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2020年9月20日日曜日

やぎさんが好き!(33) 石窯パン工房ちゃっと&手打ち麺処ごんべえ

武漢ウイルスの野郎のせいで、原則県境を超える移動は自粛しとる。
とは云っても、ワシの住んどる場所から西側すぐ近くは愛知県であり、愛知県東部の豊橋や豊川、もしくは新城と云ったエリアは目と鼻の先であり、かつ優れたやぎさんポイントや温泉銭湯が数多く存在する。
武漢ウイルスがある程度落ち着いて来た際にまず訪れたのも豊田市の白鷺温泉 白鷺館(しらさぎおんせんしらさぎかん:愛知県豊田市篭林町塩平21:0565-62-0151:¥800:日帰り11:00〜20:00:公式サイトはhttp且つFlash Player使っとるから用心してネ)じゃし。

やぎさんに関して云えば、新城に石窯パン工房ちゃっと(愛知県新城市中宇利三社五所33-3:0536-26-0383:原則水木土日祝営業じゃけど正確な情報は公式サイトを参照:駐車場は充分)というところが前から気になっとった。
ワシの事務所に出入りしとるヒト(素性が割れるため属しとる業界や個人名は書かないヨ)は自転車が好きで、よく新城方面に走りに行くらしいんじゃけどそういったときには必ずこの店によるそうじゃ。
「いや、おじさんとおばさんがやってるんですけどね、石窯で焼いたパンが凄く美味しいんですよ」
「へえ、そうなんですか」
「はい。冬なんかだと表で薪を使って焚き火をしてましてね」
「ほほう」
「同じ敷地内には『ごんべえ』といううどん屋さんも併設してて、ここが手打ちでまた美味い」
「いいですね。行ってみたいですね」
「そうですか。今度自転車でご一緒しますか」
「自転車はやめときます」
その方面に行くには三ヶ日から抜けるのが近いんじゃが、途中には宇利峠なる大変に厳しい坂道があり、かつクルマの交通量が多い。
そんなところを走るのは嫌じゃ。
「そうですか。でもあれですよ、そこにはやぎさんもいるんですよ」
「へ?今なんと云いましたか?やぎさんがいるですと!」
「います。ちっちゃくてかわいい白黒模様のやぎさんがいます」
「困るなそれを早く云ってくれないと。すぐにクルマで行きます。は?いや違いますって。自転車じゃないですクルマです」
ということで先週行ってきたわけじゃな。

ま、出かける前には一応Google Mapsで高低差について確認してみた。
三ヶ日から現地までは185m上がり120m下がると出た。
この程度であれば篦棒に頑張れば行っていけんことはないとは思うが、矢張りちょっと自信が持てんので当初計画どおりスイスポくんで出かけた。
自転車はまたの機会にしよう。

到着したのは日曜日の10時過ぎというか11時前というかそのくらいの頃合いじゃったが、驚くべきことに決して狭くはない駐車場に結構な台数のクルマがすでに停まっておる。
峠を超えたところにある田舎の広い田んぼの中にポコンとある店なんじゃが、相当な人気店のようじゃ。
結構な台数は停まっとるが、ワシのクルマを停めるのには問題ない枠は空いとる。
クルマを停めて、すぐ脇にあるやぎさん小屋にワシは一直線に向かった。
そこにはこのようなやぎさんがおったよ。

小さくてかわいいやぎさんじゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020

見ての通り如何にも手紙を食べるのが好きそうなくろやぎさんじゃけども、脳天から鼻面にかけてきれいに白くなっとるめすやぎさんじゃ。
左右の角もきれいに後ろ側に伸び揃っとる。
名はメイちゃんという。
訪問当日は生憎の雨で、やぎさんは大抵雨が苦手と来ておる。
メイちゃんもご多分に漏れず雨が嫌いなようで、おひとりさまには明らかに広すぎるやぎさん小屋の中をウロウロしとるばかりでなかなか外には出てくれん。
「へーいほれメイちゃん、ほれ外に出てこんかい」
としきりに呼ばわってみてもなかなか外には出てくれん。
それでも諦めずに暫く呼ばわっとると、藪から棒にガバリと外に出てきてくれた。
おっと来たねと喜んだが、メイちゃんはワシの方には来ず、やぎさん小屋に設えてある軒の下に行って、エサ箱に頭を突っ込んで干し草をもぐもぐし始めた。

一心不乱かつ美味そうに干し草を食い込むメイちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

そして時折頭を上げては遠くを見つめながら美味そうに反芻しとる。
その後小さな声でべへへえと啼く。
その声は特徴的で、なんじゃろうか、掠れたハスキーボイス。
メイちゃんはめすやぎさんであることじゃし、その声を聞いたワシはメイちゃんのことを「やぎさん界のマリリンモンロー」とすぐさま認定した。

アンニュイな感じで右手をだらりと伸ばし
外を眺めるメイちゃん
© ill-health(ruephas) 2020

暫くメイちゃんのことを眺めたり声をかけたりしてから、併設されとるうどん屋さんである手打ち麺処ごんべえ(愛知県新城市中宇利三社五所33-8:電話なし:10:30〜13:30だが売り切れ御免:うどんは¥350でトッピング関係は¥50〜各種あり:土日のみ営業)で手打ちうどんを食うことにした。

本日の季節のうどんは冷たいころうどん
今日のように蒸して暑い日には美味かろう
© ill-health(ruephas) 2020

このうどん屋さんの注文方法は、店先に置いてあるかごに積まれておる漢数字が書いてある木札を取って、店の外にある空いとるテーブル(店内には席はないよ)で暫く待ち、その番号が呼ばれたら店内に入り、好きなうどんを注文し、併せて天麩羅などのサイドメニューを選んで精算するというもの。
あとは席に座ってずるずるすすり上げるばかりじゃ。
まあ、セルフうどんということになろう。
程なくしてワシの番号が呼ばれ、店に入ったワシは基本であるかけうどんを注文し、サイドメニューとしてかきあげを選んだ。
そこそこ腹が減っておったため焦って食い始めてしまい写真を取り忘れたが、最近大のお気に入りである宮内うどん(みやうちうどん:静岡県御前崎市宮内377-3:080-5823-8070:水〜金10:30〜14:00:土日8:00〜14:00:定休月火:駐車場は店の横に6台程度)とはまた違った、より讃岐寄りの美味しいうどんじゃった。
うどんは季節にもよるのかもしれんが3〜4種類あるが、創作ものはないようじゃ。
食い終わってふと横を見ると、うどん以外にもかき氷をセルフ販売しとることが判明。

重要な掲示じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020


これは面白そうだし、あつあつのうどんを食して流汗淋漓状態のワシは、ぜひこのセルフかき氷を食べたいと思い、掲示してある手順に従ってかき氷機が納められとるはずの箱を開けてみたが残念なことにその姿はなかった。
本日はお休みのようで少し残念じゃがまあ仕方ない。
次回のお楽しみとしよう。

その後ちゃっとの方に戻り、お土産用に梨酵母を使ったパンをいくつか購入した。
店の奥を見ると耐火レンガで作られた石窯があり、今まさに薪が投入されとるところじゃった。
お断りしてから写真を撮ったが、かなり本格的な窯で店主の意気込みがそのまま伝わってくるように感じた。

店主の本気度とこだわりが見える
© ill-health(ruephas) 2020

距離的には近いところにまたいい店を見つけた。
ワシのような初老は、このような場所をたくさん知っておったほうが生活にハリが出る。
また来ようと思う。
メイちゃんと遊べるよう、今度は晴れの日に。

