2016年5月9日月曜日

温泉に行かない日(329) 「今日のくそったれ(道路交通編)」が薄ら哀しい

ロードバイクについていろいろわからないことがあり、周囲に聞ける人がいないため、本やネットで調べることが最近多いです。
多くの情報が溢れており、ドストライクな情報からイマイチな情報まで千差万別ですが初心者で無知なロードバイク乗りにはいろいろな情報に触れることが出来るのは有り難いことです。

そんな中、「今日のくそったれ(道路交通編)」というステキなサイトを偶然見つけました。
この大変にお上品な名前のブログサイトは「世捨人」を名乗る人物が書いており、内容としてはもう本当に兎にも角にも理屈抜き(このポストを読んでいただければわかりますが、正にその言葉通り本当に「理屈抜き」なんです)で「ロードバイク大嫌い」「くそったれダ・イ・キ・ラ・イなの」という姿勢で一貫しており、そこにむしろ清々しさ、神々しささえ感じます。

記載の典型的パターンとしては、

  • 全くエビデンスがなく、
  • 要するに荒唐無稽としか云えないその場の浅はかな思いつきで提言とか考察とかを書きなぐり、
  • それに対しての極めて常識的かつ根拠ある書き込みに対しては、
  • 本当に意味のわからない哲学的コメントを返し、
  • その内容のあまりの無さ、意味不明っぷりにコメントを寄せた人が呆れ果てて黙りこむと、
  • それで相手を論破したと勘違いして鼻高々になり、
  • こういうすっとこどっこいな感じが繰り返される

というものです。

例えば、2015年7月23日にポストされた『「フルカーボン・ロードバイク禁止」3大理由』というのを読んでみると、禁止すべき理由として、
  1. 強度に難点がある
  2. 落雷の影響を受けやすい
  3. 弾力性がない
の3点を挙げています。
これに対して一般の人々が、
「あんたはどんだけすっとこどっこいで非常識な事を自慢気に鼻高々に書いているんだ。しっかりしろあんた大丈夫か?本当に恥ずかしくないのか?」
というような事を実例などを用いてわかりやすく指摘するんですが、それらへの返しがこれまたすっとこどっこいな内容なのでみんなもうげんなりしてしまうわけです。

上記の3点については一般常識的にはすべて誤りとされていると思うし、科学や物理学は全くわからない私でさえ、
  1. だったら何故F1のボディや市販高級車のボンネット(例えばマクラーレンF1とかですね。名前にF1がついてますが、そのまま公道走行可能なれっきとした市販車です。世捨人のブログを読んだ結果、このヒトは自動車至上主義なくせしてそんなことも知らなくて、最後まで莫迦みたいに勘違いしてましたが)にカーボンが使われているのか。
    あるいは燃料電池車の水素ボンベ(爆発すると大変なことになります)には、何故カーボンが使われた繊維をぐるぐる巻きにするのか。
    それはおそらく軽量かつ強度があり、加工が容易いからだ。
    強度や加工性に難があるなら、命に関わる製品にそんな素材を使うわけがない。
  2. カーボン製の釣り竿の落雷事故をどっかで聞きかじって書いていると思われますが、それは素材というよりは高さの問題だと思う。
    何もない平べったい海っぺりや河原で、あのようなものを振り回していたら落雷の可能性は高まる。
    素材関係なく。
  3. 弾力性がないのであれば、何故アルミフレームのロードバイクやクロスバイクのフロントフォークにカーボンが使われているのか。
    弾力を上手にいなす特性があるからだ。
と、これくらいの事は思いつきます。

しかしこれは、カーボンという素材とそれを使ったいろんな材料の本質とか原理を私が理解した上の見解ではなく、ただ「○○だからきっとこうなんだろう」という一種の推論であるのは認めます。
その点で弱い。
でも、世捨人というヒトは自らの無知も全く弁えず、一般人からのコメントだけではなく、ファブレスなことにカーボンを専門に研究している技術者がきちんとしたエビデンスに基づく指摘をしても、本当に、全くもって本当に自慢気かつ訳のわからない返しをします。

例えば、あるカーボン関係の技術者が、カーボンの強度に関して理論的な内容を持ってコメントし、その中で「ヤング率」(フックの法則が成立する弾性範囲における、同軸方向のひずみと応力の比例定数である。この名称はトマス・ヤングに由来する。縦弾性係数とも呼ばれる:当然Wikiからのコピペです)という専門用語を使ってます。

