2012年5月15日火曜日

温泉に行かない日(86) 変な自販機

山王峡温泉しらかば荘の残念な「のみ不可」化を確認した後、もう少し奥に行ってみたら何があるんだろうと思って車で更に北に行ってみました。
暫く進むと、

商号は「はくりや」
薄利屋?
© ill-health(ruephas) 2012

こういう商店、というか小屋が見えてきました。
表には自販機があります。

コークの自販機+煙草の自販機+公衆電話
一昔前の街中には良くみられた普通の組み合わせ
© ill-health(ruephas) 2012

丁度、喉の渇きを感じていた所だし、こんな山の中ではもう飲み物を買うチャンスもないだろうと思って車を停め、早速お茶でも買うかと思って品定めを始めた訳です。

ん?

よく見ると、商品サンプルに変なのが混じっている。

今日日珍しい、愛の「スコール」
価格は良心的だが
それはさて置き…なんだ横にあるのは?
© ill-health(ruephas) 2012

コークとスコールを挟むようにして配置されている2つの商品サンプル。
結構雑な感じで縦半分に断ち割られていて、油性マジックで何かが書いてある。
何だろう…?
良く近寄ってみて見ると…

スコール右隣の謎の商品
© ill-health(ruephas) 2012
大きく「220」とあり、その下にはお盆の上に載っている徳利と猪口と思われるヘタウマ風イラスト。

うーん。
どう考えてもこれは日本酒を意味しているとしか思えません。

しかし自販機筐体には大きく「Coca-Cola」と書いてあるし、ヘンだなあ。
クローズアップのシャシンを撮り忘れましたが、左側のサンプルには矢張り「220」の文字と、お盆に載ったジョッキから何かの泡が溢れ出ているヘタウマイラスト。
うーん。
どう考えてもこれはビールを意味しているとしか思えないねえ。

買ってみよう。

う、左のビールの方は売り切れだ。
仕方ない。
徳利イラストの方を買ってみよう。
「220」と書いてあるからには220円に違いない。
硬貨投入口に220円を入れ、徳利の方のボタンを押すと、自販機の奥の方で何か音がして、ごろんと出てきたのはこれ。

標準的なカップ酒の容量は180cc
出てきたのは「チョットカップ」というカップ酒
200ccのアル添糖類添加の最低酒
名前負けの典型例
© ill-health(ruephas) 2012
白鹿の「チョットカップ」。
醸造用糖類及び酸味料まで入ったまず~い所謂「三増酒」。
しかし良く冷えてます。
ちなみに価格は「200円」
従って硬貨返却口に20円戻ってきました。
じゃあ、でかく書かれた「220」の文字は、これは何だったんだろう。
まあとにかく、この日は車で来ていたので現場呑みは出来ませんでした。

実は内心怯えていたのが、
「あのサンプルそのものが出てきたらどうしよう」
そう、220円入れてボタンを押したら、カラカラカラっと乾いた音を立てて、縦半分に断ち割られてヘタウマイラストが書かれた商品サンプルが出てきたら、これはシュールだ。

チョットカップに乾杯!
© ill-health(ruephas) 2012
この自販機の中は、そんなサンプルで埋め尽くされていて、機内で冷えたり暖まったりしながら、買われる時をひっそりと待っている…貴方に買われるまで、いつまでもいつまでも待っている…
永遠に待っている…
わあああああああぁぁー!

とまあ、脳内でそんな想像して楽しんでたんですが、現実には流石にそんなことはなく、普通にカップ酒でした。

コークの自販機でカップ酒やビールが帰るなんて、全国広しといえどもここくらいのものでしょう。
いつ撤去の憂き目に遭うかも解りません。
好事家の方、購入するならお早めに。

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たぶん。