2017年7月31日月曜日

温泉に行かない日(336) 時代の風はヤギに吹いておる

© ill-health(ruephas) 2017
富士宮は朝霧某所で撮影したヤギだ。
このヤギがおるのは自分の家の屋根だが、屋根におるだけでいっかな下にある自分の部屋に入ろうとせん。
おかしなヤギじゃったがそのおかしさゆえ、鮮明に記憶に残った。

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わろとる。
明らかに、わろとる。
更に、

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更にわろとる。
もう説明は不要じゃろう。

物珍しげに86を眺めるヤギ
© ill-health(ruephas) 2017

これらは、愛知県某所でのヤギじゃ。
フェンスを倒してまで86に乗りたいようじゃった。

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これは浜松市某所でのヤギじゃがよく見てみい。
口角が上がっとる。
おうそうよ、わろとるんじゃ。

写真はもっともっと他にも有るぞ。
そのうち気が向いたら更に公開しよう。

更にじゃな、ワシなどのぽっと出とは比較にならない強靭な組織個々にあり。
それこそが、


彼らが紡ぎ出す「会報 ヤギの友」は比類ない激烈さで君を叩きのめすだろう(と、思われる。実は読んだことない)。

ほれ、これで君らもわかるじゃろう。
時代はヤギに来とる。
皆も遠慮なくヤギを追っかけ給え。

2017年7月30日日曜日

プロジェクト "山神社"(14) 続・浜松市内における山神社考

時間が有るときには先般浜松市立中央図書館から借りた「静岡縣神社志」(昭和16年発行:昭和59年復刻:価格は脅威の¥9300也!)を少しずつ調べているところです。

前回、
富士ではもう「石を投げれば大山くんに当たる」入れ食い状態だったので、やはり地域が異なるとこんなにも違うんだと言う思いです。
しかしですね、現存する富士の山神社の多くは決して大きな神社ではなく、寧ろ朽ち果てた祠のような物が多く、また、氏子の皆さんの管理上の問題なのか神社業界の事情なのかは知りませんが、結構な数の山神社が近隣にあるもっとデカい神社にM&A(合祀)されたり被支配法人(境内社)になっていたり主祭神のトリマキ(配神)になってたりします。
ので、もしかしたら同じような境遇の大山くんが浜松あたりにも案外いるのでは、みたいなことを書きましたが、いやまさに結構そんな状況にあることがだんだん判明してきました。
大山くん自身がセンターを張っている神社はあるにはありますが、それは御殿場・三島・沼津・富士とは比較にならない少なさです。
浜松周辺では上記引用のうちの後段、つまり、

  • 合祀系
  • 境内社・末社・摂社系
  • 配神系
の割合が篦棒に高く、しかも予想以上にその数が多いという感じです。
まあ「石を投げれば大山くんに当たる」までには行きませんけど「5個投げれば何とか当たる」くらいの感じです。

借りている「静岡縣神社志」は昭和59年復刻版とは言え、活字を拾い直しての鮮明な状態での印刷というわけではなく、なんだろう古い版下を再度印刷したというか、今日日っぽい例えで云えば「印刷して何回かコピーした原稿を複合機でPDFにしました」って感じの品質なので、画数の多い漢字は潰れており読み進めるのになかなか時間がかかるため、貸出期間を延長させてもらって更に調べを進めようと考えています。

あと、富士市立中央図書館には公的機関が発行している書籍や資料だけでなく、民間の郷土史家のような人(おそらく教師上がりとかいう感じなのかな)が作成した脚で稼いだような資料がかなり充実しており、無格社未満の神社についてはこちらのほうがものすごくデータが充実してました。
なんせ「静岡縣神社志」の冒頭には、
「載するところは郷社以上全部並に村社無格社の一部なり」(静岡縣郷土研究協會長 静岡縣學務部長 伊能芳雄氏の序文)
などと正面切って書かれており、でもまあそりゃそうだとは思う。
その辺の道端に有る道祖神レベルの小さな祠まで拾い上げていたらキリがないし、たとえやったとしたら一体何冊になるかもわからないから。
なので、ある程度「静岡縣神社志」の調べが終わったら、その次は中央図書館の司書というか郷土資料室の担当の方に、その手の資料が浜松にも有るかどうかをちょっと確認してみようと思います。

