2018年5月6日日曜日

プロジェクト "山神社"(19) 細江町気賀の「山神社」は謎である

数年前に何かの本かどっかのサイトで、細江のあたり(え〜っと、わかりやすく云うと浜名湖の一番北っ側周辺)に山神社があるというのを目にしたことがあり、以後Google Mapで目を皿のようにして探しとったんじゃが未だ見つけることが出来ていない。
記憶間違いなんじゃろか?
昨日一昨日と自転車乗ってたので今日は自転車はやめておき文化的活動(ぷっ)をしたいと思い、冒頭書いた数年間に及ぶ疑問を晴らしてみようと思い立った。
で、情報が曖昧かつ不完全で全く当てにならない静岡県神社庁のサイトで念のため確認してみると、ここには一応載っておった
これに寄ると鎮座地は静岡県浜松市北区細江町気賀2275とあるため、まずこの地番が実存するんだかどうなんだかGoogle Mapで調べてみた。
その結果がこれじゃな。



細江町気賀の全体像を赤く塗ってワシに教えてくれるのみ。
要するにそのような地番は少なくとも今は存在せんと云うことじゃろう。
しかし神社庁のサイトであんだけやけに自信たっぷりに紹介しとる以上、地図では見つけられずとも最悪でもどっかの神社の境内社とか合祀とかって形で生き残っとるのではなかろうかと思い、席を蹴って現場に急行したわけであります。

腹が減っては戦にならぬ故、天竜浜名湖線気が駅構内にある貴長(きちょう:静岡県浜松市北区細江町気賀429-1:053-523-0806:11:00〜20:00:水曜定休)で噂の塩ラーメンを食し、ただ闇雲に探したとて時間を浪費するばかりと考え近くにある細江図書館にいって文献的な何かがないかを探してみた。
ワシの殆ど愛読書である静岡懸神社誌がこの図書館にも収蔵されておったため早速借り受けて探してみたがそこでは見つからず、ついでに借りた引佐郡神社誌(静岡県神社庁引佐支部:昭和62年11月15日発行)という本でこの周辺の神社情報を探っておったらなんとそこで山神社の記載発見。
そこにも鎮座地は細江町気賀2275となっておったのでううむどうしようかと思うたんだが、ふと見ると神社の写真が載っておる。

山神社 引佐郡神社誌
山神社の写真(撮影時期不明だが発行時期前後?)
引佐郡神社誌 P117より転載
© 静岡県神社庁引佐支部
その写真をよおく見ると屋根の形とかがなんと、前このブログで紹介した三嶋神社(静岡県浜松市北区細江町中川347:地図から住所検索)に酷似しておる。
手持ちの写真では良いのがなかったので、Google MAPで見つけた三嶋神社の画像を転載します。
本来はリンク先を貼るのが正しいやり方なんでしょうが、通信状態などにより掲載サイトのリンクを見れない場合があるかもなので、掲載元のリンク先とともにハードコピーを載せます。
撮影なさった方は小林宏至さんという方で、同氏のGoogle+サイトを拝見すると浜松を中心とした神社のきれいな写真をアップなさっています。
三嶋神社画像の本来のリンク先はこちらです。

© 小林宏至
屋根の形状とかはよく似とる。
改修したのか全体に綺麗になっとる。
これは多分、三嶋神社の社殿前に掲げてある由緒書にも神社庁の本にもどこにも書いてないけど、おそらく三嶋神社の旧社名あるいは通称は山神社ではなかったかと想像します。
屋根の形状だけで推測しているだけなので何なんだけど、取り敢えず今後、図書資料に載っていた社殿の形状のコピーと今現在の写真の比較結果と、あと「気賀2275」という今はなき地番が現三嶋神社と一致することを何とか証明すれば………、、、、、、

とここまで書いたんじゃが、でも如何に何でもやっぱりおかしいよねえ。
確かに屋根の形状とかは似とるかもしれんが根拠として弱いし、そもそも「気賀」と「中川」は全然違う区域じゃ。



気賀と中川は昔の村の名称と思われ、村を跨いだ形の上記仮説は激しく無理がある、よねえ流石に。
あともう一つ。
地図から住所検索というサイトで調べたところ、細江町気賀2275は見つけられんかったが細江町気賀2276-11という極めて近い地番は存在する事がわかった。

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静岡懸神社誌とか古い資料を調べた経験だと、昔使ってた地番が今も使われている確率はそこそこある感じなので、次回は上記の細江町気賀2276-11の周辺を現地調査するかなあ。
ちいと気になるのは細江町気賀2276-11の東にある八幡神社(静岡県浜松市北区細江町中川6331:地図から住所検索)と浅間神社(静岡県浜松市北区細江町中川5915−2:地図から住所検索)じゃろう。
いずれも旧中川村の神社ではあるが距離的に近いし、特に浅間神社はムスメの神社じゃろうから、もしかしていずれかに合祀されているやも知れぬな。
その辺も含めて出直しじゃ。

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