2025年5月31日土曜日

温泉に行かない日(558) 奈良市のため池(1)

奈良市内に農業用ため池がどんだけあるかあんた知っとるか?
なんでこんなことが気になるかというと、ワシは奈良市に昨年引っ越してきたんじゃが、家の周りがため池だらけで少し驚いたからじゃ。
そこでワシは数を調べてみることにした。
「奈良市 ため池一覧」とか言う感じで調べてみたらトップヒットは奈良県のサイトじゃった。
県内にある農業用ため池についてというページで、そこには奈良県農業用ため池データベース(4,217箇所)77ページ(2120KB)というPDFファイルがぶら下がっとる。
それらによると、奈良県内には4,217ものため池があり、奈良市に絞るとその数471(このポストは2025年5月末に書いとるが、2025年6月5日に情報が更新されていて現在は4,211か所)。
更にその奈良県のページには県内各市町村がマップ形式で作成しているファイルへのリンクもあった。
もちろん奈良市のマップへのリンク存在しとる。
これを知ったワシは端的に言って、こんだけ情報があるならそれらのため池に行ってみたいと感じた。
行きたい理由は全く合理的ではなく、単に行ってみたいと思っただけじゃ。
奈良県全体となると流石に無理じゃが、せめて奈良市内の近場にあるため池から始めて、できるだけ多くのため池を見てみたい。
となると、所在地などの情報を確認整理し、自分でわかりやすいリスト及び地図を作成し、一つづつ潰していくというのが定法じゃろう。

ワシは奈良県農業用ため池データベースからPDFをダウンロードし、それをWEB上のサービスを使ってスプレッドシートに変換し、さらに奈良市内に絞り込んでみた。
元のPDFが比較的スッキリした表組みだったので、ほぼそのままの形でスプレッドシートに変換できとる。
それをベースに位置情報や備考のカラムを追加した。
位置情報については最初は記載されとる所在地から簡単に特定できると軽く考えとったが、行政が作るこの手の資料にはよくあることじゃが、旧住所とか登記上の所在地を記載しとる池が殆どでGoogle Map上では簡単にはヒットしない。
従って、奈良市が作ったため池マップをダウンロードし、それをGoogle Mapと照らし合わせながら位置情報を補完することにした。
ということで、現段階でのリストがこれじゃ。
残念なことに奈良市のため池マップは防災上注意が必要な91のため池だけしか掲載しとらんので、それ以外の380のため池についてその所在地を特定することはかなり難しそうじゃがまあ良い。
91ものため池を訪れるだけでも大変そうじゃから。まずはこれで良い。
これを元にして行けるところから訪れてみよう。

2025年5月6日火曜日

温泉に行かない日(557) 角打ち放浪記

今回も前段が無駄に長くて核心部分は少しだけという内容の薄さじゃから覚悟してくれ。

ワシは小学校に上る前まで岐阜市の真砂町というところに住んどった。
このへんじゃな。


いやあ、当時は全く意識してなかったがなんかやたらに細長い区画じゃなあ。
まあそれはいいとして、その真砂町に親父が勤めとった㈱西濃運輸 岐阜支店の建物があって、ワシら親子はその中にあった社宅に住んどった(今はない)。
親父はもう既にあっちの世界に行っちゃったから、勤めていた会社の名前を出しても別に構わんじゃろう。
もう55年近くも前のことじゃからあまり鮮明な記憶はないけれど、近くにあった銭湯に行ったり、やっぱり近くにあった山勝百貨店(ここはなんとあの岐阜パルコの前身である地方デパート。どうでもいいがワシは後年その岐阜パルコで偶然鳥山明に出会って直筆サインを貰った事あり)に母親と行って地下にあったラーメン屋でラーメン食べたり、その山勝百貨店に行く途中で迷子になって警察を交えた大騒ぎになったり(ワシが成人してから母親から聞いた。結局泣きもせず自力で社宅まで戻ってきたとのこと)、両親に連れられてパチ屋にいって床に転がっていたパチンコ玉を拾い集めたり、通っていたこばと幼稚園の通園バスに乗ったり(今調べてみたらまだあるぞ!〒500-8323 岐阜県岐阜市鹿島町4-15)というような断片的な記憶は残っとる。
この辺のことについては既に書いとる通りじゃ。
他にも記憶はあって、それは親父に連れられて呑み屋さんに行ったこと。
呑み屋と言っても居酒屋とかではなくて、酒屋の店内で呑むというスタイル。
酒屋なので店の中にはいろんな酒が基本小売目的で並んでおり、店の一部のスペースを利用して買った酒をその場で呑めるという感じ。
いわゆる「角打ち(かくうち)」というやつじゃな。
親父の勤務先の人とか近所の人が寄り集まって皆で楽しそうに呑んどったなあ。

