2018年7月28日土曜日

プロジェクト "山神社"(26) 新規大山くん物件発掘

この所暫くって云うもの、毎日毎日暑くて熱くて全く以てたまらんちん状態じゃった。
平日ならば事務所におって涼し〜く仕事をしておるんじゃが、いざ休みともなれば会社の金で涼むことも相成らず、自宅で弱〜くエアコンを動かして只管耐えるか温泉に行ってお湯でがぁ〜っと汗を掻いてから水風呂に飛び込み、更に冷気漲る休憩所でごろりとしておるかという過ごし方になる。
しかし、数週間前のある日のワシは自宅に留まる事も無く温泉でがぁ〜っと汗を掻く事もせず、近所にある図書館に向かった。
目的は第一に「タダで涼む事」、第二に「近隣に於ける未発掘の大山くん物件を文献で探索する事」の2つ。

エアコンが気持ち良く効いて非常に快適な図書館に入り、入り口直ぐにある郷土資料コーナーをざぁっと眺めると「神社名鑑 静岡県神社庁浜松支部」(2013年6月出版)と云うのを見つけた。
此の本、可成り昔に同内容の物が既に出版されとったんじゃけど、最新の情報と写真でもって再発されたようじゃ。
手に取ってぱらりと開くと浜松市内にある主な神社について祭神・境内社・由緒などの情報も含めて比較的詳しく書いてある事が解った。
よしとばかり椅子にどっかと腰を据え中を読み始めた。
で、結果は以下の通り。

【神明宮】
初参拝:未参拝
所在地: 浜松市中区三組町23-1
祭神:天照皇大御神・豊受大神
創建時期:不詳
社格:指定村社(10等級)
境内社:旧跡に小社あり、此れを合併し同宿紺屋町北浦袋町の杉森の小社に遷座、其の後敷知郡蜆塚村の宮山の岡ノ神社へ遷座其の社地には山ノ神を奉斎しあり。此の神の御分霊と共に現在の地に鎮座す。

【八坂神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市東区大瀬町903
祭神:須佐之男命・天忍穂耳命
創建時期:不詳
社格:村社(9等級)
境内社:稲荷神社・山神社

【八雲神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市東区豊西町1554
祭神:建速素戔男命・春日大神・罔象女命・大山祇命・八幡大神・諏訪大神
創建時期:不詳
社格:村社(14等級)

【浜松神社】
初参拝:2016年9月11日
所在地: 静岡県浜松市南区三島町60
祭神:大山祇命
創建時期:康生元年(1455年)
社格:村社(9等級)
メモ:当村の開郷の際伊豆の国三嶋大明神より、当所産土神として御分霊を勧請し三島大明神と称したけれど、社名は別宮は相成らずとの事にて浜松大明神と改称し明治元年維新の際大明神の御神号を廃して以来浜松神社と称す。
※浜松神社については最後のあたりでコメントしとるよ。

【牛尾神社】
初参拝:2018年7月28日
所在地: 静岡県浜松市南区寺脇町1032
祭神:須佐男之命・蒼稲魂命・仁徳天皇・大雀命・大山祇命・駒形大明神・伊雑皇大神・豊玉毘売命・猿田彦命・水派女神・日本武尊・手置帆負命・彦狭知命・軻遇突智命
創建時期:不詳
社格:村社(10等級)
境内社:春埜山
メモ:須佐男之命以外は境内社であったが、明治7年に本社に合祀。

【津島神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区呉松町2806
祭神:天照大神・天兒屋根命・太玉命・大山祇命・瓊々杵命・菅原道真
創建時期:不詳
社格:村社(8等級)
境内社:春埜山
メモ:大山祇命は大草山に鎮座奉祀されていたが、明治7年に合祀。

【白山神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大山町2637(東大山)
祭神:伊邪那美命
配神:速須佐之男命・火之加具土命・山之神
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)

【白山神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大山町620(西大山)
祭神:伊邪那美命
配神:大山津見神・菊理姫命・市津島比賣命・火之加具土命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)

