埒もない緊急事態宣言とやらが発令されておるので、自然人混みを避ける生活じゃ。
しかしまあワシ的にはそもそも人混みや行列がダイキライなんで、休みの日の基本的行動は武漢ウイルス蔓延前と殆ど変わらん。
ただやはり、温泉銭湯へのアクセス数は下がっとる。
浴槽に入ってしまえば大丈夫と思うがやはりその前段後段の脱衣室が怖い。
入浴施設には得てして公衆衛生リテラシが低い若しくは全く無い爺さん婆さんが蝟集しておるため、脱衣室に入った途端顎マスクを外して大声で世間話をする者がおる。
そんな時にはマスクは浴室にインするまでギリギリ外さず、固く口を引き結んで移動するようにしておる。
そういうこともまあ面倒じゃから、最近は少し田舎の方にある人があまり来ない施設に行くようにしとる。
また、温泉に関しては今の所スッパリと諦めておる。
ワシの好きな温泉はこじんまりしたところが多く、したがって脱衣室浴室とも大抵狭い。
まあ大丈夫じゃとは思うが、念の為避けておる。
そういった意味では、春野福祉センター すみれの湯(静岡県浜松市天竜区春野町宮川1330:053-989-1129:¥200:11:00〜17:00:月曜定休)は大変手頃な施設じゃと思う。
流石にちいと遠いため足繁くとはいかんが、たまにドライブがてら訪れると気分転換になるし、風呂自体もたいてい空いとる。
そのようなことなので本日も行ってきた。
前回は3月下旬に行った。
その際には壁に貼ってあった「黙浴」という掲示に感心したもんじゃが、今回は前回と違い蔓延防止何とやらから一段格上げされた緊急事態宣言になっとる。
そのあたり何か変化があるかと思ったが、先ず手指消毒用足踏み式アルコール噴霧器と電子体温計が玄関先にセットされとる。
手指消毒と体温計測してから館内に入るんじゃが、おそらく一定以上の体温の場合はアラームが鳴って係員に注意を促せる仕組みじゃろうと思う。
そして受付には来訪日時及び住所氏名を記入する紙がある。
状況によってはその情報を保健所に報告する場合があると書かれておる。
まあこの程度は常識的な対応じゃろうと思う。
そういやあ鳴り物入りでばらまかれたココアとやらはどうなったんじゃろうね。
とんだ税金の無駄遣いじゃったなあ。
記入済みの用紙を200円とともに係員に渡すと、
「お客さん。まあこのご時世ですからできるだけ短時間の入浴をお願いしてます」
と云う。
短時間?
短時間でという趣旨は十分に理解できるが、その定義は人により異なる。
ワシのイメージじゃとそうだなあ、20〜30分程度かなあ。
そこでワシは、
「うーん短時間ですか。概ねどんくらいを目安にすればいいですかね」
「まあ1時間でしょうね」
それならワシには充分ゆっくりできる。
「わかりました」
と云って階下にある浴室に行って脱衣室に入ると、狙い通り入浴客は誰もおらん。
まあ誰もおらんと云っても、最新の武漢ウイルスは飛沫感染ではなく空気感染がメインであり、ヒトから排出されたウイルスは換気がなければ3時間程度そのへんをふわふわ漂っとるらしいので、直前の客がキャリアじゃったらそれなりのリスクはあろうが、誰もいないのは取り敢えず気が休まる。
クールダウン換気兼用と思われる扇風機もブンブン動いとるし、浴室に入れば普段は閉まっとる窓も大きく開いておる。
まあこれなら大丈夫じゃろう。
ワシは浴室に入り、シャワーでかかり湯をしてからゆっくり浴槽に入った。
ここすみれの湯でワシが一番好きな浴室の部分は、一番左の端っこじゃ。
浴槽左側にはジェットバスのシステムがある。
ワシはこういうギミックがあまり好きではないが、一番左側に寄ってしまえば避けることができる。
浴槽の縁を枕代わりにして脚を伸ばすと大変にゆったりだらんとした気分になって入浴を愉しめる。
更に本日は目の前の大きな窓が全開となっておるので、雨が降る山の緑を眺めることができるし、冷たい空気も流れ込んでくる。
網戸は閉まっておって、そこには「蛇や蛙が入ってるから網戸は開けないで下さい」と書いてあるのが少し笑えるなあ。
蛇が入ってきたらワシが困るし(ダイキライ)、蛙が入ってきたら熱いから蛙が困るじゃろうから、書かれたとおり網戸は開けなんだ。
暫く入って体を洗い、ワシにはとても珍しいことじゃが畳2枚ほどの大きさの小さなサウナに5〜6分入ってからまた入浴し、降りしきる雨をぼんやり眺めながら残りの時間をぼ〜っとして過ごした。
なかなか良かったじゃよ。
温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント |
1.0
|
風情ポイント |
3.5
|
やぎさんポイント |
0.0
|
入浴料 |
200
|
温泉コスパ |
2.3
|
本日は雨に煙る山の様子を眺めながら独りゆっくり入浴出来たため「風情ポイント」が普段より高めになっておるよ。