平日ならば事務所におって涼し〜く仕事をしておるんじゃが、いざ休みともなれば会社の金で涼むことも相成らず、自宅で弱〜くエアコンを動かして只管耐えるか温泉に行ってお湯でがぁ〜っと汗を掻いてから水風呂に飛び込み、更に冷気漲る休憩所でごろりとしておるかという過ごし方になる。
しかし、数週間前のある日のワシは自宅に留まる事も無く温泉でがぁ〜っと汗を掻く事もせず、近所にある図書館に向かった。
目的は第一に「タダで涼む事」、第二に「近隣に於ける未発掘の大山くん物件を文献で探索する事」の2つ。
エアコンが気持ち良く効いて非常に快適な図書館に入り、入り口直ぐにある郷土資料コーナーをざぁっと眺めると「神社名鑑 静岡県神社庁浜松支部」(2013年6月出版)と云うのを見つけた。
此の本、可成り昔に同内容の物が既に出版されとったんじゃけど、最新の情報と写真でもって再発されたようじゃ。
手に取ってぱらりと開くと浜松市内にある主な神社について祭神・境内社・由緒などの情報も含めて比較的詳しく書いてある事が解った。
よしとばかり椅子にどっかと腰を据え中を読み始めた。
で、結果は以下の通り。
【神明宮】
初参拝:未参拝
所在地: 浜松市中区三組町23-1
祭神:天照皇大御神・豊受大神
創建時期:不詳
社格:指定村社(10等級)
境内社:旧跡に小社あり、此れを合併し同宿紺屋町北浦袋町の杉森の小社に遷座、其の後敷知郡蜆塚村の宮山の岡ノ神社へ遷座其の社地には山ノ神を奉斎しあり。此の神の御分霊と共に現在の地に鎮座す。
【八坂神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市東区大瀬町903
祭神:須佐之男命・天忍穂耳命
創建時期:不詳
社格:村社(9等級)
境内社:稲荷神社・山神社
【八雲神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市東区豊西町1554
祭神:建速素戔男命・春日大神・罔象女命・大山祇命・八幡大神・諏訪大神
創建時期:不詳
社格:村社(14等級)
【浜松神社】
初参拝:2016年9月11日
所在地: 静岡県浜松市南区三島町60
祭神:大山祇命
創建時期:康生元年(1455年)
社格:村社(9等級)
メモ:当村の開郷の際伊豆の国三嶋大明神より、当所産土神として御分霊を勧請し三島大明神と称したけれど、社名は別宮は相成らずとの事にて浜松大明神と改称し明治元年維新の際大明神の御神号を廃して以来浜松神社と称す。
※浜松神社については最後のあたりでコメントしとるよ。
初参拝:2018年7月28日
所在地: 静岡県浜松市南区寺脇町1032
祭神:須佐男之命・蒼稲魂命・仁徳天皇・大雀命・大山祇命・駒形大明神・伊雑皇大神・豊玉毘売命・猿田彦命・水派女神・日本武尊・手置帆負命・彦狭知命・軻遇突智命
創建時期:不詳
社格:村社(10等級)
境内社:春埜山
メモ:須佐男之命以外は境内社であったが、明治7年に本社に合祀。
【津島神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区呉松町2806
祭神:天照大神・天兒屋根命・太玉命・大山祇命・瓊々杵命・菅原道真
創建時期:不詳
社格:村社(8等級)
境内社:春埜山
メモ:大山祇命は大草山に鎮座奉祀されていたが、明治7年に合祀。
【白山神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大山町2637(東大山)
祭神:伊邪那美命
配神:速須佐之男命・火之加具土命・山之神
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
【白山神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大山町620(西大山)
祭神:伊邪那美命
配神:大山津見神・菊理姫命・市津島比賣命・火之加具土命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
【八幡宮】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区大人見町306
祭神:誉田別命・息長帯姫命・玉依姫命・稲倉魂命・大山祇命
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
メモ:山神社(※大山祇命)は字アタミに鎮座ありしを明治7年当社に合祀し地方民の崇敬今尚盛にして社頭風致風影御神徳と共に備われり。
【四柱神社】
初参拝:2018年7月22日
所在地: 静岡県浜松市西区協和町350
祭神:素盞雄尊・大山祇命・金山彦命・大國主命・船着大明神
創建時期:不詳
社格:村社(11等級)
メモ:明治10年3月29日に4村が合併して協和町になるにあたり、細田村大山神社より大山祇命(中略)を合祀し、四柱神社と改称した。
【八幡神社】
初参拝:未参拝
所在地: 静岡県浜松市西区入野町8917
祭神:品陀和気之命
創建時期:不詳
社格:村社(13等級)
境外社:三社山神社(東彦尾西彦尾地区)
以上11社じゃなあ。
南区三島町の浜松神社については既に参拝済みじゃけど、以前何かの本で「浜松神社」と云う社名に関する面白い話を読んだ事があって、この度それをきちんと再確認できたので敢えて載せてます。
以前読んだおもろい話とは即ち、この浜松神社、最初は大山くんの御分霊元である三嶋大社(嘗ては三嶋大明神と呼称しておった)の名前を大胆不敵にもそっくりそのまま頂いて「三嶋大明神」と名乗っておったんじゃけど(ブイブイ云わせとったんじゃろうな多分)、恐らくご本家辺りから「ワシの名前を名乗るとは太え野郎だ」みたいな感じでどんじかられた(遠州弁で「こっぴどく怒られた」の意)ので、大人しく「浜松大明神」に改称したという事じゃね。
それでも「大明神」の称号は捨てなかったんじゃね、はははは。
もしかして三島町と云う地名はこの三嶋大明神が元になっとるのかもしれんよ。
あと、最後の「八幡神社」については祭神にも配神にも境内社にもどこにも大山くんはおらんけど、境外社として三社山神社(大山くん物件)を据えておるという事が判明したんであえて載せておる。
今回は以上じゃよ。