役人共に余分な金を払わないように色々計算する事が多くて忙しく、暫くご無沙汰してました。
昨日は朝夕仕事絡みの事があって、基本昼間は掃除洗濯炊事昼寝という、まあ考えようによっては大変贅沢な日を過ごしましたが、とは云っても何処かに出掛けたかったのは事実で、今日は天気も良いし、一発出掛けてやるかと。
温泉にしようか山神社にしようか迷いましたが、どうせだったら両方行く事にしました。
最近なんか気に入っている三島・沼津方面にしようかな。
山神社の件は一先ず擱くとして、出掛けた温泉は、竹倉温泉 みなくち荘(静岡県三島市竹倉21:055-975-3791FAX兼用:¥500/1h:休憩室付¥1300/無制限:9:00〜20:30:定休第4火曜:お得な回数券あり:公式サイトなし)です。
最近私は、富士エリアを中心に物凄い数が集積している山神社(及び大山祇神<おおやまつみのかみ>関連神社)に参拝して、何故富士エリアにこんなにも多くの山神社がインフレしてるんだろうという謎を解き明かしたいという趣味を始めましたが、その山神社の在処を探すのにGoogleマップを使っています。
山神社ついでに三島エリアにある温泉を探してみたらここに当たったという事です。
富士から三島は意外に近く、国道1号線バイパスでも通称千本街道(国1旧道)を使っても自宅から1時間弱です。
高速使うと却って時間掛かると思います。
本日は千本街道を使って現地着。
一見古い旅館風の建物で、中の構造は矢張り嘗ては旅館を営んでいた雰囲気があります。
今は日帰りのみかな。
古びてはいますが自動化されたドアを抜け、フロントで入浴料を支払いましたが、対応してくれたのはこの温泉の主人と思われる、体つきこそふっくらしているけど全体的な雰囲気はつげ義春のゲンセンカン主人という漫画に主人公として登場するゲンセンカンの主人に似ています。
諄い文章だった。
1センテンスに「主人」が4回も出てきてしまった。
謝るすまん。
古びて薄くなった絨毯敷きの廊下を歩いて浴室に向かいますが、その絨毯の下の何ヶ所かが抜けそうになってましたけど。
はは。
浴室は廊下の一番先にありますが、浴室入口に到達する遥か手前より老若男女、じゃないな、正確には老老男女の会話が浴室に響いてエコーが掛かりここまでわーんと聞こえてきます。
外見内装ともに結構古びてるんですが、地元民に愛されて居るらしい。
脱衣所に入ると鍵付きロッカーはなく、古い銭湯でよく見かける賽の目状になった脱衣棚と籠。
こういうのオレ好き。
脱衣場で脱衣して(また諄い)浴室に入ると、何となくの予想通りあまり広くないものでした。
先客は4人で何れもじいさん。
2人は浴槽に浸かっており、2人はシャワーで体を洗いながら全員おっきな声でわいわい何かを語り合っています。
シャワーは2基のみ。
浴槽は陸上競技のオーバルトラックを縦半分に切った形をしてて最大6人、ベスト2人ってとこかな。
で、そこには大変濃い黄土色の温泉が満たされています。
こっちは完全に予想外でした。
伊豆の辺りでは結構澄明なお湯が多いものだから、その近くであるここみなくち荘でも同系統のお湯だと思い込んでいたのです。
しかしこれは想定外の喜びです。
結構な量の鉄分が含まれているみたい。
掛かり湯をして早速入湯しましたが透明度が全くと云っていい程無いため、温泉に沈めた体は水面からは全然見えません。
いいぞいいぞ。
しかし湯温が熱いですね〜、ここの温泉。
この熱さと、フィックスの窓と相まって1〜2分入った時点で汗が吹き出して止まらない。
結構激しくだらだら汗流してましたが、でも折角来たんだからと我慢して入ってました(貧乏性なんだよオレ)。
本音を云えば、数分入ったら一旦浴槽から出て、体洗いついでに少しクールダウンして、あとは出たり入ったりを繰り返そうと思ってたんですが、何せシャワーが2基しかなく、その2基は先客のジジイが使っており、その2人ともが過剰な清潔主義者らしくて時間を掛けてゆっくりしっかり自らを清める事に専念しているんです。
仕方ないのでもう暫く入ってました。
お湯に浸かりながら横を見ると浴槽組の2人が、桐の板に錐(笑。諄いなあ今回は)で穴開けて作る何らかの工作物について熱く熱く激しく強く語ってるんですけど、いくら聞いてても何を作るのかがさっぱりわからない。
「錐じゃ駄目だ、ドリルに限る」
「いや。ドリルでは荒っぽいし、穴が大きすぎる」
聞きように寄っては、昔ながらの盗賊が財宝の詰まったお蔵の扉をどうやってあけようか話し合ってる様にも聞こえますが、しかしホントに何を作ろうとしてるんだろね、この2人は。
あまりに気になったんで思い切って訊いてみようとも思いましたが、話に巻き込まれたら厄介な事になりそうな雰囲気もあったのでここはやめときました。
早くオレにシャワーを明け渡してくれ、何でもするからと念じて5分後、1人のジジイがやっとシャワーから離れたので、やでうでしやと早速浴槽を出てシャワーを可成りぬるめに調節して体を洗いました。
そうこうしてるうちに、体が大分冷めてきたので再度入浴。
浸かりながら窓を見やると外には畑が広がっていて、何人かのお百姓が農作業に精を出してるのが見えます。
モンシロチョウも飛んでるし長閑でいい風景だなあと眺めていたら、何と浴室の窓のすぐ脇をお百姓スタイルしたおじさんとおばさんが通過。
当方、股間にタオルも掛けぬまま窓に向かって浴槽の縁に座っていたため、まさに丸見え状態であります。
尤もそのおじさんおばさんとも日常の事とて、こっちを一顧だにせぬまま通過していきましたが、とは云っても隣の女湯は大丈夫だろうか、大丈夫かそうでないかオレも後から外側を通過して実際に確認せねばなるまいと思いました(冗談)。
ここの浴槽は結構秀逸で、1円玉くらいの大きさの丸いタイルを全面に貼り付けた仕上がりになってます。
角も丸く面取りしてあって、縁とかに座っていても柔らかい感じで大変寛げます。
シャワーで結構洗ったんだけど、まだこれだけまっちゃっちゃ 濃さがわかるでしょ でもこれでも普段は今日よりもっと薄いんだってさ © ill-health(ruephas) 2014 |
なお、桐の工作物2人組の片割れが語ったところに寄れば、
「今日はなんかお湯が薄いなあ。あとぬるいな。ぬるさは丁度良いけど、濃さがなぁ」
との事でした。
コンディションが良ければもっと濃厚なお湯を愉しめるのかも知れませんね。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。