2022年1月31日月曜日

手作りお醤油キット日記(3)

帰宅したのは先程20時くらい。
素早く着替え素早く手を洗い素早く手指消毒して早速仕込み幼駒を眺めてみた。
ぱっと見、仕込み直後とあまり変化がないようじゃが…
発酵といえば日本酒とかビールがぶくぶくしとるイメージが強いのでちょっと拍子抜けした。
まあ、自然の摂理を使った作業じゃし、説明書きによれば6ヶ月も8ヶ月もかかるというから、醸造のプロでもない限り一日ごとの変化などは素人にはわからんに決まっとる。

© ill-health(ruephas) 2022

やるべきことをやらねばいかん。
わしは布の蓋をとって攪拌棒でグルングルン混ぜ込んでみた。
イマイチちゃんと混ぜられんような気がしたので、ゴムベラで底のほうからひっくり返すように混ぜ混ぜしてみた。
するとどうじゃ。
いつの間にか表面に細かい泡が浮き出てきてきた。

© ill-health(ruephas) 2022

おほ!
こりゃあいいぞ!
ここに来て実感が湧いてきた。
うんうん、なんか知らんがわしの理解を超える変化が仕込み容器の中で進んでいるようじゃ。
よおし!

2022年1月30日日曜日

手作りお醤油キット日記(2)

手作りお醤油キット到着後、添付の説明を何回も読み返し、やちこれなら何とか行けそうじゃと自信を持ったわしは本日仕込んでみることにした。
説明書は大変にわかりやすく書いてあるが、それに加えてもう少し細かい注意事項が書いてあるワープロ打ちの1枚ものもついている。
それに従って仕込みを進めれば良い。
はっきり云って至極簡単な作業じゃ。

前回と同じ写真じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2022

まずボウルに冷たい水を500cc投入し、そこにキットに付いてきている②食塩を何回かに分けて入れてしっかり溶かしていく。
溶かす際にはメレンゲ作るときによく使う泡立てするやつ(ほれ、あみあみになったあれじゃ)を使うと良いじゃろう。
溶かし残しがないのを確認したら次に、醤油麹を仕込み容器に投入する。
ポイントは「冷凍状態のまま」ということじゃろう。
なぜ冷凍状態がいいのかはわしにはさっぱりわからんが、追加の説明文書に書いてあるからポイントじゃろうと思った次第じゃな。
それを読んだわしは先週キットが届いてから、醤油麹はずっと冷凍庫に保存しておった。
袋に入った状態のまま、体温が麹に移らないように素早く粉々にしておく。
そうすると仕込み容器に麹を入れやすくなるからじゃ。
醤油麹をば〜っと容器に入れ、先程作った食塩水をボールから仕込み容器に注いでいく。
注ぐ際には⑤の漏斗を使うとうまいことできる。
そこまでやったら⑥の攪拌棒を用いてよく混ぜる。
混ぜたら⑧の仕込み容器用綿布を被せて紐で縛っておくということになる。
ここで問題が発生した。
おしゃれな綿布なのはいいとして、如何せん小さすぎてうまいこと縛れんのじゃ。
手先が器用であれば問題ないんじゃろうがわしは極めて不器用。
加えてこの世に生誕して50有余年、未だにちょうちょ結びが出来んと来ておる。
わしは一案を講じ、綿で出来た手拭いをタンスから引っ張り出して代用することにした。
面積が広いのでわしのような不器用者でもらくらく蓋をすることが出来た。

© ill-health(ruephas) 2022

以後、直射日光を避け、冷暖房の影響を受けない 風通しの良い所に置いて醸造をすることになる。
その際、室温30℃以上になってはいけないという。
今はよいが、完成するまで6〜8ヶ月ほどかかるというから夏を過ごさねばならん。
室外は当然30℃を超えるんじゃが、室内の温度なんて測ったことはなく30℃を超えるのかどうかわからん。
まあ先の話じゃからその時どうするか考えよう。

本日以降1週間は毎日、その後の1ヶ月は3日に1回、その後は1週間に1回かき混ぜる。
かき混ぜる際に瓶の内側に醪カスがカビの原因になるためこそげ取って麹に混ぜ込む必要がある。
ダイソーで買った④ゴムベラはそのためじゃ。

さあて、どうなるかなあ。
楽しみなような不安なような不思議な気持ちじゃ。

2022年1月23日日曜日

手作りお醤油キット日記(1)

皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
書かずままに呆けておったら、いつの間にか3ヶ月以上も経ってしもうたわ。
書いても書かなんでもどうでもいいブログじゃからこんなのは平気の平左よ。

さて先日、浜松にあるお醤油醸造元が絵本を作るためのクラファンを募集しており、わしはそれに募金した。
明治屋醤油㈱(静岡県浜松市浜北区小松2276:053-586-2053:定休日祝:平日8:00〜18:00 土曜9:00〜16:30)というお醤油屋さんで、藪から棒になんでクラファンに応募したかというと、それはここでやぎさん(3匹おるが、名前は全部「ゆきちゃん」とのことじゃ)を飼っておって時々行って遊んでおって馴染みがあったからじゃ。
無論、売っとるお醤油もうまい。
クラファンの目的は明治8年創業の醤油醸造所の「歴史」と「今」をつなぐ本を作りたい!というもので、目標額は50万円じゃったが惜しくもそれにわずかに届かず今はクローズしてしまっとる。
残念じゃが集まったお金でなんとか出版するらしいので、できた暁にはぜひ購入したいと思っとる。
クラファンには返礼がつきものじゃが、わしは自宅で育てるお醤油体験キット(出資額:8000円)を選択した。
このキットは明治屋醤油に行くたび非常に気になっておったんじゃが、値段が3960円(税込)と安いっちゃ安いがちょっと買うのを躊躇われる価格だったんでなんとなく二の足を踏んどった。
しかしクラファンという形で募金と抱合せとなれば何故かその壁は低くなる。
ということで早速振り込んだら、本日モノが自宅に到着した。
小さな箱にこのようなものが入っておる。

© ill-health(ruephas) 2022

① 絞り台
② 食塩
③ 仕込み容器
④ ゴムベラ(これはキットには含まれとらん。ダイソーで110円で購入)
⑤ 漏斗
⑥ 絞り袋(大・小)・攪拌棒
⑦ 醤油麹
⑧ 仕込み容器用綿布

これらを使い、説明書に書かれたとおり手入れをして何ヶ月か経てば、自宅製のお醤油ができるというわけじゃ。
来週仕込んでみようと思っとる。
楽しみなことじゃ。