2017年7月17日月曜日

プロジェクト "山神社"(13) 浜松市内における山神社考

富士から浜松に戻ってきても、山神社というか大山くん(大山祇命:別神号として大山積見神・大山積神・酒解神・山之神etc)への思い絶ち難く、この地での大山くん状況を確認するためにGoogle Mapで社名に大山くん関連のキーワードが入っている神社を改めてざっと探してみました。
そうすると、和合に2社(三島神社・大山祇神社)天竜に1社(山神神社)があり、山神社(「さんじんじゃ」もしくは「やまじんじゃ」)名義では、蜆塚(山神社)・深萩(山神社)・雄踏(山神社)・神ケ谷(神ケ谷山神社)・富塚(根川山神社)・入野(三社山神社)にそれぞれ存在することがわかりました。
実はこの殆どに参拝しているのですが、改めてその少なさに若干落胆しました。
富士ではもう「石を投げれば大山くんに当たる」入れ食い状態だったので、やはり地域が異なるとこんなにも違うんだと言う思いです。
しかしですね、現存する富士の山神社の多くは決して大きな神社ではなく、寧ろ朽ち果てた祠のような物が多く、また、氏子の皆さんの管理上の問題なのか神社業界の事情なのかは知りませんが、結構な数の山神社が近隣にあるもっとデカい神社にM&A(合祀)されたり被支配法人(境内社)になっていたり主祭神のトリマキ(配神)になってたりします。

もしこのような状況が同じように浜松でも起こっているとすれば、よその神社に身をやつして生き延びている大山くんが結構いるのではないかと思い、それを調べるため先日、浜松市立中央図書館に行ってみました。
富士でもそうでしたが、当然のことながら郷土関係資料は地元の図書館が結構しっかりと持ってます。
相当古い資料も閉架で保管されており殆どは館内で閲覧可能です。
今回は、静岡県神社庁や中央図書館が編纂した古い資料を何冊か当たり、合祀・配神・境内社関係を調べた結果、祭神自身が大山くんである神社を含め、30社ほどで大山くんが祀られていることが判明しました。
これを地図にまとめるとこうなります。



この30社をコンプリートするのが当面の目標となります。
ちなみに本日は糞暑い中、大歳神社(鎮座地:静岡県浜松市区天王町1484−1)、大宮神社(鎮座地:静岡県浜松市東区国吉町364−1)、六所神社(鎮座地:静岡県浜松市南区新貝町855)に参拝し、心のなかで「おお、大山くん。オレもオマエもお互い頑張ろうな」と心の中で声をかけ、各社10円づつのお賽銭と、大歳神社では大盤振る舞いをしておみくじも購入してまいりました。

ただ、この30社について書かれている資料はいずれも旧社格でいう「村社」以上の神社のデータしかなく、無格社及びそれ以下の神社(法的に認められていない神社)については記載がなかったようです。
格式を重んじる神社業界ではまあ仕方ないと思われます。
ですので、もう少し資料を漁ってせめて無格社までカバーしている物を見つけ出したいと思います。
そうすれば、より多くの大山くんに出会えるかもしれません。

如何にロードバイクが好きと言っても、糞暑い夏の間は寧ろ体の毒と思われるし、だからといって家で昼酒飲みながらダラダラ過ごすのもどうかと思いますので、図書館に行って調べ物をし、読み取れたことを現場に行って(もちろんクルマで)実際に確認するという作業をやって実り多い時間を過ごしたいものだと思います。

非常に立派な大歳神社だが、残念ながら
大山くんはこの中の人ではない
© ill-health(ruephas) 2017

この先に有る末社、御久和神社の小さな
木製の祠の中に6柱の神様で共同生活中
いかにも大山くんらしい
© ill-health(ruephas) 2017

300円也のおみくじは吉
購入しても結果は見えず、水に浸すと浮き出てくる
商売の欄の記載には誠に納得
「地道」じゃなくて「地味」ね
© ill-health(ruephas) 2017

2 件のコメント:

  1. 面白いです。昨日、蜆塚の山神社にいきました。

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    1. コメントどうもありがとうございます。
      蜆塚の山神社の例大祭は賑やかでいいですよね。
      近くにお住まいなんですか。
      もしそうならいい神社だと思うんで、時々お参りしてあげてください。
      中の人もきっと喜んでくれると思います。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。