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2020年12月26日土曜日

磐田グランドホテル 天神の湯(3)

この1年の投稿を見てもらえれば分かる通り、武漢ウイルスが世に蔓延り始めてから殆ど温泉銭湯には行けておらん。
無論、混んだ飲み屋などと比べればその安全度は多少高いと思われるし、浴室に入ってしまえばほぼ大丈夫じゃろうが更衣室がやはり怖い。
また、ここ1年ほどの間に「入院もしくはホテル療養中の人間がそれらを抜け出して勝手に風呂屋に行ってバレた」という報道をワシは少なくとも2つほど目にした。
そのものたちの温泉銭湯愛だけは認めるが、それ以前に莫迦である。
そのような莫迦がいつどこの温泉銭湯に湧くか全く予測もつかんため、ワシは基本的には温泉銭湯にあまり行っていない。
行くのはほぼ掛川にある倉真赤石温泉で、更衣室浴室まるごと貸し切りじゃから他人と交錯することがないからじゃ。
とは云え、たまにはそれ以外のところに行きたいと思うこともあり、本日は磐田グランドホテル(静岡県磐田市岩井2280:0538-34-1211)にある天神の湯(¥1500:10:00~23:00)に行ってきた。
実はこのホテルは、武漢ウイルスの野郎のせいで今年6月くらいまでの長きに渡り、ホテル全体が臨時休業しておったそうじゃ。
先日営業状況を確認するために公式サイトを見てみたら、何とか営業を再開しておったため早速出向いたわけじゃ。
ここは1500円とまあまあ高額な利用料が必要じゃけども、毎月26日は800円で入浴が可能じゃ。
更には、6枚綴り5000円(すなわち1回あたり833円)という激安チケットも公式に販売しておる。
これならばそこら辺にあるスー銭とあまり変わらないし、ホテルならではの接客とサービスも受けられるし、それにホテルで日帰り温泉を楽しむということがあまり一般的ではないから混んでいることもないし、いい事ずくめと云って差し支えありません。

本日も(ホテルにとっては苦しいところじゃろうが)入浴客は6人程度、湯船に使っておるのは最大で3人という感じの利用状況であり、混雑という表現は全く必要ない。
そしてどの客もおとなしかったため、落ち着いた気持ちで黒湯を楽しめたのは幸いじゃった。
時間制限もないため長湯を楽しむもよし、ロビーは広々としてオットマンが何脚も用意されているので出たり入ったりするもよしじゃ。
お湯の中に手を20cm程も差し入れればもう見えなくなるほどの濃さの黒湯は相変わらずじゃし、温度は42℃とワシにとってはやや高めじゃが、寒い冬にはこのくらいの温度がよく温まってよいじゃろうし、ここのお湯は湯冷めしにくいので更に良い。

また、たまにはゆっくりした時間を過ごしたいというのであらば、入浴と客室利用がセットになった★1日2組様限定!★日帰り湯ったりステイプラン(¥4000〜)や★日帰り★湯~ったり温泉ランチ(¥3200)などを利用してみてはどうかと思う。
特に後者は、なかなかコスパがよろしいのではと思う。
通常の入浴料を基準にしてランチのコストを計算すると1700円。
ランチそのものの価格と、ホテルという場所を買うと考えれば大変に安い。
云うまでもなく、ここ磐田グランドホテルでは武漢ウイルス対策について出来ることは全てやっておる(「磐田グランドホテル【新しい生活様式】への取り組みのご案内」の部分参照)から安心じゃと思う。
観光業及び観光関連業界は現在非常なる苦境に立たされておる。
しかし、あの天下の愚策「GoToトラベル」なんぞ使わずとも出来ることはある。
このようなプランを使って、いつもより少し豊かな入浴時間を過ごせば僅かではあるが、結果としては支援の端くれにもなるかもしれぬ。
地元の施設にこそ応援の気持ちを表すのが大事じゃろうと思えるんじゃが、どうじゃろうか。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
800
温泉コスパ
0.7

2020年11月29日日曜日

天然温泉きらら(1)

先週金曜日、武漢ウイルスが三度猛威をふるい出した最中ではあるが、四国は香川県高松市にどうしても行かねばならん所要が出来たため行ってきた。
(この旅の帰着後に関西や関東中心にかなりよろしくない状況になったので、結果論じゃけどこのタイミングで良かったかも知れん)。

これは本論には関係ないが、今回は行きはクルマ、しかもいつもの真っ黄っ黃なスイスポくんではなく軽自動車、まあ告白すれば中古のワゴンRであり、走行距離550kmにも渡る旅路は決して楽ではなかった。
特に恐ろしかったのが淡路島から徳島に渡る大鳴門橋じゃ。
差し掛かるときには既に夕刻すぎであり、ワゴンRのハロゲンライトはあまりに暗い。
その上かなりの強風で、背が高くて車重の軽いワゴンRは自然の風だけでもかなり揺れたのじゃが、かてて加えて追い越し車線を走る大型車が起こす風に巻き込まれて安定して直進できん。
60km/hでも危険を感じるほどじゃった。
軽くとも重心が低くパワーがあるワシのスイスポくんじゃったら、大分に楽じゃったろう。
改めてスイスポくんはありがたいなあと思った。

まあそんなことで、目的地に到着したときには疲労困憊とまでは云わぬともまあまあ疲れておった次第じゃ。
普段ならそのまま酒に突入するんじゃが、長距離慣れぬ道を走ったおかげで全身に強張りが目立つため、酒より前に大きな浴槽でゆっくりしたいと考えた。
そこで行ったのが天然温泉きらら(てんねんおんせんきらら:香川県高松市一宮町800-1:087-815-6622:¥700:6:00〜24:00:駐車場潤沢:宿泊できます) というところじゃ。
ここを選んだのは特に理由はなく、その日の宿泊場所から近いのと、天然温泉を標榜しとるというただそれだけのこと。
知らぬ土地ゆえたくさんの候補から厳選したとかそんなことはまったくないわけじゃ。
行ってみると、武漢ウイルスの影響なのか時間のせいなのか(19時位じゃった)普段からそうなのかは判然とせんが、駐車場に停めてあるクルマの台数に比して館内はさほど混んでおらん印象じゃ。
券売機で入浴券を購入し、広々とした脱衣室に行ってもそんなに人はおらず、混雑を恐れておったワシは一安心した。
浴室も非常に広く、浴槽も数多いので入りたい放題。
泉質については、施設の人に怒られるかも知れんがあまり特徴的ではない。
メタケイ酸が豊富とのことじゃが、現場で温泉分析表を見つけることが出来ず、公式サイトにも載っておらんのでどの程度豊富なのかは不明じゃけども、泉質を求めてここに来てもがっかりするかも知れん。
ただ、既述の通り広くて浴槽の種類が実に豊富なので、混雑感がかなり低くて落ち着いて入れるのがいい。

それ以上にワシが一番気に入ったのは、循環の方式じゃ。
一般的には浴槽内で回収したお湯を浴槽内で戻すという方式が多く、これだと浴槽の縁を越えてお湯が流れ出すことは当然ながらありえない。
しかしここは、浴槽の縁上部からオーバーフローさせたお湯を下で受けてそれを循環させるという方式。
どちらも循環させとることには変わりはないが「掛け流し」気分が味わえるし、お湯の汚れ(頭髪や垢など)はプカプカ浮いとることが多いから、掛け流して下で受ける方式のほうがよりお湯は清潔じゃろうと思われる。
これらのことを考えると、700円という値付けは大変に良心的じゃろうと思う。
泉質の件にしても、近隣の人が足繁くここに毎日通うとして、その理由は「泉質がいいから」ではありえない。
毎日、いつでも行けて広々してて、たまには併設のレストランで風呂上がりの一杯を楽しめるといったことのほうがより重要じゃ。
普段遣いする入浴施設に泉質の高さは不要じゃろう。
前回のポストでも同じようなことを書いたんじゃが、泉質を求めるならどうぞそういうところに行って下さい、じゃろうよ。
更にここは、昔よくあったヘルスセンターの如く宿泊が可能じゃ。
広間にごろ寝ではなく、ちゃんとしたベッドで泊まれてしかも安い。
飯も豊富じゃから、ワシが地元民じゃったら金曜の夜来て風呂入って酒のんでそのまま止まってしまうかも知れん。
以上、たまたま行った天然温泉きららじゃったが、存外いいところじゃったよ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
700
温泉コスパ
0.6

2020年6月13日土曜日

白鷺温泉 白鷺館(1) 祝!再開!

