身体的には疲れとらんが気が疲れとる時には大抵寝れんのじゃけど、案外ぐっすり寝れたようじゃ。
しかし結果として、何やるかどこ行くかを考える時間があまりなくなってしもうた。
本日は晴れとるし、あったかいし、昨夜天気予報を見た限りではそう風も強くないとのことじゃったからメルくんに乗ることに決めた。
コースじゃが、やはり膝の痛みが発生して自走出来んくなるのが恐ろしいので距離的には50km前後であまり坂がないのが良い。
ゆっくりしたポタリング、つまりランニングで言えばLSDっぽい感じで膝の様子を見ようという作戦じゃな。
結果としては、三方原台地を旧姫街道を使って下り降り、気賀→呉松の峠→舘山寺まで行ってその後のことは舘山寺で検討することにした。
気賀から伊目を過ぎて浜名湖の東岸に張り付いとる自転車道を20km/hくらいのママチャスピードでダラダラ流しとると、やや太めのおばちゃん(ワシより若干若いかおんなじくらいじゃ)と若いお姉ちゃんの二人組が自転車停めて蹲ってなんかしとる。
一旦は通り過ぎたものの気になってメルくんを停め「大丈夫ですかあ」と声を掛けて戻ってみた。
おばちゃんはしきりに空気ポンプでリアタイヤに空気を入れとるが、入れた端から空気は漏れ出ておって肝心要のタイヤに空気がいっかな送り込まれとらん。
パンクかも知れん。
「ちょっといいですかね」と云っておばちゃんのLOUIS GARNEAUをひっくり返してリアタイヤを外し、ワシの超小型ポンプを使って空気を入れてみるとちゃんと入る。
多分タイヤのバルブが緩んで空気が抜けただけなんじゃろう。
しかし、おばちゃんが使っとるポンプはデカくて重いだけのガラクタであり全く機能しとらん。
タイヤが悪いのではなくポンプが悪かった模様じゃ。
取り敢えず自走できそうな感じになるまで空気を入れて、おばちゃんに「この先少し走ったら気賀駅があって、そこには空気ポンプあるから規定量まで空気入れてください。今は取り敢えずのギリしか入ってないです」
「そこには工具もあるんですか」とおばちゃん。
「ありますけど、なんか不具合なんすか」
「サドルがグラグラするのよ」
おいおいおばちゃん、まじじゃか?
サドルを見てみると確かにネジが緩んどってぐらぐらしとる。
サドルの先っぽの細いほうが上を向いとる。
よくこれで漕げたもんじゃ、危ないじゃあ。
ツールボトルからアーレンキーを出して、サドルが水平になる角度で増し締めしてまたがってもらった。
OKが出た。
良かったよかった。
工具を片付けとるとGIANT Livのドロップ仕様に乗っとった若い方のお姉ちゃんが「どうもありがとうございました。助かりました〜。この先お気をつけて〜」と声を掛けてくれた。
更に走って舘山寺。
アホみたいにクルマが詰まっとる。
それを横目に遊園地あたりまで走ると道端すぐにある無料の足湯に入った。
「ダイダラボッチの足湯」じゃ。
大変便利な場所にあるのに誰も入っとらん © ill-health(ruephas) 2019 |
まあ確かに風情は水神松の方がぶっちぎりの勝ちなんじゃが、それにしても寂しい。
誰もおらんことを幸い、早速足湯を愉しんだ。
足湯を出るとメルくんに乗り、昼飯を食うために庄和町のミニップまで走った。
梅干しの握り飯とカレーヌードルを食いつつこの先をどうするかiPhoneでGoogle Mapsを弄っとると、コンビニのちいと先に「浜名湖頭脳公園」なる名前の施設があることを発見。
頭脳?!