2020年6月14日日曜日

湯の島温泉(6)

堰を切ったように、という比喩がある。
また、箍が外れたが如く、という比喩もある。
語感的には後者のほうが悪っぽいが、まあどちらでもよい。
昨日本日のワシはまさにこれらのような状態であった。
昨日は白鷺温泉 白鷺館に行き、本日は湯の島温泉(ゆのしまおんせん:愛知県豊根村富山字兎鹿ノ平12-3:0536-89-2170:¥440:土日祝日のみ:13:00〜19:00:静岡市営の湯之島温泉浴場とは別じゃよ)に行ってきた。
目的は勿論温泉に浸かることじゃが、その他に真っ黄っ黃のスイスポくんであのシビアな愛知県道1号線を抜けられるだけの人馬一体感が得られているかどうかと、あと一つあるがそれは本文最終盤にて。
自宅から80km程の距離なんじゃが、そのうち1/4程度は結構シビアな山道が続く。
県道と云えども1桁番号、しかも1となれば非常に快適な道だと思われようがぜんぜん違う。
初心者はやめといたほうがいいし、抜け道をど真ん中しか走れないような車両クリアランスが無い素人もやめといたほうが宜しい。
結果としては、何事もなく走り抜けることが出来た。
ワシと真っ黄っ黃のスイスポくんは人馬一体であることが確認できて嬉しかったよう。

ところで温泉までの途中、こんなものに出会ったじゃ。

興味深そうにワシを見つめる鹿さん
© ill-health(ruephas) 2020
ワシの10m程先で山から駆け下りてきて、ガードレールをひょいと飛び越えたので横にクルマを停めて「へえい、へえ〜い鹿さん。こっちを見なされ」と呼ばわるとワシの云うことを素直に受け入れてこっちを見たので写真を撮った次第じゃ。
まあ鹿さんは害獣とされとるからアレじゃが、実際見ると大変可愛い。
鹿さんは暫くワシを眺め回した後、天竜川の方に駆け下りて行ってしもうた。

うねうねした、時折でかい石や木の枝がゴロゴロ転がっとる悪路を走り抜けて温泉に到着してお金を払うと、担当のおっちゃんが「すみません、今日は少しぬるいかも知れません」と声をかけてきた。
うむ、宜しい。
大変宜しい。
ぬるい温泉マンセーじゃ。

掛け湯をして早速露天風呂から入ってみたが、ぬるいどころか普段より少し熱いくらいに思えたがまあ良い。
暫く肩まで浸かっておったが矢張り少し熱いため、内湯に切り替えた。
こちらは外湯よりはややぬるい。
露天風呂と内湯を比べてどっちが好きですか?と問われれば、ワシを含めた多くの人が「露天風呂」と答えるじゃろう。
しかしここ湯の島温泉に限れば、ワシの場合だけかも知れんが内湯のほうが落ち着くし好きじゃ。
ダラダラしながら内湯を出たり入ったり温泉を楽しんだ。

そんな感じで内湯に入っとると、ふと気づいた。
ここの温泉の香りは「ややゴム臭」というのが特徴なんじゃけど、本日はそれが感じられないような気がする。
気のせいかも知れないんじゃが。
頭を洗って水を浴びて体を冷やしてから再度熱めの露天風呂に入ったが、またそこで気づいた。
何て云うんじゃろうか、船で云うと喫水線となるが云いたいことはわかるじゃろ、普段浴槽に張られている温泉の高さには線が入っとるが、本日はその線より下にしかお湯が来とらん。
時間的にはまだ営業開始したばかりじゃからお湯が満たされとらんのじゃろうと思い暫く観察しておったが、大口径の鉄製パイプからは結構な量のお湯がドバドバ注がれとるが水位(湯位か)はいっかな高さを上げてこん。
もしかしてここの温泉、源泉掛け流しをやめてしまったんじゃろか。
この写真は2017年7月に撮ったものじゃ。

クリック若しくはタップすると拡大するから
見てくだされ
左上から右下の方に流れとるのが見えるじゃよ
© ill-health(ruephas) 2020 / 2017
ちょいとわかりにくいとは思うが、浴槽の縁からお湯が流れ出しとるのがわかるじゃろうか。
一方こちらは本日撮った写真じゃ。

© ill-health(ruephas) 2020
流れ出ておらん。

© ill-health(ruephas) 2020
これは内側から撮った写真じゃが、流れとらん。
かつては3枚前の写真の如く、この部分からドバドバ温泉が流れ出ておったんじゃが…
しかしこのようなことは嘆いても仕方がない。
掛け流しじゃなくなったとしても、人里離れていて落ち着いた雰囲気でゆったり入れる温泉という価値は変わりないし、温泉の香りがやや弱まったというものの、薄濁りの泉質はなかなかのものじゃと思うから。
1時間ほど入っておったが、予想通りだ〜れも一人も客は入ってこらず、三密を避けて温泉を味わうと云うワシの目論見はまんまと成功したわけじゃ。
じゃから満足である。

十分堪能して風呂を出て帰途についた。
さて帰り道には温泉以外の目的が待っとる。
佐久間ダムの先の確か2本目のトンネル、名前はうなぎだるトンネルという変な名前のトンネルなんじゃが、目的はその中にある。

これを見なされ。

© ill-health(ruephas) 2020 / 2012
これは2012年8月にうなぎだるトンネル内で撮影した貴重な写真じゃ。
トンネルの壁の一部が半透明のアクリルのようなものになっており陽の光が透過しており、そこにこのような謎の文字が浮かんでおった。

祝ってやる

何者かが何者かを祝うべく、わざわざここまで来て指で書いたものと思われる。
祝いたいという心根に溢れた落書きと云わざるを得ん。
これは今どうなっておるじゃろうか、というのが今回の目的の一つじゃ。
早速お見せしたいと思う。

© ill-health(ruephas) 2020
ん?
なんじゃこりゃ、何もわからんぞと云いたいんじゃなあんたは。
まあ確かにちいとわかりにくいかも知れんから、クルマから降りてグッと近づいて撮影した一枚をここに追加しようぞ。

ごり
祝ってやる
© ill-health(ruephas) 2020
うむ、宜しい。
「祝ってやる」との気持ちは8年もの時空を越えようとも、全く薄れることはなかった。
まさに現在の奇跡と云って宜しかろう。

呪ってやる、あ間違えた。
祝ってやる。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.5
風情ポイント
3.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.3

2020年6月13日土曜日

白鷺温泉 白鷺館(1) 祝!再開!

