2024年10月20日日曜日

やぎさんが好き!(71) 石舞台古墳駐車場横

こう毎週毎週昼呑みばっかりしてたんじゃ人生爛れてしまう。
いやすまん、もう爛れとるがこれ以上の爛れは感心せん。
そう思い立ったワシは明日香村の入谷というところに行ってみようと思いたち、まっ黄っ黄のスイスポくんに乗って出かけた。


入谷は「にゅうだに」と読む。
ここの集落にはどうもやぎさんがおるらしいとの情報を得ておって、店舗や動物園系のとこにいるやぎさんとは異なり、集落住まいのやぎさんの場合直接触れ合える可能性が高い。
しかし結果から言うと、やぎさんには出会えなんだ。
現地の人にやぎさん事情を伺うと、以前は結構おったが最近では減ってしまって今では1匹しかおらんとの返事じゃった。
その1匹を求めて集落をちょっと探してみたが、他府県ナンバーの派手な色をしたクルマで来た初老があちこちキョロキョロしながら集落を歩くさまはいかにも怪しいわけで、通報されかねんと思って深入り出来なんだ。
ただし、この入谷という集落にある奥明日香天空展望台(奈良県高市郡明日香村入谷:大仁保神社境内:駐車場は手前にあり7〜8台は駐車可:駐車場からは500mほどちょっとした坂道を登って行きます)からの眺めは素晴らしい。
無料の双眼鏡も設置されてって、それを使えばなんと大阪は天王寺にあるあべのハルカスを望むことが出来る。
観光要素はそれしかないが、行く価値ありじゃと思う。

しかしワシとてやぎさん業界の超末席を汚しておる初老。
転んでもタダでは立ち上がらぬ。
てか、転ぶことを予測して予め立ち上がっておった。
実は入谷を訪れる前に立ち寄っておいたのは、あの有名な石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村島庄254:0744-54-4577:¥300:9:00〜17:00:駐車場あり)じゃ。
ここに関しては、やぎさんが公園内の除草作業を請け負っておるという複数の情報を得ておったので、公園内をくまなく探せば出会える可能性が高いと踏んだからじゃ。
奈良県道15号線と同155号線が出会う石舞台前交差点のすぐ東に無料駐車場があり、ワシはそこにスイスポくんを停めて、さて腰を据えてやぎさんを探すかと思い歩き始めようとしたら、いきなりワシのやぎさんセンサーが激しく反応した。
この強さは至近距離に違いない。
おう!と思いその方向を見やると駐車場のすぐ脇に柵に囲われた広場があり、中に3匹のやぎさんがおる。
やあ、おったなあと嬉しい気持ちになって駐車場から10歩ほどのところにあるやぎさん広場に歩み寄った。
いずれも小型で、1匹は白、2匹は白黒まだらのやぎさんじゃ。

柵の中にいても除草してます、キリッ!
という感じで写真に収まるやぎさん
© ill-health(ruephas) 2024

みな大人しいやぎさんで地面に生えた草をちまちま食べとったが、ワシが「ほれ、やぎさん達や」と声を掛けると2匹のやぎさんが警戒する様子もなくワシの方に近づいてきた。
1匹は広場中央にあるやぎさん台の上に寝そべり、その半眼で世の中の様子をイネムリしながらも慎重に観察しとるようじゃった。

黙念とへたり込むやぎさんと
それを静かにただ見守るだけの二宮金次郎さん
© ill-health(ruephas) 2024

やぎさんとは不思議なもので、広場にはいくらでも草が生えとるのに、引きちぎった草の葉っぱを差し出すといくらでも食べる。

角は大丈夫じゃろうかと若干心配
© ill-health(ruephas) 2024

そこらに生えとる細長い雑草をちぎっては食わせ、ちぎっては食わせとると横を通りがかった犬さんを連れた散歩家族が興味深そうにワシの所作を眺めとる。
小さな女の子がこっちをじっと見とる。
やぎさんへの草やりに関心があるように見える。
そこでワシは引きちぎった草を女の子に渡し、どうもここのやぎさんは頭突いたり噛んだりすることはないからこの草をあげてみるかいと言って草を渡すと、素直に受け取ってくれたがまだ怖いようでなかなかやぎさんに近寄ってくれん。
こりゃいかんなあと思い、ほれこれこのように差し出せば勝手に食ってくれるんじゃよと手本を見せたその瞬間、散歩の犬さんが何かに反応してばっと動きワンと鳴いた。
そうしたらその鳴き声にビビったか驚いたかした2匹のやぎさんがどっちもやにわに躍り上がり、ガツンと頭突きあった。
まあその頭突きあいは軽いものですぐに収まったが、女の子はそれを見て弱く首を振り結局草をあげることができなんだ。
残念じゃ。
しかし君。
全国に子供さんは沢山おるが、如何に弱いとは言えやぎさんの頭突きあいをみた子供さんはごく少数じゃろう。
このような珍しい光景を見られたのは幸せじゃ。
これを糧にしてこれからを生きていくがよいじゃろう。
ということを思いながら、彼らが去ったあとも草をあげ続けるワシなのであった。

やぎさん広場の全景
© ill-health(ruephas) 2024

あと、せっかくなので奥明日香天空展望台からの風景も何枚か載せとこう。

展望台はかなりな急坂の上なのに
サイクルラックがひっそりと…
ここまで足をつけずに来れるチャリ乗りは変態認定
© ill-health(ruephas) 2024


この手の景勝地によくある案内
右端に「アベノハルカス」とある
しかし正式には「あべのハルカス」ですよ~
しかしこっからホントに見えるのかねえ?
© ill-health(ruephas) 2024

© ill-health(ruephas) 2024

盆地っぷりがなんとなくわかる
© ill-health(ruephas) 2024

無料双眼鏡を通しての眺め
あ、見えるぞあべのハルカス
見えない人は今こそ心眼力を発揮しなされ
© ill-health(ruephas) 2024

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。