ワシに足りないものはいくつかある。
最も足りんのは膝関節周辺のヒアルロン酸で、次に足りんのは脳味噌即ち頭脳じゃ。
もしかしたらこの公園で暫し遊べばワシの脳足りん(コードに引っかかるかなこれ)も多少改善されるかも知れん。
スマホでは表示される 浜名湖頭脳公園 PC版では何故か表示されず 地図データ ©2019 Google |
不思議なものじゃ。
ともあれここには絶対に行かねばならんとペダルを漕ぐ脚に力がこもる。
で、その地点に着いた。
おいおい、単なる高級リゾートじゃんかよ 公園感全くなし! © ill-health(ruephas) 2019 |
頭脳とはどこにも書いてない。
要するに浜名湖畔にある高級リゾート&ゴルフ場への入り口じゃ。
ワシには全く縁もゆかりもない施設じゃし、門番がおらんとは云っても雰囲気が荘厳すぎて入るのが怖い。
残念じゃが、ワシの脳足りん(コードに引っかかるかなこれ)の改善は泣く泣く諦め、村櫛の海水浴場を目指す。
公営駐車場トイレ脇にあるベンチで少し休んでから、よし帰ろうと決めて、ルートとしては雄踏総合公園からr49経由して伊佐美小学校まで行き、浜松環状線を横切って緑ヶ丘、自衛隊外周道路という感じ。
この間坂道は緑ヶ丘住宅地のあたりだけで、膝に優しいコースじゃ。
風は幸い西寄りで背中を押す格好で大変気持ちよく走れる。
走っとるうちに「あ、そうだ。あのパン屋のやぎさんをまだ見たことがない」と思い出した。
そのパン屋とは石窯パン工房 Chevre(静岡県浜松市西区古人見町1475-1:053-485-1785:営業日・営業時間等は要確認が吉)で、ネットでやぎさんがおるという情報を掴んでおったんで何回か行ってみたことがあるんじゃが、いつ行ってもいっかな開いとらん。
今日は黄金週間の中日じゃし、もしかしたら開いとるかもしれん。
うまいことしたらやぎさんもおるかもしれん。
ちいと寄ってみた。
近くまで来るといつもは感じられん人の気配があり、そして「べへへへへへぇ〜」という元気なやぎさんの声が聞こえてきた。
サイクルラックに繋がれとるやぎさん 名前はさくらじゃよ 左の角がもげとる © ill-health(ruephas) 2019 |
ワシはそのサイクルラックにメルくんを吊り下げ、近くに生えとった草を引きちぎって口元に差し出すと、うまそうにバリバリ食った後、ワシの事をどうも信用できんという風情で素早い頭突きをカマしてきた。
その後もワシの差し出す草を素直に食べてはその直後に素早い頭突きを食らわすという事を繰り返しておった。
しかし皆様方、安心めされい。
頭突き行動はワシだけに対してであって、お子様や女性やジジババたちにはそういったことはやらん。
ただ念の為お子様単独での近づきはなるべく避けたほうが良いかも知れませぬ。
暫く遊んでから帰ろうとすると、いつの間にやら如何にも「パン職人」然とした人が表に出ておってお客さんと話しとる。
そのパン職人の人はワシに向かって、
「ありがとうございます。またお越しください」
と丁寧なご挨拶。
うむ、ワシはやぎさんと遊んどっただけで何も買っとらん。
なんか申し訳ない。
ついでのことじゃと思って、
「いやあ、何回か来たんですけどいつもやって無くて残念だったんですよ」
「それは申し訳なかったです。今週末とえっと来週は開けてます。再来週はお休みしてその次の週末は開ける予定です」
「ああ、そうですか。ところであのしろやぎさんはお店開けるときはいるんですか」
「はいはい連れて来てます」
「名前は何ていうんですか」
「さくら、っていうんですよ。渋谷にあるやぎカフェから貰い受けてきたやぎなんです」
へええええ、渋谷出身のやぎですか。
敷地内にはベンチとか、何という名前じゃったかほれ、木に吊り下げる布のベッドみたいなのとかあって景色もいいし、皆一度は行くように。
さくらもおるから楽しいよ。
その後、はまゆうマリーナで疑似葉山感を味わってから帰りました。
© ill-health(ruephas) 2019 |
今回は敢えて坂路を避けた全長50kmのラクラクコースとしたが、次回はフラットコースで70〜80km程度に距離を伸ばすか、距離は同じくらいかやや短めにした上で少し坂路を交えたコースにするか、まあどちらかにして膝の調子を試してみようと思っとる。
しかしまあワシ、トシもトシじゃから、無理せず今回みたいなのんびりライドを愉しむのもよかろうかと思う。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。