2016年5月5日木曜日

湯元屋 湯元虹乃湯(1)

10数年ぶりかそれ以上になるか、本当に本当に久し振りに事務所に出なくていい大型連休(ゴールデンウィークって言い方、何かヤなんだよな)になりました。
しかし、自主的宅直体制は最低必要だと判断して自宅には帰らず、単身赴任先近くにいることにしました。
連休中には何回かロードバイクに乗りに出かけ、ある日はちょっと事務所を覗きに行ったけど、やはりどうしても温泉に行きたい。
ということで、今まで食わず嫌いであった静岡市葵区にある温泉に行って来ました。

葵区といえば静岡県庁所在地。
その葵区と同じ区内にある温泉で南アルプス赤石温泉白樺荘ってとこがあります。
同じ区内なんですけど、両者の道程距離は約80km。
かたや新幹線駅前の繁華街、かたや赤石山脈が目前の山の中。
それが同じ区にある不自然さがたまんないです。
浜松市の天竜区もパねえって思うんですけど、葵区もパねえ。
で、しつこいようでがんすが、その葵区にある温泉に行ってきました。




行ったのは湯元屋 湯元虹乃湯(静岡市葵区梅ヶ島5258-13:054-269-2318:¥700:営業時間・定休などは未確認、ごめんなさい)。
何故今まで梅ヶ島の温泉に行かなかったか、何故食わず嫌いであったかと云うと、

  1. すげえ遠い感じがする
  2. すげえ混み合ってる気がする
  3. すげえ日帰りがないような気がする

というすげえエビデンスレスな思い込みによるもので、こういった思い込みは実態を見なければ払拭は出来ないタイプのものです。
で、連休の今こそ行ってみて実態を確認しようと蛮勇を振るってみた。

アパートから梅ヶ島までは国1バイパスから静岡県道27号線・29号線を使って1時間ちょっとでした。
この時点で「1.すげえ遠い気がする」というのは撃破されました。
時間的距離は全く遠くない。
県道セクションではやや狭い部分もありましたが特に問題はなし。
普通に行けます。
で、梅ヶ島エリアの一番奥まで進んだんですが(当事者的に良いかどうかは別にして)、来訪している観光客は非常に適度な数。
少なくとも「すげえ混み合ってる」ということはありませんでした。

はい「2.」撃破。

そして「日帰り温泉」と書かれたのぼり旗があるのを発見。

はい「3.」撃破。

そこはおみやげ屋兼飯屋兼日帰り温泉という機能を持つところのようで、オレ的にはこういうトコはどストライク。
そこが湯元屋という日帰り温泉でした。
店頭に立っていた店主らしきおっちゃん(俺と同じかやや若いか?)に、
「日帰り良いですか?」
と訊くと、
「ゆっくり楽しんでいってください」
と云うことで、早速浴場に行きました。
浴場はおみやげ屋店内から繋がる階段を登ったところにあって、引き戸を開けると先客の靴はなし。
よし、貸切。
光より早くマッパになり、ひゃっほうと心のなかで叫びつつ浴室に入ると、洗い場の床は乾ききっている。
よし、一番湯(だと思う)。
そして浴場に満たされた硫黄の香り。
こりゃいい温泉だぞ。
シャワー付きカランが3基、内湯の浴槽はスクェアな形状で最大6人、ベスト2人という大きさ。
浴場の窓の外には露天風呂がありますが、残念ながらお湯は入っていなくて本日は内湯のみの営業状況のようです。
ただし「開放OK」と書いてあるので、暑くなったら外にでて涼もう。
ケツのあたりと、えっとその要するに下(この場合は「シモ」と発音するのが正しい。どの部位かは書かなくてもわかるだろう)の部分をしっかり洗ってから内湯浴槽にin。
単純硫黄泉と書いてありましたがその名前からイメージする感じでは全く無く、ぬるつるすべすべ系のいい泉質。
こりゃいい温泉だぞ。
硫黄のいい香りに包まれながら暫く浸かっていて暑くなってきたので、外湯に出てみました。

おっと。

浴槽は枯れ切っているとおもいきや、内湯のオーバーフローが外湯に流れ出る構造になっていて、浴槽の1/3ほど温泉が溜まっているではないですか。
それは当然ぬるく「乳欲」、はあ?なんだこの変換。
しっかりしろよGoogle日本語。
仕切り直し。
「入浴」という感じでは当然ないですが、ぬるいものの硫黄の香りがしていて、腰の辺りまで浸かることが出来、そしてその状態で見上げた空が素晴らしかった。
本当に素晴らしかった。
時々禁を破って写真をアップしますが、今回も禁を破ります。
この空以外で「抜けるような」という比喩は使っては
いけないと思えるほど
 © ill-health(ruephas) 2016
素晴らしい香りと、ぬるつるのお湯と、貸切の温泉を十分すぎるほど堪能してお風呂を出て、腹が減ったんで併設の食事処へ。
くう、旨い静岡おでんが何でもどれでも一本100円。
旨いもりそばが600円。
鹿肉もあり、岩魚の骨酒もあり(車なんで呑めなかった、くそ)、すげえ旨いものがいっぱいあり、すべてが「観光地価格」ではない適切なお値段。

スミマセン、梅ヶ島。
こんないいとこだとは思わなかった。
湯元屋店主によると、
「毎日、お湯を抜いて掃除してます。そうしないとイヤなんです」
とのこと。
人柄ぱねえ。
提供するお食事への心遣い。
旨いのに安い。

梅ヶ島の有名ドコロな立ち寄り湯といえば「黄金の湯」だと思うんですけどね。
でも皆さん。
もう少し上がって貰って、湯元屋まで行けばもっと素晴らしいことが待っているとワシは断言する。
素晴らしいお湯に浸かってから涼しい風の通る食事処でとっても旨いおでん10本食っても僅か1000円。
冷たくて旨いもりそば食っても600円。
更にはその後、再度お湯に入っても入浴料の追加はなし。

どう、静岡市内の人だったら片道1時間未満で行ける凄くいいとこだと思うんだけど。
最後に一枚。
言うことなし
 © ill-health(ruephas) 2016

2 件のコメント:

  1. はじめまして。最近貴HPを発見いたしまして、更新を楽しみにしております。
    土肥温泉の楠の湯はこちらの情報を頼りに先週行ってきました。とてもよろしいお風呂でした。
    焼津に在住しておりますので今回の記事も訪れてみたい温泉現在ナンバー1であります。
    いつもありがとう御座います。

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    1. どうもはじめまして、ええっと、すみませんお名前が呼べなくて。
      駄文ばかりのブログでホントにスミマセン。しかも名に反して温泉記事割合がどんどん低下してる体たらくでしてこれもスミマセン。
      が、やはり温泉好きですし、今回のポストもそうですが「食わず嫌い」の温泉場もまだまだ残ってますので、順々に書くつもりです。
      駄文ですが楽しんでいただければと思います。

      ちなみにお住いである焼津ですとやはり、なんと云っても駅東のなかむら館がフェーバリットです!

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。