この角打ちという言葉自体は2〜30年前に知ったと思うんじゃけど、改めて意味を確認するとこんな具合じゃ。
角打ちの由来については諸説ありますが、「四角い形をした升の角から直接酒を飲んだことが由来」という説が有力です。
日本酒は今でこそ瓶や紙パックで販売されていることがほとんどですが、以前は樽に入った日本酒を、升を用いて量り売りしていました。そんな中、買った酒をその場で飲みたい人々が買った酒を升から飲むように。
そういった背景から、最初は「升の角から日本酒を飲む」という意味であった言葉が、いつしか酒屋で酒を飲むことそのものを指す言葉へと変化していったのです。
このスタイルは最近減ってきたように思う。
食品衛生法関係の規制が強化されたかららしい。
1990年代後半頃じゃったけど、転職して京都から浜松に移り住んで暫く経った頃、どうにもこうにも果てしなく仕事がつまんなくなってきて、落ち着くために浜松市天竜区にある「くんま水車の里(静岡県浜松市天竜区熊1976-1)の近くの宿泊施設(施設名忘れた:現 熊ふれあいセンター:静岡県浜松市天竜区熊1977-2)に1人で泊まりに行ったことがある。
だけど流石に夕方になって酒呑みたくなったんで、近くに呑み屋とか最悪酒屋がないか探してみたら1軒酒屋っぽいのがあったんで入ってみた。
声を掛けるとおばあさんが出てきたので話を聞いてみたらここは既に廃業しているとのこと。
店内の一角がなんかカウンターっぽくなっていたのでワシは、
「もしかしてここ昔は角打ちしてたんじゃないですか」
って聞いたらやっぱりやってたそうで、当時は大変繁盛してたらしい。
なんでやめたか聞いたら、住む人が減ってきたのと、やはり保健所の指導が厳しくなったからとのことじゃった。
全く馬鹿な話じゃ。
衛生的に管理されているはずの飲食店で食中毒になったりとかのニュースは普通に聞くし、挙句の果てには最近じゃネズミが味噌汁に入っていたなんてこともあるが、角打ちで食中毒にかかったなんてついぞ聞いたことないのに。

話を戻す。
その真砂町近くの角打ちでは店内でモツ味噌煮の串にさしたやつが売っとって、それをつまみに皆楽しそうに呑んどった。
もちろん他にも乾き物や缶詰などもあった。
ワシも串にさしたモツを親父から一切れ貰ったりして美味しく食べたものじゃ。
それ以来、ガチな角打ちには多分行ったことはない。

先日5月4日の日曜日、ワシは思い立って兵庫県尼崎市にある尼崎中央三丁目商店街というところに行ってきた。
目的は勿論、あの例の日本一早い阪神のマジックナンバーを見物するためじゃ。
これは阪神甲子園球場、今年鳴尾浜から移転した阪神二軍新拠点であるゼロカーボンベースボールパーク、JR北陸本線虎姫駅と並んで阪神ファンならばかならず訪れるべき聖地じゃ。
甲子園はもちろん虎姫駅にも随分前に訪問したが尼崎の方にはまだ参っておらん。
いかねばならんから行ってみた。
阪神の尼崎駅は近鉄と相互乗り入れしとるから近鉄奈良からは乗り換え無しで行けて便利じゃ。
駅について電車を降り、北口にある(尼崎のイメージからすると随分)お洒落な中央公園を西に抜けてすぐに商店街の入口はある。
商店街左右に並んどる店を眺めながら歩くと、前方上方に「114」と光り輝くものが見えてきた。
ああ、あれじゃろう。