先々週くらいから、武漢ウイルスが落ち着いてきたら一発目に行く温泉をどこにしようか考えとった。
条件としては、
  • 人が集まらないひっそりとした温泉
  • 余り遠くだとダメだがそこそこ遠方にある温泉
  • 入湯料が余り高くない温泉
  • 少しでもいいから秘湯感がある温泉
そんな都合のいい温泉があるんか〜い!とワシのビジネスパートナーたるW社のS氏なら横山やすしばりに叫ぶところじゃが、蛇の道は蛇。
そこはそれ、探せばあるもんなんじゃ。
ワシがこの程、武漢明け温泉入湯活動再開の記念すべき1発目の狙いとして定めたのはじゃ、白鷺温泉 白鷺館(しらさぎおんせんしらさぎかん:愛知県豊田市篭林町塩平21:0565-62-0151:¥800:日帰り11:00〜20:00:公式サイトはhttp且つFlash Player使っとるから用心してネ)じゃ。
住所が豊田市になっとるからピンと来んかも知れぬが、要するに紅葉で名高い香嵐渓にあるお宿。
即ち旧足助町じゃな。

必要以上に事前情報を集めると現場での感動が薄れるから控えめにしといたが、評判としては泉質がまあまあ良くて、アクセスのあまりよろしくない場所にあるので穴場であると、そういうことのようじゃ。
距離的には自宅から70kmちょっとで、これならば非常に適度じゃし途中狭そうな山道も若干含まれておるからワシの好みということになる。
温泉グッズが詰め込まれとる背嚢にシャツとパンツとタオルが収められとることを確認していざ出発。
1時間と少しで現場に到着した。
この白鷺温泉 白鷺館はどうも可成り歴史ある宿屋のようで、わかりやすく云えば建屋は可成り年季が入っとる。
無理やり自動化した古い引き戸を開けて中に入ると、奥から女将さんのような方が出てきたんで、日帰り入浴したい旨を伝え、料金800円を支払った。
「温泉はこの先の階段をどんどん降りていったところにございます」
「今、4人組の男性が先にお入りなってますので、様子を見てご入浴ください」
まあ浴室浴槽の大きさにもよるが、おっしゃるとおり様子を見て入れそうなら入ってしまうし、狭そうだったら素直に待つが宜しかろう。
とんとんとんと階段を下って行くと、喫茶室のような待合室のようなスペースが有り、しかし真っ暗。
その先から温泉の香りが流れてきていたのでそちらに向かうと、男湯・女湯の暖簾がかけられておったので、迷わず女湯、もとい男湯の暖簾をくぐって中に入った。
脱衣室も暗く、側室からは若い人の喋り声が漏れ伝わってくる。
その感じだとそこそこの大きさの浴槽浴室と思われたため、待つのはやめて早速入ることにした。
脱衣して入ってみると大きくは無いものの決して狭くはない浴室浴槽であり、若いの2人が浴槽に入っており、残りはシャワーで体を洗っておる。
ワシはそやつらに構わず、桶をとってざあざあ掛け湯をし、しずしずと浴槽に入った。
やや硫黄の香りがしており、若干じゃけどぬるつる感のある泉質じゃ。
噂通り、そこそこよろしい泉質に感じる。
浴槽は長方形じゃけども、構成するパーツがいずれも角張っておらず優しい雰囲気で、最大6人、ベスト3人という大きさ。
浴槽中央からお湯が湧き出ておるがオーバーフローは無いのでまあ循環式なんじゃろう。
ワシは「源泉掛け流し」に対してそんなに強い思い入れは無いから(そりゃどっちか選べと云われれば源泉掛け流しを選ぶけども)それはどっちでも構わん。
若いの達はワシと殆ど入れ違いに出ていったので、以降は完全貸切状態じゃった。
温度はそうじゃな、40℃前後と思う。
ワシは暑がりじゃから、10分も使っておったら汗がダランダランになる故、一旦出て涼むことにした。
宿の北側には巴川が流れており、浴室のそっち側は硝子窓になっておって一部が開けられる。
開けられる窓を開けると、少しではあるが涼しい風と川の流れる音とカエルの声が流れ入ってきた。
もうカエルの声がする季節になったんじゃなあ。
涼みながらふと壁を見ると、結構大作であるタイル画になっとることに気づいた。
最初は何を描いとるのかわからんかったがぼんやり眺めとるうちに、川面から飛び立った2羽の白鷺のように見えてきた。
ワシは度々書いとるとおり、このブログでは基本的には温泉銭湯の浴室や浴槽そのものの写真を載せん主義じゃ。
それ以外の写真はじゃんじゃん載せとるが。
しかし原則は原則であり、場合によってはその原則に反して写真を載せる場合もある。
今回はそのタイル画については皆さんに見てもらおうと思う。

© ill-health(ruephas) 2020
iPhone6Sでの撮影じゃし、浴槽内ゆえレンズがどうしても曇ってしまうので鮮やかさに大分欠ける写真じゃすまんな謝るワイ。
なかなか凝った作りの作品であり、ワシは感心して暫く眺めておった。
ワシは過去、このような銭湯絵画を幾つか鑑賞したことがあるが、このような抽象的な作風のモノに初めてお目にかかった気がする。
タイルを四角い儘使っておらず、それぞれを最適な形に割って絵画を構成しとる。
これは一見の価値があると思うので、是非見に行ったら宜しかろうと思う。

しかしいっかな汗が引かん。
正直換気性能があまりよろしくない浴室じゃし冷たい源泉浴槽も無いから、ワシはシャワーを浴びてクールダウンすることにした。
年季の入ったカランを開けて温度を冷ために調節し、頭からざあざあ浴びたのじゃが、おやぁ?
シャワーヘッドから流れてくる水から、可成り新鮮な硫黄の香りがしてくる。
顔を触ってみると、浴槽に入ったときよりも強いぬるつる感を感じる。
もしかして、カランには源泉が源泉が引き込まれておるのじゃろうか。
そう、カランから出てくるのは水道局からの水ではなく、温泉(多分源泉)なのであった。
これはいいぞ。
温泉数あれど、シャワーから出てくるものまで温泉だというところ、なかなか珍しいと思うのじゃがどうじゃろうか?
ワシは温泉から出る時、どんだけ暑くてもできるだけ上がり湯はせんようにしとる。
せっかく肌にくっついた温泉成分を流してしまうのがもったいないからじゃ。
その代わり出た後のクールダウンが大変なわけじゃけども。
しかし、ここのように源泉シャワーならばチアノーゼで唇が紫色になるくらい上がり湯してもいいわけじゃ。
これは嬉しい。
ワシは更に30分ほど浴槽に浸かり、もう辛抱堪らんとなってザバリと浴槽を出て、思うがままに源泉シャワーを浴びてクールダウンしてみた。
誠に気持ちいいものじゃ。

