一昨日の日曜日は大変良い天気だったので、久しぶりにメルくんで少し走ることにした。
ワシは歩くぶんには全く問題ないが自転車を漕いで50kmくらいの距離になると膝が痛くなる持病を抱えとる。
したがって長距離やアップダウンのある道だとアパートまで生還できん。
そんなワシにとって非常にフラットで距離的にも適切な目的地なのが平城宮跡歴史公園(奈良県奈良市二条大路南3-5-1)じゃ。
自宅アパートから西に向かって九条スポーツセンター(交差点でいうと奈良口)のあたりまで行くと秋篠川にぶつかり、そこから川沿いに北に向かえば平城宮跡に行くことが出来る。
自転車専用道じゃし(もちろん徒歩も可能じゃよ)、ぴっちぴちぱつんぱつんのジャージサイパンに身を包んだ暴走系ガチロードバイカーはまずこない。
歩行者に気をつけつつも逆にクルマに気をつかこともなく気楽にダラダラ走れるいい道じゃ。
出発時点ではメルくんに乗ること自体が目的じゃったが、走り始めてしばらくしたら、そういや自転車道周辺にもため池があったはずと気づき、寄れるようじゃったら寄ってみようと思いついた。
観音池(かんのんいけ:奈良県奈良市西ノ京町340:292010208)
那良口から自転車道を北に向けて暫く走ると西の京。
西の京にはあの有名な薬師寺(奈良県奈良市西ノ京町457)があるが、そこのすぐ東側にあるため池。
まずはそこに行ってみた。
この写真だと左のほうが薬師寺 © ill-health(ruephas) 2025 |
大きめの池じゃが、ここも緑色の藻が浮いており水の循環はよくなさそう。
そしてこの手のため池定番の生き物である亀と鯉が呑気に泳いどる。
水底からふわ〜っと浮いてきた亀さんと鯉さん © ill-health(ruephas) 2025 |
そういやあこの間行ったほれどこだっけな、九条というか神殿の牛池にも大量の亀さんがおったな。
メルくんを柵に立てかけて水面を覗き込むと底の方から亀と鯉がぐ~っと浮上してきたので、まあこの辺の住民とか薬師寺詣での観光客が餌を与えとるんじゃろう。
そんなに水質はよろしくないと思うんじゃがお前ら、体に異常をきたさんのか?
ワイルドじゃのう。
それはまあ置いといて、この池の南側に畑と田んぼがあるのでため池としては多少の役には立っとるのかもしれん。
新池(しんいけ:奈良県奈良市五条二丁目540-1:292010074)
亀と鯉の住処である観音池をあとにして北に進むとこれまた有名な唐招提寺(奈良県奈良市五条町13-46)が左手に見えてくる。
その唐招提寺の南西すぐにあるため池。
写真なので恐縮じゃが、絵に書いたような鏡っぷり © ill-health(ruephas) 2025 |
上の写真は朝の8時40分に撮ったんじゃが、日差しの向きの関係でうまいこと鏡池的な風景になった。
が、実のところこの池もやはり大量のアオコに侵食されとる。
池の周囲にはもう殆ど田畑はないので、ため池としての本質的な役割はすでに喪失しとるように思える。
ただし「鏡池」としての機能は抜群で、ワシゃ特に撮り鉄でもなんでもないんじゃが、アマチュアでもこういう写真が簡単に撮れる。
ビスタカーですかね? 電車汽車は好きなんじゃが型式にはとんと疎くてね © ill-health(ruephas) 2025 |
四条池(しじょういけ:奈良県奈良市五条町274-1:292010070)
新池からすぐのところ、唐招提寺の東側に四条池がある。
五条にあるのに四条池とはこれ如何に?