タイガータイガー、めでタイガー!
随分陽気じゃ
© ill-health(ruephas) 2025

関西エリアニュースなどで「尼崎商店街名物の阪神マジックボードの表示がアナログからデジタル電光式に改良された」という情報は得ておったがまさにその通りじゃ。
その上、何とあろうことかそれは商店街アーケード屋根に設置されたレールみたいなやつにぶら下がっていて、阪神タイガースの歌(通称「六甲おろし」じゃが正式名は違うからね)をBGMにして電気仕掛けで往復しとるではないか(もしかして以前からそうじゃったかもしれんが、実物を見るまでは通路においてあるという先入観しかなかった)。


更に驚いたことに、このオブジェクトを面白がって見とるのはワシだけであって、他の地元民の皆さんは全員、残らず全員じゃよ、天井の10mくらいの距離をただ往復し続けるそのオブジェクトになんの興味もないらしく歯牙にもかけとらん。
もうすっかり商店街の日常で、そんなの見てもなんの興味もないようにお見受けした。
これ例えば奈良の東向商店街あたりでやったら外人客中心に結構な騒ぎになること必定なんじゃがなあ。

で、無事マジックボード参りを済ませたワシは腹が減っとることに気づいた。
時間は11時前じゃが、どうせ尼崎に来たのなら尼崎らしい場所で食べたい。
可能なら酒も呑みたい。
この時間からやっている酒も呑める場所はないか探索した結果、下山酒店(兵庫県尼崎市神田南通1-3:06-6411-2362:10:00〜20:00:定休月曜)を発見した。
屋号の通り、ここは基本酒屋じゃ。
酒屋じゃがしかし、その場で呑める。
つまり、角打ちじゃ。
実質的に人生始めての角打ちじゃ。

店先の様子
白く清潔そうな暖簾が印象的
早く呑みたかったのでガチャの内容は未確認
© ill-health(ruephas) 2025

白いサッポロビールの暖簾の下から店内を覗くと、既に何組かの客がカウンターの前に立って呑んだり食ったりしとるのがわかる。
店員さんは3人で、いずれもその表情は穏やかそうじゃ。
中に入り、早速ビールを注文する。
ビールはサッポロの赤星大瓶、いいじゃないか。
つまみはカウンターの前にある冷蔵ケース(寿司屋みたいなやつね)の中とかその上に乗せてあるものから選べる。
ワシはマグロのお作り、マグロのねぎま、ハムカツ、厚切りのローストビーフみたいなやつを注文してビールを呑み、ビールがなくなると日本酒を頼み、周りの客の会話を聞きながら、店員さんの様子を眺めながらゆっくり呑んだ。

厚切りのローストビーフみたいなやつ
この料理の名前何だっけな〜
すごく日本っぽい名前だったけど、う〜ん
ポン酢を掛けてさっぱりいただきます
© ill-health(ruephas) 2025

食べ物は全て安い。
酒も酒屋直営じゃから安い。
そして、地元の人が通う店によくあるアウェー感はほぼない。
店員さんたちの対応が柔らかいのと、いい意味でお客さんが他のお客のことを変に構わないというか、そんな感じで放っておいてくれる雰囲気じゃからじゃろう。
いい店じゃ。

うーん、しかしここはなんだろ、酒屋自体は同じ建物の隣のスペースにあるが、呑めるスペースは酒屋スペースからは独立しとる。
そういう意味では正式な角打ちではないかもしれないんだけど、そんなこたぁどうでもいい。
物理的に酒屋とつながっとるから角打ちでいいんじゃここは。
酒も安いし。
時間が経過し昼近くになるとお客さんが増えて、カウンターはほぼ満席になってきた。
ワシはこのへんで御暇することにしてお金を払って店を出た。
2000円しなかったような記憶じゃ。