ワシは硫黄の香りに包まれて、満足して浴室を出た。
着衣しながら脇を見ると、このような掲示がしてあるのに気づいた。

© ill-health(ruephas) 2020
成る程、シャワーから出てくるのが源泉というのはこの宿の売りの一つなんじゃろう。
確かに売りじゃと思う。
大きな売りじゃ。
これは是非続けてほしいなあと切にお願いする次第じゃ。
兎に角ここの温泉は穴場じゃと思う。

あと、このお宿は日本酒に力を入れておるようでそれも好ましい。
クルマで来とるから当然飲めんわけじゃが、カネと時間が余ったらここに泊まりに来ていい温泉といい日本酒を味わうというのもいいものかも知れんと思った次第じゃ。

日本酒を思い切って全面に押し出した玄関
呑みたいがぐっと我慢じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
800
温泉コスパ
3.9

2019年11月30日土曜日

ひがきホテル(1)

三谷温泉のひがきホテル(メディアによっては「ひがき」のみの表記あり:愛知県蒲郡市三谷町南山1-59:0533-69-4111:通常料金¥1500:11:00〜20:00)に行ってきた。
先日購入した三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポートを活用する予定で、今回で2ヶ所目じゃ。

最初に入った三谷温泉はサンヒルズ三河湾(愛知県蒲郡市三谷町南山1-76:0533-68-4696:¥600:11:00〜15:00:ポイントカードあり)じゃったがその際、今回行ったひがきホテルの敷地内に迷い込んだという体験をしておったものじゃから場所的にはバッチリわかる。
迷うことなく現地に到着、フロントでパスポートを提示してはんこを押してもらい代わりに半券をもぎられた。

パスポートはこんな感じじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019
「パスポートご利用の場合は露天風呂だけになりますが宜しいでしょうか」
全然宜しいです。
内湯だけですと云われるよりは全然いいです。
貴重品をフロントに預け、その脇にある格子戸を潜って風情のある通路を進むと小さな和風の建物があり、そこが露天風呂じゃ。
温泉施設名は「曙光の湯」というらしい。

名前の通り左右から光がさしとるヨ
© ill-health(ruephas) 2019
中々優雅な名前じゃ。
やや小振りな脱衣室に入って服を脱ぎ外に出ると、下の方に続く階段があり行き行く先に露天岩風呂があった。
最大何人ベスト何人などと表記する必要は全く無い。
かなりデカい。
どんな様子なのかはホテルの公式サイトを御覧いただきたいが、その写真でさえここの外湯のスケール感は100%伝えきっておらん。
本当に広々としとる。
そしてじゃ、そして借景。
これが素晴らしい。
これまで入った三谷温泉は冒頭書いたサンヒルズ三河湾というところと松風園というところじゃが、何れも眺められる風景はまあ正直云ってイマイチじゃった(ごめんなさいホテルの中の人すみません)。
しかしここの露天風呂からの眺めは、これは本当に素晴らしい風景でありまさに「実際に行って自分の目で確かめなされ」というしかない。

浴槽はやや深めで浴槽の底にお尻をつけることはできない程度じゃが、浴槽周辺には腰掛けられるように設えがある。
しかしやはり、お風呂の真ん中でお尻をベッタリと底に据えてグダッと出来たらいいのになあと思う。
泉質は基本MTMMで特徴はないじゃ。
ほんの僅かな塩分が感じられたように思ったがもしかしてワシの汗じゃったかも知れん(包丁人味平のエピソードを想起せよ!)。

とにかくここの醍醐味は広大な露天風呂とそこから眺める三河湾の素晴らしい風景じゃろうと思う。
三谷温泉郷にある温泉宿でまだ入っとらんのは3箇所じゃけども、借景では恐らくトップクラスと思われる。
写真を撮っとらんから見せられんが繰り返して云うが、ここひがきホテルの露天風呂「曙光の湯」に浸かりながら眺める太平洋は誠に素晴らしい。
ぜひ行きなされ。

ただし。
ただしじゃ、貧乏人のワシが老婆心を持って云うならば、通常料金1500円払ってここに単発入浴するよりは、それに700円追加してここひがきホテルに加えてあと4箇所入れるパスポートを買うのが吉じゃヨ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
3.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.1
通常価格の場合は0.3じゃよ

2019年10月27日日曜日

ナツメ別館(1)

先週Google Mapで発見したナツメ別館(愛知県豊橋市石巻町字南山93-7:0532-88-0111:¥500:11:00〜18:00:日帰り入浴は土日祝のみ:タオル貸出は無料♪)に早速行ってみた。
石巻と云うとワシにとっては大好きなMauiの行き帰りに通るとか、あとはこの辺りには幾つか山神社があるんで参拝しに来るとか、その程度の関わりしかない。
まあ特に観光的要素もないし豊橋や浜松のベッドタウンという立ち位置でもない。
なにもない。
こんな石巻にまさか(多分)穴場っぽいのみ可旅館があるとは、どういうことじゃろうと不思議に思っとった。
実際に行けば何かわかるかもしれん。

自宅からは至近距離と云って良く、時間にして40分程度じゃ。
本坂トンネルを抜け、例の難読地名である嵩山(すせ)を通り過ぎるとすぐに石巻じゃ。



カーナビの御神託に従い指定された交差点を山の方に向かって曲がり登っていく。
暫く進むと石巻山頂上近くにある公共駐車場に到着し、そのすぐ横がナツメ別館じゃった。
玄関を開けて中に入ると、ワシと同じ位と思われる年齢の男子がカウンターの中に立っており、その人に「風呂に入りに来た」旨を伝えると、頗る元気がよくデカい声で、
「はあい。どうぞお入りください」
と返事をしてくれた。
ワシは先週その声を電話で聞いて勝手に爺様じゃと思いこんでいた。
ほれ、畑とか田圃とかで野良仕事しとる爺様は声が大きいじゃろう。
そんなイメージでの勝手な思い込みじゃった。
しかして実際には中年のおっさんでありました。
お詫びして訂正いたします。
お金を払うと、
「そこにタオルがあるんで持っていって使ってください。使い終わったら脱衣室にあるカゴに返してくださいね」
と云われた。
ハンドタオルも無料で貸してくれるようじゃ。
云われたとおりにタオルを借り受け、云われたとおりに階下に降りると浴室があった。
そこにはこのような掲示がある。
因みにこのブログでは通常温泉銭湯の写真は載せんが、今回は何枚か写真を掲載する。

© ill-health(ruephas) 2019
カレンダーの裏側に「石巻山の湧水を大切に利用して下さい」と書いてある。
公式WebSiteには、
山から湧き出る天然水を使用した味わい 深い料理と、滑らかな鉱泉の露天風呂を御満喫下さい。
とあるが、実際には鉱泉ではなく山の湧水であるようじゃ。
探してみたが温泉分析表の類の掲示はなかったので、ここは多分温泉ではない。
しかし、温泉(鉱泉)でなくともワシは別に構わん。
そりゃ温泉のほうが嬉しいが、それは気に入る気に入らんを決める決定的な要因ではない。
寧ろ、多分山の湧水を沸かした風呂に入るのは初めてじゃから期待は高まる感じじゃ。

