵があって、その近くにある風呂だったということ。
腰抜け地蔵参りのついでに薬師湯殿でひとっ風呂浴びるかという程度。
奈良市内なので近いといえば近い。
ワシはスイスポくんに乗り込んでカーナビにポイントを設定し走り始めた。
場所的には奈良の人に言わせれば富雄というエリアで、生駒山の少し東側。
ワシのアパートからは30分くらい。
渋滞もなく、お風呂が始まる10時30分ちょっと過ぎに到着。
非常に立派なお寺だけど時間がまだ早いせいか広い駐車場には数台しかクルマがなく、あまり混雑はしていなさそうでありがたい。
駐車場の受付で入浴料を払うとロッカーキーが渡される。
それを手に薬師湯殿の建物へ入る。
予想通り人はおらず、お風呂の建物自体は辛気臭い雰囲気はゼロ。
靴を脱いで脱衣室に入ると、その辺の下手なスー銭より清潔感あふれるスペースでやはり辛気臭さはゼロ。
浴室に入ると先客は1人だけ。
黙って身動ぎもしないでお湯に浸かっとる。
浴槽は狭くはないけどとても広いというわけでもなく、最大12人、ベスト4人という感じ。
敢えて、じゃと思うけど浴室内の照明は仄暗く設定されていて落ち着いた雰囲気。
シャワーは7基で、ワシはその1つを使って体を清め、手桶で浴槽のお湯にかかってから浴槽に入った。
浴槽のへりの下に腰掛けられる段差があるのでそこに足をかけて入ろうとしたらちょっと滑りかけた。
ここは温泉ではないが名前の通り薬草風呂で、お湯には漢方の薬草が入った袋がプカプカ浮かんどる。

こういった薬草たちが入っています
漢方かな?
© ill-health(ruephas) 2025

その成分のせいで滑りそうになったんじゃろう。
入った時はちょっと熱いかなと思ったが、肩まで浸かるとそうでもなくまあまあ適温。
浴槽の深さはちょうどよくて、完全にお尻を下ろすと顎にお湯が浸かるくらい。
水が良いのか薬草成分が効いているのかお湯は柔らかい感じになっていて、もちろん薬草の香りもほのかに感じられる。
浴槽の奥は大きな窓ガラスになっていてその借景は竹林。
開放感があるかと言われればまあないけど、言葉はわからんけど静謐感というか、そんな感じがあって、仄暗い雰囲気とあいまって気持ちが落ち着く。
ワシが入ってすぐに先客は出ていき、その後はワシの貸し切り。
素直に嬉しい。
4〜50分ほど薬湯を楽しんでワシは満足した。
一言だけ言うとすれば、塩素がちょっと強すぎるかな。
せっかくの薬草の香りが打ち消されてしまう。
いろんな基準とか、運営側のビビリとかは理解できるけどもう少し研究して、もう少し塩素を抑えてくれればもっといい浴室になるのになあ。
それ以外は満足。
ここ穴場ですぜ。

あ、あと、そもそもの目的であった腰抜け地蔵、霊山寺の拝観料が必要とのことで今回はパス。
話を伺った霊山寺受付の人は「いやあ、行ったことないなあ腰抜けさん。なんか境内でも切り離された感じなんですよねえ」などとおっしゃっていた。
冷遇されているのかもしれん。
すまん、腰抜けさん。
近い内にいってお参りするからそれまで待っていてくれろ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.5
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
0.4

2025年3月2日日曜日

入之波温泉 山鳩湯(1)

先週は吉野温泉元湯(奈良県吉野郡吉野町吉野山902-1:0746-32-3061:¥800:11:00〜15:00:駐車場4台くらい)に行ったんじゃが、その後暫くの間、お肌の調子がちょっと良いことが実感できとる。
温泉にもよるじゃろうが効能が実感できる温泉はやはり存在するなあ。
これに味をしめたワシは、この週末にも別の温泉に行こうと決めた。
奈良に引っ越してきてすぐに温泉銭湯事情を調べたんじゃが、今回はその中でちょっと気になっとったとこにしよう。
かつその温泉は勤め先の上司が激推ししとって、先日も「行くならもうここしかないで。すごいでここ」(嘘くさい関西弁ですまん謝るわい)と熱く語ってくれた温泉でもある。
ということで昨日訪れたのは    入之波温泉 山鳩湯(奈良県吉野郡川上村入之波391:0746-54-0262:¥900:10:00〜17:00:店の前に4台・少し離れたところに7〜8台)じゃ。
「なあA君。ここな、入るに之に波って書くけどどう読むか知っとるか」
「はあ、そりゃ『いりのは』でしょ」
「ちゃうんや。これで『しおのは』(Shionoha)って読むんや。すげえだろ」
「ははあ。しおのは、ですか?そりゃ読めないですね。マジですか」
「当たり前じゃ」
と、まるで我が所有する温泉かの如く自慢げに喋った通り、ここは「しおのはおんせんやまばとそう」と読む、まあ偶にある難読温泉名が冠された温泉。
ちなみに入之波は地名由来じゃ。

