5月過ぎてもいろいろ多忙であって(多忙の内容は主にやぎさんじゃけれども…)湯谷温泉になかなか行けなかったが本日海の日のお休みを利用して訪れてみた。
途中国道257号線を時速30km未満のスピードで走る老婆の軽自動車に苛つかせられたんじゃが兎に角何時も通り1時間弱で湯谷温泉に着いた。
これまた何時も通り利修仙人の足湯がある駐車場に真っ黄っ黄のスイフトくんを停めてクルマを降りると、前回までは見られなかった幟旗が何本も立てられておる。
ランチのご案内や日帰り温泉をやっとることがそれぞれに書いてある。
いやあ、営業しとるぞ! © ill-health(ruephas) 2019 |
短い坂を登って玄関に入ると人感センサーの作用により自動的にピンポンが鳴った。
すると中から料理人のような格好をした人が出てきた。
こう書いても誰もわからんじゃろうけれども、富士市水戸島にある素晴らしい料理屋である角山 新富士店(静岡県富士市水戸島164-1:0545-63-5172:定休第5週を除く毎週月曜:営業時間要確認だが基本11:00〜21:30)のS店長に似た人じゃ。
本人よりやや小型にしたような感じの人じゃ。
これがウワサのS店長じゃ © 2015-2019 株式会社 角山 All Rights Reserved. |
「いやあ、長いことお休みだったんで早く復活しないかと思ってたんですよ」
「それはどうもありがとうございます」
「お風呂お願いします」
「はい。今日は女湯にご案内します」
をほ!
ただまあいろんな温泉に行くと、旅館や温泉場の都合で女湯を案内されることは偶にあってそう珍しいことではない。
掛川の倉真赤石温泉などは案外普通に女湯を案内されたりする。
女性が入っとらんのであれば女湯でも男湯でも特に構わんわけじゃが、両者の違いがわかるのは面白い。
「露天の方は源泉を入れていまして少し熱いかもしれません。熱かったら水道水でぬるくしていただいて構いません」
暑がり(熱がり)ワシである故やや身構えたが、しかし多少熱いからと云ってもそんなもったいないこと絶対するもんか。
女湯と書かれた赤くて大きな暖簾を潜って浴室に入った。
いつもは左 本日は右 某社のカップ饂飩に見えるのはワシだけか? © ill-health(ruephas) 2019 |
ちょっとした変化としてはシャンプー・リンス類が以前よりやや高級化しておることが挙げられる。
高級そうに見える しかしワシはこの手の話に詳しくはない 普通なのかもしれん © ill-health(ruephas) 2019 |
内湯は普通のお湯、即ち水道局源泉のお水を沸かした浴槽で、露天の方は温泉。
恐らく露天は非循環ではないかと思われる。
当然先ず入るのは露天じゃろう。
露天風呂はお握りのような三角形のフォルムで、最大4人ベスト1人という小振りなものじゃ。
内湯でシャワーを浴びてから内湯の浴槽は素通りし露天に入ろうとした。
とその時、旅館の真下を走っとる飯田線湯谷温泉駅のところにある踏切がこんこんこんと鳴り出した。
そう、この松風苑のいい所は上質な温泉や宿のその風情だけでなく、飯田線の汽車を露天から眺め下ろすことが出来るという事じゃ。
多少なりとも鉄分が多めの温泉好きであらばこの組み合わせは最強じゃろう。
湯谷温泉の泉質も鉄分が入っとるし。
こちらからは汽車に乗っとる人がよおく見えるが、向こうはまさか全裸の初老に見下されとる等とは想像もしとらんじゃろうと思ってワシはニヤリと北叟笑んだ(変態ではありません)。
汽車を一本見送ってから改めてかかり湯をし直して源泉が満たされた岩風呂に入った。
調理人の人が云うほど熱くはなく普通に入れる。
ワシでも5分位は浸かっておられる程度の温度。
決して広くはない浴槽じゃけれども、幸いなことに入浴客はワシだけであり、無論手足は充分に伸ばせる。
誠にのびのびとした気持ちになれる。
温泉に入りながら脇を見るとこんなものが飾ってある。
盛夏入道(遠藤 研二氏 作) © ill-health(ruephas) 2019(写真) |
男湯にはこんなものあったかなあ?
なかったような気がする。
普段入れない女湯に入るとこのようなちょっとした発見があって面白いものじゃ。
このように芸術作品の説明書きを読んだり飯田線汽車の客を見下ろして再びニヤリと北叟笑んだりと、1時間弱温泉に出たり入ったりして楽しんで一旦浴室をあとにした。
最前もちいと触れたが、湯谷温泉のお湯には鉄分が含まれておるが、同時に塩分も入っとる。
そのせいか多少ぬるめの温度であっても浴槽から出たあと暫く経っても汗が全然引かん。
しかし構わぬ、脱衣室には扇風機があるはずじゃから風速を最強にして体を冷やせば宜しいと思っとった。
しかし、確か男湯に設置してあった筈の扇風機がここ女湯にはない。
汗は止まる気配を全く見せん。
これは困った。
仕方ないのでまた内湯に戻り、シャワーから水を噴出させて頭から浴びて体を冷やし、冷え切った状態で再度ざばりと源泉に入ってすぐ出て体を拭いた。
松風苑さん、女湯にも是非扇風機をお願いしたいです。
温泉から出てロビーに戻ると、先ほど出迎えてくれたS店長似の調理の人がおった。
いろいろお話をさせて貰ってわかったことは、
- 今の所はまだ完全に復活していなくて宿泊を取れるようになるのは暫く先になりそう
- 男湯もまだ完全には復調していないため女湯にお通しした
- このような状況なので先客が出るまで次のお客さんをお待たせすることがあり、待ち時間が長くなるとお断りされてしまうことがありチャンスロスになっている
- 新しいオーナーは中国の人
- その新オーナーは、安くて美味しいランチメニューを出すための研究の一環で浜松餃子をいろいろ試食してみたが特に感銘は受けなかったらしく「俺が作ったやつのほうが絶対うまい」と云っていた
- そんなに自信あるのであればと思って、オーナーの作った餃子を食ってみたが浜松餃子との有意な違いは感じなかった(笑)
- 自分はもともと和食の出なので、ゆくゆくは和食の定食などを提供したいと思っているんだけど経営が軌道に乗るまでは兎に角お客さんに安く楽しんでもらえるようにこのメニューで頑張りたいと思っている
今までの松風苑とはバージョン違いと云うか別の方向性を持って進み始めたようじゃが、調理の人のお人柄もなかなか素晴らしいし、是非また来ようと思う。
因みに現在のところのランチメニューはこんな感じです。
© ill-health(ruephas) 2019 |
泉質ポイント |
4.0
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風情ポイント |
3.0
|
やぎさんポイント |
0.0
|
入浴料 |
1,000
|
温泉コスパ |
0.7
|
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。