脱衣室に入ると、外湯の方でしきりに声がする。
見ると子供1人と大人4人が仲良く風呂に入っとる。
爺様1人と比較的若い3人とお子さんじゃ。
じゃからワシはまず、誰も入っとらん内湯に入った。
細長い長方形の浴槽で結構深い。
浴槽の底までお尻を下ろすと、お湯が口まで達する程度の深さじゃ。
浴槽は大理石で設えてある。
浴槽の窓は可成り大きくFixではなく開け放つことが出来るので、ワシは他に客がいないことを幸い、全部開け放った。
この宿は石巻山の山上に建っとるので、窓を開けると誠に気持ちいい空気が流れ込んでくる。
中々良い風情じゃと思う。
湯温はワシにとっていい具合に低めであり、いつまでも入っておられる感じじゃ。
浴室壁面の一部は岩になっておりよく見ると上の方に蛇口のようなものがあった。
恐らく嘗てはその蛇口からお湯若しくはお水が流れ出て雰囲気を醸し出しておったものと思われる。
お湯は何だろ、所謂「きしきし感」が全く無くてまろやかであり、これは恐らく山の湧水の為せる技じゃろうと思う。
いい気分で暫く内湯に入っとると、外湯に入っとった先客が出ていったためワシは早速外湯に移動した。
内湯も素晴らしい湯加減であり、内湯同様にやや深めの木で出来た浴槽じゃった。
ワシにとってやや残念じゃったのはバイブラが装備されていたことじゃ。
ブクブクという音が折角の自然の静寂を壊してしまっておる。
これさえなければ最高じゃと一旦は思った。

とは云っても石巻山の自然を眺めながら入る外湯は非常に気持ちがよいものじゃ。
ウトウトしながら結構長い時間お湯に浸かっとったら、新たな客人が入ってきてそれも爺様ではなくて中年のおっさんであった。
ワシの経験的にはこの手のお風呂には爺様が好んでやってくる事が多いのじゃけど、ここはそうではないようじゃ。
何でかなあと考えとったがこれは恐らくこの石巻山が低山登山の場所になっとるからじゃと思いついた。
石巻山でググると登山ハイキング関係のサイトが大量にヒットする。
恐らく、そのような登山ハイキング客がこのナツメ別館日帰り入浴客となっておるのじゃろう。
となると、外湯のバイブラもまあ理由のあることとなる。
山歩きで疲れた足腰をバイブラでマッサージすればこれは気持ちのいいものじゃろうと思うから。
じゃからここに関してのみは、バイブラは許す次第じゃ。

兎にも角にも自宅から適当な距離にあるなかなかいい入浴場所を見つけた。
気軽に行けるし安いし雰囲気はいいし、今後しばしば使わせていただこうと思っとる。

玄関先にあるナツメ別館の営業案内
館内には「喫茶ロールストーン」がある
そのネーミングセンスはブリジストン級じゃろう
五平餅は予約が必要らしい
© ill-health(ruephas) 2019



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
0.7

2019年10月14日月曜日

松風園(1)

台風一過。
快晴。
ワシは温泉に行くことに決めた。[1]
ターゲットは当然三谷温泉。
三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入し活用するつもりじゃ。

温泉に行く前に、まず黄くるみに付いた塩水を洗い流しにセルフ洗車場に向かった。
ワシの住処は海から遠く離れた内陸部にあるが、台風特有の現象として「海水を吸い上げ案外遠くまで降らせる」というものがある。
塩気はクルマにとって大敵なのは云うまでもない。
それが心配じゃったから、起床後はまずクルマに行ってボディを舐めてみた。
文字通り、比喩でもなんでもなく、まさにボディを直接舐めてみた。
普通に塩辛かったので迷わず洗車場に向かった。
ガソリンスタンドの洗車機だとブラシで傷が付くのでセルフの洗車場に行き、細長い棒からぶしゅうと水を噴出させ、ボディや足回りに付いた塩分を洗い落とした。
これで安心。

そこから直接クルマで約1時間と少し、目的地である松風園(愛知県蒲郡市三谷町鳶欠14-4:0533-68-6611:11:30~17:00:通常料金¥1,500:三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポート料金¥440)に到着した。
パスポート対象施設は全部で5ヶ所あるが、何故ここを選択したかと云うと「高張性ナトリウムカルシウム塩化物泉」だからじゃ。
何の事かよくわからんという人もおるじゃろう。
実はワシも詳しくは知らん。
微かな知識としては、泉質(塩分かなぁ)が濃くて温泉成分が染み渡りやすいとこじゃ。
表面的にわかりやすく云うと、入浴後に手のひらがしわしわになっとらん温泉があったらそれ即ち高張性温泉。
クルマに塩分は大敵じゃが、温泉成分である塩分は人にとって誠に有益。
皮肉なものじゃ。

ワシが入った事があるハイパートニックな温泉というと、裾野にあるヘルシーパーク裾野、川根温泉ふれあいの湯(何回か入ったことあるけどブログには未記載)と、あとは焼津黒潮温泉 なかむら館くらいかなあ。

現地に到着すると、はっきり申せばその建物はまあまあ老朽化が進みつつあった。
玄関先の駐車スペースにクルマを停めて、フロントで三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入した。
三谷温泉観光協会のウェブサイトではその大きさはわからんかったが、実際に手にすると案外小振りなサイズ感じゃった。

有効期限1年
1年掛けて三谷温泉5ヶ所に入れる
1ヶ所440円
素晴らしい!
© ill-health(ruephas) 2019
失くしそうでちょいと怖いので、コヤツの定位置としては温泉に行く時にいつも背負っとる黄色いリュックの外ポケットと決めた。
中を開くとかまわぬの手拭のデザインがあしらわれておってなかなかおしゃれ。
訪れるたびにはんこが押され、その代わり1枚ずつ半券(っていうのかなあ)が切り取られて行くという具合になっとる。
裏表紙を見ると協賛企業としてアサヒビールの名が印刷されとる。

階下にある浴室に行くと何人か先客がおった。
残念ながら今回は貸切状態は体験できんが、まあだだっ広い浴室に1人だけというのも何だが寂しいものじゃからこれはこれでよし。
掛り湯をしてまず誰もいない外湯に入った。
結構広くてのびのび出来る感じじゃが本日は大変に暑く、直射日光が非常に強くて落ち着けん。
更に、外湯浴槽は結構深くて普通に座ると口元まで温泉が達してしまうためそんなに長い時間は過ごせんかったのは残念ポイント。
外湯以上に広い内湯でぼーっと温泉を楽しんどった。
あ、そうだと思い少し温泉を口に含んでみたら少し驚いた。
可成りしょっぱくて苦い。
まるで海水をそのまま沸かしたような感じじゃ。
海も近いしなあ。
しかし、当然の事ながら海水とは可成り異なる味で、多分海水よりもしょっぱさが強いように思える。
中々濃厚で良い泉質と感じた。

泉質についてはこれをご覧有りたい
ワシ、温泉好きなんじゃがこのような
財団法人があるの初めて知った
© ill-health(ruephas) 2019
ホテル旅館の大浴場という場合、浴槽に変なギミックが施されているケースがままあるが、ここ松風園の浴槽にはそのような小賢しい仕組みは一切ないので静かに温泉を楽しめるのがいいところじゃと思う。
まあ、設備の老朽化が進んでおるから幾つかのシャワーブースが塞がれておったり、嘗てはお湯が出ていたと思われる白いビーナス像が使われずにそのまま放置されておったがまあそれはそれじゃ。
泉質もいいし落ち着けるので、次に行くときは暑い盛りは避けて外湯にゆっくり入ることが出来る頃合いを見図ろうと思う。