先々週くらいから、武漢ウイルスが落ち着いてきたら一発目に行く温泉をどこにしようか考えとった。
条件としては、
  • 人が集まらないひっそりとした温泉
  • 余り遠くだとダメだがそこそこ遠方にある温泉
  • 入湯料が余り高くない温泉
  • 少しでもいいから秘湯感がある温泉
そんな都合のいい温泉があるんか〜い!とワシのビジネスパートナーたるW社のS氏なら横山やすしばりに叫ぶところじゃが、蛇の道は蛇。
そこはそれ、探せばあるもんなんじゃ。
ワシがこの程、武漢明け温泉入湯活動再開の記念すべき1発目の狙いとして定めたのはじゃ、白鷺温泉 白鷺館(しらさぎおんせんしらさぎかん:愛知県豊田市篭林町塩平21:0565-62-0151:¥800:日帰り11:00〜20:00:公式サイトはhttp且つFlash Player使っとるから用心してネ)じゃ。
住所が豊田市になっとるからピンと来んかも知れぬが、要するに紅葉で名高い香嵐渓にあるお宿。
即ち旧足助町じゃな。

必要以上に事前情報を集めると現場での感動が薄れるから控えめにしといたが、評判としては泉質がまあまあ良くて、アクセスのあまりよろしくない場所にあるので穴場であると、そういうことのようじゃ。
距離的には自宅から70kmちょっとで、これならば非常に適度じゃし途中狭そうな山道も若干含まれておるからワシの好みということになる。
温泉グッズが詰め込まれとる背嚢にシャツとパンツとタオルが収められとることを確認していざ出発。
1時間と少しで現場に到着した。
この白鷺温泉 白鷺館はどうも可成り歴史ある宿屋のようで、わかりやすく云えば建屋は可成り年季が入っとる。
無理やり自動化した古い引き戸を開けて中に入ると、奥から女将さんのような方が出てきたんで、日帰り入浴したい旨を伝え、料金800円を支払った。
「温泉はこの先の階段をどんどん降りていったところにございます」
「今、4人組の男性が先にお入りなってますので、様子を見てご入浴ください」
まあ浴室浴槽の大きさにもよるが、おっしゃるとおり様子を見て入れそうなら入ってしまうし、狭そうだったら素直に待つが宜しかろう。
とんとんとんと階段を下って行くと、喫茶室のような待合室のようなスペースが有り、しかし真っ暗。
その先から温泉の香りが流れてきていたのでそちらに向かうと、男湯・女湯の暖簾がかけられておったので、迷わず女湯、もとい男湯の暖簾をくぐって中に入った。
脱衣室も暗く、側室からは若い人の喋り声が漏れ伝わってくる。
その感じだとそこそこの大きさの浴槽浴室と思われたため、待つのはやめて早速入ることにした。
脱衣して入ってみると大きくは無いものの決して狭くはない浴室浴槽であり、若いの2人が浴槽に入っており、残りはシャワーで体を洗っておる。
ワシはそやつらに構わず、桶をとってざあざあ掛け湯をし、しずしずと浴槽に入った。
やや硫黄の香りがしており、若干じゃけどぬるつる感のある泉質じゃ。
噂通り、そこそこよろしい泉質に感じる。
浴槽は長方形じゃけども、構成するパーツがいずれも角張っておらず優しい雰囲気で、最大6人、ベスト3人という大きさ。
浴槽中央からお湯が湧き出ておるがオーバーフローは無いのでまあ循環式なんじゃろう。
ワシは「源泉掛け流し」に対してそんなに強い思い入れは無いから(そりゃどっちか選べと云われれば源泉掛け流しを選ぶけども)それはどっちでも構わん。
若いの達はワシと殆ど入れ違いに出ていったので、以降は完全貸切状態じゃった。
温度はそうじゃな、40℃前後と思う。
ワシは暑がりじゃから、10分も使っておったら汗がダランダランになる故、一旦出て涼むことにした。
宿の北側には巴川が流れており、浴室のそっち側は硝子窓になっておって一部が開けられる。
開けられる窓を開けると、少しではあるが涼しい風と川の流れる音とカエルの声が流れ入ってきた。
もうカエルの声がする季節になったんじゃなあ。
涼みながらふと壁を見ると、結構大作であるタイル画になっとることに気づいた。
最初は何を描いとるのかわからんかったがぼんやり眺めとるうちに、川面から飛び立った2羽の白鷺のように見えてきた。
ワシは度々書いとるとおり、このブログでは基本的には温泉銭湯の浴室や浴槽そのものの写真を載せん主義じゃ。
それ以外の写真はじゃんじゃん載せとるが。
しかし原則は原則であり、場合によってはその原則に反して写真を載せる場合もある。
今回はそのタイル画については皆さんに見てもらおうと思う。

© ill-health(ruephas) 2020
iPhone6Sでの撮影じゃし、浴槽内ゆえレンズがどうしても曇ってしまうので鮮やかさに大分欠ける写真じゃすまんな謝るワイ。
なかなか凝った作りの作品であり、ワシは感心して暫く眺めておった。
ワシは過去、このような銭湯絵画を幾つか鑑賞したことがあるが、このような抽象的な作風のモノに初めてお目にかかった気がする。
タイルを四角い儘使っておらず、それぞれを最適な形に割って絵画を構成しとる。
これは一見の価値があると思うので、是非見に行ったら宜しかろうと思う。

しかしいっかな汗が引かん。
正直換気性能があまりよろしくない浴室じゃし冷たい源泉浴槽も無いから、ワシはシャワーを浴びてクールダウンすることにした。
年季の入ったカランを開けて温度を冷ために調節し、頭からざあざあ浴びたのじゃが、おやぁ?
シャワーヘッドから流れてくる水から、可成り新鮮な硫黄の香りがしてくる。
顔を触ってみると、浴槽に入ったときよりも強いぬるつる感を感じる。
もしかして、カランには源泉が源泉が引き込まれておるのじゃろうか。
そう、カランから出てくるのは水道局からの水ではなく、温泉(多分源泉)なのであった。
これはいいぞ。
温泉数あれど、シャワーから出てくるものまで温泉だというところ、なかなか珍しいと思うのじゃがどうじゃろうか?
ワシは温泉から出る時、どんだけ暑くてもできるだけ上がり湯はせんようにしとる。
せっかく肌にくっついた温泉成分を流してしまうのがもったいないからじゃ。
その代わり出た後のクールダウンが大変なわけじゃけども。
しかし、ここのように源泉シャワーならばチアノーゼで唇が紫色になるくらい上がり湯してもいいわけじゃ。
これは嬉しい。
ワシは更に30分ほど浴槽に浸かり、もう辛抱堪らんとなってザバリと浴槽を出て、思うがままに源泉シャワーを浴びてクールダウンしてみた。
誠に気持ちいいものじゃ。

ワシは硫黄の香りに包まれて、満足して浴室を出た。
着衣しながら脇を見ると、このような掲示がしてあるのに気づいた。

© ill-health(ruephas) 2020
成る程、シャワーから出てくるのが源泉というのはこの宿の売りの一つなんじゃろう。
確かに売りじゃと思う。
大きな売りじゃ。
これは是非続けてほしいなあと切にお願いする次第じゃ。
兎に角ここの温泉は穴場じゃと思う。

あと、このお宿は日本酒に力を入れておるようでそれも好ましい。
クルマで来とるから当然飲めんわけじゃが、カネと時間が余ったらここに泊まりに来ていい温泉といい日本酒を味わうというのもいいものかも知れんと思った次第じゃ。

日本酒を思い切って全面に押し出した玄関
呑みたいがぐっと我慢じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
3.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
800
温泉コスパ
3.9

2019年11月30日土曜日

ひがきホテル(1)

三谷温泉のひがきホテル(メディアによっては「ひがき」のみの表記あり:愛知県蒲郡市三谷町南山1-59:0533-69-4111:通常料金¥1500:11:00〜20:00)に行ってきた。
先日購入した三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポートを活用する予定で、今回で2ヶ所目じゃ。

最初に入った三谷温泉はサンヒルズ三河湾(愛知県蒲郡市三谷町南山1-76:0533-68-4696:¥600:11:00〜15:00:ポイントカードあり)じゃったがその際、今回行ったひがきホテルの敷地内に迷い込んだという体験をしておったものじゃから場所的にはバッチリわかる。
迷うことなく現地に到着、フロントでパスポートを提示してはんこを押してもらい代わりに半券をもぎられた。

