お好み焼き さわ田(静岡県浜松市北区引佐町渋川4131-1:053-545-0160:営業は土日のみ:11:00~18:00:お好み焼きが¥350から)と云えば知る人ぞ知っとる安くて美味しいお好み焼き屋さんであり、それよりも何よりもかわいいやぎさんがおるのでワシがお気に入りの店の一つじゃ。
もう何度も行っておるのでご主人や奥さんにもすでに顔なじみであり、お好み焼きで使うキャベツの外側の使えない葉っぱや芯などをやぎさんたちに食べさせるために貰い受けることも毎度のことじゃ。
で、先日。
ちょっと時間も空いたし久しぶりにお好み焼きが食べたくなったので行ってみた。
いつものごとくまずやぎさんたちに路傍の草を引きちぎって上げたりしてひとしきり遊んでから、ワシは普通のお好み焼きを頼んだ。
常連客が手作りしておいていったという蒟蒻を使ったおでん(特別価格0円!しかもふんわりしとってたいへんうまい。寿司にして食べたいくらい)を勧められるままにかじりつつ、ふと壁を見るとこんな掲示が出ておるのに気づいた。
値下げ決行! それはいいとして、ん? この店、ラーメンなんか出してたっけ? © ill-health(ruephas) 2020 |
まず、焼きラーメン(焼きそばではない。焼いとるんじゃが普通のラーメンの味がする不思議なメニュー)が値下げられとるのが目を引く。
ここのメニューはどれもこれも大変安くて、今しがたワシが頼んだお好み焼きも焼きそばも盛りが良いのに350円というとんでもない安さであり、もう少し値上げしたらどうじゃろうかと思っとるくらいなので、これは驚いた。
更に、新メニューとして「塩タンメン」と「キムチチゲラーメン」が登場しとる。
へえ、と思って、
「あれ、なんかラーメンも始めたんですか。それだったらそっちを頼めばよかったなあ」
と奥さんに声をかけると、
「別にええねん。次のときでもええし、次の時かて無理して頼まんでもええし」
等と云う。
ちなみにご夫婦は関西方面出身じゃ。
しかしこれはもしかしてアレかも知れん。
旦那さんが提案し実行した新メニュー提供に対し、何らかの理由で奥さんが強硬に反対しとるのかも知れん。
それが原因で夫婦の雰囲気がギスギスしとるのかも知れん。
これはいかん。
そんなことが原因で店を畳まれたらワシが困る。
ワシも困るし、最近この店はバイク乗りに人気のようで、遠くから来るバイク乗りの人達も困るし、近所の人たちも困るじゃろう。
モーニングもやっとるみたいだし、持ち帰りの方も結構繁盛しとるから。
じゃからワシはこの店の危機を何とかすべく、
「いや、でも折角の新メニューだし、次回はどっちか食べてみようかな」
と云ってこの険悪な状況を打開しようと試みた。
「それやったら別にええけどなあ、別にこのラーメンにこだわりなんか全然あらへんからなぁ。なあ、そうやろ?」
最後の「なあ。そうやろ?」と云うのは、奥さんが店主である旦那さんにかけたものじゃ。
これはダメだ。
すでにもう救いはないかも知れん。
ダメかも知れん。
ああ、ジーザス!
すると旦那さんは焼きそばを焼きつつ、
「こだわり?そんなん全然ないわ。美味しいの食べたかったら街場の旨い店行けばええねん」
は?
何だこの人達は。
「そやねん。だからどっちでもええで」
いや、変わった人たちだなあ本当に。
まあどっちにしても次回はこの「こだわりがないラーメン」を試してみようと決めた次第じゃ。
もしあれなら、メニュー名も「こだわりがまったくない塩タンメン」とか「こだわりなんてものから無縁のキムチチゲラーメン」とか、こだわりのなさを全面に出せば名物メニューになるだろうに。
でも、その提案をするのはワシはやめた。
返事は多分、
「こだわりあらへんから、名前なんてどーでもええねん」
に決まっとる。
ちなみにいつの間にかお酒も少し充実しておって、従来からある生ビールや酎ハイに加えて、カップ酒も登場しとる。
更には焼酎のボトルキープもしとるようじゃ。
それらを飲んでから、シメに塩タンメンを食ってみたいものじゃ。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。