なおここには、館内足湯という珍しいものがある。

全身浴のあとじゃから試しはせんかった
ホテルの玄関先に設置すればいいのにと思う
© ill-health(ruephas) 2019
更にどうでもいい情報じゃけども、こんなものが掲示してあった。

挑戦状がメラメラと燃えておる
熱き挑戦じゃ、受けて立とう
© ill-health(ruephas) 2019
アツいぜ!支配人!
さっきワシにパスポートを売ってくれた人が多分支配人じゃと思うんじゃが、こんな感じで燃えておることはなかったが、実際には内なる焔を秘めたる人なのであろう。
因みに中を見ると、

クイズじゃった
© ill-health(ruephas) 2019
問題が容易すぎてここに答えを書く気も起こらんが、気になったのは「問題2」という表記じゃ。
これを見てワシは館内を少し回って問題1を探したが見つけられんかった。
問題1の中身が気になる。
とても気になる。
また行こう。

[1]
行ったのは2019年10月13日じゃけども、前のポストで書いた通り東日本を中心に甚大な被害が発生した台風19号が抜けた直後なので、浮かれた文章を書くのに気が引けたため、このポストは14日付とさせていただいとる。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.3
※通常料金(¥1,500)だと0.4じゃ。


2019年10月5日土曜日

サンヒルズ三河湾(1)

琵琶湖南岸や京都方面の銭湯巡りには、ふと思い立って「さあ行くぞ」という訳には参らん。
しかしまあ隣県の東側辺りであらば、まあふと思い立って「さあ行くぞ」という衝動的行動の範囲内であろう。
という事で本日、初三谷温泉を体験した。
体験場所はサンヒルズ三河湾(愛知県蒲郡市三谷町南山1-76:0533-68-4696:¥600:11:00〜15:00:ポイントカードあり)というホテルで、何となくじゃけど学校関係と云うか公務員関係のような感じがする。
当然クルマで行ったんじゃけど、カーナビ頼りに現場近くまで行ったんじゃが、最後のところでは隣に立っとる「ひがき」に強引に案内されてしばし困却した。
初めて行く人のために一応下の地図で説明しとこう。



黄色い道はR23じゃが、これを下つまり南側から向かう場合、勢河という料理屋のところをぐいっと鋭角に右に曲がれと指示される可能性がある。
ここからでも行って行けんことはないが、恐らくは隣りにある「ひがき」の敷地内を抜ける形になって余り都合が宜しくない。
正確にはその先にある三谷温泉交差点を右に曲がるが正解じゃ。
しかと覚えておくように。

さて現地に到着し、フロントで600円払うとポイントカードが貰える。
入るたびにはんこを押してもらえ、それが6個貯れば1回無料で入浴できるという仕組みになっとる。

脱衣室に入ると、壁にこのような貼り紙がしてある。

堂々たる宣言
© ill-health(ruephas) 2019
「本来、無味・無臭・無色の天然温泉」なるMTMM宣言というのは初めて見た。
まあ、MTMMがいいか悪いかの価値判断は色々あるとは思うが、まあ一般的に云ってMTMMよりかは色が付いとったりとろみがあったり硫黄の香りがしとったほうが喜ばれる可能性が高いと思うので、ややびっくりしたという次第じゃ。
あと、カルキ臭いとの自白も同時に初めてじゃ。
この辺、このような事実を変な感じで隠匿しようとするよりは遥かに好感が持てるのは確かじゃろう。
ま、実際ややカルキ臭かったですが(笑)。

先日入った「THE」もそうじゃったし、更に少し前に入った浜名湖グランドホテルさざなみ館でもそうじゃったように、一般的にホテル旅館の日帰り入浴では高い確率で貸切体験が味わえるが、今回も殆ど貸切状態であった。
ワシが入るのと同時に一人の爺様がすれ違うように出ていったが、それ以降は完璧な貸切じゃった。
有り難いような少し寂しいような感じじゃ。
このホテルは少し高台に建っとるので露天風呂から望む風景のことを少し期待しとった。

眼下に広がる三河湾の素晴らしい景色
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このような感じじゃった、とお伝えしたいところじゃがこの写真は実はホテルのロビーから撮影したもので、残念ながら露天風呂の借景では殆ど下界を望むことは出来なんだ。
露天風呂はそもそも三河湾側にないし。
しかし、夕方以降に入るならば100万ドルの値がつくかどうかは別として、街の明かりが楽しめるじゃろう。
ただ日帰り入浴客は15時迄じゃからこれを体験することは出来ないのは残念じゃ。

とは云っても、ワシが気に入ったのはやはり外湯であり、湯温はだいぶんに低く、即ちワシにとってはこの上ない適温であり、そよそよ吹く爽やかな風も相まってどんだけでも入っておられる。
浴槽の深さもやや浅めで、小人たるワシに取っては好都合。
やや浅めのほうが落ち着いて入ることが出来る。
聞こえるのは湯口から注がれる温泉の音だけで、ワシは暫く寝てしまった程じゃ。
お湯がMTMMなのは仕方がないが、それでもなかなかいい温泉じゃと思う。

シャワーブースは完全に間仕切られておるから隣客を気にすることなく体を洗えるし、これとは別に立って浴びることが出来るボディシャワーも用意されとる。
冷水機もちゃんとある。
脱衣室がやや狭いのが玉に瑕じゃけど、そこに用意されとるマッサージ機は無料で使える。
これで600円ならば充分にお得じゃと云えるじゃろうと思う。
(恐らく)ぎゅうぎゅう詰めの芋洗い状態なラグーナの湯に高いカネ払って入るより、こちらを選ぶが正解じゃと思われる。
ぜひお試しあれ。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
0.6


2019年9月28日土曜日

THE HAMANAKO(1)

THE、じゃよ。
THE HAMANAKO(静岡県浜松市西区雄踏町山崎4396-1:053-592-2222)じゃ。
名前が凄い。
そういう凄い名前のところの日帰り温泉に遂に足を踏み入れたワシじゃ。

「THE」感が溢れかえっとる外観
館内に入った際には一瞬緊張が走った
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ここは日帰り利用可能じゃが、その料金は1177円(2019年9月末現在の税込料金)でワシがスタンダードとしとるいろんな温泉銭湯の料金とは当にヒトケタ違う。
まあ「ワシ相場」のほぼ倍じゃ。
従って貧乏なワシが通常であれば決して訪れることはない高嶺の花ならぬ高嶺の湯であるここTHE HAMANAKO(なにせ「THE」じゃからねえ)。
なのに今回訪れたのは即ち「通常ではない」状況があったから。
まあご想像どおり、割引券を入手したからじゃ。

フロントで券を切り取られる寸前に
急いで撮影したためボケボケになっとる
悪いな謝るワイ
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800円じゃったらまあ許容範囲じゃろう。
このホテルは確か以前「浜名湖ロイヤルホテル」という名前で営業しており、その後大和リゾートに買収されて「THE」になった模様じゃが、実はその「浜名湖ロイヤルホテル」時代に1回ここの風呂に入っとる。
当時は温泉とか全く興味がなかったのでどんな風呂だったかの記憶も全く消失しとるが、入浴料は1000円しんかったような気がする。
記憶がないのでまあ、実質的には初めて入ると云っても差し支えないじゃろう。

