2014年10月4日土曜日

温泉に行かない日(287) ゴミ拾いCO-DOしてみた

富士市に住み始めて1年以上経過して街のこともそこそこわかりはじめたし、Facebookとかで職場以外の人とのつながりもだいぶ広がってきました。
富士市には富士山カンパイ(Facebookページはこちら)なるプロジェクトがあり、この動きは富士市だけではなく全国に浸透しつつあるわけですが、この手のあまり意味のない事(失礼。いや実際は深い意味があるんですけど、オレ的にはあまり考えずに単純に愉しむのが好きなんでこういう書き方になる。首謀者の皆さんゴメンナサイ)するのが好きな私としては前後左右上下考えずこのプロジェクトに参加し、個人集団問わず市内各所で富士山カンパイして面白がっています。
その富士山カンパイの首謀者たちは、それとは別の行動というかイベントというかを富士市内でいろいろ繰り広げています。
派手なのから地味なのまで様々だと思うんですけど、首謀者の一人がFacebookで地味な感じのイベントページをを作って参加者を募ってるのを発見。
それは第13回ゴミ拾いCO-DOというイベントです。
要約すると、2014年10月3日金曜日の午後5時45分から富士市役所の北っかわを流れている小潤井川の周辺に落ちてるゴミを拾いましょう、というイベント。


Facebookのカバーページを見てみたんですが、過去のイベントを撮影したと思われるカバー写真に写っている男たちは薄暗い曇天の下、全員あっちを向いていて、ゴミ袋と火ばさみを手にしてどこかの橋の周辺に落ちているゴミを捜索している感じです。
地味の極北。
「SURPRIZU」という造語と思われる文字が書かれた上っ張りのようなものを着ている人もおり、SURPRISEとIZUを掛けあわせたもののようですが、どんな意味があるのか不思議です[1]
富士なのに何で伊豆なのか。
まあ兎に角カバーからして地味であり、行動そのものも地味であります。

今を去ること50年前の1964年、ハイレッド・センターという前衛芸術集団が銀座の街を意味なく過剰なまでに清掃する「首都圏清掃整理促進運動」というイベントをやったんですが、それを想起したのかもしれません。
ハイレッド・センターの首都圏清掃整理促進運動の様子
コンクリートブロックやマンホールを洗剤で磨く
消火栓の真ん中だけを綺麗に磨く
長時間車を停めて横断歩道をしつこく掃除する
© Hirata Minoru
しかし、今回参加するイベントはそういった芸術性というような要素は全くなく、ホントに単純に「僕らの街を綺麗にしましょう」という目的の行動のようであります。

で、結局参加してみることにしました。

当日は出張してたんですけど午後4時過ぎに出張先を後にして、時間に間に合うか心配しながら帰りましたが、指定時刻の10分前に集合場所である富士市役所北口に到着。
参集せしものは私を含め10名程度。
各々が首謀者から例の「SURPRIZU」ジャケット、火ばさみ、ゴミ袋などゴミ拾い用装備を手渡され、夜の帳が降り始めた小潤井川に向かいます。
行動開始であります。
小潤井川周辺の歩道は既に暗く、老眼も相まって細かいところが殆ど見えないためiPhoneのLEDライトで路面を照らしながらゴミを探しながらゆっくり歩きます。
他の組織員は流石に準備がよく、可成り明るいLEDライトを手にして路面をくまなく探索しています。
予想に反して路面にあまりゴミは捨てられておらず、一見綺麗に見えます。
「案外きれいなもんじゃないですか」
というゴミ拾いアマチュアたる私の発言に対し、場数を踏んだベテラン組織員たるT氏は威厳に満ちた口調で諭すように、
「いや、想像してみてください。人間ゴミを捨てるときは普通見える所にポイって感じではやりません。隠すように捨てるものなのです」
という高説を述べました。
成る程、植木の中やベンチの下をくまなく探索すると、大量とは云いませんがそこそこの量の吸い殻・ティッシュ・空き缶・中身が半分入ったままのペットボトル・お菓子の包装紙、更には使用済みの紙おむつと思われるものまで、まさに隠すように棄ててありました。
こうして小一時間、チームは小潤井川左岸右岸に分かれて清掃活動を行い、ミッション終了。
市役所に戻り、本日の成果物を前にして記念撮影。
私に対して威厳に満ちた箴言を述べたT氏は、記念撮影している私達からだいぶ下がったところに立ち、小学生がよくやる「顔の下からライトを当てて幽霊になる」技で記念写真を心霊写真化する試みをしてましたが、それは普段のT氏の顔とあまり変わるものではなくあえなく試みは失敗、2枚めは普通に写ってました。

イベントのタイトル通りこの行動は13回めで今年はこれにて最終とのこと。
次回はいつになるかわかりませんが、私としては可能な限り参加しようと思っています。

その後、私を含む参加者の一部で打ち上げを行い、富士山カンパイをぶちかましたのは言うまでもない事実、というか必然であります。

[1]
SURPRIZUについてはこちらのサイトを参照。


いずれの者も平時にあっては勤勉なサラリーマンであるが
いざ事が起こらばこのような姿に變化して地域の危機を救う
右端の人物が首謀者
左端の人物は残念ながらSMAPの香取くんではないので念のため
© 佐野充啓

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。