勤め先は当然社保に加入していまして、どっかの悪質企業みたいに滞納することなく労使共にきちんと保険料を納めております。
まあ、当たり前ですが。
で、そーゆー当たり前の企業に対してはちょっとしたご褒美が貰える事があり、そのご褒美の多くは健康増進に役立つものというのはまあ理解出来るところです。
ということで、そのご褒美、すなわち温泉の割引券を入手できましたので、それでもって温泉に行くことに致しました。
行き先はウェルサンピア沼津(静岡県沼津市宮本字元野80-27:055-922-5555:¥720:10:00〜20:00)というホテルです。
アパートから車で30分。
外見はややくたびれ気味に見えますが、外見と中身は大抵別。
中に入り、フロントではなく温泉入口にあるカウンターで割引券を示して¥500也を支払います。
更衣室に入るとそこはもう鈴なり状態。
若い奴が多いのが気になりましたが構わずGo!
若い奴は大抵世間とか常識ってのを知らないので、公共の場である温泉内でもおれんち状態ではしゃぐのが五月蝿くて嫌なんですよね。
まあ良い。
浴室に入ります。
昔、個人系温泉情報サイトで「どよ〜んとした温泉」と評されていたのを覚えていますが、それは浴室の雰囲気であったかと了解しました。
やや暗い感じ。
内湯は結構でっかい造りで、充分に広い通常浴槽が一つ。
他には最大4人、ベスト2人のバイブラ浴槽とサウナ及び水風呂。
かけ湯の使い方を知らないらしく、シャワーの順番待ちをする若者どもを尻目にまず通常浴槽。
ちらりと露天風呂を見ると、そこにも若い奴が大挙して入浴していたため後回し。
洗い場は一杯でしたが、なぜか内湯の通常浴槽には爺さんが1人とおっさんが1人先に入っているだけであり、喧騒に満ちた浴室の中でここだけは何とか落ち着いた雰囲気。
下卑た笑い声を心でシャットアウトしながら瞑目して暫しの時を過ごします。
お湯はまあまあちょうどいい温度で澄明。
僅かな塩辛さと苦味がありました。
循環なので塩素してるはずですが、それは殆ど感じられません。
決して悪くはない感じです。
暫くするとちょっとゆだってきちゃったので、サウナ用の水風呂と通常浴槽に繰り返し入りながら、若い者どもが露天風呂から出るのを待ちます。
しかし露天風呂のこいつら、湯にも浸からず、縁に腰掛けてでかい声で話しているだけ。
はよ出てけやお前ら全く。
まあ待ってても仕方あるまいと思い、敢えて極めて不機嫌な表情を作って屋外に出て、若いのでぎっしりとなった浴槽を厳しい視線でガッとチラ見してから浴槽脇のベンチにどんと腰掛けると、こっちをチラ見返ししていた一人の若いのが私の険悪な雰囲気を敏感に気取り、「おい。じゃあそろそろ出るか」と他の若いのに声を掛け、全員ぞろぞろ出て行きました。
年の功であります。
中年の精神的恫喝力の強さであります。
結果残ったのは私と、若い奴の間に埋もれるようにして入浴していたチョビ髭オヤジの二人。
ううむ、いい感じだ。
大気までもが落ち着きを取り戻したかのような大変好ましい状況であります。
この二人組でかなり長時間、露天風呂を楽しむことができました。
眺望はありませんが、火照った体にはやはり屋外の爽やかな風が大変好ましい。
五月蝿い奴らが出て行って静かになると、露天はもちろん、さっきまでは「どよ〜ん」としか形容できなかった内湯浴室も「落ち着いた空間」という評価に変じるのが自分でも面白い訳です。
ということで、ここウェルサンピア沼津の「天然温泉・あしたかの湯」。
行くタイミングさえ間違わなければまあまあ楽しめる温泉でした。
ただし、循環の性能が悪いらしく、温泉におっちゃんたちの「ち○ち○の○」が結構浮いていたのはいただけません。
その辺、是非改善を望む次第でございます。
あと割引券ですが、社保料を滞納していない静岡県東部の企業であれば、もしかして総務あたりが持っているかもしれません。
一度ご確認ください。
割引券には施設内の食事が5%割引になる券も付いてますので、お得ですよ。