毒気を抜く方法としては、
- 喧嘩
- 飲酒
- 温泉
2.は勿論本日実施しますが、朝からはどうもね。
最低でも昼過ぎからでしょう。
となると残るは3.なのですが、最近の毒気っぷりは通常の温泉では対応できないほどに成長しており、温泉+αが欲しい所。
+αか…
最強の+αとしては、
- 温泉入ってコレ(良い子はリンク先に行かないやうに)をやる
- そこまで行かなくても芸者をあげてどんちゃん騒ぎ
- ふたりっきりで貸切風呂に入る、うふふ♡
興味があったとしても金が無いので却下。
3.は単純に相手が居ないため不可。
オトコとやってもつまらんし。
ということで、別の+αを思いつき、実行に移しました。
実行したのは、つまり行ったのは妙樂湯(みょうらくゆ:「らく」は旧字の「樂」:静岡県熱海市下多賀1118-8:0557-67-5526:料金は文中にて:10:00ー20:00:定休基本火曜日)。
熱海にありますが、あのJR熱海駅にイメージされる場所ではなくて、場所的には伊豆の東側、オレ的には殆ど伊豆ですね。
アパートからは伊豆中央道から山伏峠経由が近い(ほら、やっぱ伊豆でしょ)ので、ワインディングとアップダウンが愉しいその道を走って1時間半。
大変趣のある建屋の温泉です。
ここは、酵素風呂が有るのが特色でしょう。
私は温泉好きだけど非常な暑がりなので、熱いお湯や岩盤浴といったものが実は大変ニガテであります。
従って、過去においては岩盤浴は1回のみ(しかも時間前にギブアップ)、酵素風呂は未体験。
街場のお宅のような規模でやっているのをよく見かけますが、そういう感じのとこはなんか行く気になれないし、オトコ単独だと入りづらいし。
でも、ここなら落ち着いた風情の古民家風な佇まいだし、温泉もセットになっているし、如何にも毒気をスッキリ抜いてくれそうな酵素風呂に入るにはうってつけではないかと思ったわけです。
入り口で2500円(温泉のみなら1000円、酵素風呂代別途1000円+貸し酵素着500円)支払い、貸し酵素着を受け取って階下に浴場へ。
受付嬢から「酵素着はパンツも全部脱いでから着てください」と云われていたのでその指示通りにします。
直ズボンというでしょうか、なんか股間が奇妙な感じで、吉田戦車の漫画を思い出しました。
酵素風呂のお部屋に入ると先客は誰もおらず、眼鏡をかけたにいさんが舞っていて、
「はい。では眼鏡を外してこの穴の中に入ってください」
部屋の中はリラクゼーション効果を高めるためでしょう、結構薄暗く、眼鏡を外すと殆ど何も見えない。
おれのは外させといてにいさんだけ眼鏡はずるだ、とかガキみたいなことを思いながら眼鏡を外し、穴に入り込みます。
なんていうのか、独特な匂いが部屋中に充満してます。
穴に横たわると、にいさんが有無をいわさず私の上におがくずが熱くなったような物をスコップでダバダバかけていきます。
「重さは大丈夫ですか?重すぎないですか?首の高さはちょうどいいですか?」
実際はちょっと重いと思ったんですがオレもオトコ。
「いや、重さも首もちょうどいいです」
首の方はちょうどよかった。
すっかりかけ終え、身動きがとれなくなった時点で、
「じゃあ、今から15分このままで居てください。15分たったらお知らせしますから」
このまま居ても何も、重くてとても動けない。
特に、足首の辺りががっちり固められている感じで、足を起点にして起き上がることは困難な感じです。
仕方ない、このまま15分、微動だにしないまま酵素に我が身の毒気を抜いてもらうとしよう。
しかし埋められて解ったんですが、手が動かないんですよね。
埋められた直後から汗が噴き出るように流れ始めたんですが、手を動かせないから手で拭えない。
これは困った。
汗が目にばんばん入ってくるので目を開けていることが出来ない。
いかん、頼むにいさん。
ちょっと汗を拭ってくれ頼む。
と心の中で叫んでみたけど、実際に口にするのは何故か憚れたためひたすら耐える。
目を閉じているため何も見えず(谷村新司)、仮に開けていたとしても眼鏡をかけていないから経過時間は全くわからない。
うむ、酵素風呂とはかくの如しか。
目を閉じて何も見えず、悲しくとも目を開けることは出来ない。
独特の匂いがするホカホカのおがくずに身をうずめられ、兎に角時間がすぎるのを待つ。
普通の温泉だったら、暑くなれば上り外気に身を委ねてクールダウンし、汗が流れれば自由に拭い、つまりやりたい放題なのだが、酵素風呂はただひたすら熱いおがくずに埋もれて流れるスピードがやたらに遅い時間を待つしかないのであった。
あかん!もう汗が限界だ!と思った瞬間、顔の上の方から、
「失礼しま〜す」
という声がかかり、にいさんが汗を拭ってくれた。
おお!素晴らしい。
これぞ以心伝心。
オレの心の叫びが通じたか!
とひと安心したが、まだ規定の時間には達していないようす。
更に何分くらいだろう?
我慢して我慢して「もういい。時間内でももう出ちゃるわい」と決心したまさにその時、再度にいさんが、
「はい。これで15分です。お出になられるようでしたら出ても結構ですよ」
と天からの授かりのような声を掛けてくれました。
しかし貧乏性なオレはあんだけ暑くてしんどかったのに、あと1分だけ埋もっていることにして、ゆっくり60数えてから立ち上がりました。
埋められた直後は立ち上がるのはムリと思っていたのに、いざやってみると案外簡単に立ち上がることが出来たのが不思議であります。
にいさんにおがくずを払い落としてもらい、酵素着を着たままシャワールームへ。
そこで酵素着を脱いでシャワーを浴びましたが、いやあシャワーってホントいいものですね。
汗でぬるぬるの体を冷ためのお湯でさっぱりさせ、その後普通の温泉に。
で、びっくりしたんですが、なんかいきなりお肌がすべすべになっているんですよ。
塩サウナに入った後もすべすべになりますが、アレとはちがってもっと自然な感じのすべすべ。
これは明らかに酵素風呂の効能だと思いますね。
で、普通に温泉に入っていたんですが、全然汗が止まらない。
露天風呂エリアで浴槽には浸からず、外気で体を冷ましても冷ましても全く汗が止まらない。
普通の風呂に入った時よりも大量に絶え間なく汗が滴ってくる。
多分コレも酵素風呂の効能ですね。
うん、コレは凄いな。
実感。
最初は半分冗談で「毒気を抜きに酵素風呂行くか」って感じだったんだけど、こりゃ実際に毒気が抜かれるわ。
酵素風呂にハマってしまいそうだ。
ここ妙樂湯は、佇まいもいいし、従業員の皆さんの接遇も良いし、今日は試しませんでしたが飯も旨いとのこと。
しかも混雑とは無縁の様子。
ちょっと高いけど、月イチくらいは行ってもいいかなって思えるくらい、良い温泉でした。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。