アパートからクルマで約1時間30分。
吉野から大台ケ原方面に向かう方面にある。
途中、大山くんが祀られとる十二所神社(奈良県吉野郡川上村寺尾110)と丹生川上神社上社(奈良県吉野郡川上村迫869‐1:大山くんは本体におる他、筆頭摂社にもおる)に寄ってお参りしてから、営業開始の10時ぴったりに現地着。
お店の前にある駐車場はすでに4台停められとって満車。
ワシは少し離れたところにある第2駐車場に停めた。
橋を渡って建屋に向かい階段を降りると受付があり、そこで料金を支払い、更に階段を結構降りていったところに温泉入口がある。
暖簾くぐって脱衣室に入るとコインリターン式のロッカー完備でありがたい。
タオルを持って浴室に入ると、こりゃすごい。
浴槽に温泉成分がびっしりがっしり付着しとって、もとの浴槽地肌が見えん。
元々は木製の浴槽らしいんじゃが、石製の浴槽にしか見えん。
温泉は濃い茶色で、まだ誰も入っとらんせいかお湯にはカルシウム分?炭酸の泡?のような白いものが浮いとる(一人入るとやがて消えてしまった)。
シャワーで体を軽く洗ってから温泉でかかり湯をすると、ワシにとっては極めて適温。
つまりだいぶぬるめのお湯でこれは嬉しい。
ワシは内湯に入る前にまず外湯に入ることにした。
内湯にあるドアを開けて外湯の浴槽に行くと、いやあこっちもすごい浴槽。
曲線デザインの変わった形の浴槽で温泉成分がびっしり。
温泉は外湯より少し高い場所に位置しとる内湯のオーバーフローを使って供給されとる。
内湯から外湯への温泉流れ込みのところには、その飛沫により温泉成分トンネルのようなものが自然形成されちゃっとる。
これはちょっと形状を説明しづらいので、実物をぜひ見てほしい。
そして外湯浴槽からは内湯から供給されとる温泉と同じ量がそのままザバザバ外に流れ出とる。
完全かけ流し。
加温はしとるようじゃが加水はしてないらしいのでつまり源泉かけ流し。
この濃い温泉がそのままだばだば吉野川に捨てられとるわけじゃ。
捨てた温泉を流している辺りはやはり茶色に染まっとる。
すげえなあ。
外湯は内湯のオーバーフローをそのまま利用しとるから内湯より若干温度が低く、これは本当にワシにとって好都合。
これなら途中浴槽から出て体を冷ます必要はなく、ずっと入り続けられる。
外湯の浴槽は決して広いわけではなく、そうだなあ最大5人ベスト2人位。
先客が1人いたため最初はベスト人数での入浴じゃったが、しばらくすると3人ほど来たので最大人数の入浴状態になったが、いずれも寡黙なおっさんやジジイだったので静かに入浴できた。
外湯に30分浸かりっぱなしで温泉を味わい、その後広い内湯に移った。
温泉の色が濃いため浴槽内の段差などの様子が全く見えん。
恐る恐る足を差し入れゆっくり浴槽に入った。
そこで更に30分。
内湯の浴槽は深めで浴槽の底に直接尻を下ろすことは出来んが、窓側ではなく洗い場側には尻を引っ掛けられるようになっとるので寛げる。
温まる泉質のようで、内湯外湯合わせて1時間経つとぬる湯好きなワシでも流石に汗が少し流れるようになってきた。

もっと入っていたいが、その手前で出るのが肝要じゃ。
そうしておけば再訪しやすい。
最初から完全に堪能してしまうと足が遠ざかってしまう気がする。
再訪するためにワシは浴槽から出て、温泉限定ラベルを貼った日本酒を1本買い求めてから帰宅の途についた。

オリジナルラベルの日本酒
デザインから分かる通り中身は八咫烏
吉野の地酒です
© ill-health(ruephas) 2025

ここは基本は宿泊施設じゃから泊まることもできる。
また食事処もあってメニューも充実しとる。
どうやら釜飯が有名らしいので次回はそれも楽しむかな。
それとも泊まってお酒も楽しむかな。


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
5.0
風情ポイント
4.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
900
温泉コスパ
1.1