今朝は大分に秋っぽい気温で、1~2時間ほど散歩するのも宜しかろうと思い、ため池巡りをすることにした。
計画としては、
- 最近やっと場所特定できたけどアクセスが困難そうな根上池
- 前回ため池巡りをした際に町内の案内板で場所特定できた川向井池
- 意外にアクセスが困難かもしれない古池(鹿野園町)
- 山の辺の道を踏破した際に横を通った古池(白毫寺町)
- 同じく山の辺の道を踏破した際に横を通った名称不明池(白毫寺町)
根上池(ねがみいけ:奈良県奈良市鹿野園町229-1:292010256)
どの地図を見ても池に通じる道が書かれていないが、ゼンリン系のマップアプリだと山口車両という会社から東に向かう道が記されている。
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Google Mapsよりキャプチャ 白線の辺り(距離を測る機能で描画)になんか道がありそうに見える © Google 2025 |
或いはもしかして八阪神社(奈良県奈良市鹿野園町225)から繋がる可能性もあるかもしれない。
まずは行ってみることじゃろうと思い出立した。
奈良交通バス鹿野園町バス停から八坂神社方面に向かい山口車両のあたりまで来ると「この先行き止まり」という表示があるものの確かに道はある。
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その先に行ってみるとどんつきになっていて民家の庭先になっとる。
家からはテレビかラジオの音がしきりに聞こえてくるので進むのは諦め撤退。
したがってこっちにルートがあるかどうかは未確認のままじゃ。
残る可能性に賭けて八阪神社に行ってみた。
参拝して境内を観察してみたが、池の方向に向かうようなルートは見つからず。
奥方面が池の方向だけど道はない © ill-health(ruephas) 2025 |
残念ながらこの根上池は未到達に終わった。
くそう。
残る可能性としては上ノ池北の道路改修記念碑あたりから根上池に向かうことができるかもしれんが、先日神社探索のためにこの道を歩いた際には、北に向かう道があった記憶は皆無なので多分だめじゃろう。
川向井池(かわむかいいけ:奈良県奈良市 鹿野園町1090-1:292010016)
次に向かうのは、奈良春日病院(奈良県奈良市鹿野園町1212-1)の北西方向にある川向井池。
山口車両からの直線距離はそんなにないが間に岩井川が流れているためまっすぐに向かうことは出来ず、一旦西に大回りする必要がある。
めんどくせーなー、と思いつつ八阪神社鳥居付近にある東海道自然歩道の経路案内板を見るとなんと、大回りしなくても行けそうな道が書かれている。
八坂神社鳥居付近にある奈良県設置の案内図 © ill-health(ruephas) 2025 |
このような道はGoogle Mapsには記載がないが、一応ゼンリン地図と国土地理院地図を確認してみたが明記してある。
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こりゃラッキーじゃわいと思いそのショートカットルートで行ってみることに。
山口車両のとこを西に行くと万葉集の歌碑があり、そこから川に向かうと行けることになっとる。
どうやら東海自然歩道のようじゃ。
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歌碑・道案内から億方向に川に向かう小道が下っとる © ill-health(ruephas) 2025 |
道っぽいところを川に向かって下っていくとオリエンテーリング用のポストがある。
ポストがちっちゃすぎて見にくいのう 謝るワイ © ill-health(ruephas) 2025 |
道の現役感があり嬉しくなる。
更に下っていくと道はやや荒れてきたが何とか歩ける程度。
このまま川まで行けば橋があるはずと思い歩を進めると、川が見えるところで道は途絶えてしもうた。
う~む、かつては橋がかかっとたんじゃろうけど今は撤去されてしまったようじゃ。
理由として考えられるのはこれかな。
2024年5月6日の写真 なんのための構造物なのかわからない © ill-health(ruephas) 2025 / 2024 |
同じく2024年5月6日時点の写真 © ill-health(ruephas) 2025 / 2024 |
目的がよくわからない出来たばかりに見える構造物がある。
この構造物の範囲はかつて橋がかかっとったあたりまで広がっているために撤去の憂き目にあったのかもしれぬなあ。
この方向で橋があったような気がする © ill-health(ruephas) 2025 |
帰宅後Google Mapsの衛星写真を見ても橋があるかどうかはよくわからなかったが、更にシツコク「地図の編集 ⇨ 道路の追加」で見ると岩井川にかかった橋が確認できた。
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画像 ©2025 Airbus / Google |
この写真には撮影年がなくいつくらいのものか不明じゃが、かつては確かに橋があったのは確実じゃ。