パスポートはこんな感じじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019
「パスポートご利用の場合は露天風呂だけになりますが宜しいでしょうか」
全然宜しいです。
内湯だけですと云われるよりは全然いいです。
貴重品をフロントに預け、その脇にある格子戸を潜って風情のある通路を進むと小さな和風の建物があり、そこが露天風呂じゃ。
温泉施設名は「曙光の湯」というらしい。

名前の通り左右から光がさしとるヨ
© ill-health(ruephas) 2019
中々優雅な名前じゃ。
やや小振りな脱衣室に入って服を脱ぎ外に出ると、下の方に続く階段があり行き行く先に露天岩風呂があった。
最大何人ベスト何人などと表記する必要は全く無い。
かなりデカい。
どんな様子なのかはホテルの公式サイトを御覧いただきたいが、その写真でさえここの外湯のスケール感は100%伝えきっておらん。
本当に広々としとる。
そしてじゃ、そして借景。
これが素晴らしい。
これまで入った三谷温泉は冒頭書いたサンヒルズ三河湾というところと松風園というところじゃが、何れも眺められる風景はまあ正直云ってイマイチじゃった(ごめんなさいホテルの中の人すみません)。
しかしここの露天風呂からの眺めは、これは本当に素晴らしい風景でありまさに「実際に行って自分の目で確かめなされ」というしかない。

浴槽はやや深めで浴槽の底にお尻をつけることはできない程度じゃが、浴槽周辺には腰掛けられるように設えがある。
しかしやはり、お風呂の真ん中でお尻をベッタリと底に据えてグダッと出来たらいいのになあと思う。
泉質は基本MTMMで特徴はないじゃ。
ほんの僅かな塩分が感じられたように思ったがもしかしてワシの汗じゃったかも知れん(包丁人味平のエピソードを想起せよ!)。

とにかくここの醍醐味は広大な露天風呂とそこから眺める三河湾の素晴らしい風景じゃろうと思う。
三谷温泉郷にある温泉宿でまだ入っとらんのは3箇所じゃけども、借景では恐らくトップクラスと思われる。
写真を撮っとらんから見せられんが繰り返して云うが、ここひがきホテルの露天風呂「曙光の湯」に浸かりながら眺める太平洋は誠に素晴らしい。
ぜひ行きなされ。

ただし。
ただしじゃ、貧乏人のワシが老婆心を持って云うならば、通常料金1500円払ってここに単発入浴するよりは、それに700円追加してここひがきホテルに加えてあと4箇所入れるパスポートを買うのが吉じゃヨ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
3.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.1
通常価格の場合は0.3じゃよ

2019年11月3日日曜日

千人風呂(1)

豊橋に千人風呂(せんにんぶろ:愛知県豊橋市新栄町南小向93:0532-32-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥440:12:00〜23:00)なる銭湯があるのは知っとった。
今まで行ったことはなかったが、最近愛知県方面の温泉銭湯を目指しとる流れに乗って本日行ってみた。
千人風呂と云えば伊豆は下田の金谷温泉が有名じゃが、他にもあったような気がする。
調べてみると下田の千人風呂の他に、
などが見つかる。
変わったところでは、長野県松本市に本社を構えるルピナ中部工業㈱という会社が東日本大震災当時、被災地に簡易入浴設備を無償提供し、それが千人風呂と呼ばれていた例もある。
まあ最後のものは除き何れの千人風呂も可成り有名なものじゃが、ワシが目指す豊橋の千人風呂はそのような有名で格調高いところではなく、気軽かつ安価に楽しめる銭湯じゃ。
ワシに似合いじゃろうと思う。

現地に着いて建物を見ると可成り大きなモノじゃった。
しかし、築後結構な時間が経過しとるのもわかる。
まあまあ古びておる。
中に入ってみると雑然感があり、しかしそれはワシにとっては不快なものではない。
券売機にお金を投入し大人440円のボタンを押すと、長年の仕様により角が丸くなった赤いプラスティックの札がからんと出てきた。
紙に印刷したものではない。
中々風情に溢れとる。
それを手にとってフロントに立っとるおばちゃんに渡して階段を上り浴室に向かう。
あ、そうだ。
きちんと確認はしとらんが、多分エレベータはないと思う。
2階に上がると広い脱衣室があり、コインリターン式のロッカーが充分な数設置されとる。
壁際にあるカウンターのような部分を見ると、有料のドライヤーが置いてある。
料金といい有料ドライヤーといい、可成り「昔ながらの銭湯」ライクな雰囲気が濃く感じられるお風呂じゃ。
浴室に行くには更に階段を登る必要があり、上りきった左側にある引き戸が浴室入り口になっとる。
引き戸をガラリと開いて中に入ると、これは広い!
天井はとても高くて開放感がある。
掛り湯もちゃんとできる。
浴槽はえっと幾つじゃったかな。
高温湯・変わり湯・ジェット浴槽・バイブラ浴槽・静止湯・電気浴槽があり、その他に打たせ湯(誰も使っとらんかったから、もしかして故障しとったかもしれん)とボディシャワーもある。
非常に充実したバラエティ豊かな浴槽構成じゃ。
洗い場を見やればこれまた街の銭湯チックな感じであり、すなわち固定式のシャワー(ホースがなくて直接壁にシャワーヘッドが付いとるタイプ)と、お湯と水が別々になっとるカラン。
加えて書くと、浴室内には石鹸シャンプー類は一切置かれておらん。
うむ。
つまり要するにここは「巨大な銭湯」じゃ。
所謂「スーパー銭湯」とは断じて異なる。
街にある昔ながらの銭湯がそのコンセプトのまま巨大化したものと理解するが宜しかろう。[1]
まずは体を持参の石鹸で清め、最初に入ったのが丸い形状をした浴槽じゃ。
かなり深い浴槽なんじゃけど、腰掛けるにちょうどよい段が設えられておる。
しかもその段が何と表現すればいいんじゃろうか、お尻側がやや低くなっており文字通り非常に「座りがいい」設計になっとる。
そのように座っても肩までお湯が来るベストの浴槽形状じゃ。
しかもお湯の温度が極めてワシ向き、つまりぬるい。
これはいい、いいぞ。
この浴槽はジェット浴槽だったんじゃが、実は入るまでそれとはわからなんだ。
単なる静止湯と思って入ったら、腰のあたりにある穴から弱〜くお湯が出ており、それが腰にあたって気持ちが良い。
如何にも腰回りのインナーマッスルに効きそうな微弱で優しい水流じゃ。
これならば良しじゃ。
最初に入ったその浴槽がこのように非常にいい出来であったため、ワシはゆったりゆっくり入っておった。

入っとって気づいたんじゃが、お湯がじゃんじゃん浴槽の縁からオーバーフローしとる。
この銭湯は当然水道局源泉の循環浴槽である筈じゃから、通常であらばオーバーフローなんかせんはずじゃ。
これは贅沢、しかし勿体ないなぁありえんなぁと思い浴槽をよく観察してみると、溢れたお湯は浴槽の縁の外側にぐるりと回された溝に流れ落ちてそれを回収し浄化し循環させとるようじゃ。
これはいい。
何故ならば、髪の毛や体の汚れは大抵の場合お湯の表面に浮く。
多くの温泉銭湯ではお湯を上から流し込んで浴槽の中から回収するから、お湯に浮いたそのような髪の毛や汚れが結構長くプカプカしとるケースが多い。
ここ千人風呂では浴槽の中にお湯を出して、それをオーバーフローさせて浄化し再利用しとるから、水面に汚れが少ないわけじゃ。