緊張しつつ館内に入ると、何やら緑色の服を着た人がわらわらしとる。
いずれも欧米人に見受けられる。
それら緑色の欧米の人は奥のカフェのような所で飯を食っとったり、ロビーで歓談しとったり、土産屋で品物を物色しとる
なんじゃろうと思ったが、ああそうかわかった。
本日は袋井でラグビーワールドカップの日本アイルランドの大一番が行われる。
そのサポーターの方々であろう。
彼らにとってラグビーにおいては日本は格下であって、試合前から最早アイルランドの勝利を確信しとるようで[1]、その所作や表情には余裕が見える。
いずれも穏やかで日本を楽しんでおる様子が見て取れる。
まあ是非ラグビーの試合とともに日本も沢山楽しんでくだされと思いつつ、フロントにいた日本語ベラベラの外国人係員に割引券を提示し、料金800円也を支払って浴室方面に行ってみた。
歩いていくと途中、このような掲示がされとる。

スリッパに履き替えなされ、か
いちいち凄い
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ホテルの日帰り温泉で、浴室というか脱衣室に行くためにスリッパに履き替え指示されたのは多分初めての体験。
流石「THE」じゃと思う。
ここは素直にボロンボロンの靴をきれいなスリッパに履き替え、更に奥に進む。
すると左手にこのような空間が現れた。

緊張して休憩できそうもない休憩コーナー
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最初は何かの展示スペースか舞台かと思ったがそうではない。
れっきとした休憩コーナーじゃ。
こんなところでは緊張してとても休憩にならないじゃろう。
流石「THE」じゃと思う。
休憩コーナーについては見て見ぬ振りをして、早速脱衣室に入った。
流石リゾートホテルじゃ。
脱衣室は広々しとるし空調は完璧に調整されとる。
アメニティは充実しとるし、雰囲気も非常にシックな感じに仕上がっとる。
品が良い内装じゃ。
脱衣して浴室に入ると、これまた広い。
掛り湯用の設備が2ヶ所(これはわかった人しか出来ない設計)。
数え切れないほどのシャワーブース。
最大何人ベスト何人などと表現するのはヤボの骨頂である広〜い浴槽が2つ。
ドライサウナと水風呂。
表に目を向けるならば、中国風の丸い浴槽、2つのつぼ湯には本日「お茶湯」が満たされておる。
寝湯が3つにゴロンと転がってくつろげるベッド、濡れた体のままで利用できる冷水機(直接飲むやつではなくて紙コップ方式)などなど。
もうこれでもかというくらいの充実ぶりじゃ。
掛り湯をして浴槽に入ると、柱の影におった人が「こんにちは」と挨拶してくれた。
これは珍しいとこんにちはと返して声をした方を見てみると何と、外国の人が気持ちよさそうに湯船に浸かっとる。
おそらくアイルランドの人であろう。
ワシとしてはちょっとは話をせにゃあいかんじゃろうと思い、下手糞な英語で少し話をしてみた。
"Hi,how are you?"
"Thanks,I'm fine"
"Are you from Ireland?"
"Yes"
"Welcome to hamamatsu Japan.Please enjoy Here"
"Thanks"
"Of course,I'm supporting Rugby Japan team,but I like your country team,too,Good luck!"
くらいの中学英語じゃけども、先方には何とかわかったようで、好意を伝えるには充分じゃったらしい。
笑って聞いてくれていた。
袋井へ向かうバスの出発時刻が迫っているらしく、彼は”Bye,Arigato"とワシに一声残して浴室を後にした。

その後1時間ほどおったんじゃが、驚くべきことにその間完全なる貸切状態。
様々な浴槽をとっかえひっかえしながら贅沢に時間を過ごした。

充分に堪能して浴室を出て売店を覗いとると特設ワゴンがおいてあって、その中にはGUINNESSが冷やされておった。

Irelandと日本の国旗、ラグビーボール
そしてGUINNESS
直接観戦はしないものの
そこそこ雰囲気に浸れた感じ
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Irelandと日本にかんぱ〜い!
とその場で行きたいとこじゃが
帰宅まで我慢
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本来は十分に冷やして専用のビールサーバーでグラスに注いで飲むようじゃけどもそんなものは持ち合わせておらん為、プルタブを引っ張って開いてそのままんぐんぐんぐと飲み干した。
うまかったです。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
800
温泉コスパ
0.6



[1]
と、試合前にはこのように日本人もアイルランド人もその全てが思っとった筈じゃしワシも勿論「勝ちは別として兎も角、今回は是非善戦して次に繋げる何かを掴んで欲しい」と思っとった。
が、終わってみれば素晴らしい結果が待っておった。
相まみえたアイルランド選手の素晴らしさも凄かった。[2]
この国は尊敬に値する国じゃと思う。

[2]
2019年9月30日追記)
今、サモアとスコットランド戦を見ておるが、ラグビーの観戦のコツは、自国若しくは好きなチームの応援をしつつ、相手チームの良かった所、ナイスプレイなど相手のことを見ながら記憶にとどめながら楽しむことじゃろうと思った。
さすれば、自国が勝ったとしても負けたとしても、相手チームに対するリスペクトを失うことなく、素晴らしい戦いをお互いに称え合うことが出来るからじゃ。
この方式をワシ自身、野球にも導入しようと思う。

2019年9月21日土曜日

浜名湖グランドホテルさざなみ館(2)

前回は今年の6月22日に行った浜名湖グランドホテルさざなみ館(静岡県浜松市西区舘山寺町260-1:053-487-3373:番号さざなみじゃよ)じゃが、その前回行った際貰った温泉入浴500円チラシを持参して本日再訪した。

これだけでも雰囲気盛り上がる
お気軽に愉しませてもらいじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019
さて、かんざんじ温泉(ひらがな名称に統一しとる模様なのでそれに準じる)はどんな温泉かと云うと、それについてはここさざなみ館の浴室内に掲示してある。
全文をそのまま引用してみよう。
景勝地として有名な浜名湖舘山寺山寺地区を温泉観光地に育てるために1953年(昭和28)舘山寺観光協会が設立されました。
その後温泉掘削に入り、1958年(昭和33)に開湯しました。
かんざんじ温泉の名前の由来は、温泉街の北側の舘山(たてやま)にある曹洞宗舘山寺(そうとうしゅうかんざんじ)より名づけられました。
なるほどね。
しかし掘削する前には温泉のあたりがあったんじゃろうか?
それともイチかバチかの賭けで掘ってみたら運良く噴出したんじゃろうか?
まあどっちでも良いが、兎に角今年の12月末まではチラシ[1]がある限り500円で入れるからせいぜいお世話になることにしようと思う。

前回ポストでも書いたかもしれんが、少なくともここさざなみ館の泉質は限りなくMTMMで全く特徴はない。
塩素臭もやや気になる。
近くにある水神の松公園の足湯(無料じゃよ)は薄濁でなかなか雰囲気があるんで、もしかしたら施設ごとで泉質が異なる可能性もあるが、なにせかんざんじ温泉の日帰り入浴料は如何せん高く、さざなみ館以外のとこには行ったことがないんで実際のところは不明じゃ。
じゃからまあ、泉質マンセー系のオタク入浴客はガッカリするかも知れんな。
まあよい。
趣味は人それぞれじゃからな。