いいなあ尼崎。
いいなあ尼崎の角打ち。
甲子園にも神戸にも大阪にも近いし、安いスーパーや美味しくて手頃な呑み屋も多いし。
ちょっと住みたいと思ってしまったなあ。

2025年5月5日月曜日

温泉に行かない日(557) Google Mapsに道を追加する

今回はいつも通り長い割にいつもにも増して意味がない投稿じゃ。

昨年6月から7月にかけて、ワシはふと思い立って山の辺の道を北から南に向かって歩いて踏破した
この場合、日本語的には「歩いて」は余分かもしれんが兎に角踏破した。
まあ踏破と言っても「南極大陸を踏破した」「サハラ砂漠を踏破した」とか言うのと比べりゃ全然レベルが違って(勿論低い方なので)楽ちんなもんで、比較的平坦で歩きやすい道をトコトコ歩いただけじゃから誰でもできることじゃ。
山の辺の道は一部を除いて道標がしっかり設置されとるので、地図なしでも基本踏破できるとは思うが、何ヶ所か道標がない分かれ道があってどっちに進めばいいか迷うことがあった。
また、道標通りに進んで確かに小道は存在してるんじゃけど暫く次の道標がなく、「ほんとにこの道でいいんじゃろか?」と不安を感じる時はある。
そんな時はiPhoneをケツポケットから引っ張り出して現在地と道の確認をしようとするんじゃが、(同じ言葉が繰り返しになって誠に恐縮じゃが)そんな時に限ってGoogle Maps上に道が存在しないんじゃなあ。
なんでそんなことになるかというと、随分前に(多分2019年くらい)Google Mapsが地図ソースとして使っていたゼンリン地図を使わなくなってしまったからだと思われる。
以前はベースがゼンリンじゃったから道路のカバー率が高くて便利じゃったけど、Googleがゼンリンを捨てた以降は地図情報の量と質がストンと落ちてしまったのは実感としてある。
例えば、奈良県奈良市虚空蔵町46にある弘仁寺のあたりからワシは道に迷ったというか間違えたんじゃが、そこのあたりの地図はこんな感じじゃ。

[1]

ワシは下の方にある上下逆の丁字路のあたりに向けて歩いて行ったんじゃが道が記載されていない[1]
更にその途中分かれ道があったりしてそこでも間違えて墓地に至って行き止まりになったりした。
一方、ゼンリンが運営しとるいつもNAVIではどうかというとこうじゃ。

Copyright(C) 2003-2025 ZENRIN DataCom CO.,LTD.
All Rights Reserved.

いつもNAVIにはGoogle Mapsのような地図の埋め込み機能が提供されとらんので、すまんが著作権表示したうえでキャプチャを載せた。
両者を比較すれば一目瞭然。
Google Mapsには存在しない弘仁寺付近から南に伸びる道がちゃんと表示されとるし、それだけではなくワシが間違えて入った墓地に至るかなり細い道(途中から「へ」の字状に南東方向に伸びて行き止まりになっとる道)さえ表示されとる。
また更に良く見ると、道路の物理的は太さ(幅員)もほぼ現状通りに再現されとることがわかる。
このように道路情報はゼンリンのほうが圧倒的じゃ。

また、地図をクリックするとどんな仕組みかはわからんがその地点の住所を表示するという便利機能も備わっとる(これ意外に便利)。
ルート検索もGoogle Mapsに比べれば、徒歩ルートにしてもクルマのルートにしても正確というか現実性のある結果という印象もある。
これは恐らく、上記の通り道路幅員とか施設の出入口情報などかなり詳細なためだと思われる。
スマートデバイス版のGoogle Mapsをカーナビとして使うととんでもない道を案内されるという話があるが、Google Mapsは詳細情報を持っていないためじゃろうと思う。
ただ、道路情報が詳しかったり住所を表示してくれるのはいいんじゃが、ポイントの検索能力とか住所表示以外の便利機能は、これはもう圧倒的にGoogle Mapsの方が強い。
例えば「弘仁寺」を検索するとGoogle Mapsでは現在位置とか過去の履歴なんかを参考にしとるんじゃろうけど最寄りの奈良のやつが一発でヒットするが、いつもNAVIの方は検索すると全国の弘仁寺が何ヶ所も表示されてその中から更に探す必要がある。
これ地味に不便。
マイナーなポイントじゃと検索さえできないことも普通にある。

地図にあるのに検索できない一例
Copyright(C) 2003-2025 ZENRIN DataCom CO.,LTD.
All Rights Reserved.



