2015年5月17日日曜日

プロジェクト "山神社"(8) 山の神社

ぬる湯が素敵な函南町の富士見館に行った帰り、その近くにある大山くん神社に寄ってみました。
富士見館から神社までの距離は2㎞程度で、もし家からだったら当然歩いて行くんだけど、今回は出先であり富士見館に車を放置するわけにも行かず、またもう一箇所大山くんの所に行くつもりでもあったので車で行きました。

カーナビで示されたルートはこんな感じで時間にして数分。
早速車をスタートさせましたが全く普通の道です。
目的地の手前、少し西側(上の地図でいうと山の神社の西にある◯印)までは。

この先からはいきなり車でのアクセスが不可能な道に変化します。
これ、ちょっとムリですわ
© ill-health(ruephas) 2015
軽自動車でギリギリ抜けられるかどうか。
実際、路面には軽トラと思われる轍が見えるので通れるのは通れるんでしょうけど、その場合でも道の左右から伸びる草や樹の枝でボディに傷ついても泣き言は言いません、という条件付き。
しかしそのポイントから山の神社までは200mそこそこ。
◯印に車を乗り捨て徒歩で向かいました。
横にあるビニールハウスで農作業するオッサンの胡散臭げな視線を無視し耐えつつ、その道に徒歩で進入。
写真だと全面泥道に見えますがそうではなく、コンクリによる簡易舗装の上に泥が堆積している状態。
泥が被って居ない部分には苔が生えててかなり滑る。
しかもずっと上り坂。
普通の道であれば何の問題もないんですが、グリップ力の余りない私の靴だと歩く度にズルズル滑る。
うわあ、これは帰りのほうが危険だわと思いつつ汗をかきかき歩きます。
暫く歩くと岐れ道になり、左を進むと坂は急になり、ズルズル度は更に高まります。
襲い来る藪蚊を手で払いのけつつ、同時に縦横無尽に張り巡らされた蜘蛛の巣を樹の枝で絡めとりつつ歩いて暫く、現地到着。
距離的・時間的には大したことは無いんだけど「やっと到着」感、半端無かったなあ。

急、かつ蹴上げが異様にきつい階段を登った所に鳥居と祠があります。
パトロンが存在している可能性あり
© ill-health(ruephas) 2015
鳥居とそれに付いている額束は意外にも金属製です。
額束には「山の神」と書かれています。
Google Map(ゼンリン)の表記は「山の神社」ですが、どっちが正しいんだろう?
いつも思うんですが、現場では一切の記録、神社名とか祭神とかですね、そういった記録が一切ない場合でも地図にはちゃんと神社名が書かれているのがホントに不思議です。
奴ら、どうやって調べるんだろう?
特にこの神社の場合、額束に「山の神」と書かれているので、普通はそっちを採ると思うんだけど敢えて「山の神社」としているのが不思議で、何らかの調査が行われた事を匂わせるんですが。
地元の人への聞き込み?
静岡県神社庁に確認した?
まさか法務局に行って宗教法人の登記簿を取得したとか?[1]
流石にそれはないだろうけど。
まあそれはさておき、早速参拝。
急な階段は矢張り苔むしていて、白いサワガニのようなのがしきりに歩いてます。
踏みつぶさぬよう気をつけながら上り、一定のカネがかかっている感じがする、つまりパトロンの存在を匂わせる鳥居に一礼してから奥にある祠に向かいました。
© ill-health(ruephas) 2015
社殿はなく祠のみ。
なかなかいいかんじです。
10円玉を供えて参拝。
パンパンという柏手の音か山に響いて大変気持ち良い。
うぐいすの「ほ〜、ほけきょ」というさえずりにもエコーがかかっていて「山奥の名もない小さな神社参拝」感が増してきます。

素性不明ながら、この「カネのなさ」感や額束に書かれた神社名(あるいは祭神名)から言っても、まあほぼ大山くん神社と見て間違いなさそうです。
大山くんはやっぱこうじゃなくちゃね。

近くには徳隣院・高岩院・国清寺という3つの寺院があり、この山の神社はもしかしてそれらのセキュリティ担当業務を任命されているのかもしれません。

あと気になるのがこれ。
大山くんから我々への謎のメッセージ
© ill-health(ruephas) 2015
祠の下部に書かれている「中窪土井」と読めますが、もしかして右横書きかもしれないので、その場合は「井土窪中」か。
人名?
地名?
何かの格言のようなもの?
右横書きを前提として無理やり解釈するならば「井戸は窪みの中にある」というメッセージなのかなと思ったんですが「井戸」じゃなくて「井土」だし。
なんだろねこれ。
あと、土はもしかして土に点の「圡」か「𡈽」(←文字化けしている可能性あり。http://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%9C%A1参照)かもしれません。
知ってる人いたら教えて下さい。

参拝を終え、ズルズル滑る坂道をこけないように十分注意しながら下って行きましたが、一回だけ見事に尻もちをついてしまったことを告白するのは篦棒にみっともないと思う。
雨上がりのコンクリ舗装路を歩くときは、みんなも充分に気をつけてくれ。

[1]
念の為、静岡県神社庁の公式サイトを確認しましたが、この山の神社に関する記載はありませんでした。



【山の神社】
別称:山の神
初参拝:5/16/2015
鎮座地:静岡県伊豆の国市奈古谷1124
主祭神:不明(大山祇命?)
創建:不明
Map Code:116 552 221
北緯:35.0721773
東経:138.9750145

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