2019年8月6日火曜日

プロジェクト "山神社"(38) 麓山神社

8月3日は、静岡市文化会館に行って山下達郎のLive「Performance2019」を聴いてきた。
無論素晴らしい内容で幾らでも書くことがあるんじゃがまだツアー中ということもあり、今は控えようと思う。
網の世界を検索するとセットリストを公開しておる莫迦が多いことに驚かされるが、趣味が悪いと思う。
ツアー終了までは控えるが宜しかろう。

さて当日はクルマで赴き、会場近くにある24時間700円の駐車場に停めておいて、暑い中静岡浅間神社(静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1:054-245-1820)に立ち寄った。
主目的は当然浅間神社ではなく(まあムスメじゃから一応そっちもちらっと参拝はしたが)本丸は境内社である麓山神社(はやまじんじゃ:静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町103:054-245-1820)じゃ。
云うまでもなく大山君(大山祇命)が祭神で、神様業界では間違いなく大山くんより遥かに大物である日本武尊を脇に控えさせておる。
うむ、いいぞ。

くう、肝心要の大山祇命が見えん…
御神徳は諸願成就という
ベリーざくっとしたもの
なんでもござれの大山くんらしい
© ill-health(ruephas) 2019

この神社は広大な静岡浅間神社の境内の中でも最も高い場所に建立されており、併せて164段もの石段を登っていかなくてはならん。
普段ならばそのような難行苦行は絶対にしない人生を送っとるわけじゃが(大金を積まれた場合はこの限りに非ず)、大山くんが待っとるとあらばそうも云ってはおられん。
石段の一番下のところには遙拝所が設けられておるがそれは見て見ぬふりをして、というか寧ろうらやまし気に見つめながらじわじわと石段を登っていった。

石段の下にある極めて簡易な遥拝所
できればここで済ませたい心を
ぐっと抑えるよ
© ill-health(ruephas) 2019
しかし長くて厳しい石段じゃ。
五十肩の痛みを我慢しつつ一段一段登っていく。
心の中で「六根清浄六根清浄」と唱えながら登っていく。
汗が禿頭を伝って顎まで滴る。
驚いたのは、スポーツウェアを着た男がその石段を駆け上がり駆け下りという事を繰り返しておったことじゃ。
明らかに体に悪い行動じゃ。
健康に宜しくない。
窘めようと思ったがまあ人それぞれじゃから捨て置いた。
なんとかかんとか164段の石段を登りきり、漸く麓山神社に辿り着いた。
これじゃ。

こんな大邸宅に二人住まいとはなかなか贅沢
まあたまさかにはこんな感じも宜しかろう
© ill-health(ruephas) 2019
多くの大山くん系神社は「傾いだ石祠」であり、ワシとしてもそれに慣れとる。
しかしてこの神社の立派さときたらどうじゃ。
最初は別の神社じゃろうかと思うたくらい堂々とした神殿じゃ。
早速参拝して、ああ良かったなあ大山くん、ムスメの庇護下とは云えこんな素晴らしい住環境を与えられてよかったなあと内心感激した次第じゃ。
大山くん物件に参拝した時には、神社のぐるりを確認することにしとる。
云うまでもなく今回もそうしたが、その結果更に驚いた。
これじゃ。

へ?この神社、もしかして東照宮?
© ill-health(ruephas) 2019
何と素晴らしい装飾じゃろうか!
写真ではこの素晴らしさは全く伝わらん(から、このブログでは温泉銭湯そのものの写真を載せてない)。
当に「見たけりゃ自分の足で行って自分の目で見りゃいいじゃん」状態であり、嫌味でもなんでもなく本当に見に行ったほうがいい。
しかしながらダメ元でもう一枚写真を載せておく。

ぜひご自身の目ン玉で現物をどうぞ
© ill-health(ruephas) 2019
参拝も終えた事とて帰ることにしたんじゃけど、参道の左右に何本も立っとる石柱の寄進者の名前を見るとその殆どに「伊丹市 葉山◯◯」と刻まれておった。
葉山、麓山。
何か関連があるんじゃろうか?
葉山といえば神奈川の葉山が思い浮かぶが、真逆の場所と云っていい伊丹に葉山一族がおり、その一族が静岡浅間神社の境内社たる麓山神社に寄進しとる。
葉山、麓山。
ちいと調べてみようとは思った。[1]

いやあ、いずれにしても素晴らしい大山くん物件じゃった。
これならばあの厳しい石段を克服した甲斐があったというものじゃなあ。
しかし、こんな素晴らしい大山くん物件を見た後でも馬鹿な事をやりたい気持ちが抑えられない初老であった。

お日様を背にしたらシェーするに限る
© ill-health(ruephas) 2019
[1]
麓山神社の社名その他について考察されているサイト(Japan Knowledgeの「第132回 葉山・羽山・麓山、そして端山」)を見つけましたが、伊丹の葉山さんとの関係については書かれていませんでした。
また、麓山神社系列の神社は東北地方を中心に広がっており、関西方面では殆ど見られないということも書いてありました。
これは残念。
ただし、麓山神社系列神社と山の神・田の神との関連についての記述があり(麓山神社系の祭神の多くは田んぼ関係山関係での存在である少彦名命で、静岡浅間神社の境内社にも少彦名命を祭神とする境内社があります)山や田んぼ共に深いかかわりがある大山君との関連を想像させてくれます。

2019年8月12日 追記)
この脚注に関してもう少し詳しく書いたものをポストしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。