「お前、だいぶサボってるらしいじゃん」
ワシよりだいぶんに歳上且つ相当な知識的職業をしておるんじゃけど、この人はこのような喋り方をする。
「はいすみません。なので黄金週間は少し長めに走ってみました」
「オレは忙しくて中々走れなかったんだよなあ」
確かに忙しい人なんじゃ。
「ところでお前、膝とか痛いって云ってたけどあれからどうだ」
「それがどうもまだ全然ダメなんですよね。いいときはいいんですけど大抵はダメで、30kmで違和感、頑張って50km走るともう歩けなくなるくらい痛いです」
「そうか。じゃあ頑張れよ」
おいおいちょっと。
「まあ、あれだろ。老化だろ。諦めるしか無いかもな。でも一つやってみたほうがいいことがある」
「はい、あれですよね」
「そう、クリートの取り付け位置の調整」
確かにそう云われてはおったんじゃが、実際のところめんどくさくてあまり真面目にやってはおらんかった。
ちょっと走っては降りて調整してまた走って、ちょっと降りてネジを緩めて数mm動かしてまた締めて走って…
みたいなイメージじゃ。
稀代のめんどくさがりなワシじゃからそんなことはしたくない。
ならばどうするか。
実はここ暫く走っておって、なんとなく「しっくりこんなあ」と感じとる事があって、それは何だろ、言葉では伝えづらいもんじゃから写真を見せる。
汚ねえ脚で相すまぬ © ill-health(ruephas) 2019 |
ワシのペダルとクリートはTimeのやつじゃから、ペダルに靴をかちっと嵌めた後でも左右に少し動かせる(Shimanoのやつは動かせんらしい)。
その機能を利用して、もう少しカタカナの「ハ」の字になるような感じに動かしとることが多い。
汚ねえ脚で相すまぬ © ill-health(ruephas) 2019 |
ならばもう、最初からこのような角度に調整してしまえば宜しかろうという事じゃ。
唯もしかしたら「しっくりこん」と云っても文字通り「しっくりこん」だけであって正解は今の状態かも知れんし、ハの字の方が正解かも知れん。
まあやってみよう。
やってみて損はあるまいて。
まずは今の状態のまま天浜線の気賀駅まで4〜5kmほど走ってみて従来通りの「しっくりこん」感があるかどうか確認。
結果はやはり「しっくりこん」。
よし。
メルくんを表のサイクルスタンドに吊り下げて駅舎内のベンチに座り、愛用のSidiを脱いでアーレンキーでもって調節した。
角度にして何度くらいじゃろうか。
ほんの僅かじゃな。
動かした量としては3mmくらいじゃろうか。
あと、サドルがちいと低いイメージも持っておったもんじゃからこちらも10mm上げてみた。
吊りくっといたメルくんを降ろし、右足をペダルに固定し走り始めてみる。
走る前、ペダルに靴を固定した時点では特になんも感じんかったが、右脚でひと漕ぎして左脚のクリートもペダルにキャッチさせて走り始めると、なんじゃろうか、調整量はほんの僅かなんじゃけど、走る感じは全然違う。
少なくとも「しっくりこん」感は大幅に減っとる。
もしかしてこれはいきなり良いかも知れん。
気賀駅から舘山寺経由で村櫛まで、途中呉松の軽い峠を挟んで休み無しに漕いでみた。
いつも以上に「ペダルは踏み込まない、丸く回す」という事に気をつけながら丁寧に走ってみた。
問題ないようじゃ。
村櫛で少し休んで累計40kmに達するまで走ってみたんじゃが、いつもだったらそのくらいで感じ始める違和感が感じられん。
よしこうなったら本日は80kmが目標じゃと決めて再び走り出した。
途中、薪石窯パン工房Chevreに寄ってソフトクリームを食べてやぎさんのさくらとひと遊びしてまた走り出す。
さくら 渋谷出身じゃよ © ill-health(ruephas) 2019 |
痛みが無いまま無事80km走り切ることが出来た。
© ill-health(ruephas) 2019 |
兎に角この後暫くはこの状態で試してみようと思っとる。
次週は昨年参加して望外のトップ入賞を果たした「Alley Cat Race at Hamamatsu East」に再度参戦するもんじゃからあれじゃが、再来週あたりにはもうちいとシビアなコース、即ち山岳方面へのコースを試してみようと思うとる。
膝の痛みが来ると思うと自転車に乗るのが憂鬱な事もあったが、このまま上手く行けば愉しい自転車生活になるなあ。
よおし!
© ill-health(ruephas) 2019 |
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。