やあ、投稿の感覚がだいぶ開いてしもうた。
毎日毎日をダラダラ過ごしておったからじゃが、感覚が開こうが1日に10ケ投稿しようがワシの勝手じゃから許され理。
ところで「たまごふわふわ」なる料理がある。
やや奇天烈な名前じゃ。
あまり有名ではないような気がするが、ワシが知らんだけで案外有名なのかもしれん。
語感からするとなんとなくお菓子なイメージを持つがそうではなく料理らしい。
熱い出汁汁の上にメレンゲ状にした卵をふわりとかけたものとのことじゃ。
気になっとったから是非食いたいと思い、どこで食えるか調べてみた。
たまごふわふわというのは静岡県袋井市の郷土料理らしく、袋井市観光協会の公式サイトを見ると何店舗か紹介されとった。
- 袋井温泉 和の湯(ふくろいおんせんやわらぎのゆ:静岡県袋井市諸井2022-3:0538-23-1500:10:00~23:00:入湯料¥1000:レストランは11:00〜でレストランのみの利用も可能:年中無休:ふぐ入りたまごふわふわは¥600)
- 居酒屋 どまん中(静岡県袋井市袋井314-6:0538-43-8858:17:30~24:00:定休月曜:たまごふわふわ¥350+TAX)
- 遠州味処 とりや茶屋(静岡県袋井市高尾町15-7:0538-42-2427:11:30~14:00・17:00~21:30:定休月曜:駐車場5台:たまごふわふわ膳¥2500)
- 山梨屋 寿司店(静岡県袋井市高尾町24-9:0538-42-2422:11:00~14:00・17:00~20:00:定休水曜:たまごふわふわ¥350:駐車場2台)
- 名代手羽先唐揚 おとうちゃん(静岡県袋井市高尾町12-5:0538-44-1110:17:00~23:20:定休月曜:たまごふわふわ手羽先入¥440)
- お食事処 山田(静岡県袋井市豊沢2750:0538-42-2057:10:00~15:30:定休木曜:1月~2月上旬及びイベント時はお休み:たまごふわふわ¥350:ただし休日はたまごふわふわは出してません)
この他に創作系の店舗が3ヶ所ほどあったが、先ずは伝統的な味を体験したいので今回は検討から外した。
ワシは熟考に熟考を重ね、悩みに悩んだ末、結局「1」の和の湯に決定した。
休日の昼間に比較的安価に試すことができるからじゃ。
和の湯は袋井ではあるが、その立地は磐田市寄りなのでワシんちからは比較的近い。
到着して検温を受け、手指消毒してレストランに行き券売機でたまごふわふわの券を買おうとしたワシは、なにも出来ずに券売機の前で立ち尽くした。
なぜかと云うと、券売機のどこにも「たまごふわふわ」のボタンが無かったからじゃ。
おかしい。
公式サイトのレストランのページでは、たまごふわふわが¥600とちゃんと書いてある。
券売機で売れる以上のメニューの数が存在する場合「別途現金でご注文ください」という感じのケースも有るため、券売機周辺に掲示されとる各種メニューを隅から隅まで眺めてみたが「たまごふわふわ」に関して書いてあるものはない。
これはもしかして、メニューとしてディスコンになってしまったのじゃろうか。
これはいかんぞ。
ワシは意を決して従業員のお姉さんを誰何した。
「ええっと、あの、そのあの『たまごふわふわ』ってあるんですか」
「あります。が、券売機にはありません」
「は?」
「ないです。券売機には」
「へ?ならどうしたらいいんですか?」
「たまごふわふわは600円です。普通なら別メニューの600円の券を買って『これ別メニューですけどたまごふわふわにしてください』といっていただければいいです」
「でもですね」
「はい、わかります。実はですね、600円丁度のやつがないんです」
「ないですね。ど、どうすれば」
「まあ落ち着いてください。ここに『ところてん¥300』があります。これを2枚買って頂いた上で『たまごふわふわ』とご注文いただければ」
「ははあ、なるほど」
隠しメニュー状態になっておるようじゃ。
兼を購入し、お姉さんに渡して待つこと10分程度。
遂に来た。
鉄鍋から溢れんばかりに盛られたメレンゲ状卵白 © ill-health(ruephas) 2020 |
これが「たまごふわふわ」じゃ。
金属製の平ための鍋にメレンゲ状の卵白が盛られており、横には取皿とレンゲが置いてある。
事前情報によれば、下の方には熱い出汁汁が満たされておって、レンゲを下の方まで突っ込み、出汁汁とふわふわをともに食すが良いとあったので、そうしてみた。
なあるほど、かなり熱々の出し汁と、非加熱のままでメレンゲにされた卵白がよく合う感じじゃ。
さらにここ和の湯は、温泉でトラフグを養殖しとって、このレストランでも安価でふく料理を提供しとる。
その料理の過程で出たふくのかけらを出汁汁に投入しとるものじゃから、味にコクがあるというか。
想像ではもう少しあっさりした味わいかと思っとったが、意外に美味しかった。
鉄鍋でしっかり熱しとるからなかなか冷めず、美味しさも持続するようじゃ。
これは熱い白飯にぶっかけて食してもなかなか行けそうと思われる。
満足して全部食べきり、帰途についたワシじゃった。
ちなみに温泉に来て温泉に入らず帰ったのは、多分今回が初めてじゃろうと思われる。
そして走り出して暫く、お腹の調子がゆるくなってきたのに気づいた。
あ、そうか。
ワシ、生の卵白とか熱していない牛乳を飲むと腹が下る体質じゃったのをすっかり忘れておった。
どうやら卵白にやられたようじゃ。
これはいかん。
帰り道に選んだのは国1バイパスであり、浜松市街に入るまではトイレがない。
トイレ場所までこの腹具合で耐えられるかどうかが問題じゃ。
さて、結果どうなったかは読者諸賢の想像におまかせするしかないじゃろう。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。