2020年9月20日日曜日

やぎさんが好き!(33) 石窯パン工房ちゃっと&手打ち麺処ごんべえ

武漢ウイルスの野郎のせいで、原則県境を超える移動は自粛しとる。
とは云っても、ワシの住んどる場所から西側すぐ近くは愛知県であり、愛知県東部の豊橋や豊川、もしくは新城と云ったエリアは目と鼻の先であり、かつ優れたやぎさんポイントや温泉銭湯が数多く存在する。
武漢ウイルスがある程度落ち着いて来た際にまず訪れたのも豊田市の白鷺温泉 白鷺館(しらさぎおんせんしらさぎかん:愛知県豊田市篭林町塩平21:0565-62-0151:¥800:日帰り11:00〜20:00:公式サイトはhttp且つFlash Player使っとるから用心してネ)じゃし。

やぎさんに関して云えば、新城に石窯パン工房ちゃっと(愛知県新城市中宇利三社五所33-3:0536-26-0383:原則水木土日祝営業じゃけど正確な情報は公式サイトを参照:駐車場は充分)というところが前から気になっとった。
ワシの事務所に出入りしとるヒト(素性が割れるため属しとる業界や個人名は書かないヨ)は自転車が好きで、よく新城方面に走りに行くらしいんじゃけどそういったときには必ずこの店によるそうじゃ。
「いや、おじさんとおばさんがやってるんですけどね、石窯で焼いたパンが凄く美味しいんですよ」
「へえ、そうなんですか」
「はい。冬なんかだと表で薪を使って焚き火をしてましてね」
「ほほう」
「同じ敷地内には『ごんべえ』といううどん屋さんも併設してて、ここが手打ちでまた美味い」
「いいですね。行ってみたいですね」
「そうですか。今度自転車でご一緒しますか」
「自転車はやめときます」
その方面に行くには三ヶ日から抜けるのが近いんじゃが、途中には宇利峠なる大変に厳しい坂道があり、かつクルマの交通量が多い。
そんなところを走るのは嫌じゃ。
「そうですか。でもあれですよ、そこにはやぎさんもいるんですよ」
「へ?今なんと云いましたか?やぎさんがいるですと!」
「います。ちっちゃくてかわいい白黒模様のやぎさんがいます」
「困るなそれを早く云ってくれないと。すぐにクルマで行きます。は?いや違いますって。自転車じゃないですクルマです」
ということで先週行ってきたわけじゃな。

ま、出かける前には一応Google Mapsで高低差について確認してみた。
三ヶ日から現地までは185m上がり120m下がると出た。
この程度であれば篦棒に頑張れば行っていけんことはないとは思うが、矢張りちょっと自信が持てんので当初計画どおりスイスポくんで出かけた。
自転車はまたの機会にしよう。

到着したのは日曜日の10時過ぎというか11時前というかそのくらいの頃合いじゃったが、驚くべきことに決して狭くはない駐車場に結構な台数のクルマがすでに停まっておる。
峠を超えたところにある田舎の広い田んぼの中にポコンとある店なんじゃが、相当な人気店のようじゃ。
結構な台数は停まっとるが、ワシのクルマを停めるのには問題ない枠は空いとる。
クルマを停めて、すぐ脇にあるやぎさん小屋にワシは一直線に向かった。
そこにはこのようなやぎさんがおったよ。

小さくてかわいいやぎさんじゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020

見ての通り如何にも手紙を食べるのが好きそうなくろやぎさんじゃけども、脳天から鼻面にかけてきれいに白くなっとるめすやぎさんじゃ。
左右の角もきれいに後ろ側に伸び揃っとる。
名はメイちゃんという。
訪問当日は生憎の雨で、やぎさんは大抵雨が苦手と来ておる。
メイちゃんもご多分に漏れず雨が嫌いなようで、おひとりさまには明らかに広すぎるやぎさん小屋の中をウロウロしとるばかりでなかなか外には出てくれん。
「へーいほれメイちゃん、ほれ外に出てこんかい」
としきりに呼ばわってみてもなかなか外には出てくれん。
それでも諦めずに暫く呼ばわっとると、藪から棒にガバリと外に出てきてくれた。
おっと来たねと喜んだが、メイちゃんはワシの方には来ず、やぎさん小屋に設えてある軒の下に行って、エサ箱に頭を突っ込んで干し草をもぐもぐし始めた。

一心不乱かつ美味そうに干し草を食い込むメイちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

そして時折頭を上げては遠くを見つめながら美味そうに反芻しとる。
その後小さな声でべへへえと啼く。
その声は特徴的で、なんじゃろうか、掠れたハスキーボイス。
メイちゃんはめすやぎさんであることじゃし、その声を聞いたワシはメイちゃんのことを「やぎさん界のマリリンモンロー」とすぐさま認定した。

アンニュイな感じで右手をだらりと伸ばし
外を眺めるメイちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

暫くメイちゃんのことを眺めたり声をかけたりしてから、併設されとるうどん屋さんである手打ち麺処ごんべえ(愛知県新城市中宇利三社五所33-8:電話なし:10:30〜13:30だが売り切れ御免:うどんは¥350でトッピング関係は¥50〜各種あり:土日のみ営業)で手打ちうどんを食うことにした。

本日の季節のうどんは冷たいころうどん
今日のように蒸して暑い日には美味かろう
© ill-health(ruephas) 2020

このうどん屋さんの注文方法は、店先に置いてあるかごに積まれておる漢数字が書いてある木札を取って、店の外にある空いとるテーブル(店内には席はないよ)で暫く待ち、その番号が呼ばれたら店内に入り、好きなうどんを注文し、併せて天麩羅などのサイドメニューを選んで精算するというもの。
あとは席に座ってずるずるすすり上げるばかりじゃ。
まあ、セルフうどんということになろう。
程なくしてワシの番号が呼ばれ、店に入ったワシは基本であるかけうどんを注文し、サイドメニューとしてかきあげを選んだ。
そこそこ腹が減っておったため焦って食い始めてしまい写真を取り忘れたが、最近大のお気に入りである宮内うどん(みやうちうどん:静岡県御前崎市宮内377-3:080-5823-8070:水〜金10:30〜14:00:土日8:00〜14:00:定休月火:駐車場は店の横に6台程度)とはまた違った、より讃岐寄りの美味しいうどんじゃった。
うどんは季節にもよるのかもしれんが3〜4種類あるが、創作ものはないようじゃ。
食い終わってふと横を見ると、うどん以外にもかき氷をセルフ販売しとることが判明。

重要な掲示じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020


これは面白そうだし、あつあつのうどんを食して流汗淋漓状態のワシは、ぜひこのセルフかき氷を食べたいと思い、掲示してある手順に従ってかき氷機が納められとるはずの箱を開けてみたが残念なことにその姿はなかった。
本日はお休みのようで少し残念じゃがまあ仕方ない。
次回のお楽しみとしよう。

その後ちゃっとの方に戻り、お土産用に梨酵母を使ったパンをいくつか購入した。
店の奥を見ると耐火レンガで作られた石窯があり、今まさに薪が投入されとるところじゃった。
お断りしてから写真を撮ったが、かなり本格的な窯で店主の意気込みがそのまま伝わってくるように感じた。

店主の本気度とこだわりが見える
© ill-health(ruephas) 2020

距離的には近いところにまたいい店を見つけた。
ワシのような初老は、このような場所をたくさん知っておったほうが生活にハリが出る。
また来ようと思う。
メイちゃんと遊べるよう、今度は晴れの日に。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。