オレンジ色の点線は、ワシが道路追加申請のために描いた線。
下(南)の方の始点が歌碑があるところで上(北)の方に橋が見えるのがわかるじゃろう。
今はもう撤去されており、ため池とは直接関係ないが別の意味で残念じゃ。
兎に角かつては存在したと思われるショートカット出来るルートが消えてしまっていたため、当初の予定通り西へぐるりと回り込み、バルツァ・ゴーデル(奈良県奈良市鹿野園町1000-1)という病院の西側に出た。
これを東に進むと目的の川向井池がある。
今のところGoogle Mapsには書かれていないが、池の西側にあるビニールハウスの北っかわに歩道があり(新規道路として追加申請中)それを東に歩いていくと池の北側に出ることが出来る。
歩道沿いのU字溝には池から出ている水が結構な勢いで流れとる。
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更に進むとオーバーフロー用の構造も見える。
トンネル?の向こう側がため池 © ill-health(ruephas) 2025 |
池の北東門真で行くとそこから何とか池を眺めることが出来る。
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アオコのようなものが浮いとるが水面を覆い尽くすほどのものではない。
今までいくつかのため池を回ってきたけど、ここまで池の様子を見ることが出来るところは少ない。
このため池は南側半分は縁を土で盛った皿池、北側半分は自然の土手で出来ているという構造的なこともあるかもしれん。
西から東に向かって撮った写真 堰堤が低くなっているように見えるのは遠近法による錯覚ではなく 本当に低くなっている 地形が東から西に向かって下っているので 東に行くほど堰堤高は低くなる © ill-health(ruephas) 2025 |
奈良東病院職員駐車場からの遠景 © ill-health(ruephas) 2025 |
古池(ふるいけ:奈良県奈良市鹿野園町1192-2-1他:292010255)
奈良盆地には大量のため池があるため、同名のため池も結構存在する。
古池というのはその代表的な例で、奈良県のため池マップでは23面記載されとる。
「古池」を含むため池に範囲を広げると44面じゃ。
ちなみに池の数え方に使う数詞を調べたら「面」「つ」「泓(おう)」じゃった。
川向井池から東に向かうには一旦少し西に歩き、軽自動車くらいなら通れる車道に出て南に向かい道なりに歩くんじゃが、その道が東に折れるあたりにこういった少し変な道案内がある。
西を向いて撮った写真 ⇔は南北方向 © ill-health(ruephas) 2025 |
南を向いて撮った写真 © ill-health(ruephas) 2025 / 2024 |
肝心要の行き先を記載した板が外されとって、棒柱だけが生き残っとる。
いわば野箆坊じゃ。
いやこの場合は野箆棒か。
なんか変じゃなあと思ったものの一旦はそのまま通り過ぎたんじゃが、なんとなく少し引っかかりを感じて柱のところに戻った。
柱の場所はこのあたりじゃ。
上の柱写真1枚めでは左右両矢印があるのがわかるが、その左の方角は南を向いており、その先はちょうど例の橋があったあたりになる。
かつてはここから南に向かい橋を通るルートが東海自然歩道だったんじゃろう。
ところが橋の老朽化によるものか大規模構築物の造営によるものかわからんが、とにかく橋が撤去されたため手っ取り早い対応として行き先記載の板だけを取り外したと、まあそういうことじゃろう。
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© ill-health(ruephas) 2025 |
ため池巡りにはこういった発見もある。
案内板残骸の柱についてはこのくらいにして古池に向かう。
地図によるとこの古池は奈良春日病院と奈良県道80号線の間にある。
病院敷地内の構内道路から池に向かえるルートがあるかなと思い観察したところそれっぽい階段があった(写真撮り忘れたすまんのう謝るワイ)。
しかしそこはロープで厳重に封鎖されており通行不可。
となると県道に出てアプローチするしかなさそうじゃが、この県道80号線には歩道がなく、しかも東から西に向かって結構な勾配になっていて、東の名張方面から走ってくるクルマは結構なスピードを出しとる。
ゲンナリしたが仕方ない。
クルマに気をつけながら池の北端に当たる場所まで移動した際の写真がこれ。
う〜む、これ池ですか? © ill-health(ruephas) 2025 |
う〜ん、イマイチわからん。
池に見えんこともないがはっきりしない。
高速で走ってくるクルマに怯えながらもう少し先に進むと奈良イオンハウス(奈良県奈良市鹿野園町1191)という酵素風呂屋があってその駐車場から見たら池の様子がはっきり確認できた。
ああ、池だな 芭蕉園にも見えるが © ill-health(ruephas) 2025 |
うん、まあ池っちゃ池か © ill-health(ruephas) 2025 |
おそらく池じゃろう © ill-health(ruephas) 2025 |
