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2021年3月26日金曜日

やぎさんが好き!(42) la vie libre

大のお気に入りのカフェであったCafe de Clarkが移転した。
移転先は春野で、名をla vie libre(ら ゔぃ りぶれ:静岡県浜松市天竜区春野町堀之内983-2-2:090-1754-1874)と云う。
因みに2021年3月26日現在、Google Mapsでは「la vie libla」となっておるがこれは明らかな間違いじゃろう(Google Mapsには修正の提案済み)。
ワシは外国語は基本苦手じゃが、この程度であれば何とか解る。
これはフランス語で、laは定冠詞(英語のtheと同じじゃね)、vieは人生、libreは自由じゃ。
じゃから直訳は「自由な人生」。
意訳するならばまあ「気ままな生活」といったところじゃろう。
まあ、あのClarkのお姉さんらしいネーミングじゃと思う。
そういや、前のカフェもフランス語じゃったな(Cafe de Clark:クラークのカフェ:クラークってのはお姉さんが以前飼っておったいぬさんの名前)。

まあそんなことはどうでも良くて、ワシは本日行ってみた。
実は今回が3回めで、1回めは開店前の様子を見に行った時、2回めは開店当日じゃった。
開店当日は流石に混んでおったからあまりゆっくりも出来ず、本日休みを貰って改めて訪れた。

さて問題はそう、マサオと諭吉じゃ。
Clarkは広いやぎさんスペースがあってふたりとも跳ね回っとったし、近隣に住宅もなかったのでたまには放牧状態になったりしとった。
今度のla vie libreは周りが住宅じゃし、やぎさんスペースはClarkの時よりは正直狭い。
奴らめ、しょぼんとしとらんかなと様子を見に行ったわけじゃ。
ワシは店に入る前に当然のごとく、駐車場脇のやぎさんスペースに向かった。
マサオはやぎさん座りをして寛いでおり、諭吉はウロウロと歩き回っておる。
柵のところに大量のキャベツが放置されておったのを見つけたワシは素早く周囲を確認した。
幸い辺りに人影ナシ。
ワシはさっとキャベツに近寄り、迅速に何枚かの葉っぱを剥ぎ取り、柵の脇に小走りに近寄って小声で「ほーいほれ。マサオ、諭吉。新鮮なキャベツの葉っぱじゃよ。ほれ来なされ」と云って差し出した。

如何にも罪がなさそうな笑顔を見せつつおしっこするマサオ
遠くを見つめてニヤリとする諭吉
© ill-health(ruephas) 2021

マサオはガタイがいい割にちまちま食べるやぎさんで、頭をこくこくと小さく上下に振りながら少しずつもしゃもしゃ食べる。
食べ終わるとこいつ、食べ物をあげたワシの恩も忘れて何故か頭突きをしてくる。
マサオには教育が必要じゃろうと感じた。
一方弟分の諭吉はマサオよりも大分に小さい体じゃが食い方は豪快で、ばりぼりばりぼり威勢良く食べる。
見ておってなかなか気持ちが良い。
そして諭吉が美味そうに食っとると、兄貴分風を吹かせたマサオがつっかかって行く。
マサオには充分な教育が必要じゃろうと感じた。
ひとしきりふたりと遊んでから、玄関の辺りで周りを見張っとる梅太郎の鼻っ面を指でぐっと掴んで耳をパタパタさせてからワシはカフェの中に入った。

本日は平日と云うのに、まあまあなかなかの繁盛ぶりで、奥様方(昔風に云えば「有閑マダム」)や若い二人などがおったし、また嬉しいことに近所の人もパスタを食べたりコーヒーを飲んだりしとった。
お姉さんに挨拶をした後、
「何ですかね。ちょっと前からマサオ、諭吉に兄貴分風吹かせてません?」
と訊くと、
「そうなんですよ。やぎさん小屋を作ったんですけどマサオが小屋を独り占めしてて諭吉を中に入れないんですよ。だから諭吉、雨の夜でも小屋の外のすこーしだけある軒の下に立ってるの。どうしようかしら」
これはいかん。
マサオには特段に充分な教育が必要じゃろうと強く感じた。

マサオの兄貴分顔にはやや無理がある
それを無視して葉っぱを食い込む諭吉
© ill-health(ruephas) 2021

ふたりは同じ場所に住む仲間じゃから喧嘩したり濫りに頭突きなどカマしてはいかんし、小屋も仲良く譲り合って使わにゃあいかん。
こういった事をマサオにはコンコンと語らねばならんじゃろうとワシは思った。

しかしやはりこのやぎさんスペース、正直手狭の感は否めん。
やぎさんスペースの裏は山になっておるから、柵を何とかそっちの方まで伸ばして山を駆け回れるようにすればいいかも知れんが、どうじゃろうかねえ。
また、マサオがムダに兄貴分風を吹かせまくるのであれば、もう一つ諭吉用の小屋を立ててみるというのもいいかも知れんと思ったりした。
Clarkの時からその辺の工作を一手に引き受けているお兄さんもおるので、今度あったら是非提案してみようと思う次第じゃ。


