2020年8月1日土曜日

温泉に行かない日(451) 世話になった方のお墓参りと角山新富士店

本日は富士市に単身赴任していた際に大変お世話になった方の命日じゃったので、クルマでお墓参りに行った。
お墓は岩淵という所の大変見晴らしの良い場所にあって、条件が良ければ富士山が真正面に見える。
今日は残念ながら富士山のてっぺんに雲がかかっていて裾野の辺りしか見えなんだが、それでも素晴らしい風景を目にすることが出来た。

© ill-health(ruephas) 2020
持参したお線香を墓前にお供えして無事お墓参りを終えたワシは、本当はどっかの温泉か山神社に寄ろうかとも考えたんじゃが、最近の武漢ウイルスのこともあるのでどこにもよらずにそのまま帰ろうと一旦は考えた。
ワシが今住んどるエリアも、富士市内にも武漢ウイルスのクラスタが発生しており、出来るだけ余計なことはしないほうがいい。
しかし気になる場所が1ヶ所だけあったのを思い出し、そこにだけは寄って今どうなっているか見てから帰ることにした。

その場所とは、角山 新富士店(静岡県富士市水戸島164-1:0545-63-5172:定休第5週を除く毎週月曜:営業時間要確認だが基本11:00〜21:30)が嘗てあった場所じゃ。
残念ながら、今年初めに倒産してしまい今は営業していない。
ワシは富士市に単身赴任して何年か住んでおって、勤務先以外にも多くの友だちができたし、いくつかのお店が馴染みになったんじゃが、角山新富士店はそのうちの一つじゃった。
酒好きなワシは昼から呑める店を探しておったんじゃが、ある休みの日の昼過ぎ、アパートの近くである水戸島の辺りを散歩しておったら、定食屋と云うか飲み屋と云うかそんな店があって、表から窓越しに中を伺うと、小上がりでは家族連れが定食を食べておる。
カウンター席もあって、おっさん爺さんの何人かが既に美味そうに呑んでおる。
これが角山 新富士店じゃったわけじゃ。

嘗ての角山 新富士店の全景
2017年3月撮影
Google ストリートビューより引用
© 2020 Google
2019年7月ごろの店先の様子
© ill-health(ruephas) 2019 / 2020
ワシは中に入ってカウンターの席に座り、ビールを注文した。
メニューを見ると美味そうな刺し身を大変安く提供しとることがわかったので早速注文し堪能した。
その後、この店は富士での一番の馴染みとなった。
アパートからなんとか歩いて行ける距離にあったので、帰りを気にしなくても安心して呑めるし、なんと云っても安くて美味い。
店長のSさんや従業員さんもみんないい人で、多いときだと週に2回3回通っておったくらい。
地元に近い富士宮や藤枝辺りで醸造しておる美味い日本酒も出してくれる。
単身赴任を終え富士を去る時に何が残念じゃったかと云えば、仕事もそうじゃけどなんと云っても、ここ角山 新富士店に気軽にはいけなくなってしまうということじゃった。
帰任する前には当然店に行って、仲良くなった店の皆さんと記念写真を撮った。
帰任してからも、角山 新富士店で呑むことだけを目的に何回か富士に行ったりしておった。

今年の4月のこと、富士時代の友人から電話があった。
その中で彼が、
「あ、そうだ◯◯さん。◯◯さんよく行ってた角山って店ですけど、潰れちゃってもうやってないみたいなんですけど、ご存知でした」
「ええっ?潰れた?」
「はい。そうみたいなんですよ」
相当驚いた。
角山は富士市内に確か4店舗くらいあって、何れも大変に繁盛しておった筈。
ワシは新富士店しか行ったことはないが、休日の夜などは本当に満席で1度だけじゃが入れずに帰ったこともあるくらいのもんで、そんな会社が潰れるとは俄には信じられんかったが、ネットで調べてみると確かに倒産に関するいくつかの情報があった。
情報は本当じゃった。

岩淵のお寺を後にして角山 新富士店に向かった。
道はよく知っとるからカーナビを使う必要はない。
程なくして水戸島に入り、角山の跡地に到着した。

壁面だけが残った角山新富士店の建屋
ひと目見て悲しい気分になった
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建設会社の名前が入った車止が道際にたくさん置かれており、人やクルマの侵入を防いでおる。
建屋の周囲はきれいに舗装し直されておる。
建屋は所謂スケルトンというのか、壁面以外のすべてがきれいに撤去されてしまっておる。
見て思ったのが、この店ってこんな四角だったんだなあということじゃった。
この店のイメージは暖かなまろやかなもので、このようなスクエアなイメージではなかったからじゃ。
店の左手にあった水産物の加工場のような建物は消失しており、徒にガランとした空間に変わってしまっておった。
ワシはこの写真を撮り、大きく開いた部分から中を覗き、賑やかな店の様子を思い出し、溜息を一つ吐いてクルマに乗り込み、角山 新富士店を後にした。

帰宅して財布を探してみたら、やはりこれがあった。

© ill-health(ruephas) 2020

使うことがなく財布に残ってしまっていた謝恩金券が2枚。
これは捨てずに大事に持っていようと思う。

2014年10月16日
© ill-health(ruephas) 2014 / 2020

2019年7月20日
© ill-health(ruephas) 2019 / 2020

2017年4月30日
© ill-health(ruephas) 2017 / 2020

2016年1月2日
© ill-health(ruephas) 2016 / 2020

2016年11月18日
© ill-health(ruephas) 2016 / 2020


1 件のコメント:

  1. 40年前高校時代1年間アルバイト本町でしていて他の店にもヘルプに行ったりして楽しかった思い出が一杯有ります。閉店は寂しいですね。貴方の思い出がが大変嬉しかったです。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。