【八幡宮】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大人見町306
祭神:誉田別命・息長帯姫命・玉依姫命・稲倉魂命・大山祇命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
メモ:山神社大山祇命)は字アタミに鎮座ありしを明治7年当社に合祀し地方民の崇敬今尚盛にして社頭風致風影御神徳と共に備われり。

【四柱神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区協和町350
祭神:素盞雄尊・大山祇命・金山彦命・大國主命・船着大明神
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
メモ:明治10年3月29日に4村が合併して協和町になるにあたり、細田村大山神社より大山祇命(中略)を合祀し、四柱神社と改称した。

【八幡神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市西区入野町8917
祭神:品陀和気之命
創建時期:不詳
社格:村社(13等級)
境外社:三社山神社(東彦尾西彦尾地区)

以上11社じゃなあ。

南区三島町の浜松神社については既に参拝済みじゃけど、以前何かの本で「浜松神社」と云う社名に関する面白い話を読んだ事があって、この度それをきちんと再確認できたので敢えて載せてます。
以前読んだおもろい話とは即ち、この浜松神社、最初は大山くんの御分霊元である三嶋大社(嘗ては三嶋大明神と呼称しておった)の名前を大胆不敵にもそっくりそのまま頂いて「三嶋大明神」と名乗っておったんじゃけど(ブイブイ云わせとったんじゃろうな多分)、恐らくご本家辺りから「ワシの名前を名乗るとは太え野郎だ」みたいな感じでどんじかられた(遠州弁で「こっぴどく怒られた」の意)ので、大人しく「浜松大明神」に改称したという事じゃね。
それでも「大明神」の称号は捨てなかったんじゃね、はははは。
もしかして三島町と云う地名はこの三嶋大明神が元になっとるのかもしれんよ。

あと、最後の「八幡神社」については祭神にも配神にも境内社にもどこにも大山くんはおらんけど、境外社として三社山神社(大山くん物件)を据えておるという事が判明したんであえて載せておる。

今回は以上じゃよ。

2018年7月4日水曜日

プロジェクト "山神社"(25) 山住神社

こんにちは。
八方塞がり認定されたワシじゃ。

比喩じゃなくて宗教用語だったのね
しかしまあ仕事では現在実際八方塞がり
© ill-health(ruephas) 2018
八方塞がりについては以上じゃ。
ところで遠州の山奥には「日本総鎮守」と呼ばれるすんげえ神社があるのはご存知かい?
鎮守と名乗る数多の神様の中のトップ。
大学でいうと総長ってところじゃかのう。
それは山住神社なんじゃなあ。

【山住神社】
所在地: 静岡県浜松市天竜区水窪町山住230
祭神:大山積命・事解男命・伊邪冊命・速玉男命
創建時期:和銅2年
社格:県社(静岡県等級不明)
境内社:不明(多分ない?)

総鎮守であらせられるぞ!頭がたか〜い!
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最近は境内社として頑張っとる大山くんばかりを訪ねておって、それはそれで意義深いことじゃとは我ながら思うが、偶にはメイン、センター、ヴォーカル、リードギター、党首、社長、地主、フィクサー、組長に相当する大山くんにも会いたい。
そんな時、例えば県東部におった頃にはちょいと自転車を駆って三嶋大社に行けばよかった。
或いはそんなことをせんでも、近所になんぼでもあった山神社にいけばよかった。
しかし、今ワシが住まわっとる県西部じゃとそれに相当する神社がない。
であるならば、考える前に飛べ!
このへんではもっともすげえ山住神社にいくしかあるめえよ。
しかし当然クルマでしか行けん山奥である。



大規模ながけ崩れに見舞われとるためほっそい道を迂回路にしとるR152。
もうすぐお別れとなるスイフトで何とか走って、結構走って山住神社に到着。

なかなかいい雰囲気の神社であると思う
ただ、遠いです…
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一応物の本によればじゃね、四国の大山祇神社から勧請されたということなんで、ワシんちからすぐ近くにある和合の大山祇神社とオリジンは同じじゃよ。
しかし、比較的市街地に近い和合の大山祇神社があんなにこじんまりしとって、あんなくよ山岳地帯にある山住神社がこんなに手広くやっとるのだろうと深く疑問に思うことじゃよ。
よくわからん。
でもまあ、兎に角立派な大山君に会えて取りあえずよかったです。
少し残念なのは、主祭神が大山積命になっとることかなあ。
四国からの勧進であらばこそ、やはりここは「大山祇命」にしてほしかったなあ。