2019年9月16日月曜日

やぎさんが好き!(17) Cafe de Clark

ここ暫くやぎさんたちと会えない数週間を過ごしとったので、久し振りにCafe de Clarkに行ってみた。
クルマの車外温度計は37℃を中心に概ね36℃と38℃の間を行き来しておって、なんじゃい全く、9月の中旬というのにこの殺人的な気温は。
天竜市街地では常に38℃と云う体温より高い外気温であり、敬老の日なのにジジババたちは大丈夫じゃろうかと気になる。
国道きわにある駐車場には2台のクルマが停まっており、国道から山道に切れ込み上がった所にあるお店の前の駐車場にも既に3台クルマが停まっとる。

ところで目的のマサオくんと諭吉くんじゃけど姿が見えん。
最近はお店のすぐ脇に繋がれとることが多いんじゃけども、姿が見当たらん。
おかしいなあと思って店の下にあるマサオと諭吉のお家の中を見てみたら、2人揃ってへたり込んどった。
まあこれは仕方あるまい。
何せこの気温じゃもの。
そもそもやぎさんはどちらかと云うと涼しい場所を好むと聞いたこともあるし。
店内に入るとその台数通りのお客がカレーを食べたりコーヒーを飲んだりしとる。
ワシが行き出した時よりもどうやら口コミがだいぶんに広がっとるようで、今日も満席に近い状況じゃったけど、店主のお姉さんは混んでいても空いていてもその動きにいい意味で変化はなく、落ち着いて客を捌いとる様子に好感が持てる。
店主のお姉さんがワシに向かって、
「マサオくんなんですけどね、今朝なんか変な咳をしていて元気がなくて、自分から小屋の中に入って出てこないんですよねえ」
とちょっと心配そうに話しかけてきた。
「やぎが夏風邪引くとは聞いたことないし、まあこの暑さだからバテてるんじゃないですかね」
余りに暑いためアイスコーヒーを注文し、直ぐにまたマサオくんと諭吉くんの小屋に舞い戻った。
「へいマサオ。元気がないようじゃなあ。大丈夫かい?」
と声を掛けてみたが、マサオくんはただ力なく微かに首を振るばかりで本当に元気がない。
いつもであらばワシを見かけるや直ぐ様数歩後ろに下がり、その数秒後には頭突きをカマしてくるんじゃが…。
諭吉くんの方はマサオよりだいぶんに若いからか比較的元気で、外に生えとった草を一枚ちぎって差し出すと口を近づけてもぐもぐはしてくれる。
しかしやはりいつもの威勢の良さは見られん。
ワシは心配になった。
一旦お店に戻り、テーブルに用意された美味しいアイスコーヒーを半分くらい頂いて再びやぎさんたちの小屋に行ってみた。
「へい諭吉。マサオくん。小屋の中は日陰じゃけども風が通らんから寧ろ暑い。ここは一番表に出て草でも食べるが宜しかろう」
と声を掛けて表に出るように仕向けてみると、まず諭吉くんが表に出てきて、マサオもその後に続いた。
表に出て草をもぐもぐやり始めたのを見てワシは少し安心した。

いつもより元気はないが何とか草を食べるマサオ
目に力がない…
暑さに負けるなマサオくん
© ill-health(ruephas) 2019
草をもぐもぐしながらおしっこをし、更に続いてうんちも出しておった。
まあこれならば大丈夫であろう。
諭吉くんもマサオくんと同じく草をもぐもぐしとったが、暫く見とったらマサオくんがいきなり諭吉くんに頭突きをカマした。
もしかしてマサオくんが好物で後で食べようと取ってあった草を諭吉くんが食べてしまったからかも知れん。
「おいマサオくん、諭吉くん。数少ない仲間同士じゃから仲良くせにゃあいかん。マサオくん。もし頭突きがしたいのであらば、ほれ、このワシにぶちかましなされ。ほれやりなされ」
とたしなめた結果、以後は仲良く草をもぐもぐしとった。
しかしワシに頭突きをカマすことはなかった。
暑いからじゃろうな。

仲直りの結果、お互い干渉することなく
草をもぐもぐする中のいい2人
仲良き事は美しき哉、じゃよ
後ろに見える赤い屋根がCafe de Clarkじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019
マサオくんと諭吉くんが何とか平常を取り戻した旨を店主のお姉さんに報告しとると、またもや新たなお客さんが来て店内が満員に近くなってきたので、いつもより早いが店を出ることにした。
人様にとってもやぎさんにとっても、この暑さは全く体に毒じゃなあ。
早く涼しくなって、マサオくんや諭吉くんが元気に飛び跳ねることを見たいもんじゃ。