そこから200mくらい上流にはちゃんとした橋があり、そこから川に降りられるかどうかはわからぬまでも、少なくとも右岸に渡れそうだからであります。
すぐに到着。
堰があって、半分がたの水をせき止めています。
ぱっと見、川に降りられそうな雰囲気はなかったので、まあ取り敢えず右岸に行って、そちらから降り口を探すかと橋を半分渡って改めて川の下流側(堰の反対側)を見下ろしてみます。
おお、これはまさに「渓谷」ではありませんか。
規模は大きくはないけれども、確かに「渓谷」っぽい地形というか光景というか。
ううむ、降りたい、降りたいぞ。
しかし橋から見る限り、やっぱり降りどころはないように見えます。
くそおと思いつつなおも橋から見下ろしていると、川の両岸に細い道のようなものがあり、左岸側のそれにはペットボトルが棄てられてました。
「全く今日日の日本人ってやつは」等と内心ぼやきながら棄てられたペットボトルを見てたんですが、棄てられている場所が気になりました。
橋の上から棄てるにはちと難しいような場所にそれはあるように見えたのです。
もしかしたら、人が降りてその場で棄てたのかもしれない。
もしそうなら、降りるポイントがどこかにあるはずだと思って少し戻って探してみたら、ありました。
橋の左岸側の付け根の辺りに民家のようなものが建っていて、その脇から川に降りられそうなほっそい道、いやもう道ですらなくて人の通った跡が何とか判別できる程度です。
結構急な細道。
小生50も過ぎて体力・バランス感覚ともに低下しているので、こけて転がり落ちないよう万全の注意を払い、へっぴり腰になりながら慎重に降りて行きました。
一気に気温が下がったような気がしました。
複雑な地形をした川を流れる水の音も一気に大きくなりました。
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タンクトップを濡らしていた汗は、あっという間に引いてしまいました。
いやしかし降りてみるとここは大変気持ちいい場所。
少し田舎とはいえ、周辺は普通に民家が立ち並ぶエリアなんですが、この部分だけは全く別の世界に思えます。
上流を振り返れば目に映る堰と、川の両岸にある細い歩道のコンクリートを除けば、人工物は全くありません。
流れる水は澄んでいて、触ってみるととても冷たい。
じゃあ行けるとこまで行ってみようと、細い歩道を下流側に向かって歩いてみました。
50mほど進むとなんて言うんだろう、詳しくないんで言葉がわかんないんだけど、自然の堰というかちょっとした滝というかそんな感じになっていて、結構な勢いで水が落ちています。
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暫くそこに座り込み、このような風景を眺めてました。
海より川が好きで、引退後は綺麗な川のある場所に移り住みたいと夢の様な事を考える私にとっては、素晴らしいポイントです。
へたっぴですが、他にも何枚か写真を撮りました。
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同じ道を帰ってもつまらんので今度は右岸を戻り、龍厳橋からの渓谷を眺め、ついでにその場所で合流している凡夫川の河川標識と記念撮影して帰宅しようと云う算段であります。
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帰り道はこのような風景で、茶畑の間を通る農道であります。
こっち側の道は潤井川からどんどん遠く高く離れていきますが、如何にも静岡の農道といった感じが満喫できてこれはこれでよし。途中犬に吠えかけられたり、高圧電線越しに見える富士山を眺めたり、路傍に生えている木になっているまだ青いみかんを見て盗っていこうかどうしようか悩んだり(盗ってないぜ)しながらダラダラ歩きます。
暫く歩くと代信寺に出会い、その境内を通って龍厳橋に降りると潤井川に再会。
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ということで、ぷち冒険は終了。
以下はオマケ。
「夜明けの像」と呼ばれ、幸運をもたらすと云われている銅像。
イナガキ薬局南側のちょっとした広場に立ってますが、最初は「ちっちゃいおっちゃん」に見えてなんだこりゃ、と思ったんですが、実際は少年像。
いろいろ由緒があるらしいです。
詳しくはこちらを銅像、くっ。
どう見ても、オッサンに見える少年 手には「PAPER」と書かれた旗 最初は新聞売りのオッサン像と思ったが違った © ill-health(ruephas) 2015 |
横からの姿 若干へっぴり腰 © ill-health(ruephas) 2015 |
表情をドアップで撮影 すまない、やはりオッサンに見えるがあくまで少年 © ill-health(ruephas) 2015 |