できるだけ情報を集めて、できるだけ多くの大山くんに参拝したいものです。

2017年7月29日土曜日

温泉に行かない日(335) 温泉銭湯的には非常に厳しい県西部

4月までいた富士市には基本的に温泉はなく、幾つかのスー銭とホテル(と云うか旅館)にある浴場を銭湯として開放している場所が有るだけでした。
ただし、地理的に云うと例えば伊豆・山梨・熱海などの温泉地に非常に近く、特に伊豆に関しては伊豆縦貫自動車道開通の影響なのか、沼津から伊豆方面に抜けるR414が以前に比べれば渋滞の度合いが緩和され(関係ないかなあ?)心理的距離が若干近くなりました。
熱海に関しては昨今は篦棒に混んでいる状況ですが探せば穴場的な日帰り可能温泉がたくさんあり、アクセスに関して云えばJR東海道線(在来線)を使っても富士から40分とまあまあ近いため、風呂上がりに駅前辺りの飲み屋で(いいところが沢山あり)飲んでから帰るという夢のようなショートトリップも充分に可能です。
そういう意味で富士は温泉銭湯的には恵まれた場所でした。
未湯な場所を大量に残したまま帰任となったのは大変に残念であります。
一方帰任地である浜松(を中心にした県西部)はどうかというと、まあこちらにも未湯な場所はいくつかありますが、

  1. 舘山寺にある観光ホテルの日帰り温泉(たっかいやつや)
  2. シティホテルの岩盤浴(たっかいやつや)
  3. 騒がしそうな健康ランド系温泉
  4. ゴルフ場内の温泉(私はゴルフはやらない)
などであり、要するにあまり行きたくない、或いは行けない場所ばかり。
現在未湯な場所のうち自ら気合を入れれば何とか行けそうなのは、

  • いそのシティホテルの温泉(あらたまの湯からのローリー)
  • 健康ゆ空間 磐田ななつぼし(旧:磐田の湯)
  • 遠州和の湯
  • つま恋温泉 森林乃湯(ヤマハが撤退し、今はホテル再生業として名高いHMIが経営)
くらいかなあと。
私が好きな鄙びた感が味わえそうなのはいそのシティホテルくらい(シティホテルなのに何故鄙びた感が?と訝ってるあなたは当該ホテルのWebSiteを探して見てくれ)で、これらについては近々に訪れてみようとは思いますが、胸の高鳴りはあまりないというのが正直なところです。

遠州エリアはごく一部を除き魅力的な温泉はあまりなく(あくまで個人的感想です)、そのごく一部の魅力的な温泉は廃業し、銭湯に至っては現在開業しているのは2箇所のみ。
温泉砂漠状態。

ということで、今後は隣接エリアである静岡県中部と愛知県東部に新規入浴場所を開拓する必要があります。
とは云っても、例えば豊橋エリアの銭湯は基本全部入浴済みだしたぶん温泉はありませんし、焼津市から静岡市あたりに関しても幾つかの温泉銭湯は入浴済みなので、あと残されたタマがどのくらい存在するのか不安です。
あまりないような気がする。
タマがあまりない中で、私好みの例えば「山王峡温泉しらかば荘」(旅館としての営業はしているが日帰りは実質やってない)や、これは愛知県豊根村(旧富山村)の「湯の島温泉」のような鄙びの極北のようないい温泉が見つかるのかどうか。
たぶんかなり厳しいとは思いますが。

2017年7月22日土曜日

湯の島温泉(4)

今日は前赴任地にある歯医者に行く予定だったんですけど、実は予定を間違えていて実際には次の土曜日だったことが判明。
1日時間が浮いてしまった。
もう少し涼しけりゃ自転車に乗りに行くとこなんですけど、あまりに暑い!
部屋にいても冷房入れてなけりゃアタマがクラクラするくらいなのに、この炎天下舗装路など走れば斃れること必定であるため温泉行きに決定。
大山くんお参りツアーでも良かったんだけど、それは先週一発やってますので今日は見送り。

久しぶりに豊根村の湯の島温泉に行くことにしましたが、自宅から約80kmの距離の狭い山道を走ります。
実はこのブログの最初のポストがこの湯の島温泉なんですが、それは大体6年前に書きました。
当時はこのくらいの道は結構平気だったんですが、今や五十路のわたくし、無事に走れるかどうか不安な気持ちでしたが、案外平気な感じで現地まで着くことが出来ました。
少し早めについてしまったので、時間つぶしでこれまた久しぶりに大嵐駅まで脚を伸ばしてみました。
大嵐駅舎はなんでも東京駅を模したものらしいのですが、全くそう見えないのがちょっと哀しい。

まあそう云われればそう見ないこともないことはない
© ill-health(ruephas) 2017

その駅前には屋根付きの自転車置き場があって、そこにはこんな掲示が。


© ill-health(ruephas) 2017

とみチャリ
プロジェクト 開始!


