2015年9月21日月曜日

温泉に行かない日(299) 謎の構築物に行ってみた

書かない時期は全く書かないのが悪い癖。
いろいろあったのは事実だけどまあそれは扠置き。

私は地図好きで、時間があるとGoogleマップをあてもなく眺めていることが多く昨日もそうしてました。
地図上をウロウロしていて太めに泊まったのが、なんだこれ、ふと眼に止まったのがこれ。


©2015 Google 
©2015 Cnes/Spot Image , DigitalGlobe , 地図データZENRIN
衛星写真のモードで見ていたのですが、かなり大きな銀色の長方形。
デカい篦棒に広い銀紙を地べたに置いたように見えます。
よくわかんなかったので地図モードにしてみるとその四角は水色で表現されているので池か何かの類であるかもしれないことはわかりました。
しかし地図上にはその名称などは一切書かれていません。
地図だと、人造物であろうとそれなりの規模があれば、普通は地名や名称などが添え書きされているのが普通だと思います。
例えば佐野川の柿元ダムによる湖にはちゃんと「天子湖」という名称があり、そのことが地図にも記載されています。
問題の構築物はそう言ったものよりは規模は小さいですが、とはいってもそれなりの大きさを有しているし、何故名称を書いていないんだろう。
なんか「何かを隠している感」がぷんぷんする。
もしかしてこういう感じか?

  • 単なる現代芸術。
  • 放射能除去装置輸送用船舶の発射基地。パカっと割れて下からガアアアァ〜っと出てくる。
  • プライベートで帰省中の宇宙人と光で交信するために造られた秘密巨大反射鏡。
  • 地球内部に存在していると一部の人間に信じられている別世界への入り口。
  • 某国への抜け道で、直接あの人の部屋まで行ける。
  • 赤池」と同じように何十年かに1回現れる謎の池。いつ現れるかが不規則かつ、出現後数分で消滅してしまうためそれを見た者は誰もいないのだが、前回いつぞやにみんなが知らない間に出来た瞬間を偶然衛星写真に撮られた。古書等にも記載があるため一応地図には載っているが、今行っても何もない。
  • 学生らによる悪戯。衛星写真が撮影されるタイミングを事前に調査し、前の晩に銀色の養生シートを地面に貼りめぐらし、撮影されたのを確認した後素早く撤収した。従って、今行っても何もない。
  • 特定型式の一種の飛行機専用の出入り口。理由はわからないがその特定形式以外は利用不可。
いかん。
これは放置できない。
看過できない。
もしや何か地球規模の陰謀が進行中かもしれない。
この四角によりなにかとんでもない事態が地球に出来するやもしれない。
一刻も早く事実を掴んで、然るべく手を打たなければ地球の危機を救えない。
ということで早速現地に飛びました。
飛びました、と云っても移動手段は飛行機ではなく車(走行距離111,111キロ超えのスイフト)であることを念の為申し添えます。

地図で詳細にルート確認すると、有名で大きな道の駅まで行き、その道の駅とは逆方向に伸びる細い道を使えば行けるかもしれないというのが1つ。
もう1つは、その有名で大きな道の駅から更に暫く進んだ所にある小学校分校の辺りにあるT字の交差点を曲がり、その先の細い道を進めば行けるかも知れないというもの。
先ずは第1案を試してみました。
第1案のルートは、道の駅の逆に伸びる道のデータが私の車のカーナビにはなかったため、iPhoneのGoogleマップを見ながら進みます。
最初の数百メートルはコンクリの簡易舗装がなされていましたがそれはすぐに未舗装で車一台がギリのシビアな道に変化し、走ると時々床下を擦る音がします。
地図上では近道と思われるルートも有りますが、実際に見るとMTBでもムリという感じで、想定していたルートよりどんどん遠回りになっていきます。
そして最後は、谷戸から崩れて流出した土砂により形成された扇状の涸れ沢のようなところに至り、そこから先は車では進めませんでした。
右下から伸びる細い道を進んで、上に見える三角形の部分まで
来たけど、その先には進めなかった。
©2015 Google
©2015 Cnes/Spot Image,DigitalGlobe,地図データZENRIN
地図では谷戸の入り口、三角形のところから上に(つまり、その謎の構築物へ)向かう道があることが示されていますが、車では全くムリな道でした。
そのポイントで車を乗り捨てて徒歩で目指す方法もありましたが、残り2.5㎞の距離があり、その間の道の状況もわかりませんでしたので、取り敢えずそれはやめにしました。
この涸れ沢っぷりを見ると相当道が荒れていることも考えられ、しかし当方はそれに対応できる装備服装では全く無い。
写真は牧歌的な秋の風景なんだけどね
涸れ沢のポイントの近くです
© ill-health(ruephas) 2015
ならば、ここは撤収して第二案に移行するのが無難であります。

再び車に乗り込み、車の底をガリガリ云わせながら来た道を戻ります。

余談ですが、来年にはマツダロードスターを購入する予定になっていて、そうなるとこういった車を使った莫迦かつ衝動的な小冒険も出来なくなるなぁ、と少し残念な気がします。
このおんぼろスイフトであるから出来る事があるんですね。
ファブレススイフト、来年にはサヨナラだ。
冒険用に、中古のSuper Cubの110でも買うかな。

