いつにも増してどうでもいい内容じゃよ。
奈良での一人暮らしが2年目を迎え、たまには部屋で焼肉したいなあと思う時もあり、普通にフライパン+カセットコンロという装備で試みたことはあるけど、油ハネと煙の後始末が面倒で数回でやめてしまった。
アパートの近所には一人で行けるような焼肉屋はない。
足を伸ばせばひとり焼肉できると思われる焼肉屋が数件あるにはあるが、とは言っても知る限りでは近鉄大和西大寺駅構内にある焼肉ライク大和西大寺店(奈良県奈良市西大寺国見町1-1-1:0742-35-8929:10:00〜22:00)と、近鉄大和八木駅近くにある焼肉の和民 大和八木南口駅前店(奈良県橿原市内膳町1-4-8 内膳町ビル 1F:050-1860-3417:11:00〜23:00)で如何にも遠い。
そもそもワシは焼肉屋ではなくて自分のアパートの部屋で焼肉がしたいんじゃが、やはり後始末が面倒なので諦めておった。
そんな中先月かな、帰省時に実家近くのDIY店でこのようなものを見つけて買った。
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店頭で見た際になんとなく直感でこれは良さそうだと思われ、衝動買いをしてしまった。
買った瞬間は油ハネや煙の問題について深く考えたわけではなく、なんていうんだろ、少しそれっぽくておしゃれな調理ガシェットだなという思いが強かった。
帰省が終わり部屋に持って帰り、早速使ってみることにした。
フライパンによる油ハネの後始末のめんどくささが身にしみていたため、100円ショップでガスコンロ用のアルミパネルを購入し少し加工して油ハネ対策を施し、暑い日ではあったけれども煙対策のため窓という窓をすべて開け放ち早速焼肉してみた。
パネルのサイズは横70cm 縦39cm © ill-health(ruephas) 2025 |
やってみて思ったのは、このソログリルはあまり煙が出ないなということじゃ。
肉を焼くプレートには溝があって、油が中央に流れ落ちるようになっていて、油からの煙がフライパンより出ない仕組みになっとる。
もちろん煙は全く出ないわけではなく、食事が終わったあとにはやはり部屋の壁やカーテンに煙のニオイが付いていたのは否めない。
ファブリーズでもってカーテンや壁、ファブリックの椅子などを消臭した。
油ハネの方は残念ながらフライパンよりは少し少ないかなという印象。
まあまあな量がアルミパネルの内側のテーブルに飛んでいる。
テーブルに古新聞でも敷いておけばよかったかもしれんが、あいにくワシは新聞を取っておらんのでどうしようもない。
兎に角フライパン使用よりは煙も油ハネもある程度は抑えられることはわかった。
また、フライパンを用いるよりこのグリルの方が貧乏くさくないし(フライパンでの焼肉がなぜ貧乏くさく思えるのかはわからないが)、雰囲気がそれっぽくなるのがいい。
ただ繰り返しになるが、油ハネや煙はまあまあ抑えられるが全くなくなるわけではないので、その方面の対策が必要なことは変わりない。
で、本日。
9月も中旬にもなっているのにこれまで通り暑い日で、普段であれば安い店に行って昼酒と洒落込むところじゃけども、日中ともなると外に出る気にもならない。
最低限明日の弁当のための買い物には出る必要があるので暑い中スーパーに出かけた。
昼飯をどうしようか考えながら買い物をしとったら、しゃぶしゃぶ用の国産豚肉が安く売っとるのを見つけた。
ああそうじゃ、これで焼肉をしてみるかと思いついた。
しゃぶしゃぶ用なのでもちろん薄い。
薄ければすぐに火が通るのでその分油ハネや煙が抑えられる可能性がある。
脂身が一番少なそうなパックを選択し、ついでに缶ビールを2本買って部屋に帰って早速準備を始めた。
実は肉を買ったときに思いついた作戦がある。
アパートのリビングには当たり前じゃが換気扇はない。
もし換気扇があれば、もっと言えば焼肉屋にあるような専用の排気ダクトがあればもちろん最高じゃが当然そんなものはない。
後で調べると、自宅焼肉のために排気ダクトを自作して対応しておるツワモノもいるにはいるらしい。