で、この後自宅に戻りがてら秋葉神社に行きましたけどその話はまた改めて。

2018年7月3日火曜日

プロジェクト "山神社"(24) 続・三ヶ日エリア大山くん総まくり

5月12日に決行と相成った三ヶ日エリア大山くん総まくりであったが、交通手段としてメルくんを用いたことに伴い、時間及び何より体力の問題で幾つかの大山くんに会えぬまま撤退してしもうた。
そこで残りの大山くんに会いに行くべく、ワシは立ち上がった。
立ち上がったのは去る6月10日で、今回の交通手段はいろんな状況に対応しやすいスイフトくんじゃ。
スイフトとの別れも近いという要因もあるんじゃが。
今回も前回同様たかたか行くよ。
ただし、決行日が6月10日で、これを書いとるのが7月3日。
初老を過ぎらば誰しもが短期記憶は失われがちであり、ワシも例外ではない。
ですので、内容的にはあまり充実しとらんが許されい。

【白山神社】
所在地: 浜松市北区三ヶ日町日比沢276
祭神:白山比賣命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
境内社:山神社他7社

先ず訪れたのがこの白山神社なんじゃけど、ここちょっと不思議な神社で、まるでお寺のような山門がある。

本文では山門と書いたけどやはり神社っぽい
© ill-health(ruephas) 2018
で、神社なんでやはり正面からきちんと突破し、きちんと参拝するのが中の人に対する礼儀であるからして、門の扉をガラリと開けようとしたけどびくともせん。
いっかな動かん。
入れん。
困ったワシは一計を案じ、要するにまるでドロボーであるかのごとく横っちょの隙間から境内に侵入したよ。
すまん白山比賣命。
事情を察してくれ。

先ず大家たる白山比賣命の住まう本殿に参拝し、その後本殿後方にある7社が並んで建っておるところにこれまた侵入せしめた。
なぜ侵入かというか、説明しよう。
この写真を見てくれ。

© ill-health(ruephas) 2018
正面にデンと構えとるのが本殿じゃな。
で、左後方に見える建屋が大山くん他7社が犇めき合っとる長屋である。
その部分に注目してほしいのじゃが、玉垣の切れ目があってそこが入り口なんじゃろうけど、鎖のようなもので封鎖されとるのが見て取れるじゃろう。
一応「入ってはいかん」という神社側の意思表示と理解して差し支えあるまい。
ただしじゃ、その鎖はたとえ子供さんであってもひょいと脚を跨げば軽々と突破できる程度のバリア力しかなく、じゃからワシも短い足をひょいと伸ばしてやすやすと侵入に成功した。
そして大山くんがちゃんとおわした。

© ill-health(ruephas) 2018
木造コンパクトタイプの住居で、やや右に傾いどる気がする。
右傾ぎなのは神道ゆえ当然のことじゃろう。
まあ兎に角、きちんと表札も掲げられとるし、隣近所の神様と諍いを起こしとる様子もなく、平穏に暮らしておるようで一安心じゃな。
ちなみに問題の門であるが、このような一文が掲げられとった。

よめるかな〜、よめねえだろ〜な〜
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高い場所に掲げられとることと、小難しい漢字を使っとることにより全ては読解できんかったが、どうやらこの門はほれ、伊勢神宮が何十年かに1回引っ越しするじゃろ、その時残った木材を譲り受けて材料として使っとるらしい。
この地方にも多忙によりなかなか伊勢神宮に詣でることができん人も多いじゃろうが、せめてこの白山神社を詣でれば代わりになるであろう。