ここのいいところは、1つはフロントの女性を始めとした職員の皆様方の接遇じゃ。
ここさざなみ館のの500円施策は、どうせ風呂が湧いとるんじゃったら安くてもいいから兎に角客を集めて稼働率をあげようというものじゃと思うんじゃが[1]、その策略に引っかかって来た殆ど儲けが見込めんワシのような貧乏客に対しても誠に丁寧な対応をしてくれることじゃ。
「誠に申し訳ありません。定刻の11時を過ぎておりますがまだ浴室の準備が出来ておりませんので、こちらで暫くおかけになってお待ちいただけますか」
いやはや恐縮至極。
フロントの一番端っこの方にあるカウチに膝を揃えてちょこんと腰掛け、館内においてあったチラシ類を手にとって眺めながら時間を過ごした。
暫くしてフロントの女性から、
「準備が整いましたので、どうぞ3階までお上がりください」
ここの浴室は3階にある。
エレベータで3階まで上がると、清掃を終えた若い職員がおってやはり、
「おまたせしました。ごゆっくりしていってください」
との声がかかる。
うむ、有り難いことじゃ。
中に入ると、当然のことながら誰もおらん。
それがここさざなみ館のいいとこの2つめじゃ。
要するに「貸切率が極めて高い」ということじゃ。
前回も(殆ど)そうだったし、今回は完全に入ってから出るまで、非常に広大な内湯も爽やかな風が感じながら入浴できる外湯も完全に貸切状態じゃった。
幸か不幸かさざなみ館の「500円施策」は余り知られていないようで、まあたった2回の来訪ではあるが、おそらくかなりの確率で1人でゆったりを体験できると思われる。
たまには大きな風呂を1人でゆったり愉しみたいと思われる方は、ぜひ来訪なさったらよいじゃろう。
繰り返しになるが、500円の優遇に与るためには割引チラシを確保しておく必要がある。
いきなり現地に行って「500円でお願い申す」と云っても多分ダメじゃろうと思う。
因みにワシが6月に入手したのは、まきばの直売所(立岩牧場)(静岡県浜松市北区引佐町井伊谷3712-18)じゃ。[1]
ここの他のどこにおいてあるかはワシは知らん。
まあ探してみなされ。

[1]
2019年9月22日追記)
さざなみ館の前回ポストでも今回も書いたが、500円チラシは遠く離れた場所で入手した。
じゃからこの仕組みは多分単純施設単独での「集客」というものでなく、西遠地区にある各観光施設がアライアンスのような感じで緩い同盟のようなものを組み、地域観光全体を少しでも盛り上げようとしているんじゃなかろうかと思う。
つまり、立岩牧場のソフトを目的に現地に行ってみたらさざなみ館の500円チラシを発見し「安いし近いし、せっかくだから行くか」という感じでさざなみ館の温泉に入る。
ついでに舘山寺周辺を観光し「せっかく来たんだからついでに観光船で浜名湖周航でもしてみるか」みたいな感じを狙っておるのかなあと思うんじゃ。
ところで、前回初めてさざなみ館を訪れて500円チラシをお渡しすると、代わりにさざなみ館のはんこが押された新しいチラシを貰えた。
これはこれで大変に嬉しいのじゃけれども、もしこの500円施策の目的が「地域観光を全体として盛り上げる」というのが目的なのであるのであらば、この引き換え方式は少し違うのかなあと思ってしまうが、まあワシはあくまで単なる客の立場なので、まあ素直に安く愉しませてもらおうと思っとる。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
0.7

2019年9月17日火曜日

かんぽの宿 浜名湖三ヶ日(5)

先週末はいろいろ(遊ぶのに)忙しく、会社のスポーツイベントに出たり、静岡松坂屋に行ってMiffy Zakka Festa(9月16日で終わったよん)を覗いたり、Cafe de Clarkに行ってマサオくんの様子を見たりした。
マサオくんとの会見を終えたワシはその足でかんぽの宿 浜名湖三ヶ日(静岡県浜松市北区三ヶ日町都筑2977-2:053-526-1201:¥600)に向かった。
今年12月20日で営業を終える予定のここじゃけど、案外上質な泉質である事は余り知られておらん。
また館内掲示では「循環」を標榜しとって実際循環装置の存在も確認しとるが、温泉はほぼ常時浴槽縁ギリギリまで満たされており、誰か一人でも浴槽に入ったならばザバザバ掛け流れる「実質源泉半掛け流し」である事もワシが気に入っとるポイントじゃ。
じゃから廃業は誠に残念じゃけどもこれも昨今のご時世という事で、その流れには逆らえん。
せめて廃業閉館する迄のこの3ヶ月の間に出来るだけ沢山通うしかあるまいと思っとる。
ちなみにワシ個人としては、何らかの形でホワイトナイト的な事業者が名乗り出て存続してくれんかなと思っとるが、昨日時点ではそのような様子は見受けられんかった。

昨日はまあまあ程々の混み具合というか空き具合というか、適度な数の入浴客で五月蝿くもなく静まり返ってもおらず丁度良い具合じゃった。
ただ、元気なお子さんが1人若干走しくり回っとったが、そのガキの爺さんが「これ、迷惑だから走ったり飛び込んだりしたらいかん」と静かにしっかり注意をしとったせいで余り気にならんかった。
子供が騒ぐのは仕方ない事で、親なりなんなりがそれをきちんと嗜めればそれだけでだいぶんにこっちの気分も違う事を改めて実感した次第じゃ。

ところで変わった入浴客が2人おった。
どちらも「変な体勢で寛ぐジジイ」と云う概念で括れる。
少し歳が行った人ならばわかるじゃろうけど、ひと昔ふた昔前のご家庭には、鮭を銜えてどんと踏ん張っとるくまさんの彫り物が大抵あったと思う。
若年層のために特別公開するじゃ
総務省の調査によれば、昭和50年の時点で
全国世帯の約99.8%の玄関に
これが設置されとったとの報告じゃ、ウソじゃ
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この体勢のままそのままひっくり返った格好、即ち仰向けになって両手両足を天高く突き出した格好で寛ぐジジイがおった。
基本その格好でただじっとしとるんじゃけど、たまさか手や足を伸ばしたり縮めたり痙攣させたりしとる。
いっかな浴槽には入る事はなく、とにかくずっとひっくり返っとる。
そういう人がおった。

もう一人はうつ伏せたままじっとしとるジジイじゃ。
男性ならばわかると思うが、布団であればまだしも、下が岩とかで硬い場合、うつ伏せは辛いし危険じゃ。
要するに痛いし潰れる恐れがある
局所的に耐え難いほどに痛い。
どの局所がどう痛いか、或いはどこが潰れるは読者諸賢の想像に任せるが、つまり頗る痛い。
普通の人類であらば痛くてそのような体勢を長時間保持することはなかなかむつかしいと思うのじゃけど、そのジジイは数十分突っ伏したままいっかな動かん。
彼の局部には神経がないのであろうか?
或いは宇宙人ジョーンズの化身なんじゃろうか?

