浜松市北区には観光洞窟としてはまあまあ有名な竜ヶ岩洞(りゅうがしどう:静岡県浜松市北区引佐町田畑193:053-543-0108:¥1000:9:00〜17:00)がある。
観光嫌いなワシとて1回行ったことがあるが、まあまあ楽しめるし変な顔ハメがあるのも更によろしい。
その北東に竜ヶ石山(りゅうがしやま:標高359.1m:静岡県浜松市北区引佐町田畑)があって、その山頂のすぐ近くに大山くん疑惑物件があるとの情報が某地元民から寄せられたんでワシは出掛けたが、実は内心憂鬱たるものもあったのは否めん。
何故ならば、行き先は山頂。
山頂を目指すと云えば、此れ即ち登山
登山と云えば登路。
登路と云えばシンドいし、ワシは最近膝の調子がよろしくない。
おそらく行きの登路は明後日あたりの筋肉痛の原因となり、帰りの下り道は膝痛の原因となることこれ明白じゃ。
まあたかだか標高359mの低山じゃし、こうは見えてもワシは高校時代には一時期登山部に所属し、クソ重くて安定性のないキスリングを担いで前穂西穂辺りを縦走したことのある漢じゃ。
なんとかなるじゃろうし、更に自らを鼓舞するために先日購入したイワタニのカセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCBを持って行って山頂でお湯を沸かしてカップラーメンを喰らうというちょっとした楽しいイベントを行うことした。
因みに目指す神社は白山大神・秋葉大神・大峰大神(静岡県浜松市北区引佐町田畑:Google Mapsには申請し登録済みじゃが何故か出てこん。Google Mapsで34.849689,137.654626か「VM23+5F 浜松市、静岡県」で検索すれば宜しかろう)じゃ。
大峰大神というのがやはり誰が見ても大山くんを想起させるわけじゃ。
竜ヶ石山の麓には有り難いことにかなりの台数が停められる無料駐車場がある。
そこにクルマを停め、ビジネス用ではあるが大容量の背嚢に水やらカップラーメンやらコンパクトバーナーやらを詰め込んでいざ出発。
すぐに嫌になった。
ず〜〜〜〜〜〜っとダラダラ登るアスファルト道路が続いとる。
全く山道ではなく、木陰もなく暑い。
ダラダラと云っても時には勾配がキツくなる。
はあはあ息をつきながら暫く歩くと、急に山林が出現し「林道 起点 田畑線」という標識がある。
© ill-health(ruephas) 2021 |
その先の路面はアスファルトからコンクリートに変わり、木陰を歩くためハイキング感が高まる。
しかし上り坂であることは変わらん。
途中「貞雄桜」という個人名を思いっきり強調した桜があり、竜ヶ石山で一番キレイだと書いてあるが今は秋なのでただの木じゃ。
いやあ、光が映り込んでしもうた 心霊現象にあらず © ill-health(ruephas) 2021 |
駐車場をスタートして30分ほどじゃろうか、コンクリの道から右に切れ込む細い山道が現れ、そこには「竜ヶ石山・峠の登山口」との標識がある。
竜ヶ石山の各種表示物はこのように 緑色に統一されておるのでわかりやすく 見落とすこともない © ill-health(ruephas) 2021 |
ワシはそれに従い、細くて急坂で歩き辛い山道を進む。
ぐんなりしながら登っていくと、変な形状の岩がある。
なんだかハーフタレントの芸名みたいじゃな © ill-health(ruephas) 2021 |
条溝カレンというらしい。
ワシはこのようなものに興味はあるもののタモリではないので、なんでこうなるのかはさっぱりわからん。
地元民によるものと見られる「鬼の洗濯岩」なる看板もあるが、その名前で有名なのは確か宮崎の日南海岸。
ここは山のてっぺん近くなのに不思議なことじゃ。
あと写真を取り忘れたんじゃが、帰り道にはこの条溝カレンに野球ボールくらいのきれいな穴があいとるのもあった。
同じようなものが川で時々見られるが(ポットホールという)、これは川を流れてきた石が岩に引っかかって同じ場所をぐるぐる回り続けると出来ると以前聞いたことがあり、ワシは2015年に富士市入山瀬の潤井川というところで見たことがある。
川で出来るものと同じようなものが山頂近くで見られるのも解せん話じゃが、ワシはタモリではないのでどうでも良いことじゃ。
登山口から30分ほど歩くとこれまで最高にキツい勾配が現れ、それを抜けるとやあ、竜ヶ石山の山頂じゃった。
ちょっとした広場になっており遠く太平洋まで見渡せる素晴らしい風景が見える。
苦労した甲斐があったというものじゃ。
よお〜く見るとアクトタワーも見えるなあ 空と地面の境目には太平洋(遠州灘)も見えるぞ © ill-health(ruephas) 2021 |
富士山が見える台というようなものもあったが、その方向には木が茂っとって富士山は見えんかった。
本日の最大の目的は、この山頂から先のすぐ近くにある大山くん疑惑物件への参拝じゃがちょうど昼時で腹が減った。
早速カップラーメンを喰らうことにした。
カップラーメンとかカセットボンベと 比較すればバーナーのサイズが分かるじゃろう かなり小さい ちなみにこのカップラーメンは賞味期限半年越え © ill-health(ruephas) 2021 |
流石にMade in Japan。
小さくて精密な仕上げのバーナーじゃ。
その脚と五徳を開き、カセットボンベを装着してベンチに安置する。
そこに水を入れたヤカンを乗せてカチリと火をつけた。
小さいのになかなかの安定性があるようじゃ。
しゅ〜っという音を立ててガスは燃焼し、そうじゃなあ中火で10分掛からずお湯は沸いた。
賞味期限を遥かに超過したカップラーメンにお湯を投入し5分待ち、持参の握り飯とともに食べたがこれは大変にうまかった。
腹もくちくなったので一休みし、早速大山くんのとこに行ってみた。
大山くんのとこと書いとるが、実際のところは不明じゃ。
小さな石祠が3つ 身を寄せ合って並んどる © ill-health(ruephas) 2021 |
ドーム状に積まれた岩の中に3つの石祠がある。
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傍らの表示を見るとこれらはそれぞれ、
・大峰大神(山の神)
・秋葉大神(火防守護・火難除け)
・白山大神(家内安全・縁結びの神)
ということらしい。
一番左(大山くん?)と真ん中の祠は 右側の柱が折れてしもうとる… © ill-health(ruephas) 2021 |
この表示の順番通りだと、一番左の祠が大峰大神(山の神)ということになるが、これだけでは「大峰大神=大山祇命」という等式が証明できん。
帰宅後、蜘蛛の巣でちょっと調べてみたんじゃが、この点について突っ込んだ記載のあるサイトは皆無じゃった。
神様名が書かれた表示を作ったのは「田畑崇敬者」であり、田畑とはこの辺の地名じゃ。
もしかしたら地元民に聞けばわかるかもしれんが、この規模の祠じゃと大昔からの自然信仰かもしれず、元々神様の名前が明確に割り当てられておらん可能性もある(太古から神様として祀られていた石とかに対して、後付で有名所の神様を割り当てることはまああることじゃ)。
ならばそれで良し。
ワシとしては勝手に「大峰神社の御祭神・山の神=大山祇命」と解釈し、それで良しとしよう。
まあ一応、地元にある図書館で何か情報が無いかは確認してみよう。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。