2015年9月26日土曜日

温泉に行かない日(302) 潤井川と凡夫川に行ってみた(3)

小さな橋からのアプローチは断念し、再び元の道に戻って北へ歩きます。
そこから200mくらい上流にはちゃんとした橋があり、そこから川に降りられるかどうかはわからぬまでも、少なくとも右岸に渡れそうだからであります。

すぐに到着。
堰があって、半分がたの水をせき止めています。
ぱっと見、川に降りられそうな雰囲気はなかったので、まあ取り敢えず右岸に行って、そちらから降り口を探すかと橋を半分渡って改めて川の下流側(堰の反対側)を見下ろしてみます。

おお、これはまさに「渓谷」ではありませんか。

規模は大きくはないけれども、確かに「渓谷」っぽい地形というか光景というか。
ううむ、降りたい、降りたいぞ。
しかし橋から見る限り、やっぱり降りどころはないように見えます。
くそおと思いつつなおも橋から見下ろしていると、川の両岸に細い道のようなものがあり、左岸側のそれにはペットボトルが棄てられてました。
「全く今日日の日本人ってやつは」等と内心ぼやきながら棄てられたペットボトルを見てたんですが、棄てられている場所が気になりました。
橋の上から棄てるにはちと難しいような場所にそれはあるように見えたのです。
もしかしたら、人が降りてその場で棄てたのかもしれない。
もしそうなら、降りるポイントがどこかにあるはずだと思って少し戻って探してみたら、ありました。
橋の左岸側の付け根の辺りに民家のようなものが建っていて、その脇から川に降りられそうなほっそい道、いやもう道ですらなくて人の通った跡が何とか判別できる程度です。
結構急な細道。
小生50も過ぎて体力・バランス感覚ともに低下しているので、こけて転がり落ちないよう万全の注意を払い、へっぴり腰になりながら慎重に降りて行きました。
一気に気温が下がったような気がしました。
複雑な地形をした川を流れる水の音も一気に大きくなりました。
© ill-health(ruephas) 2015
探訪した日は少し暑くて、ここまで歩きてきた間にちょっと汗をかいてたんですけど、川辺の木々に陽光は遮られていて、とてもひんやりしてます。
タンクトップを濡らしていた汗は、あっという間に引いてしまいました。

いやしかし降りてみるとここは大変気持ちいい場所。
少し田舎とはいえ、周辺は普通に民家が立ち並ぶエリアなんですが、この部分だけは全く別の世界に思えます。
上流を振り返れば目に映る堰と、川の両岸にある細い歩道のコンクリートを除けば、人工物は全くありません。
流れる水は澄んでいて、触ってみるととても冷たい。

じゃあ行けるとこまで行ってみようと、細い歩道を下流側に向かって歩いてみました。
50mほど進むとなんて言うんだろう、詳しくないんで言葉がわかんないんだけど、自然の堰というかちょっとした滝というかそんな感じになっていて、結構な勢いで水が落ちています。
© ill-health(ruephas) 2015
いつも思うんですが、風景を写真に切り取るととたんに臨場感が消え失せてしまうので、雰囲気を伝えるのはとても難しいんですが、兎に角こんな感じで水が激しく流れ落ち、デカイ穴ぼこ(これがポットホール?)の中で白く沸き立ち、渦巻いてます。

暫くそこに座り込み、このような風景を眺めてました。
海より川が好きで、引退後は綺麗な川のある場所に移り住みたいと夢の様な事を考える私にとっては、素晴らしいポイントです。
へたっぴですが、他にも何枚か写真を撮りました。
© ill-health(ruephas) 2015
© ill-health(ruephas) 2015
ずっと居たかったんですけどそのようなわけにも行かず、嫌々ながら腰を上げて帰途に着きました。
同じ道を帰ってもつまらんので今度は右岸を戻り、龍厳橋からの渓谷を眺め、ついでにその場所で合流している凡夫川の河川標識と記念撮影して帰宅しようと云う算段であります。
© ill-health(ruephas)/YT 2015
© ill-health(ruephas) 2015
帰り道はこのような風景で、茶畑の間を通る農道であります。
こっち側の道は潤井川からどんどん遠く高く離れていきますが、如何にも静岡の農道といった感じが満喫できてこれはこれでよし。
途中犬に吠えかけられたり、高圧電線越しに見える富士山を眺めたり、路傍に生えている木になっているまだ青いみかんを見て盗っていこうかどうしようか悩んだり(盗ってないぜ)しながらダラダラ歩きます。
暫く歩くと代信寺に出会い、その境内を通って龍厳橋に降りると潤井川に再会。
© ill-health(ruephas) 2015
そこから見る渓谷も良かったですが、先ほど見たあの光景にはかなわないなと内心ほくそ笑みながら、合流している凡夫川に行って河川標識を探しましたが見つからず、記念写真はおあずけ。
ということで、ぷち冒険は終了。