道の駅まで戻り、小学校の分校を目指します。
そこにはすぐに辿り着き、問題の構築物に向かっている筈の細い道を少し進みました。
と、道を完全に塞ぐ格好で銀のゴルフGTiが駐車しておりそれより前に進めない。
なんだこいつと思っていると影から高齢な女性が出てきて、
「ここから先は車では進めませんよ」
とおっしゃる。
ゴルフの先に見える道はちゃんと舗装されていて、車が走れないとは思えない。
なんだろうと思ってゴルフに近づくと、道を塞ぐゲートが設置されており、それは開いてはいるけど今から閉めちゃうとのこと。
それなら仕方ない。
手前にある浅間神社横の空き地に車を停め、先に続く道を再確認したけど、先ほどようなシビアな悪路ではなく歩くには全く問題ない良好な道で、軽トラックのものと思われる轍も確認できました。
また地図を確認すると、駐車した地点から目的地までは1㎞未満。
早速歩き出しました。
© 2015Google 
地図データ ©2015 ZENRIN
この地図で云うと、左下に伸びる道を進むとさっきの涸れ沢に至ります。
今回は右下にある浅間神社の辺りに車を停めて構築物に進むわけです。
進み始めて暫くして振り返ると、さっきの高齢女子がゲートを閉め終わって車を出したところでした。
歩いて10分弱。
あっさり現場に到着。
さっきの莫迦みたいな苦労はなんだったんだろうと云う感じです。
現場は数メートルも土が盛られていてちょっと見上げる感じ。
しかも有刺鉄線が装備された高い金網が周りを囲っていて、要するにその中には入れない。
ううむ、やっぱり国家機密の匂いがする。
プンプンする。
怪しい。
金網にどっか破れ目でもないかとぐるりを観察していると、一枚の赤茶けた細長い掲示が目に止まりました。
マヌケなことにその写真を撮り忘れたんですが、そこには縦書きで、
「飲料水」
と記載されておりました。

何だぁ?
飲料水だぁ?
はぁ?

どこにも飲料水なんて無いじゃないか。
湧き水とか蛇口とか、要するに「飲料水」を想像させるモノは掲示の辺りには皆無です。
どういう意味なんだろう。
掲示にはそれしか書いてなくてそれ以上のことは何もわからない。
更に探すと別の掲示があり、それには、
「飲料水につき立ち入り禁止」
と書かれていました。

ううむそうか。
わかった。
上の掲示に言葉を補うとつまりこういうことなんだろう。
「(この池は)飲料水(を貯水するための施設である)につき立ち入り禁止」
これは宇宙戦艦ヤマトとかUFOとか赤池とかそういうオカルティックでSFなものではなくて、飲料水用の貯水池という全く普通な日常的な感じの結果だったわけか。
有刺鉄線があるのも頷ける。
世の中に基地外はいるものだからね。
しかしそのために、私自身がその貯水池を見渡すことが出来ないのは悔しい話だ。
何か小高い場所は無いかと見回すと、あった。
なんか小さな古墳のような場所がありましたので早速登ってみました。
© ill-health(ruephas) 2015
そこから見た風景はこんな感じです。
しかしこれでは全くスケール感が伝わらない。
最後にビデオを貼り付けておきますのでそれを御覧ください。
それでも充分には伝わらないけど。
良く「サッカー場◯面分ほどの広さ」とか云いますよね。
それに習うとそうだな、2面以上はあるように見えたけど、違うかもしれない。
地図や衛星写真で見るときっちりスクエアなんだけど、現場では俯角が無いためまあるいデカい池にしか見えない。
水面がそよ風による漣がたっていて、その風が涼しく、秋を感じさせます。
これだけの水が無いと住民の飲料水を充分に確保できないんだと思いつつ、暫く眺めておりました。
その小高い場所には石碑が立っておりまして、この貯水池の謂れが書いてありました。
風雨により可成り荒れていて多くは読めませんでしたが、それを撮った写真を加工して見てみたらこんなことが書かれているようです(読み間違がえているかもしれません。あと読みやすいように句読点を補い、漢数字をアラビア数字に変えました)。
西富士山麓の開発は水資源の確保にありと、この地の野渓に水源を求め、昭和48年8月朝霧に集うボーイスカウト世界ジャンボリーの成功と併せ、富士宮市の将来の発展を願う関係者の理解と協力によってここに貯水池が完成したものである。
貯水の規模 縦193.5米 横139.5米
水深 4.5米
貯水量 10万7000立方米
しかし、肝心の名称は記載されていませんでした。
でも実はね、第一案ルートを進む時に、路傍に立ててあった案内表示とかでそれはわかっていたんですわ。

A沢貯水池

実体がわかってもこの名称、やっぱり謎めいてますよね。
誰がどんな理由でこのように命名したのか調べてみたいものです。
 

地図を見ると、このA沢貯水池の北西にも小さな四角が2つほどありますが、それももしかしたら関連施設かもしれないなあ。
名前は勿論それぞれ「B沢貯水池」「C沢貯水池」であることを期待したいですね。

結論。
名称:A沢貯水池
住所:静岡県富士宮市根原828−2(地図から住所検索利用)
世界測地系座標:北緯35°25′53.144″ 東経138°34′51.024″


GoogleのBloggerアプリを使用していてこの動画を上手く再生できない方はこちら
しかし、別にどうってことないので、見れなくても悲観する必要なし。


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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。