いかん、長文すぎる。
たったか行こう。

【八柱神社】
所在地: 浜松市北区三ヶ日町鵺代696
祭神:正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊・天之穂日命・天津日子根命・活津日子根命・熊野久須毘命・狭依毘賣命・多紀理毘売命・多岐津比賣命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
境内社:山神社他7社

名前の如く、中の人は8人構成。
正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊なんて神様の名前は初めて見た。
長くてややこしい名前だなあ。
この神様、なんかの用事で自分の名前書いたり伝える時大変そうだと同情。

© ill-health(ruephas) 2018
例によってまずは主人である8人の神様を参拝し、それから本殿の裏手に侵入。
今回は侵入が多いなあ。
少し探すと「山の神社」という表札をぶら下げとる、やはり木造コンパクトタイプの祠があり、賽銭をお供えして参拝。

© ill-health(ruephas) 2018
思うのは、どこの神社もいろんな経緯、政治行政的諸事情により境内社を受け入れてきたと思うんじゃが、大抵の場合小さいなりにきちんとお手入れをしてくださっとって本当にありがたいものじゃ。

【神明神社】
所在地: 浜松市北区三ヶ日町下尾奈1430
祭神:天照皇大御神・栲幡千々姫命
創建時期:不詳
社格:村社(10等級)
境内社:山神社他10社

© ill-health(ruephas) 2018
天竜浜名湖線尾奈駅からすぐのとこにある神社で、主祭神はビッグネームであります。
あまてらすですからね、もう抗えませんし。
この神社も、まあ云えばパンピーである大山くんはじめ10社の神々を本当に立派に扱っていただいてまして、ほれこの通り。

© ill-health(ruephas) 2018
長屋方式とは云え大変に立派な建物であり、その中で皆さん安寧な時間を過ごしていらっしゃると思われるよ。
ただですね、この長屋建物の表札には11の神社があると記してあるのですが、木製の祠はえっと3社しかなくて、その3社のうちどこに大山くんがおるのかが全く判別できんのじゃよ。
さらに状況を混迷化させとる要因として、その神社の中には八柱神社とか千足神社とかがあって、もう本当にこの長屋にはどんだけ神様が住まわっとるか、下手するとうーんえーっと計算するに、11ー2+8+1000で、うむ、計算出来んくらいの大量の神様が住まわっとるかもしれん。
計算できたよ、最高で1001柱じゃろ。
これが本当ならばワシが行った神社の中で過去最高の人口密度、違うな、神口密度かもしれぬ。
こんなにたくさんいるかもなんじゃけど、手持ち資金は貧弱なのでできうる範囲のお賽銭しかお供えできんかったすまんことじゃ。
許せ。
大山くんは、ワシの予測では多分一番左の祠にいらっしゃると思うんじゃが、兎に角元気で居てくれろ。

【白山神社】
所在地: 浜松市北区三ヶ日町上尾奈652
祭神:伊弉諾尊・伊弉册尊・菊理媛命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
境内社:山神社他4社

最後はまたもや白山神社。
ワシが幼少期におった岐阜にも白山神社がけっこうあったが、この辺にも白蛇様は多くすまわっとるようじゃ。

© ill-health(ruephas) 2018
この神社は兎に角、参拝までのなが〜い石段が辛かったよ。
iPhoneとかカーナビの地図を見ると、永遠に近いと思われる厳しい石段の西側にクルマでも行けそうなルートもあると思われたが、なんか参道行かずにクルマで楽に乗り付けるのはほれ、失礼な感じがするんで頑張った。
で、頑張ったんじゃけど、境内社は発見できんかったのは誠に残念。
境内隈なく調べたんじゃが小さな祠のようなものは一切なく、おそらく本殿ビルトインタイプの境内社と思われる。
ですので本殿内で意味のない諍いが起こらぬよう、お賽銭は70円として、各自10円ずつ行き渡るように配慮してみた。

はい。
これにて三ヶ日エリア大山くん関連神社総まくり終了。
案外結構満足感が得られました。
富士のときもそうじゃったけど、各県神社庁のサイトだけでは全く以て情報不足のため、今後も図書館をこまめにあたって大山くん関連神社を拾い集めていきたいと、まあそう思う次第であります。