以下はオマケ。
「夜明けの像」と呼ばれ、幸運をもたらすと云われている銅像。
イナガキ薬局南側のちょっとした広場に立ってますが、最初は「ちっちゃいおっちゃん」に見えてなんだこりゃ、と思ったんですが、実際は少年像。
いろいろ由緒があるらしいです。
詳しくはこちらを銅像、くっ。
どう見ても、オッサンに見える少年
手には「PAPER」と書かれた旗
最初は新聞売りのオッサン像と思ったが違った
© ill-health(ruephas) 2015
横からの姿
若干へっぴり腰
© ill-health(ruephas) 2015
表情をドアップで撮影
すまない、やはりオッサンに見えるがあくまで少年
© ill-health(ruephas) 2015

2015年9月24日木曜日

温泉に行かない日(301) 潤井川と凡夫川に行ってみた(2)

ということでスタート地点はここ。

 

車を停めて、まずはJR入山瀬駅に行きます。
なんでかって言うと、多くの場合駅には、近隣の観光名所や旧跡等の情報が掲げられているからです。
ネットでの情報はなくともこういったアナログの情報が確実・有益なことも多いですので。
しかし期待はあっさり裏切られ、入山瀬渓谷に関する情報は何もありませんでした。
ブースの中にいた駅員さんにも訊ねてみましたが「知らない」とのこと。
ううむ、本当に知られていないようだ。
駅に隣接した公園にはD51が静態保存されているのでついでにそれを見学し、兎に角潤井川左岸から川に近づけそうなポイントを探しながら歩きます。
埋め込み地図では何故か徒歩ルートを上手く表示してくれないため、地図へのリンクを貼っておきます。

https://goo.gl/maps/1h3gmjDPee32

私がいる川東側と潤井川の間には、王子製紙系の工場建物がまさに山脈のように立ちはだかっており、容易には川に近づくことが出来ません。
加えて、工場山脈と私の間には更に別の川(王子製紙工場用水路と思われ)が横たわっており、行動を更に困難なものにしています。
ただ、上の地図をご覧いただき、ルート終端付近を良く見てもらえばわかりますが、その地点には少なくとも工場用水路を渡れそうな小さな橋があるようです。
先ずはそのポイントを目指して、可能であれば潤井川にアタックしてみようと云う算段。
ということでD51を後にして歩くこと約10分。
その小さな橋に到着。
歩いてきた道から降りていくような格好で橋まで行き、橋をわたって用水路をクリアしましたが、行けるのはそこまで。
暫く進むと目の前に潤井川が流れていましたが、そこから先は崖になっていて進むのは無理。
このポイントからのアプローチは断念し、元の道に復帰。
目の前に見えるのになかなか近づけない潤井川の岸辺。
なかなか手ごわい。

2015年9月23日水曜日

温泉に行かない日(300) 潤井川と凡夫川に行ってみた(1)

富士市の北の方、鷹岡とか天間辺りを流れる凡夫川って名前の川があります。
言うまでもなく大変魅惑的な名称であります。
具体的に言いますと、富士特別支援学校、ファミマの富士大淵店の近くにある不動沢橋を起点とし、約5㎞先の潤井川との合流までを流れている川です。
で、その凡夫川に行って、河川標識と記念撮影したかったんですけど、それと同じくらい気になっている場所があったんで、今回メインでその場所に行き、ついでに凡夫川にちょっと行った次第です。

何が気になってたかというと、入山瀬渓谷というところです。
JR入山瀬駅近くの潤井川に意外に見応えがある渓谷があるということなんですよね。
ここって地元でも余り知られていないようで、ネット上には殆ど情報がありません。
個人系の探訪記が2〜3ある程度で、しかもあまり深い情報ではないです。
写真はあるんですけど、渓谷にどこから入るとか、車の停めどころとかの情報はほぼ皆無。
でもまあなんとかなるだろうと兎に角行ってまいりました。

目的地周辺の地図です。
 
使用しているデバイスにより地図に表示されている範囲(縮尺)や内容(地名・ランドマークの表示)が異なっているかも知れませんが、2本の河川が北と東から流れてきていて、代信寺の付近で合流してるのはわかると思います。
そのうち、JR身延線をくぐって東の方から流れてきている川には「潤井川」という表示がされていると思いますが、これはGoogleの間違いで実際には凡夫川です。
王子エフテックスの工場の脇を北から流れてきているのが潤井川です。
見応えのある渓谷というのは北から流れてきている潤井川にあり、凡夫川との合流地点から少し遡った辺りまでが見どころという情報が幾つかあるわけです。
合流地点には県道176号線の龍巌橋がかかっており、そのあたりにある水力発電所(王子製紙所有?)から川に降りていくらしいんですが、地図を見た限りでは周辺に車を停められそうな場所(大規模小売店やパチ屋等)が見当たらなかったのでそちら方面からのアプローチは諦め、少し北のJR入山瀬駅西にある某金融機関、まあいいか書いてしまおう、富士信用金庫鷹岡支店(富士信さんごめん。定積してるに免じて勘弁してね)の駐車場をちょっと拝借して、上流からのアプローチを試みました。
(続)