だめだ、このまま書き綴るならば意味なくダラダラとした長文になってしまう。
まだまだ書きたいことは多い。
今書いた浴槽があるところから更に階段を登ると露天風呂もあるし、ドライサウナと塩サウナもある。
それも書きたいし、それ以外のことも書きたい。

続きは次回、この千人風呂に再訪した際に書くことにしよう。

[1]
ただし、愛知県公衆浴場生活衛生同業組合(あいち銭湯)のサイトにはここ千人風呂の記載はないです。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
0.7

2019年10月28日月曜日

プロジェクト "山神社"(45) 石巻神社(上社・里社)

ナツメ別館で柔らかな山水を沸かした風呂を堪能したワシは満足したのでそのまま帰ろうとしたんじゃけど、いや待て。
この石巻周辺には幾つか未参拝の大山くん物件が残されていた筈じゃと思い出して、取り敢えず通常のGoogle Mapを確認してみた。
すると、ワシがおるナツメ別館のすぐ近くに鳥居マークが表示されとった。



石巻神社の上社(愛知県豊橋市石巻町南山)じゃ。
しかしその石巻神社はワシのプロジェクト ”山神社”Mapには載っておらん。
載っておらんという事は大山くん関連物件ではないということじゃ。
しかしワシは行ってみた。
125段にも及ぶ石段を踏破してみた。
踏破した先には可成り立派な神社が建っとる。

大規模改築中
ご安全によろしくおねがいします杉浦建設
© ill-health(ruephas) 2019
正一位の神社であり、極めて立派である。
現在改築中で仮設足場に囲まれとる。
しかしワシが期待しとる神様リストは境内にはなく、大山くんがいるかどうかは判然としとらん。
調べるとここ石巻神社の祭神は大国主神で、ネットの世界を色々探してみたが合祀神とか境内社の情報は全く得られなかった。
ここには大山くんはおるかもしれんが、しかしおらんかもしれん。
現場にもサイバー空間にもこの神社には大山くんの痕跡は見つけられん。

参拝を終え、念の為ワシが勝手に作って喜んでおるプロジェクト ”山神社”Mapを開いてみたならば、石巻山を下った所にある三河國四之宮 石卷神社(里宮)(愛知県豊橋市石巻町金割)が載っとった。



すまぬ、実は載せた記憶が全くない。
しかし、豊橋近辺の大山くん物件に関しては当てずっぽうではなく、豊橋市立図書館で調べたエビデンスに基づいて載せておるのでいい加減なものではない筈。
これはまずは行ってみるべきじゃろう。
神社の道を挟んで反対側に何台か停められる駐車場があり、参拝者の他に石巻山登山客も利用しとる様子じゃ。
ワシもそこにクルマを停め、道を渡って神社境内に入った。
入り口には恐らく神社の由緒や祭神を記していると思われる立て札のようなものがあったが、長年の風雪で傾いでおり書いてある文字は全く判読不可能な状態じゃ。
要するにこの神社の御祭神・合祀神・摂末社を確認できる文字情報は一切見当たらん。
神社本庁も氏神様の他に崇敬神社を持ってよしと云っとるくらいじゃから、御祭神の情報は何とか表示してほしいものじゃ。
この辺なんとかしてほしいと思いつつ一礼して鳥居をくぐった。
ここ里社も上社に負けず劣らずと云うかもっと立派であり、拝殿の前には舞殿もあり、境内は非常に広大じゃ。

拝殿前にある立派な舞殿
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まずメインの大己貴命がおわす(この程度はネットでも情報が取れる)本殿前の拝殿に参拝。
その後恒例により境内を彷徨いておると本殿左側に長屋を発見。
長屋と云うよりは立派な建物じゃ。

風雨に対する備えは万全
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おっとこれはと思い建物の中に入ると、5社の境内社が並んでおる。
何れも神社名を記した木札がかかっており、左から2番めに目的の山神社がある。
よおし。

新築の香りがしておりました
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流石、三河國四之宮、そして延喜式内社。
これだけ社格が高いと境内摂末社に対する扱いがこうもきちんとしていただけるわけじゃ。
これならば大山くんも安心安全な居心地であろうし、その分いろんな仕事にも精が出せるというもの。
ありがたい話じゃ。
早速参拝を済ませた次第じゃ。

このポストの前に書いた通り、中々いい感じに日帰り入浴ができるナツメ別館には今後も屡々足を運ぶことは間違いないし、神社の近くにある自然処 ほっとい亭(愛知県豊橋市石巻町南山38-3)のとろろ汁も食いたいと思うし、今後何回も参拝できそうな気がする。

因みにこの石巻神社の正式な名称というか感じは「石卷神社」というものらしい。
こんな「卷」の字は見たことない。

2019年10月27日日曜日

ナツメ別館(1)

先週Google Mapで発見したナツメ別館(愛知県豊橋市石巻町字南山93-7:0532-88-0111:¥500:11:00〜18:00:日帰り入浴は土日祝のみ:タオル貸出は無料♪)に早速行ってみた。
石巻と云うとワシにとっては大好きなMauiの行き帰りに通るとか、あとはこの辺りには幾つか山神社があるんで参拝しに来るとか、その程度の関わりしかない。
まあ特に観光的要素もないし豊橋や浜松のベッドタウンという立ち位置でもない。
なにもない。
こんな石巻にまさか(多分)穴場っぽいのみ可旅館があるとは、どういうことじゃろうと不思議に思っとった。
実際に行けば何かわかるかもしれん。

自宅からは至近距離と云って良く、時間にして40分程度じゃ。
本坂トンネルを抜け、例の難読地名である嵩山(すせ)を通り過ぎるとすぐに石巻じゃ。



カーナビの御神託に従い指定された交差点を山の方に向かって曲がり登っていく。
暫く進むと石巻山頂上近くにある公共駐車場に到着し、そのすぐ横がナツメ別館じゃった。
玄関を開けて中に入ると、ワシと同じ位と思われる年齢の男子がカウンターの中に立っており、その人に「風呂に入りに来た」旨を伝えると、頗る元気がよくデカい声で、
「はあい。どうぞお入りください」
と返事をしてくれた。
ワシは先週その声を電話で聞いて勝手に爺様じゃと思いこんでいた。
ほれ、畑とか田圃とかで野良仕事しとる爺様は声が大きいじゃろう。
そんなイメージでの勝手な思い込みじゃった。
しかして実際には中年のおっさんでありました。
お詫びして訂正いたします。
お金を払うと、
「そこにタオルがあるんで持っていって使ってください。使い終わったら脱衣室にあるカゴに返してくださいね」
と云われた。
ハンドタオルも無料で貸してくれるようじゃ。
云われたとおりにタオルを借り受け、云われたとおりに階下に降りると浴室があった。
そこにはこのような掲示がある。
因みにこのブログでは通常温泉銭湯の写真は載せんが、今回は何枚か写真を掲載する。

© ill-health(ruephas) 2019
カレンダーの裏側に「石巻山の湧水を大切に利用して下さい」と書いてある。
公式WebSiteには、
山から湧き出る天然水を使用した味わい 深い料理と、滑らかな鉱泉の露天風呂を御満喫下さい。
とあるが、実際には鉱泉ではなく山の湧水であるようじゃ。
探してみたが温泉分析表の類の掲示はなかったので、ここは多分温泉ではない。
しかし、温泉(鉱泉)でなくともワシは別に構わん。
そりゃ温泉のほうが嬉しいが、それは気に入る気に入らんを決める決定的な要因ではない。
寧ろ、多分山の湧水を沸かした風呂に入るのは初めてじゃから期待は高まる感じじゃ。

