2025年6月29日日曜日

温泉に行かない日(567) 奈良市のため池(8)

昨日入手したここちゃんに跨がり、暑くなる前の午前7時に出立していくつかため池参りした。
しかし結構早い段階で暑くなってきて、帰宅する頃にはすっかり汗塗れになってしもうた。
ここちゃん、ほんとに便利で効率的にため池を回れるけど、やはりメルくんより重くてガンガン走るわけにはいかないねえ。
まあここちゃんでガンガン走るつもりはなく、還暦初老らしくゆ〜っくり走るけどね。

鐘池(かねいけ:奈良県奈良市古市町2139‐48:292010222)

春日苑という傾斜地に造成された住宅地にあるため池。
平地に作られる皿池(周りを土手で造成した池)ではなく、傾斜を利用し川を堰き止めるような感じで作られたように見える。
住宅地の真ん中に存在していて、現在ため池の周りには田畑は全く見られない。
この春日苑という住宅地がいつくらいに造成されたのかはわからんが、国土地理院が昭和46年に発行した地図「大和郡山」(詳細な地図を閲覧するにはログイン必要)を見ると池の周辺には果樹園を示す地図記号が入っているので、かつてはその農業用水として利用されていたのかもしれない。
国土地理院の地図をキャプチャしてここに載せたいんじゃが、利用規約でそれが禁じられているのであしからず。
池の西側には揚水目的に見える機械もあった。
殆ど手入れはされておらず水はどんよりしていて、周囲は緑色のフェンスで囲まれている。

© ill-health(ruephas) 2025

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丸亀池(まるがめいけ:奈良県奈良市北永井町55:292010038)

前に書いた鐘池から1kmちょっと西、JR桜井線と国道169号線に挟まれたところにある。
鐘池は奈良盆地を囲う山地が立ち上がり始める場所にあるけど、こちらの池はそこからわずか1km西の距離なのに地形はすっかり盆地内部の平地で、典型的な皿池じゃ。
周囲は田畑に囲まれていて現在も活用されているかもしれん。
Google Mapsを見ると、池の東南方向から近づけるように見えるが実際には無理で、池の西側を南北に通っている地方道の脇にある㈱大和という会社の東側から比較的容易に近づけ、堰堤に設けられた階段を登れば水面も眺めることが可能じゃ。

© ill-health(ruephas) 2025

池の南西側にある階段
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池の西側に広がる水田
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池の遠景
皿池であることがよく分かる
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矢の池(やのいけ:奈良県奈良市北永井町502‐4:292010040)

丸亀池から南西400mほどの距離の地点にある。
桜井線の西側で、池の南北に田畑が存在している。
東にもわずかに田んぼがある。
池の北側は水面ギリギリまで住宅が建っており、南というか東側は山林。
山林に面した部分以外は堰堤で囲まれているが水面は低く皿池と呼称すべきかどうか微妙。
皿池は堰堤を増築して作るがここのは地面を掘って作ったように見える
防災重点ため池に指定はされとるが、仮に決壊してもそんなに被害は大きくなさそうなイメージ。
ハザードマップを確認したところそれでも池の南西方向が0.5m〜1m程度の浸水被害になる可能性があるようじゃ。

© ill-health(ruephas) 2025

矢の池・小池(次項)東にある水田
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小池(こいけ:奈良県奈良市北永井町445:292010041)

なんかどっかの都知事みたいな名称の池で、矢の池のすぐ西側にある。
池の周囲はクルマが走行可能な道が通っていて、住宅も池間際まで建っている。
昭和46年に国土地理院が発行した地図「大和郡山」を見ると池の周囲は田の記号が並んでいいて、ということは現在周囲に建っている住宅は恐らく農転の結果じゃろうと思うけど、こういっちゃ何じゃが、ワシだったらここに家は作らないじゃろうなあ。
矢の池は普通の池っぽい感じじゃけどこっちのほうは水面が緑色のなんだろ、アオコかな、がぎっしりと浮いていて黄緑色の絵の具を流し込んだように見える。
これは池の水が滞留している可能性があるということなので、もう実用されていないのかもしれない。

何だか毒々しいよねえ
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水面がびっちしアオコに覆われとる
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矢の池・小池東にある水田
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東池(ひがしいけ:奈良県奈良市出屋敷町183-2:292010036)

国道169号線古市のバーガーキング奈良古市店の西側にある。
近づくには、バーガーキングのすぐ北にあるファッションセンターきたむら奈良古市店構内南側端っこを通って行くのが一番近いが、もしかしたら池の西側を通る地方道から池に近づく方法があるかもしれない。
現在は池の南北に多少の田畑があるのみじゃが、例により昭和46年に国土地理院が発行した地図「大和郡山」を見るとやはり当時池の周囲は田んぼであり、ちょっと驚いたのが現在しまむらが建っている辺りには別の池が存在していたようじゃ。
要するにしまむらは嘗ての農業用ため池を埋めた土地に建っとるということか。
なんか微妙だなあ。
まあ農転による宅地化で農業用水の需要が減れば、農業用ため池は管理が面倒な厄介者であるわけで、だったら埋めて平地にしちゃえ、というのは理解できる話じゃけど。
本日は地元の方が出て、東池の周囲の草刈りをなさっとった。
用水供給用のポンプ室もあり、こちらの池は現役バリバリのようじゃな。

© ill-health(ruephas) 2025

池の北側にあるポンプ室
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皆様、暑い中除草作業ご苦労さんです
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