2015年9月22日火曜日

プロジェクト "山神社"(10) 富知六所浅神社

富士市内では、天間方面の幾つかを除いて山神社等の大山祗命を祭神とする神社はほぼ制圧したかと思っていました。
しかしですね、昨日書きましたが富士宮の謎の構築物探検の際に寄った浅間神社が実は大山くんも御祭神にしていたということを知り(神殿内に入って直接確認)、浅間神社=木花之佐久夜昆売命(大山くんのムスメでビジネス的には各所で大成功を収めており大変羽振りがいい)という等式は必ずしも成り立たないことに気づいた(いまごろかい笑)。
なので念の為、うちから近くて一番デカい浅間神社である富知六所浅間神社ももしやと思い、急遽参拝に行ってきました。

アパートから丁度4㎞、自転車で行くには大変いい距離にあり、20分も掛からず神社に着きました。
実を言うと、参拝こそしてませんがここには以前1回来たことがあります。
会社の取引先が企業説明会を行った場所が、この神社の境内(かなあ?兎に角同住所で神社のすぐ隣)にある樟泉閣(しょうせんかく:静岡県富士市浅間本町5−1:0120-527-661)という結婚式場だったんですね。
その時は正直(浅間神社附属結婚式場か。流石にムスメは抜け目なく手広くやってんだな。でもさあ、それを少しオヤジに分けてやったらどうだい)等と内心思っていたのと、時間もなかっし、そもそも隣の神社が大山くんちとは露ぞ知らなかったんで未参拝でした。

© ill-health(ruephas) 2015
大きな鳥居から一礼してくぐり、手と口を清めてから参道の右端を拝殿に向かって歩き、先ず参拝を済ませました。
その後、御祭神について書かれている掲示がないか境内を歩きまわりましたがそのようなものはなく、来月竣工が予定されている神社ご造営の掲示のみが目立ちます。
しかたがないので社務所(売店)にいた神職の方に、
「御祭神のことについてわかる資料はありますか」
と訊ねると、快く「富知六所浅間神社 略記」という物をくださいました。
それによると、この神社の御祭神は何と大山祇命であり、相殿として木花之佐久夜昆売命始め5柱の神様がいらっしゃるらしい。
おお、ビンゴ!
やったあ!
凄えな大山くん。
三嶋大社以外の主祭神が大山くん系神社で、常勤と思われる神職が存在するのはもしかしてオレ初めて見るかもしれない。
頑張れば出来るんじゃんか、大山くん。
しかも結婚式事業にも乗り出してそこそこ成功しているようだし、オレは篦棒に嬉しい。
よしじゃあ、さっき見たご造営に対する賛助もしなきゃなあと決意し、ただし今日は持ち合わせが無いため資料だけを受領。
今月中にお支払いします。
あと、新本殿落成に伴い行われる「本殿遷座祭」が来月13日の火曜日に斎行されます。
その日は残念ながら出張のため微妙ですが、可能であればこの眼で見たい。

いやあ実にいい参拝だった、大山くんも棄てたもんじゃない。
地域密着から、岳南エリアの総元締めまでいろんな仕事が出来る仕事人だ。
おれはそんな大山くんが好きだ。

【富知六所浅神社】
初参拝:22/9/2015
鎮座地:富士市浅間本町5-1
主祭神:大山祇命
相殿:木花之佐久夜昆売命・大山咋神・深淵之水夜禮花神・阿波乃咩神・高龗神
創建:孝昭天皇2年
旧社格:郷社(現 別表神社)
北緯:35.1672142
東経:138.676282

最後に、境内にあったオブジェたちを紹介して終わりにします。

ゔ。
ピカチュウに見える。
しかし、ピカチュウではない。
それが証拠にボディは黄色ではない。
緑と白のツートン。
ほっぺたの紅いのもピカチュウとは異なる。
これは違う何かだが、ピカチュウではない。
© ill-health(ruephas) 2015
これはジャイアンに見えるかもしれない。
しかしそうではない。
ジャイアンはこのように柔和ではない。
© ill-health(ruephas) 2015
え?
なんだって?
ドラミだって?
いかんな、君、眼科受診を勧める。
オレにはうさぎに見える。
問題ない。
う・さ・ぎ、だ。
© ill-health(ruephas) 2015
信仰心に篤い老夫婦の石像。
暑かった今年は半ズボン姿のお年寄も多かった。
彼らも暑かったのであろう。
のび太くんや静香ちゃんがお年寄りになったら
きっとこんな素敵な夫婦になるのであろう。
しかしこれは現在の彼らではない。
単なるお年寄り夫婦の像だ。
© ill-health(ruephas) 2015

2015年9月21日月曜日

温泉に行かない日(299) 謎の構築物に行ってみた

書かない時期は全く書かないのが悪い癖。
いろいろあったのは事実だけどまあそれは扠置き。

私は地図好きで、時間があるとGoogleマップをあてもなく眺めていることが多く昨日もそうしてました。
地図上をウロウロしていて太めに泊まったのが、なんだこれ、ふと眼に止まったのがこれ。