ペダルはxpresso4というのを嵌めとるので、従って使っとるクリートは、TIMEのiclicという「素人さんでも使いやすいが、すり減りが早くしかも高い」という評判のヤツ。
クリート買った時についてきたねじは片足辺り3本だったので予備はない。
これは買わねばと思いネットでちょっと調べてみたが、SHIMANO用のねじはちょこっとヒットするものの、iclic用のねじは情報はほぼ皆無。
たぶんSHIMANO用のやつでも流用できるはずとは思うが、儂はまだ素人ゆえ完全な確信は持てぬし、仮に流用できるとしても、SHIMANOのねじはYahooショッピングのどっかで売っとる事を確認したが、100円弱のねじ一本の送料が700円という神をも恐れぬ非常識ぶり。
たわけめ、買うかこんなもん。
これではプロに聞いたほうが話は早いと思ったもんだから、近所のスポーツデポに行って店員さんに調べてもらった。
それによると、確かにSHIMANOからはその手の補修パーツは出ているが、TIMEは数年前から補修パーツのサプライを止めているので、正規品を入手しようと思うのなら新しいクリートを買って、そのねじを使うしかないとのことであった。
うむ、ふざけるでない。
如何に減りが早いことで高名なiclicといえど、儂の使っとるのはまだそんなに減っとらん。
いつかは買わねばならんとは思うが、それは今ではない。
今欲しいのはねじ一本だけ。
困却しておると、そんな儂を可哀想に思ったのか店員さんが、
「あのこれ、ジャンク品なんでよかったら使ってください。ネジ山がちょっと大きいんでつま先側には使えないんですけど、後ろのねじと場所をチェンジすれば全然使えますので」
と一本寄贈してくれた。
感謝の言葉を述べつつ、
「しかし、例えばホームセンターとかに行けば同等品が手に入るんじゃないすか」
と問うと、店員さんは、
「いやあ、ピッチがM5で長さが10㎜、ドライバーじゃなくて4㎜のアーレンキー(世間的に云うと六角レンチのこと。自転車業界はなぜこのようなわかりにくい用語を使うのか全く)で回せるねじって、はっきり云ってないですよ」
とのこと。
そんな馬鹿なことあるか。
我が国は工業国ニッポンである。
探せばあるはずと思い、
「いやあ、じゃあダメ元で隣にあるホームセンター見てきますわ」
と言い残して隣のカインズに入り探してみるも、スポーツデポ自転車部の店員さんが言うとおり、ないんですね。
これはいかん。
今回のことに懲りたんで今後は定期的にクリートねじの増し締めを行うことにはしたんだが、こればっかりはいつどうなるやも知れぬため、予備のねじがどうしても欲しいのだが…
これはいかん、困った。
なにしかし、カインズばかりがホームセンターではない。
ここは富士市である。
富士市に本社を置くホームセンターといえば、あなた、ジャンボエンチョーでしょう。
儂などは業界っぽく「ジャンエン」と略して呼称しておるが、そんなことはどうでもいいが、兎に角吉原の方にあるジャンエンに行ってみた。
店内に入り、ねじコーナーに行くと、おうこれは素晴らしい!
広い壁面と、幾つかの大きな商品だながこれ全てねじでうめつくされとる。
これならばきっとあるに相違なしと思い数分探したところ、あっさり発見。
この写真をみなされ。
どちらも「ピッチM5、長さ10㎜」の黒色のねじ。
写真の腕がないためちょっとピンぼけとるが、左がアタマが丸い普通っぽい感じのねじで、右側がアタマが平べったいちょっとかっこいい感じのねじ。
価格だが、左が15円、右が90円。
泣きたくなるほどの、感謝したくなるほどの安さであろう。
黒く引き締まったかっこいいねじ2本 とは言え、これに1000円弱もかけられるか © ill-health(ruephas) 2016 |
ザマを見さらせ。
2種類買ったのは、安い方のアタマの丸いねじはなんかどこかに干渉しそうな感じがしたため、平べったいやつを保険代わりに買った。
早速帰宅し、愛用マビック靴をひっくり返してつま先側のねじを抜き、さっき買った丸頭ねじをねじ込んでみたところ。
おう、素晴らしい。
全く何の問題もなく使えるではないか。
色が黒というのもステキじゃ。
如何に足裏といえど、真っ黒な靴底にチープなアルミシルバーのねじがくっついとるというのは精神衛生上ちょっと気に障る。
ということで、クリートのねじをなくして、泣く泣く1000円弱もかけてねじを贖う悲劇の者達よ。
今直ぐ席を蹴ってジャンエンに飛べ!
いや、それだと富士市民以外はちょっと困るだろうが、儂が言いたいのは「クリートのねじが欲しくば、デカ目のホームセンターを狙え」ということである。
ちなみに儂が行ったジャンボエンチョー富士店はここにある。
住所:静岡県富士市永田北町4-5
電話:0120-956-861
その他の詳細情報は、ジャンボエンチョー富士店の公式サイトをご確認あれ。
兎に角自転車業界は、ちょっとしたグッズをダシにして、そのようなからくりを何も知らぬ素人顧客から一般常識以上のカネを絡め取ろうとする魑魅魍魎が行き交う怖〜い世界じゃ。
それらに騙されぬよう、知恵を絞って用具を揃えたいものだのう。
では。