なるほどなるほど、どーもタダで自転車を貸してくれるらしい。
ふむ、確かにJR飯田線で大嵐まで来ても、バスもなけりゃタクシーもない。
はっきり云えば他のものも殆ど何もない。
メインストリート(と思われる部分が微かにある)まで2km、湯の島温泉までは3kmもあり、歩くのはちと大変ですんで、このアイデアは素晴らしいと思います。
自転車乗り初心者のワシとしても気になったので、どんなラインナップなのか見てみると、

© ill-health(ruephas) 2017
左から、MTB・一見ロードバイクに見えるが泥除けやキャリアがついたランドナーっぽいドロップハンドルのスポーツバイク・ガキチャリ・ガキチャリ・ママチャリ・ガキチャリ。
うんうん、うん。
なるほどいいぞ素晴らしいプロジェクトだな。
しかしどれも、ちょっと古い。
最低限のメンテはしていると思われますけど、ちと古い。
ワシが乗るとすればMTBかランドナーみたいなやつですが、そのランドナーを見るとFujiじゃないですか。

乗るのにはやや厳しいか?
© ill-health(ruephas) 2017
わたくし、現在フツーのロードバイクに乗っているんですが、3分くらい40km/h維持できなければ人ではないとか、坂バカマンセーとかそういう風潮はダイキライな「流すロードバイカー」なの。
だからかどうだかわかんないけど、もう少し年食ったらランドナーで2〜3泊くらいの小さな旅が出来たらいいなあという憧れを持ってます。
おをっ、と思って観察してみましたが、うーん。
サドルやバーテープなども破れちゃってて、乗るのにはやや厳しそう。
シフトレバーもStiではなく、ダウンチューブ装着のレバー型。
いやー、レガシーな感じがとってもス・テ・キ。
うん、でもね、このプロジェクトを主宰している一般社団法人とみやまの里さんには申し訳ない、時間がなかったんで今回は見送り。
次回は飯田線で来て、このチャリに「乗らざるを得ない」状況に自分を追い込んでみたいと思います。

さあて。
温泉が開く13時になったので、湯の山温泉に戻って一浴しようと思う。
ていうか、到着したのは実はまだ13時の5分前だったんですけど、受付にはおばさまがすでに座っていて受付開始してました。
おや、いつの間にかJAF優待施設になっているな。
これで100円ディスカウントの320円、安いなあ。

時間前のフライング乳欲、はぁ一体なんじゃこの乳欲ってのは、フライング入浴のためワシが一番乗りかと思ったら既に先客がいやがった。
その先客は頭にタオルを巻きやがっててメガネをかけやがった男で(女だったらこれはこれで嬉しい驚きじゃが)、あろうことか浴室内に小型三脚付きコンパクトデジタルカメラを持ち込んでいやがっていて、しきりに自撮りをしやがっておる。
オレが入ってきても構うことなくしきりに自撮りやがっておる。
ワシは驚いた。

馬鹿かコイツは。

まあ何だぁ、告白するけど俺だって時として浴室内の写真を撮ります。
禁止掲示がなくて誰も居ない場合はな。
他の人が乳欲、くそ、入浴している中での写真撮影がマズいのは言わずもがなだよねえ。
これってマナーでさえなく、そりゃ犯罪だろ。
なのにその頭タオル男はワシにはお構い無しで浴槽に出やがったり入りやがったりしながら、中や外の色んな場所、いろんなポーズで自撮りを続けてやがる。
ワシはゆっくりしたくてゆったり時間を過ごしたくて片道2時間かけてここに来たと言うのに何だこの男は一体。
暫くは何も言うまいそのうち出やがるだろうと辛抱しておったが、その男はなかなか出ていきやがる気配を見せやがらない。
初老の男でやがる。

くそめ。

もうたまらん。

「あんたさあ、オレは遠くからここで寛ぐために来たんだけど、あんたのせいで全部ぶち壊しだよ全く。もういいから出てってくれよ」

その返事が驚天動地。

「あ、すみません。誰も居ないと思ったんで

はぁ?
この野郎巫山戯やがって誰もいないと思いやがっただと?
念のために申し添えますけど、この男マジでこう云いやがったんですよ、ほんとに。

「出てけよ。オマエがやってるのは犯罪だぜ。電話してやろうかオマワリに。近くの交番にケーサツいたからすぐ来るぜ」
と言ったらやっと、
「すみませんでした。もう出ます」
って言いやがって出ていきやがったクソ初老 。

はあ…
これでやっとゆっくり湯につかれるとため息付きながら露天に入ってしばらくしたらそのクソ初老再度浴室に登場しやがって、
「あ、すみませんどっかに白いタオルありませんでしたか」
とオレに訊きやがった。
しらねーよ、テメーが自分で探しやがれ。