私のようなモンガイカンには、カーボン技術者さんのコメントが一読してもさっぱりわからんかったので、理解するためにヤング率に関するWikiの文章を読み進めると、どうもその率が高いほうがひずみに対する耐久力が高いということらしいです。

その技術者は、
また、カーボンの方がヤング率が高いのに、カーボンに比べてヤング率の低いステンレスやクロムモリブデン鋼でできたフレームを指摘しない理由を教えてください。[1]
と世捨人に問いかけたんですが、世捨人からは驚きの返し。
ヤングは危険な運転をしがちです。事故率が高いためか、ヤングの自動車保険は割高です(きっぱり!)
・・・。

ヤング、か。
ナウでヤング。

その後、このやり取りに対して他の常識的な方から寄せられた「おいあんた。だいぶ変だぞ」的なコメントに対する受け答えは以下のとおり。
【常識人】 技術者見習いさん(注:もともと「ヤング率」に関するコメントを寄せたカーボン技術者のこと)の言うヤング率って、多分世捨人さんの考えてるようなヤング(不良達)の事ではなく「縦弾性係数」の事だと思いますよ?
【世捨人】 「不良たち」というのは「ギャング」が適切ではないでしょうか?
【常識人】 Googleでヤング率って検索したら先ず縦弾性係数の事を書いたページがヒットしますし。
【世捨人】 「ヤング」はもはや死語ですね。
【常識人】 まぁ、過去の記事やコメントを見た感じ分かっててわざと言ってるようにしか見えないですけどねWw。
【世捨人】 技術さんはヤング率という語句の使い方を間違っていたようですね。
どうです、この狂いっぷり。
見上げたもんでしょう。
本当にトチ狂っていて自分ではマトモなことと思って書いているのか、確信犯的に人を茶化しているのかさっぱりわからないですけど、おそらく前者でしょう。
まあどっちにしてもはた迷惑ですが。

この人の書いてる事を読んでいるとものすごくムカムカしてくるし、私のこのブログの品性が疑われるのが嫌なのでこれ以上は引用しません。
もしこの荒唐無稽なブログをもっと読んでみたいというキトクな方は、『「フルカーボン・ロードバイク禁止」3大理由』でググれば一発でヒットします。
直リンク貼れば読者諸賢には便利だとは思いますが、気持ちが悪いから当ブログからの直リンクは貼りません。
追尾されるかもだからそれは穢らわしいし。
ググッて探してもらって読んでもらえばわかりますが全編記載内容は狂っていて、最初は、

「なんだこいつぁ?はあ、世捨人。何だか訳わかんねーヤツだな」

という感じで笑えるんですけどね。
あまりに頓珍漢過ぎる内容なので、最初はわかってる人がシャレで書いているギャグサイトだと思ってしまったんだよぅ…。
でも数本読むとこいつが極めてマジで書いている事がわかり、そのあまりの異常っぷりにはっきりと狂気を感じて、結果読み進めるのが薄ら恐ろしくなってくるというシロモノです。
マッドサイエンティストというか、似非科学者というか、本当に何なんでしょうこの人。

「世を捨てた人」なのならそれなりに山奥あたりに引っ込んで、霞でも食って生きて、わけのわからんブログで広告料を稼ぐのはやめなさい。

ヤングは危険な運転をしがち、か。

[1]
このヒトがどのように誤読したかを想像してみたんですが、たぶんこんな感じです。
「ヤング」という単語の後ろに勝手に自分の思い込みで「購入」とか「使用」とか「乗車」を間違って補った感じだと思われます。
つまりこうです。
また、カーボンの方がヤング購入率が高いのに、カーボンに比べてヤング購入率の低いステンレスやクロムモリブデン鋼でできたフレームを指摘しない理由を教えてください。
という感じで誤読してるんですね、勝手に。
でも、ブログの中でカーボンフレームのロードバイクは高いと云うことをこのヒトは書いています。
高価格のカーボンフレームの購買率が「ヤング」の方が高いわけがない。
そして自転車の話をしているのに全く関係ない自動車保険の話をする。
その時点でもう理論が破綻しているのですが、本人は全くそれに気づいてもいない。
進軍ラッパ、ぱっぱぱぱー状態。
大人のナリして中身はガキな逆コナン君。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。