2019年7月14日日曜日

やぎさんが好き!(16) 花桃の里ガーデン

今日も今日とてCafe de Clarkに行ってマサオと諭吉に会ってきた。
曇っていたんじゃが雨は降っとらんかったので、マサオ諭吉が見える外のベンチに席を取り、美味しいアイスコーヒーを頂きながら、そしてその合間に時々やぎさんやねこさんにちょっかいを出しながら楽しんでおった。
適当な時間となったので帰ることにし、マサオ諭吉にサヨナラを伝えてCafeのお姉さんにお金を払おうとしたら、
「花桃の里にはもう行きましたか」
と云われた。
Clarkから船明方面に戻ると左手にある道の駅の事じゃが、クルマや自転車で何回か訪れたことがある場所じゃ。
最近はClarkに直行してしまうので暫く寄ったことはない。
「行ったことありますけど、なんかあるんすか」
「道の駅から更に奥の方に行って山道を暫く行くと、道の駅とは別に『花桃の里ガーデン』(リンクは道の駅 天竜相津 花桃の里のサイト:静岡県浜松市天竜区相津152(地図から住所検索のデータ:GoogleのPlus CodeはWR77+94 浜松市、静岡県):053-923-2339←道の駅 花桃の里の番号で現地には多分電話なし)ってとこがあってそこにめすやぎさんが2匹いるんですよ」
「へえ!ホントですか。知らんかったなあ」
「可愛くてねえ。おとなしくてねえ。マサオとはまた違った感じなんです」
「頭突きますか」
「頭突かないです」[1]
よし行こう。
今からすぐ行こう。

Cafe de Clarkからクルマで5分くらい走ると左側に道の駅が見えてくる。
その道の駅の奥にある第2駐車場にクルマを停めて、さてどっちじゃろうと周囲を見渡すとこんな看板が出ておった。

む!確かにヤギと書いてある
© ill-health(ruephas) 2019
花桃の花の下にしろやぎさんが2匹おる絵が書いてある。
赤い矢印が上を指しとって「徒歩8分」と書いてある。
矢印が指し示す方向を見やると結構な坂道が続いておる。
こりゃいかん、今日は蒸し暑いしそもそも苦労が大嫌いなワシとしては歩いていくのは勘弁、クルマで行こうと思ったが、看板を更によおく見ると「トイレはありません」「駐車場はありません」と書いてある。
くう、ならば仕方あるまい。
歩いていこう。
雨で濡れて苔むして滑りやすくなっとる坂道をコケんように(細かいギャグじゃよ)気をつけながらえっちらおっちら登っていくと、ここが花桃の里ガーデンですと書いた看板がある。
ちなみにじゃが場所の名前に付いとる「花桃」というのは中国が原産のバラ科植物で、3〜4月にきれいな花が咲くそうじゃ。

wikipediaより
今は7月で花の時期は過ぎており周辺には誰もおらん。
やぎさんの雰囲気も今の所感じられん。
ただ立っておっても埒が明かんので、もう少し奥の方に入って行くと軽トラが停まっとって誰かが何かの作業をしておる。
そしてその人の横にはやぎさん小屋があって、白くて小さめのやぎさんが2匹おるではないか。
ぐはあ、くっそかわいい。
遠目から見ても可愛さが溢れとるのがよっく分かる。
早くナデナデしたい。
早速その人に声をかけてやぎさんの件を訊ねようと近づいていったんじゃけども、急坂を登って来た結果、ワシは流汗淋漓状態であり如何にも怪しい状態じゃ。
顎から項からシャワーを浴びたが如く汗がじゃんじゃん雫となってぼたぼた落ちておる。
ほれ、想像してみなされ。
極めて大量の汗をダラダラ流しつつ、遠くから近づいてくる今まで見たことがない初老。
初老の癖にスヌーピーの傘を差し、スヌーピーのメッセンジャーバッグを担いどる意味不明で小柄な初老。
ワシが逆の立場じゃったら兎にも角にも薄気味悪いと感じるじゃろう。
汗をさっぱりしたいんじゃけども、まずいことにフェイスタオルはクルマに置き忘れてしまっとる。
少しでも怪しさを減殺しようと頭をブンブン左右に振って汗を吹き飛ばそうと試みたが、当然殆ど効果はなく依然として汗ダラダラ怪しい姿のままその人に声をかけてみた。
「こんにちはあ」
その人は農作業っぽい服を着たおねえさんで、ワシが心配したほどワシに対して怪しさを感じてはいないようで一安心した。
いや、充分感じていたんじゃけど、大人として敢えて目を瞑っただけかもしれんな。
「こんにちは。ここ、どうやって知ったんですか」
「いやえっと、古民家カフェのおねえさんからですね…」
「ああ、Clarkですか。マサオいるとこですね」
「そうですそうです」
「やぎ好きなんですか」
「そうなんですよ。このトシになって急にやぎさんが好きになって」
「へえ。そうなんですか」
地図作ったりしてですね」
「どっかに出したりしてるんですか。ブログとか」
「はあ、まああれですね。ブログとかInstagramとかですね」
会話しつつも、目はどうしてもやぎさんを追いかけてしまう。
かなり広い土地に柵が設置されとって、その中にやぎさんがおる。
柵にはこのような掲示がしてあった。

ちいちゃんとむぎちゃんじゃよ
後ろにちらりと見えるはどっちじゃろうか
© ill-health(ruephas) 2019
白いほうがちいちゃんで、すこおし薄茶色がかった色をしとるのがむぎちゃんじゃ。

© ill-health(ruephas) 2019
おねえさんはペレット状の餌をちいちゃんとむぎちゃんにあげてから、更にはまだ青い実が付いたままの花桃の枝をバサリと投げ入れると、ちいちゃんむぎちゃんはバリボリバリとその実を美味そうにかじっとる。

何もしとらんときはかわいい顔なんじゃが
花桃の実を食すときはやや変顔になる
しかしそれがまたかわいいんじゃ
手前がむぎちゃんで向こうがちいちゃん
© ill-health(ruephas) 2019
「少しだけなら柵の中に入っていいですよ」
うほ!本当か!
これは有り難い。
入り口をいそいそと入って行って早速ナデナデしたよ。
「首とか背中を撫でると気持ちいいみたいですよ」
なるほど、云われた通り背中とか首筋を撫でてあげると動きをピタリと止め、気持ちよさそうにしとる。
やめるとバリボリバリを再開する。
ナデナデすると静止する。
なかなかおもしろい。

バリボリバリ
© ill-health(ruephas) 2019
いやあ、ほんとにかわいい。
動物の写真を撮るのは一般にむつかしいが、特にやぎさんは常にうろうろぴょんこぴょんこ動くので特にむつかしいと思う。
そんな写真でよければ以下をご覧いただければ、かわいさを感じてもらえるじゃろうと思う。

© ill-health(ruephas) 2019

© ill-health(ruephas) 2019

© ill-health(ruephas) 2019
ひとしきり遊んでから帰ることにした。
「また来ますね」
「ぜひいらしてください。ブログとインスタもお願いしますね」
はい勿論書きますとも、上げますとも。

[1]
2019年7月22日 追記
実際にはむぎちゃんは頭突きします。
ちいちゃんに頭突きかましておっぱらっとった。
やはりやぎさんは頭突きくらいやってくれないと盛り上がりません。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。