脱衣室に入ると、外湯の方でしきりに声がする。
見ると子供1人と大人4人が仲良く風呂に入っとる。
爺様1人と比較的若い3人とお子さんじゃ。
じゃからワシはまず、誰も入っとらん内湯に入った。
細長い長方形の浴槽で結構深い。
浴槽の底までお尻を下ろすと、お湯が口まで達する程度の深さじゃ。
浴槽は大理石で設えてある。
浴槽の窓は可成り大きくFixではなく開け放つことが出来るので、ワシは他に客がいないことを幸い、全部開け放った。
この宿は石巻山の山上に建っとるので、窓を開けると誠に気持ちいい空気が流れ込んでくる。
中々良い風情じゃと思う。
湯温はワシにとっていい具合に低めであり、いつまでも入っておられる感じじゃ。
浴室壁面の一部は岩になっておりよく見ると上の方に蛇口のようなものがあった。
恐らく嘗てはその蛇口からお湯若しくはお水が流れ出て雰囲気を醸し出しておったものと思われる。
お湯は何だろ、所謂「きしきし感」が全く無くてまろやかであり、これは恐らく山の湧水の為せる技じゃろうと思う。
いい気分で暫く内湯に入っとると、外湯に入っとった先客が出ていったためワシは早速外湯に移動した。
内湯も素晴らしい湯加減であり、内湯同様にやや深めの木で出来た浴槽じゃった。
ワシにとってやや残念じゃったのはバイブラが装備されていたことじゃ。
ブクブクという音が折角の自然の静寂を壊してしまっておる。
これさえなければ最高じゃと一旦は思った。

とは云っても石巻山の自然を眺めながら入る外湯は非常に気持ちがよいものじゃ。
ウトウトしながら結構長い時間お湯に浸かっとったら、新たな客人が入ってきてそれも爺様ではなくて中年のおっさんであった。
ワシの経験的にはこの手のお風呂には爺様が好んでやってくる事が多いのじゃけど、ここはそうではないようじゃ。
何でかなあと考えとったがこれは恐らくこの石巻山が低山登山の場所になっとるからじゃと思いついた。
石巻山でググると登山ハイキング関係のサイトが大量にヒットする。
恐らく、そのような登山ハイキング客がこのナツメ別館日帰り入浴客となっておるのじゃろう。
となると、外湯のバイブラもまあ理由のあることとなる。
山歩きで疲れた足腰をバイブラでマッサージすればこれは気持ちのいいものじゃろうと思うから。
じゃからここに関してのみは、バイブラは許す次第じゃ。

兎にも角にも自宅から適当な距離にあるなかなかいい入浴場所を見つけた。
気軽に行けるし安いし雰囲気はいいし、今後しばしば使わせていただこうと思っとる。

玄関先にあるナツメ別館の営業案内
館内には「喫茶ロールストーン」がある
そのネーミングセンスはブリジストン級じゃろう
五平餅は予約が必要らしい
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温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
0.7

2019年10月14日月曜日

プロジェクト "山神社"(43) 巓神社

豊橋の図書館で豊橋豊川方面にある大山くん物件を調べ上げ、それを地図に落としてある。
その中で少し気になっとったのが巓神社(愛知県豊川市赤坂町長沢栗原4番地)じゃ。
名鉄名古屋本線の名電長沢駅の近くにある神社なんじゃけど、まず読みが謎じゃ。
最初何となく「瘧」という字に見えたため、その手の病気封じの御神徳を持つ神社かと思ったんじゃがよく見たら全く違う字。
読みを調べるのは後にして、気になるなら行こうと思い早速出掛けた。
東名高速音羽蒲郡IC近く何じゃけどワシ何故か高速より下道が好きなんで、R342を使って1時間と少し、名電長沢の辺りまで到達した。
カーナビが指し示すとおりに進むと道はいきなり狭くなって山を登っていく形となる。
クルマ1台ギリギリ通れる道を少し進むと、右手に石段と鳥居が見えた。
ここが目的の巓神社であろう。
カーナビを見ると現在地から本殿まで少し距離があり勾配もキツイようじゃ。
しかし本殿近くまで道が通じとることになっとるので、狭いけど取り敢えずクルマで行けるとこまで行こうかと思い先を見ると、道は金網で完全に封鎖されとった。
うむ、こういうことはままある。
路肩が脆弱などの理由でクルマ出入り禁止となっとることは普通にある。
幸いそのポイントには駐車スペースがあったのでそこに車を停めて、正攻法、即ち歩いて本殿を目指すことにした。

石段の上に鳥居が見える
注連縄も立派なのがはってある
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一部崩れかけとる石段をこけんように気をつけながら登って鳥居で一礼し、更に進むと何と…、

鳥居の奥に注目しなされ
© ill-health(ruephas) 2019
見えるじゃろうか?
見えんかもしれんのでもう少し寄った写真を載せよう。

くう…
なんてこったい!
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こちらも完全に封鎖されとる。
猫の子一匹、鼠一匹たりとも絶対に通さん!くらいに頑強に隙間なく完璧に封鎖されとる。

完璧な仕事っぷり
この上ない頑なさ
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これは一体どうしたことじゃろう。
こんなにも人の出入りを全力で拒否しとる神社は初めてじゃ。
これはいかん。
ワシは改めて先程クルマで通ろうとした道に隙がないかを確認してみた。

こちらは若干脇が甘い
とは云え全力阻止の意気は明らかに高い
© ill-health(ruephas) 2019
鳥居先のバリケードよりは防御力は低く、中央で結んである紐をほどきさえすれば神域への侵入は可能に見受けられる。
しかしここまで人を拒んどるとなると、ほれなんじゃ、路肩が脆弱とかイノシシが躍り出るとかそのような具体的物理的理由ではなくてほれ、霊的と云うか何と云うかそっち方面に何らかの問題があるのではないかと思えてきた。
所謂「心霊スポット」的なやつじゃ。
一応、鳥居方面及び道路方面以外に本殿に行けそうな入り口隙間などはないか周囲を確認してみたが見当たらんかった。
兎に角これらの封鎖っぷりは尋常ならざる感があり、これらを敢えて突破して本殿参拝に向かうのは何やら恐ろしげな気がしてきた。
ワシは本殿での参拝を諦め、鳥居の柱元に10円をおいて本殿があると思しき方向に向かって参拝した。

因みにこの「巓神社」は多分「てんじんじゃ」と読むと思われる。[1]
「巓」の意味を調べてみると「いただき。山の頂上」とあり、用例としては「山巓(サンテン)・絶巓(ゼッテン)」が挙げられておる。
これから云うと大山くん物件系統と納得できる気がする。
さらに資料によれば、祭神は大山祇神と大山咋神との事で、由緒としては、
創建は明らかでないが、社蔵の棟札に宝徳元年(1449)12月25日に源教兼の名を見る。神官左近大輔が祭祀した。元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり、長沢松平家代々の祈願所として祭礼毎に寄進あり。明治6年4月に村社に列し、大正2年12月24日、供進指定をうける。同4年5月19日、巓明神社を現在の社号に改称した。
というものらしい。
誠に立派な由緒を持ち、社格も村社と決して低くはないのにこの現状は誠に不可思議じゃと思う。
誰か知っとる人がおったら教えてくだされ。

[1]
2019年10月16日 追記)
「てんじんじゃ」と読むかと思っていましたが、少し調べた結果「だけじんじゃ」と読むのが正解らしいです。
本文由緒中に「元和6年(1620)社殿再建に嶽大明神とあり」と書かれていますが、この「嶽大明神」の読みは「だけだいみょうじん」であることから「だけじんじゃ」ではないかと考えられると記載している個人ブログもありました。