その2人が露天風呂の脇でそろってそのような体勢をとっとるんじゃ。
君たち、その風景をぜひ想像してみてくれ給えよ。
もうその時点でかんぽの宿 浜名湖三ヶ日は既に異次元じゃよ。
また見たいと切に願うばかりじゃ。
本日こちらからの報告は以上じゃ。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.0
風情ポイント
4.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
1.0

風情ポイントについては、普通であればまあ2.0といった感じじゃろうが、今回は面妖なふたり組により特別ポイントを加算して4.0とした。
今回も客観的なよい評価が出来たと自負しとる。

2019年7月15日月曜日

【祝復活!】松風苑(4)

長らく休業しとった松風苑(愛知県新城市豊岡滝上64-3:0536-32-6058:0536-32-1578:のみ可:のみ時間は概ね11:00-15:00:¥1000:¥800:ポイントカードあり♪)じゃったが、先般3月に「5月過ぎには再び営業開始します」との情報を現地で確認しとった。
5月過ぎてもいろいろ多忙であって(多忙の内容は主にやぎさんじゃけれども…)湯谷温泉になかなか行けなかったが本日海の日のお休みを利用して訪れてみた。
途中国道257号線を時速30km未満のスピードで走る老婆の軽自動車に苛つかせられたんじゃが兎に角何時も通り1時間弱で湯谷温泉に着いた。
これまた何時も通り利修仙人の足湯がある駐車場に真っ黄っ黄のスイフトくんを停めてクルマを降りると、前回までは見られなかった幟旗が何本も立てられておる。
ランチのご案内や日帰り温泉をやっとることがそれぞれに書いてある。

いやあ、営業しとるぞ!
© ill-health(ruephas) 2019
うむ、やっと復活したようでこれは朗報じゃ。
短い坂を登って玄関に入ると人感センサーの作用により自動的にピンポンが鳴った。
すると中から料理人のような格好をした人が出てきた。
こう書いても誰もわからんじゃろうけれども、富士市水戸島にある素晴らしい料理屋である角山 新富士店(静岡県富士市水戸島164-1:0545-63-5172:定休第5週を除く毎週月曜:営業時間要確認だが基本11:00〜21:30)のS店長に似た人じゃ。
本人よりやや小型にしたような感じの人じゃ。

これがウワサのS店長じゃ
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角山の常連しかわからん比喩を繰り出してすまんかった謝る。
「いやあ、長いことお休みだったんで早く復活しないかと思ってたんですよ」
「それはどうもありがとうございます」
「お風呂お願いします」
「はい。今日は女湯にご案内します」
をほ!
ただまあいろんな温泉に行くと、旅館や温泉場の都合で女湯を案内されることは偶にあってそう珍しいことではない。
掛川の倉真赤石温泉などは案外普通に女湯を案内されたりする。
女性が入っとらんのであれば女湯でも男湯でも特に構わんわけじゃが、両者の違いがわかるのは面白い。
「露天の方は源泉を入れていまして少し熱いかもしれません。熱かったら水道水でぬるくしていただいて構いません」
暑がり(熱がり)ワシである故やや身構えたが、しかし多少熱いからと云ってもそんなもったいないこと絶対するもんか。
女湯と書かれた赤くて大きな暖簾を潜って浴室に入った。

いつもは左
本日は右
某社のカップ饂飩に見えるのはワシだけか?
© ill-health(ruephas) 2019
少し古めの旅館や温泉などと同様、松風苑の場合は女湯は男湯のほぼ半分くらいの大きさじゃった。
ちょっとした変化としてはシャンプー・リンス類が以前よりやや高級化しておることが挙げられる。

高級そうに見える
しかしワシはこの手の話に詳しくはない
普通なのかもしれん
© ill-health(ruephas) 2019
もしかして女湯だけかもしれんが。

内湯は普通のお湯、即ち水道局源泉のお水を沸かした浴槽で、露天の方は温泉。
恐らく露天は非循環ではないかと思われる。
当然先ず入るのは露天じゃろう。
露天風呂はお握りのような三角形のフォルムで、最大4人ベスト1人という小振りなものじゃ。
内湯でシャワーを浴びてから内湯の浴槽は素通りし露天に入ろうとした。
とその時、旅館の真下を走っとる飯田線湯谷温泉駅のところにある踏切がこんこんこんと鳴り出した。
そう、この松風苑のいい所は上質な温泉や宿のその風情だけでなく、飯田線の汽車を露天から眺め下ろすことが出来るという事じゃ。
多少なりとも鉄分が多めの温泉好きであらばこの組み合わせは最強じゃろう。
湯谷温泉の泉質も鉄分が入っとるし。
こちらからは汽車に乗っとる人がよおく見えるが、向こうはまさか全裸の初老に見下されとる等とは想像もしとらんじゃろうと思ってワシはニヤリと北叟笑んだ(変態ではありません)。
汽車を一本見送ってから改めてかかり湯をし直して源泉が満たされた岩風呂に入った。
調理人の人が云うほど熱くはなく普通に入れる。
ワシでも5分位は浸かっておられる程度の温度。
決して広くはない浴槽じゃけれども、幸いなことに入浴客はワシだけであり、無論手足は充分に伸ばせる。
誠にのびのびとした気持ちになれる。

温泉に入りながら脇を見るとこんなものが飾ってある。

盛夏入道(遠藤 研二氏 作)
© ill-health(ruephas) 2019(写真)
芸術作品じゃな。
男湯にはこんなものあったかなあ?
なかったような気がする。
普段入れない女湯に入るとこのようなちょっとした発見があって面白いものじゃ。
このように芸術作品の説明書きを読んだり飯田線汽車の客を見下ろして再びニヤリと北叟笑んだりと、1時間弱温泉に出たり入ったりして楽しんで一旦浴室をあとにした。

最前もちいと触れたが、湯谷温泉のお湯には鉄分が含まれておるが、同時に塩分も入っとる。
そのせいか多少ぬるめの温度であっても浴槽から出たあと暫く経っても汗が全然引かん。
しかし構わぬ、脱衣室には扇風機があるはずじゃから風速を最強にして体を冷やせば宜しいと思っとった。
しかし、確か男湯に設置してあった筈の扇風機がここ女湯にはない。
汗は止まる気配を全く見せん。
これは困った。
仕方ないのでまた内湯に戻り、シャワーから水を噴出させて頭から浴びて体を冷やし、冷え切った状態で再度ざばりと源泉に入ってすぐ出て体を拭いた。
松風苑さん、女湯にも是非扇風機をお願いしたいです。

温泉から出てロビーに戻ると、先ほど出迎えてくれたS店長似の調理の人がおった。
いろいろお話をさせて貰ってわかったことは、
  • 今の所はまだ完全に復活していなくて宿泊を取れるようになるのは暫く先になりそう
  • 男湯もまだ完全には復調していないため女湯にお通しした
  • このような状況なので先客が出るまで次のお客さんをお待たせすることがあり、待ち時間が長くなるとお断りされてしまうことがありチャンスロスになっている
  • 新しいオーナーは中国の人
  • その新オーナーは、安くて美味しいランチメニューを出すための研究の一環で浜松餃子をいろいろ試食してみたが特に感銘は受けなかったらしく「俺が作ったやつのほうが絶対うまい」と云っていた
  • そんなに自信あるのであればと思って、オーナーの作った餃子を食ってみたが浜松餃子との有意な違いは感じなかった(笑)
  • 自分はもともと和食の出なので、ゆくゆくは和食の定食などを提供したいと思っているんだけど経営が軌道に乗るまでは兎に角お客さんに安く楽しんでもらえるようにこのメニューで頑張りたいと思っている
などなど。

今までの松風苑とはバージョン違いと云うか別の方向性を持って進み始めたようじゃが、調理の人のお人柄もなかなか素晴らしいし、是非また来ようと思う。
因みに現在のところのランチメニューはこんな感じです。

© ill-health(ruephas) 2019
今度は少し遠回りして飯田線に乗って、ビール飲みながらこれ食おうと思います。

泉質ポイント
4.0
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
1,000
温泉コスパ
0.7