この池は防災重点ため池に指定されとるが、そんなパワーを秘めとる池には到底見えない。
池面の半分以上がこれなんだろな、笹のような背の高い草に覆われとって構造がよくわからん。
行くのに案外苦労したが、特に感動は覚えなかった。
池そのものより凶悪な速度で走り去るクルマの方が記憶に残っているのであった。
古池(ふるいけ:奈良県奈良市白毫寺町971:292010008)
鹿野園の方の古池から白毫寺の古池までの最短ルートは、その凶悪県道80号線じゃ。
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地図のリンクではポイント名がうまく表示されないので Google Mapsのキャプチャで対応しました © Google 2025 |
凶悪県道を避けるためには大きく西に回り込む必要があるが、そのへんのルートは帰りに使う予定じゃから避けたい。
となると、素直に凶悪県道を進むしかないがやはり恐ろしい。
まず目視で道路を確認してみる。
やはり歩道はない。
念の為ストビューで見てみたが歩道はない。
しかし歩けんことも無さそう。
道路の左側(南西側)を行くと高速度で走ってくるクルマは背面から迫ってくることになるが、右側(北東側)を進めば対面してくるクルマは登りのためそうは速度は出しとらんだろうと思い定め右側を歩き出した。
轢かれないように気をつけながら進み、古池に向かう道路に入れる交差点に到着。
うん、やはり封鎖されとる。
何人たりともここは通さんという感じじゃが 実際にはほいほい侵入可能 © ill-health(ruephas) 2025 |
やはり、というのはこの道は山の辺の道踏破時に、逆方向から歩いたことがあったからじゃ。
その際はここのポイントは封鎖されとらんかったが、この道の先で軽い感じで封鎖されとった。
2024年5月6日時点の写真 左奥に見える左側に入る切れ目部分が上の写真と同ポイント © ill-health(ruephas) 2025 / 2024 |
2024年5月6日時点の写真 地点は下の地図あたり © ill-health(ruephas) 2025 / 2024 |
封鎖はされとるが人間ひとりじゃったら余裕で入れるし、幸い辺りに人影なし。
ワシは封鎖道路に容易く侵入し登り坂を登り始めた。
結構な急坂じゃが暫く歩くと池に到達。
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あ、しまった! シェ〜すればよかった なんかシェ〜に見えんこともないけど © ill-health(ruephas) 2025 |
写真の通り水は比較的きれい。
サイズ的にはやや大きめの池でしかも高台にあるので、万が一決壊したら大量の水が西側に流れると思うが、幸か不幸かそっちには人家があまりない。
堰堤はかなりしっかりした造りの池で、例の使用目的がワシにはよくわからん構造物もある。
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ため池ではもう定番の注意喚起看板もある。
こんだけ厳重にフェンス設置されとったら 入りたくても入れんな © ill-health(ruephas) 2025 |
前回通りがかったのは昨年5月じゃがその時にはウシガエルが不気味に鳴いており少し恐ろしかったが、今はウシガエルの季節ではないのか、はたまた何者かが駆除したのか、ウシガエルの声は皆無じゃった。
ちなみに池の北側はやはり封鎖されとった。
昨年よりも封鎖の度合いが格段に厳重になっとる。
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封鎖区間は上記地図のとおりじゃが、この区間は特に道路が荒れているとかがけ崩れが起きそうだとかそういったリスクは特に感じられずなぜ封鎖されとるのかは全くわからない。
名称不明のため池(奈良県奈良市白毫寺町976-1:シリアル不明)
本日最後に行くのは、奈良中央墓地(〒630-8302 奈良県奈良市白毫寺町927)の西側にある名称不明の池。
ここも山の辺の道踏破時に歩いたことがある。
いわゆる皿池ではなくて、地面を掘って造った池なのでおそらく防災重点ため池ではないと思われる。
掘った池のため全景を眺めるのは容易じゃ。
© ill-health(ruephas) 2025 |
© ill-health(ruephas) 2025 |
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池面のほぼ全てに蓮が自生(かな?)しており、多くの株には蓮の花も咲いとる。
ワシじゃったら「蓮池」とでも名付けたいところじゃ。
池の周囲には畑や田圃があるんじゃが、繰り返しになるが掘った池なのでこの水を農業用水として利用するには水を汲み上げる必要があるので、農業用のため池ではないかもしれない。
当日は地元の方が池の周辺の道の草刈りをしとった。
ご苦労さまなことじゃと思う。
明日以降この池に来たら、周りを一周して蓮の花を眺められるかもしれんな。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。