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2025年9月15日月曜日

温泉に行かない日(569) 奈良盆地のため池(10)

本日は敬老の日、すなわちワシの日。
どうでもいいことを書いてしまった。

新池(しんいけ:奈良県奈良市鹿野園町197-1:292010018)

ここは昨年、山の辺の道踏破の際すぐ横を通ったが当時はため池にはなんの興味もなかったため、池に背を向けてシェーの写真を撮っただけで素通りしとる。
水はキレイというわけにはとてもいかんが、それでもアオコなど水質がよろしくない場合に見られるような藻類は見られず、ある程度の水の循環はあるようじゃ。

© ill-health(ruephas) 2025

ワシはため池の維持管理や運用に全く疎いので見ただけでは使用目的がよくわからん設備もある。

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

多分、ゴミを回収する装置だとは思うんじゃが。
この新池と、直ぐ東にある上ノ池(次項)の西側には結構な広さで水田が広がっていて、この2つのため池による水利も役立っとると思われる。

事程左様にシェーの自撮りは難しい
シェー崩れ状態
© ill-health(ruephas) 2025


上ノ池(かみのいけ:奈良県奈良市鹿野園町221-1:292010017)

上記新池のすぐ東にある池。

© ill-health(ruephas) 2025

新池に比べて水面に浮かぶゴミの量がやや多い。
構造的な特徴は、ある一定の水位になったら自然にオーバーフローする様になっていて、多分じゃが流れ出た水は一旦新池で受ける仕組みじゃと思われる。
新池からの放水路はわからんかった。

わかりにくいが、中央から右手(西側)への放流口
© ill-health(ruephas) 2025

これもわかりにくい
ため池西側に伸びる放水路
角度的には45°位ある
© ill-health(ruephas) 2025

池のすぐ下の新池との間の平地には何軒か住宅があり、それへの被害を防止するためかなあ。
あとこのため池の特筆すべき点は奈良盆地を一望できることじゃろう。

© ill-health(ruephas) 2025

このようなポイントは意外にあまりなくて、あっても車でしか行けないとか制限がある。
ここは最寄りの奈良交通バス鹿野園バス停から徒歩10分ほどで行ける。
写真ではうまく表現できんけど、肉眼で見るとまあまあ素晴らしい景色で、かなり遠くまで見渡すことができる。
地元の人も案外知らないんじゃないかなあ。


八反池(はったんいけ?:奈良県奈良市古市町184:奈良県ため池リストには未掲載)

ワシは奈良県道188号線をたまに通ることがある。
ため池が気になり始めてからも何回か通ったが、先日古市町のニューヤマザキデイリーストア奈良古市町店(奈良県奈良市古市町519−1:0742-61-7206)の前を通った際、道を挟んだ店の向かいに立っとる避難場所案内図に池のようなものが記載されとるのが一瞬見えた。
車で走っとる途中なので詳しくはわからなんだが、もしかして池の名前が書かれとるかもしれんと思い、新池と上ノ池に行ったついでにそこにも行ってみた。
すると嬉しいことにため池の名前が書いてあるではないか。

© ill-health(ruephas) 2025

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それによるとこのため池の名称は八反池(はったんいけ?)。
ふうん、八反池ね。
昔、一反はだいたい1000㎡と聞いたことがあるので、この名前からするとすなわち8000㎡ということか?
いやいや、そんなことはない。
だってほれ、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿はどう見ても1000㎡はない。
調べてみると土地の一反と布地でいう一反は単位が異なってるらしく、ゲゲゲの鬼太郎出演者たる一反木綿の場合は長さ10m、幅30cmとのこと。
これで行くとこの池の大きさは約24㎡。
つまり7坪ちょっと。
実際に見てみればわかるじゃろう。
県道から東に向かう細い道を進むとすぐに八反池はある。

ぱっと見、池に見えない
© ill-health(ruephas) 2025

池というよりはなんだろこれ。
菖蒲園というか、(そんなのあるかどうかは知らんが)水耕ニラ栽培池というか。
大きさでいうと、こんなもんなんですかね。
ワシ、面積の概念があまりないのでよくわからんが、24㎡と言われればそうかあと思えるし、そうでないかもしれない。
まあそんなに大きくはない。

なにかの耕作地に見えなくないが池です
© ill-health(ruephas) 2025

写真だと開けた場所にある明るい雰囲気の池に見えるが実際には薄暗く、手入れはほとんどされていない管理放棄池。
この池は今でこそ周りをコンクリの壁で囲っとるがそもそもは自然に出来たため池じゃろう。
決壊の心配もなさそうだし、決壊しても大した被害はないじゃろう。
あと気になったのは池の南側から東に向かう山道。

ワシの愛車ここちゃんと右方向に伸びる怪しい道
© ill-health(ruephas) 2025

行って行けんこともなさそうじゃが…
© ill-health(ruephas) 2025

こういう道、ワシ好きじゃから行ってみようかと一瞬考えたが、昨今の報道もあり不用心に進むのもあかんじゃろうと思って今回は取りやめた。
Google Mapsや現地の避難場所案内図にはその道は記載がないが、帰ってから調べてみたら国土地理院の地図では道が続いているようなので、蚊が出なくなった頃を見計らって踏破してみようと思った。

左下の水色のやつが八反池
国土地理院地図のキャプチャ


おまけ(男山八幡宮遙拝所)

上記ため池の探訪を終えたワシは、帰り道にある御前原石立命神社(みさきはらのいわたちのみことじんじゃ:奈良県奈良市古市町294)に寄ってみた。
ここはこのあたりの鎮守様で、境内には伊勢神宮遙拝所がある。
ちなみにワシは遥拝所にも興味があって、こっちの方もリスト化及びマップ化を鋭意推進しておる。
寄ったのは、この度の阪神タイガースリーグ優勝を神に感謝申し上げるためじゃ。
まず本殿の手前にある伊勢神宮遙拝所で遥か110km東に鎮座する伊勢神宮に感謝しつつ遥拝、その後本殿にも参拝。
お礼も終わったので帰ろうとしたら参道北側になんともう一つ遥拝所があるのに気づいた。

男山八幡宮遙拝所。

や?
あれは何じゃ
もしかして…?
© ill-health(ruephas) 2025

やあ!男山八幡宮遥拝所じゃないか!
© ill-health(ruephas) 2025

言うまでもなくこれは京都府八幡市にある石清水八幡宮(京都府八幡市八幡高坊30:075-981-3001)を遥拝できる遥拝所じゃろう。
石清水八幡宮がある北に遥拝できるように立て札が設置されとる。


ワシは大昔、石清水八幡宮がある八幡市の男山という場所に数年住んでおって、京阪本線石清水八幡宮駅と神社本殿を結ぶケーブルカーに乗って何回か参拝したものじゃ。
これは奇遇じゃ。
ワシは一旦本殿に戻り、心のなかで主祭神たる御前原石立命様に「これ、さっきのお賽銭とは別で、参道にある男山八幡宮遥拝所の分ですからね」とお願いしてからお賽銭おば投入し、遥拝所に戻って改めて石清水八幡宮を遥拝した。
ちなみにここから石清水八幡宮までは参拝距離32.8km(7時間37分:↑329m↓300m)で、直線距離は27.66kmじゃ。