松風園(1)

台風一過。
快晴。
ワシは温泉に行くことに決めた。[1]
ターゲットは当然三谷温泉。
三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入し活用するつもりじゃ。

温泉に行く前に、まず黄くるみに付いた塩水を洗い流しにセルフ洗車場に向かった。
ワシの住処は海から遠く離れた内陸部にあるが、台風特有の現象として「海水を吸い上げ案外遠くまで降らせる」というものがある。
塩気はクルマにとって大敵なのは云うまでもない。
それが心配じゃったから、起床後はまずクルマに行ってボディを舐めてみた。
文字通り、比喩でもなんでもなく、まさにボディを直接舐めてみた。
普通に塩辛かったので迷わず洗車場に向かった。
ガソリンスタンドの洗車機だとブラシで傷が付くのでセルフの洗車場に行き、細長い棒からぶしゅうと水を噴出させ、ボディや足回りに付いた塩分を洗い落とした。
これで安心。

そこから直接クルマで約1時間と少し、目的地である松風園(愛知県蒲郡市三谷町鳶欠14-4:0533-68-6611:11:30~17:00:通常料金¥1,500:三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポート料金¥440)に到着した。
パスポート対象施設は全部で5ヶ所あるが、何故ここを選択したかと云うと「高張性ナトリウムカルシウム塩化物泉」だからじゃ。
何の事かよくわからんという人もおるじゃろう。
実はワシも詳しくは知らん。
微かな知識としては、泉質(塩分かなぁ)が濃くて温泉成分が染み渡りやすいとこじゃ。
表面的にわかりやすく云うと、入浴後に手のひらがしわしわになっとらん温泉があったらそれ即ち高張性温泉。
クルマに塩分は大敵じゃが、温泉成分である塩分は人にとって誠に有益。
皮肉なものじゃ。

ワシが入った事があるハイパートニックな温泉というと、裾野にあるヘルシーパーク裾野、川根温泉ふれあいの湯(何回か入ったことあるけどブログには未記載)と、あとは焼津黒潮温泉 なかむら館くらいかなあ。

現地に到着すると、はっきり申せばその建物はまあまあ老朽化が進みつつあった。
玄関先の駐車スペースにクルマを停めて、フロントで三谷温泉日帰り温泉パスポートを購入した。
三谷温泉観光協会のウェブサイトではその大きさはわからんかったが、実際に手にすると案外小振りなサイズ感じゃった。

有効期限1年
1年掛けて三谷温泉5ヶ所に入れる
1ヶ所440円
素晴らしい!
© ill-health(ruephas) 2019
失くしそうでちょいと怖いので、コヤツの定位置としては温泉に行く時にいつも背負っとる黄色いリュックの外ポケットと決めた。
中を開くとかまわぬの手拭のデザインがあしらわれておってなかなかおしゃれ。
訪れるたびにはんこが押され、その代わり1枚ずつ半券(っていうのかなあ)が切り取られて行くという具合になっとる。
裏表紙を見ると協賛企業としてアサヒビールの名が印刷されとる。

階下にある浴室に行くと何人か先客がおった。
残念ながら今回は貸切状態は体験できんが、まあだだっ広い浴室に1人だけというのも何だが寂しいものじゃからこれはこれでよし。
掛り湯をしてまず誰もいない外湯に入った。
結構広くてのびのび出来る感じじゃが本日は大変に暑く、直射日光が非常に強くて落ち着けん。
更に、外湯浴槽は結構深くて普通に座ると口元まで温泉が達してしまうためそんなに長い時間は過ごせんかったのは残念ポイント。
外湯以上に広い内湯でぼーっと温泉を楽しんどった。
あ、そうだと思い少し温泉を口に含んでみたら少し驚いた。
可成りしょっぱくて苦い。
まるで海水をそのまま沸かしたような感じじゃ。
海も近いしなあ。
しかし、当然の事ながら海水とは可成り異なる味で、多分海水よりもしょっぱさが強いように思える。
中々濃厚で良い泉質と感じた。

泉質についてはこれをご覧有りたい
ワシ、温泉好きなんじゃがこのような
財団法人があるの初めて知った
© ill-health(ruephas) 2019
ホテル旅館の大浴場という場合、浴槽に変なギミックが施されているケースがままあるが、ここ松風園の浴槽にはそのような小賢しい仕組みは一切ないので静かに温泉を楽しめるのがいいところじゃと思う。
まあ、設備の老朽化が進んでおるから幾つかのシャワーブースが塞がれておったり、嘗てはお湯が出ていたと思われる白いビーナス像が使われずにそのまま放置されておったがまあそれはそれじゃ。
泉質もいいし落ち着けるので、次に行くときは暑い盛りは避けて外湯にゆっくり入ることが出来る頃合いを見図ろうと思う。

なおここには、館内足湯という珍しいものがある。

全身浴のあとじゃから試しはせんかった
ホテルの玄関先に設置すればいいのにと思う
© ill-health(ruephas) 2019
更にどうでもいい情報じゃけども、こんなものが掲示してあった。

挑戦状がメラメラと燃えておる
熱き挑戦じゃ、受けて立とう
© ill-health(ruephas) 2019
アツいぜ!支配人!
さっきワシにパスポートを売ってくれた人が多分支配人じゃと思うんじゃが、こんな感じで燃えておることはなかったが、実際には内なる焔を秘めたる人なのであろう。
因みに中を見ると、

クイズじゃった
© ill-health(ruephas) 2019
問題が容易すぎてここに答えを書く気も起こらんが、気になったのは「問題2」という表記じゃ。
これを見てワシは館内を少し回って問題1を探したが見つけられんかった。
問題1の中身が気になる。
とても気になる。
また行こう。

[1]
行ったのは2019年10月13日じゃけども、前のポストで書いた通り東日本を中心に甚大な被害が発生した台風19号が抜けた直後なので、浮かれた文章を書くのに気が引けたため、このポストは14日付とさせていただいとる。

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
1.3
※通常料金(¥1,500)だと0.4じゃ。


2019年10月10日木曜日

温泉に行かない日(398) 三谷温泉がアツくて安い

こないだの土曜日にサンヒルズ三河湾に行った。
泉質は(スマンな正直に書くと)まあ特筆すべきものはなかったが、それはそれとしてなんじゃろう、やはり歴史のある温泉街に立地する宿が持つ特有の重みと云うかなんと云うか、それを感じられた体験じゃった。
また来ようかな、中々雰囲気の良い温泉じゃったな。
他の旅館ホテルにも入りたいな。
と云う感覚じゃ。

しかし、じゃ。
三谷温泉は高い。
ここに事実を列記しようぞ。
因みに()内の時間表示は日帰り可能時間じゃ。
  • 松風園:¥1,500(11:30~17:00)
  • ホテル明山荘:¥1,100(11:00~20:00)
  • ひがきホテル:¥1,500(11:00~20:00)
  • 平野屋:¥1,100(14:30~18:00)
  • ホテル三河海陽閣:¥1,080(15:00~20:00)⇨消費税大丈夫か!
少し前にもちいと書いたが、ワシ内の基準では日帰り温泉の料金が4桁を越えた場合、入浴を躊躇する。
温泉銭湯コスパ算出表的に云えば、4桁であらば確実に1.0以上を期待できる温泉以外には入りたくない。
前回サンヒルズ三河湾に入ったのは単純に入浴料が600円だったからであって、それが上記のような4桁オーバーじゃったらわざわざ入りに行ったかどうか。