100円ショップで売っているアルミトレイと空調に使うアルミダクト(パイプみたいなやつでそんなに高くはない)を組み合わせて換気扇につなぐ感じじゃが、そもそもそんな七面倒臭い事する気は全く起こらないし、以前ニュースで焼肉用自作排気ダクトにへばりついた油に引火して家事になったという事故があったのを見聞きしたことがあるのでやめたほうがいいじゃろう。
さて作戦とは、リビングに換気扇がないなら換気扇があるキッチンで焼肉すればいいじゃんという逆転の発想によるものじゃ。
ただしキッチンは狭く、リビングで使っとるテーブルを持ち込むことは出来ん。
安アパートじゃから狭いんじゃ © ill-health(ruephas) 2025 |
持ち込めそうな小さいテーブルもないため、シンクのワークトップをテーブルとして使用したい。
しかし一般的なテーブルの高さが70cmであるのに対してシンクのワークトップは85cmと15cmも高い。
従って普通の椅子は使えない。
そのへんだけ対応できれはひとりキッチン焼肉が出来そうじゃと思った。
思いついたのは押し入れにしまってある小型の脚立じゃ。
これを椅子代わりに使うのはどうじゃろう。
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高さを測ってみると57cm。
普段リビングで使っとる椅子の座面高は43cm。
差は14cmで、これはテーブルとワークトップの差にほぼ等しい。
これはいいじゃないか。
よし、一人キッチン焼肉、この脚立を椅子として使う作戦でいこう。
早速準備にかかり、以下の通りひとりキッチン焼肉体制を整えた。
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パックからしゃぶしゃぶ肉を取り出し焼きやすいサイズにカット。
焼肉のタレを器に注ぎ、七味を投入。
ワークトップにソログリルを設置し電源投入。
煙を出さないためには短時間のうちに肉を焼くのが有効との調べがついたいたため温度設定は当然最高温にセッティング。
換気扇はもちろん最強モードにし、更に万全を期すために風が換気扇に向かう角度で扇風機を据え置く。
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これで準備万端。
最高度に熱くなったプレートに早速しゃぶしゃぶ肉を横たえ、ひとりキッチン焼肉の開始じゃ。
や、こりゃなかなかいいぞ。
椅子代わりの脚立は考えようには少しおしゃれなスタンドバーのような雰囲気じゃ。
そして、脂身が少ないためもあろうがやはりフライパンに比べて煙は少ない。
その少ない煙は換気扇の助力もあって換気扇に流れていく。
ちなみに参考までに、焼いてるときの動画を貼っておくので煙関係がどの程度かご確認のほど。
ひとりキッチン焼肉には事前に想像していなかった利便性があることもわかった。
まず「振り返ればそこに冷蔵庫」。
席を立つこともなく(いや、この場合は脚立を立つ、が正確か)少し体をひねるだけでそこに冷蔵庫がある。
これは全くもって便利で、保存した食材をすぐに取り出せるし、飲みかけの飲み物をすぐに保存できるため冷たい飲み物をいつでも味わえる。
次に「振り向けばそこにゴミ箱」。
油ハネを防止するため、プレートの溝に油が溜まったらキッチンペーパーで吸い取って除去するんじゃが、これまた脚立を立つこともなく少し体をひねるだけでゴミ箱に捨てることができる。
こりゃ便利じゃ。
更には「適度に疲れやすい脚立椅子」。
意外にこれは大きなポイントで、長時間だと疲れるため、いつまでものんべんだらりと呑み続けることなく適切なタイミングでひとり焼肉(≒昼呑み)を切り上げることができる。
また当然背もたれがないため酒が過ぎてバランスを崩せば後ろにひっくり返る。
そうなる前にひとり焼肉(≒昼呑み)を切り上げることができる。
これにより健康的な昼呑みがエンジョイできるわけじゃ。
以上の通り、ワシは自宅ひとり焼肉の極意を得た。
ぜひ参考にしてくだされ。
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