ナビゲーション機能について言うと、いつもNAVIのルーティングそのものはGoogle Mapsより正確かもしれんが、ナビゲーションの利用は有償サービスじゃ。

その他Google MapsではMy Mapsサービス(自分で自由にポイントやルート、図形などを登録して自分専用の地図を作るサービスで、公開非公開も選択できる)やhtmlを使った地図の埋め込み機能などの便利機能が充実しとるし、My MapsではなくてGoogle Mapsそのものに未記載のポイントや道を追加したりできる。
いつもNAVIの方はポイントや道路の登録は現実的にはかなり難しい仕様じゃ[2]
ちなみにGoogle MapsのナビゲーションやMy Mapsなど殆どのサービスは広告を見ることもなくすべて無料で使用できる(が、まあ一定の量の個人情報は犠牲にしとるんじゃろうけど)。

こういったことなので、山の辺の道踏破以降はポイントはGoogle Mapsで検索して、更に詳しい道を確認したい場合にはいつもNAVIを使うというように使い分けをしとる。

まあ何だかんだとうだうだ書いたが最終的に何が言いたいかというと、最近の趣味は「Google Mapsに記載のない道を追加することです」ということじゃ。
Google Mapsの正確性を向上させようとか、ワシと同じように道に迷う子羊たちを減らそうとかそんな高尚な思惑なんぞは一切なく、ただ単純に楽しい時間つぶしじゃからということじゃ。
今のところ3本の道を登録済みじゃが、例えばこれじゃ。


右上の奈良射場から左下の山の辺の道 道標というあたりまで緑色の破線が伸びとるが、これはワシが登録した道じゃ。
ついでに言えば、その「山の辺の道 道標」というのもワシが登録したポイントじゃ。
このように、こういっちゃなんじゃが地図情報(特に道路情報)が貧弱なGoogle Mapsに道を登録したりポイントを登録したり、登録された情報の誤りを訂正したりというのはまあまあいい趣味じゃと思うんじゃがどうかなあ。
まあ、冒頭書いた通りどうでもいい話じゃった。
すまんな謝るワイ。

[1]
2025年5月6日追記。
このポストは2025年5月5日にしていますが、その時点ではこの地図に緑色の破線(私が登録した道ですね)はありませんでした。
その後、申請していた道路の登録が終わったため現在はその道が表示されています。

[2]
いつもNAVIのヘルプページを読むと、ポイントの新規登録や上方修正についてはまずゼンリンの地図表記ページ経由で申請を行い、ゼンリンでの現地調査でその申請情報の正確性を確認し、正しいと判明したらそれがまずゼンリン住宅地図に記載され、それがいつもNAVIに反映されるというかなり厳格な手続きになっているので、ポイントなどの新規登録や修正は現実的にはかなり難しいということみたいです。
承認されたとしてもいつもNAVIに掲載されるまではかなりの時間がかかるものと思われます。
しかしこれは正確な地図を提供するというゼンリングループのコンセプトを考えれば当然のことかもしれません。

一方、Google Mapsへの申請は、ポイントの場合は早くてほぼ即時(経験的には、申請時に写真を添付すると100%とは言いませんがかなりの高確率で承認されます)、道路の場合でもわずか数日程度で承認・不承認が判定され、承認後遅くとも24時間程度で実際の地図に反映しますが、その具体的判定基準はどこにも書いてません(AIとかWEB上の情報を総合的に使っていると想像しますが。もしかして中にいる生身の人間がゼンリン地図と突合してたりして。まあそれはないか)。
新規道路申請後にGoogleから来るメールには「Google では、公開に先立ち、自社の管理システムを使って編集内容の正確性を確認しています。」と記載されています。

ですので、正確性はゼンリンに、検索能力や簡便性、登録の即時性はGoogle Mapsに軍配が上がることになり、それらの特性をうまく使い分けるのが吉だと思われます。

2025年5月3日土曜日

温泉に行かない日(556) ネコが来た!