しかしじゃ。
ワシは見つけた。
これじゃ。

©三谷温泉観光協会 2019
三谷温泉 日帰り温泉入浴パスポートじゃ。
1冊2,200円(2019年10月10日現在の税込料金)で、使用期限は発行日から何と1年。
上記5ヶ所の各温泉宿の日帰り温泉に1回ずつ入浴可能ということで、計算してみたところ1ヶ所あたり440円。
これはもう激安といってよろしかろう。
これは活用しない手はない。
しかもじゃ、各施設においては早くて17時、遅いと20時までの入浴が可能であり、これ即ち「日帰り温泉からの海の夜景」という中々体験し得ない体験を体験できる(スマン日本語おかしい)という素晴らしさじゃ。
更にじゃ。
ここ三谷温泉郷は泉質が違う4つの温泉が楽しめる全国的にも珍しい温泉地との事じゃ。
上に記載した5つのホテル旅館リストに書き足すならば、
  • 松風園:高張性ナトリウムカルシウム塩化物泉:¥1,500(11:30~17:00)
  • ホテル明山荘:単純弱放射能泉:¥1,100(11:00~20:00)
  • ひがきホテル:低張性ナトリウムカルシウム塩化物泉:¥1,500(11:00~20:00)
  • 平野屋:アルカリ性単純泉:¥1,100(14:30~18:00)
  • ホテル三河海陽閣:アルカリ性単純泉:¥1,080(15:00~20:00)
下の地図を見ていただければ分かる通りこの5つの施設は非常に至近な距離感であり、何故このように多彩な泉源がこの狭い範囲で存在しているのか、これは誠に不思議な事じゃ。

まあそれはそれとして、これはいいぞ。
なかなかいい。
今週末は凶暴な台風が到来するため行くのは叶わんが、近いうちに再訪するつもりじゃ。
因みにこのパスポートは上記5ホテルで販売しておる。
皆さんも是非訪れて見るべきかも知れんのう。
ワシはゆくよ。

2019年10月7日月曜日

プロジェクト "山神社"(42) 前芝神明社

サンヒルズ三河湾を後にしてクルマに乗り込んだワシは、ついでじゃからどっか寄るとこはないか暫し考えてみた。
三河三谷方面から自宅に帰るルート上にあると云えばやはりMauiが候補に上がる。



大変魅力的な候補じゃけど、如何せんつい最近行ったばかりじゃ。
どうせ行くのであらば出来れば新規訪問先が良い。
となるとやはりターゲットは大山くん物件じゃろうと思い、以前豊橋の図書館で調べた大山くん物件を落としておいたプロジェクト ”山神社”Mapを開いて検討してみた。
帰宅ルートから余り外れるのも面倒だという安直な理由で選んだのが前芝神明社(愛知県豊橋市前芝町西94)じゃ。

まことに立派な神社じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
ここは天照皇大神を御祭神とする大きな神社で、合祀神はおられん。
境内には末社として4社を抱えとって、その中に大山くん物件があるとの情報を掴んどったわけじゃ。
サンヒルズ三河湾からクルマで20分と少しR23を走ると目的の神社に難なく到着した。
大きな神社なんじゃけれども、残念ながら駐車場はない。
隣接する駐車場はあったんじゃけど、月極契約駐車場なのか神社参拝者用駐車場なのか判別できんかったため、まあ少しの時間じゃ許せお巡りと心中唱えて神社の脇にちょっと違法駐車した。
その様子をじっと見つめておった老婆がおった。
ワシは、実際は罪があるヤツがしばしば見せるような明るくて如何にも快活で罪がなさそうに見える姿勢で「こんにちは」と挨拶し、それによりワシは決して賽銭泥棒の類ではないとの印象を老婆植え付けることも忘れんかった。
さてまず感心したのはこの神社の情報公開姿勢じゃ。

これも立派な由緒書じゃあ
© ill-health(ruephas) 2019
見たとおり誠に立派な由緒書じゃ。
自らの神社について是非皆に理解して欲しいなる心根に溢れとる。
末社の取り扱いも実に篤いものでこれまた素晴らしい。

墨痕淋漓としておる
© ill-health(ruephas) 2019
まずは大家さんに参拝するのが礼儀であるのは当然。
帽子をとって一礼し鳥居を潜り、参道の右端を通って本殿に行き、再度帽子を取ってじゃらんと鈴(正式名称は本坪鈴って云うらしいです。まあ「鈴」で宜しかろう)を鳴らして財布を開けた。
ワシは直ぐ様動揺した。

いかん!
10円がない!
1枚もない!

100円が4枚と1円が2枚しかない。
ワシは狼狽えて一旦本殿を離れ、周囲に自販機がないか探索した。
なかった。
…………。
あって110円以上の商品を買えば幾許かの10円を入手できる。
喉も乾いておるからそうであってほしかったが、端的に云うならば周囲に自販機はなかった。
ワシは肩を落とし震わせ、震える脚で本殿前に戻り、震える腕で鈴を鳴らし直し、震える手で100円を掴み、震える手で賽銭箱に100円を投入した。
通常の10倍にも及ぶお賽銭を捧げたあと、二礼二拍手一礼をして天照皇大神くんに末社も含めて今後是非よろしくお願いしたいと祈願して、次なるはその末社4社を抱える長屋に向かった。

4社仲睦まじい様子が伺える
© ill-health(ruephas) 2019
こっちの方もキレイな建屋であり、清掃も行き届いて誠に清々しい雰囲気に溢れとる。
大山くんに充てがわれておるブースはこれじゃ。

長屋の一番右端
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大山くんは控えめな性格じゃからど真ん中にでーんと、等ということはやらない。
ここでも長屋の一番右端に慎ましやかに暮らしておる。

立派な表札
© ill-health(ruephas) 2019
山住神社と書かれておる。
「山住」問題、即ち本来は「山祇」(やまづみ)とするべき表記を「山住」(やまずみ)としている場合がままあり、以前までのワシは変に凝り固まった原理主義者っぽい感じで、
「いかん!大山くんは『山祇』であるべきじゃ!ケシカラン!」
等と意味なく感じとったが最近は全く気にならなくなった。
その名前なりに地元の皆さんに愛されておればそれでよい。
山住だろうが山祇だろうが本質は変わらん。

更にここでもこの神社の「情報公開魂」が炸裂しとって、即ちこれじゃ。

これ、本殿のじゃないよ
末社長屋専用のじゃよ
誠に手厚いものよ
因みに肝心要の山住社のとこが上手く写っとらん
すまんのう謝るワイ
© ill-health(ruephas) 2019
4社ある末社の事が誠に丁寧に記載されておる。
特に着目すべきは山住社のところじゃ。
反射光で上手いこと映っとらんのが残念じゃが(謝るワイ)、要するにまっこと詳細に由来が書かれとる。
これによらばここの大山くんは、(恐らく)感染病対応のため頼られて遠く静岡は磐田から移されたとある。

凄いぞ!大山くん!
医者関係も自らやっとったか!
医療法・医師法には気をつけろよ!
© ill-health(ruephas) 2019
大山くん、頼られとるう!
嬉しいい!
だから当然であろう、大山くんの肩書は「日本総鎮守」。
堂々としたものじゃ!
とても末社とは思えぬこの圧の強さ。
見上げたものじゃ!
じゃから大山くんサポーターはやめられん。
4社に50円ずつ行き渡るよう破格の200円を賽銭箱に投入し、大山くん始め4社の末永いご活躍を願って参拝を終えたワシじゃった。