これも何だか鏡っぽくなっちゃったなあ 狙ったわけではない © ill-health(ruephas) 2025 |
© ill-health(ruephas) 2025 |
秋篠川と奈良県道9号線に挟まれた場所じゃ。
四角い池でいかにも人工感がある。
唐招提寺がある西側以外の東南北にはまあまあな面積の田畑が広がっとるのでもしかして現役のため池かもしれん。
決壊の危険性でいうと、池の西側の2箇所に秋篠川に放水できる水路が設置されとるのであまりリスクはなさそうな気がする。
池の北側、秋篠川側にある排水路 © ill-health(ruephas) 2025 |
ため池からの排水部分 青い線が引かれた道が自転車道 © ill-health(ruephas) 2025 |
名称不明の池(奈良県奈良市二条大路南5丁目7-2:シリアル不明)
更に北に進むと近鉄の西大寺検車区(奈良県奈良市尼辻北町10-2)が左手に現れるが、その逆っ側に名称不明の池がある。
亀の井ホテル奈良(〒630-8002 奈良県奈良市二条町3丁目9-1)のすぐ南じゃ。
手すりがないので © ill-health(ruephas) 2025 |
因みに奈良県ため池データベースによれば二条大路南5丁目には「三条池」(奈良県奈良市二条大路南
五丁目265-1)というため池があることになっとるが、これは防災重点ため池には指定されておらんのでため池マップへの掲載はない。
まあこの眼の前にあるため池がおそらく三条池じゃろうとは思うが確証がないので今んとこは「名称不明の池」ということにしとこう。
写真で分かる通り、池には通路のようなものが設置されとるので農業用ため池ではなく養殖目的もしくは釣り堀かもしれない。
帰宅後地図を見てみたら池の北東角のあたりに「地蔵尊(鯉の慰霊碑)」というのがあるので鯉の養殖場なのかなあ。
名称不明の池(奈良県奈良市二条大路南5丁目7-2:シリアル不明)
鯉の養殖場なのか釣り堀なのかよくわからん池のすぐ北側に小さくで長細い半月型の池がある。
水が流れ込んどる様子もなければ流れでとる様子もない。
上記の名称不明の池との間には遊歩道みたいなのがあるので多分つながっていない。
ゴミが水に浮かんどって清潔そうには見えない。
この管理状況だと亀の井ホテルのものとも思えない。
小ささと形状、周辺状況から見ても溢水等のリスクがある池には見えない。
しかし万が一ハマってしまった場合には、その後しっかりシャワー浴びないと俗世界にはカムバック出来ないリスクはすげえある。
変な池じゃ。
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ということで、今回訪れたため池は以上。
実を言うとこの他にも南新池(奈良県奈良市四条大路4丁目209-1)等、2~3面の池があったが今回は省略。
この道はちょこちょこ走っているのでいつでも訪れることが出来る。
おまけ(第一次大極殿院東楼)
これを書いとるのは2025年9月29日じゃが、今朝の各メディア地方ニュースで「平城宮跡・第一次大極殿院東楼が姿現す」みたいなのをやっとった。
歴史に詳しくはないんじゃが、この建物は大極殿院東楼というのを復元しとるもののようじゃが、長らく囲いの建物で中は見えなかった。
ところが今回見てみると、囲い建物の両脇が開いており中が見える。
© ill-health(ruephas) 2025 |
ああこれでやっと日の目を見るなと思ったわけじゃが、今朝のニュースではその囲い建物が取り払われて全景を表したとのことじゃった。
(産経新聞2025/9/25 11:16配信)
世界遺産で国営歴史公園の平城宮跡(奈良市)で復原整備が進む第一次大極殿院の東楼(ひがしろう)を覆っていた素屋根の移動作業が24日行われ、2階建ての楼閣建築が姿を現した。奈良時代の平城宮は役所などが集まり、回廊に囲まれた中心施設の第一次大極殿院では国家的儀式が行われた。当時の姿に近づけるため、国土交通省が第一次大極殿院の大極門(南門)に続き、令和4年から東楼の復原整備を進めている。東楼と西楼は大極門を挟んで東西対称の位置にあったとされる。整備では木造2階建て、建築面積約360平方メートル、高さ約18メートルの規模でよみがえらせる。工事費は約60億円。今年度内の完成を目指している。この日、素屋根は西側の大極門まで約40メートル移動させた。今後はさらに西楼の整備予定地まで約40メートル移す予定。平城宮跡では、これまでに文化庁が朱雀門や第一次大極殿院の大極殿を復原整備している。©2020-2025 The Sankei Shimbun. All rights reserved.
こちらからのおまけは以上です。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。