ワシは2013年6月末から数年間、静岡県東部にある富士市というところに単身赴任しとった。
新幹線新富士駅から徒歩10分ほどのところにある富士山が望める安アパートに住んどって、温泉行ったり山神社めぐりしたり近くにあった角山 新富士店(静岡県富士市水戸島164-1:現在は廃業)という居酒屋で昼酒を呑んだりと一人暮らしを満喫しとった。
何だ、1mmも進歩してないな。
まるで今と同じじゃないか。


場所的にはまあこのへんじゃけど、周りには何もなくて静かでなかなかいい住環境じゃった。
で、そこへ引っ越してきてから1ヶ月ほど経った7月末の日曜日、暑いので窓もドアも全開にしてうだうだしとったら、部屋の中にネコが来とった
ワシはやぎさんが大好きじゃけども他の色んな動物も大好きで、ねこさんも勿論好きじゃ。
じゃから部屋に入ってきたねこさんと仲良くなろうとおびき寄せようとしたが失敗し、逃げられてしまった。
その後もそのねこさんについてはアパート敷地内で何回か見かけたので近くに住んどったんじゃろう。

さて今はその頃から12年も経過していて、住んどる場所は300km以上も離れた奈良。
先日4月6日日曜日の昼過ぎ、ワシは讀賣・阪神戦をラジオで応援するべくアパートにいた。
前日まではまだちょっと寒かったけど、その日は前日に比べて一気に5℃も気温が上がったまさに春爛漫だったので窓を開け、ドアも開け、ビールの缶も開けてラジオの準備をしながらふとベランダを見ると、ねこさんがおってじっとこっちを見とった
結構整った顔つきをした三毛ねこさんで、普通にねこさん座りしてこっちを伺っとる。
ワシはこのねこさんとは初見じゃし、向こうさんも同様じゃと思うが逃げる様子はまったくない。
富士のねこさんに首輪がついとったかどうかは記憶にないが(あった気がする)、このねこさんには首輪はなく、つまり野良ねこさん。
しかし繰り返し書くが、端正な顔をした毛並みの良いねこさんで野良ねこさんの雰囲気はない。
餌をあげて懐かせようかとも思ったが、如何にねこさん好きなワシとて野良ねこさんに餌をあげるのはご法度と心得てはおるのでそれはやめた。
しかし何とか仲良くなりたい。
ワシは椅子から立ち上がり、そ〜っとジリジリねこさん方面ににじり寄ってみたら、流石にねこさん座りの態勢を崩して隣の部屋方面にゆっくり退避した。
が、それでも仕切り板の下の隙間から顔を出してこっちを見とる。
ワシが椅子に戻って座ると隣からこっちに戻ってきてねこさん座りをしてワシを眺めとる。
ワシが寄ってくる雰囲気がないと判断すると、仰向きに寝そべって腹を出して毛づくろいを始めた。
完全に寛ぎきっとる。
うーん、野良ねこさんのくせに不思議なやつじゃ。
その日は知らんうちにどっかに行っていなくなったが、後日の4月19日、27日と出現してベランダで寛いだり網戸を引っ掻いてワシを呼んだりしとった。
なんでか知らんが、ワシのことかワシの部屋のベランダという空間が気に入ったんじゃろう。
不思議なねこさんじゃ。
今後は、こいつのことは「たま」と呼ぶことにしようと決めた。

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025


© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

このたまの他に近所には別のねこさんもおる。
これはヒジョーに目付きの悪い猫じゃが、すげえビビリじゃ。

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

© ill-health(ruephas) 2025

またこれは、アパートから5分ほど歩いたとこにある家の2階から外界を見つめ、人が通るとにゃあにゃあ鳴いて気を引く飼いねこさんじゃ。


いろいろおって楽しい環境じゃ。