全く最近のクソ爺はもう。

その後はやっとほんとに静かな時間がやってきたのは嬉しい限りです。
その後に入ってきた爺さんは誠に温泉に似つかわしい爺さんで、こっちの方は大歓迎。
あと1時間くらいゆっくり入って、満足してお風呂出ました。

あなた達に云っておく。
温泉自体は素晴らしいので、皆様もぜひお越しくださいませ。
そして、いいか。
誰か入っている浴室で写真を撮るのは絶対にやめ給え。

2017年7月17日月曜日

プロジェクト "山神社"(13) 浜松市内における山神社考

富士から浜松に戻ってきても、山神社というか大山くん(大山祇命:別神号として大山積見神・大山積神・酒解神・山之神etc)への思い絶ち難く、この地での大山くん状況を確認するためにGoogle Mapで社名に大山くん関連のキーワードが入っている神社を改めてざっと探してみました。
そうすると、和合に2社(三島神社・大山祇神社)天竜に1社(山神神社)があり、山神社(「さんじんじゃ」もしくは「やまじんじゃ」)名義では、蜆塚(山神社)・深萩(山神社)・雄踏(山神社)・神ケ谷(神ケ谷山神社)・富塚(根川山神社)・入野(三社山神社)にそれぞれ存在することがわかりました。
実はこの殆どに参拝しているのですが、改めてその少なさに若干落胆しました。
富士ではもう「石を投げれば大山くんに当たる」入れ食い状態だったので、やはり地域が異なるとこんなにも違うんだと言う思いです。
しかしですね、現存する富士の山神社の多くは決して大きな神社ではなく、寧ろ朽ち果てた祠のような物が多く、また、氏子の皆さんの管理上の問題なのか神社業界の事情なのかは知りませんが、結構な数の山神社が近隣にあるもっとデカい神社にM&A(合祀)されたり被支配法人(境内社)になっていたり主祭神のトリマキ(配神)になってたりします。

もしこのような状況が同じように浜松でも起こっているとすれば、よその神社に身をやつして生き延びている大山くんが結構いるのではないかと思い、それを調べるため先日、浜松市立中央図書館に行ってみました。
富士でもそうでしたが、当然のことながら郷土関係資料は地元の図書館が結構しっかりと持ってます。
相当古い資料も閉架で保管されており殆どは館内で閲覧可能です。
今回は、静岡県神社庁や中央図書館が編纂した古い資料を何冊か当たり、合祀・配神・境内社関係を調べた結果、祭神自身が大山くんである神社を含め、30社ほどで大山くんが祀られていることが判明しました。
これを地図にまとめるとこうなります。



この30社をコンプリートするのが当面の目標となります。
ちなみに本日は糞暑い中、大歳神社(鎮座地:静岡県浜松市区天王町1484−1)、大宮神社(鎮座地:静岡県浜松市東区国吉町364−1)、六所神社(鎮座地:静岡県浜松市南区新貝町855)に参拝し、心のなかで「おお、大山くん。オレもオマエもお互い頑張ろうな」と心の中で声をかけ、各社10円づつのお賽銭と、大歳神社では大盤振る舞いをしておみくじも購入してまいりました。

ただ、この30社について書かれている資料はいずれも旧社格でいう「村社」以上の神社のデータしかなく、無格社及びそれ以下の神社(法的に認められていない神社)については記載がなかったようです。
格式を重んじる神社業界ではまあ仕方ないと思われます。
ですので、もう少し資料を漁ってせめて無格社までカバーしている物を見つけ出したいと思います。
そうすれば、より多くの大山くんに出会えるかもしれません。

如何にロードバイクが好きと言っても、糞暑い夏の間は寧ろ体の毒と思われるし、だからといって家で昼酒飲みながらダラダラ過ごすのもどうかと思いますので、図書館に行って調べ物をし、読み取れたことを現場に行って(もちろんクルマで)実際に確認するという作業をやって実り多い時間を過ごしたいものだと思います。

非常に立派な大歳神社だが、残念ながら
大山くんはこの中の人ではない
© ill-health(ruephas) 2017

この先に有る末社、御久和神社の小さな
木製の祠の中に6柱の神様で共同生活中
いかにも大山くんらしい
© ill-health(ruephas) 2017

300円也のおみくじは吉
購入しても結果は見えず、水に浸すと浮き出てくる
商売の欄の記載には誠に納得
「地道」じゃなくて「地味」ね
© ill-health(ruephas) 2017