ワシはEddy MerckxのEMX-3(「メルくん」と呼んどる)というだいぶ古いロードバイクを持っとって、しかし全くガチではない根性レスな自転車乗りじゃから暑いとき寒いときなどは決して乗らないし、3%以上の坂道には絶対に近寄らないようにしとる。
春や秋のような気候がいい頃合いになると、見た目はフツ~な一般人のような服を着て(つまりあの例のピッチピチなサイパンやジャージを着ることなく)平地をだら~っと走るのが好きじゃ。
何故一般人を装うのかなど言うまでもない。
疲れたり坂を登るときなど、気軽に下車して歩くためじゃ。
ガチな格好だとそうは行かないのは自明の理というもんじゃ。
型落ちで安く買ったSidiの靴も一応持っとるがめんどくさいし、自転車降りて散歩ができないのでスニーカーを履いて走る。
乗り初めのころは100kmくらいは何とか走れたけど、加齢に伴い膝がやられてきたため今ではせいぜい上限が80kmくらいのもんで、普段だと30~50kmくらいを目安に走っておる。
で最近、最初に買って自転車に付けとったFORZAのサドルがあまり乗りもしないのにボロンボロンになってきた。
交換前 まあまだ使えそうだけどねえ しかし流石にねえこれは © ill-health(ruephas) 2024 |
そのため、四国の丸亀で自転車屋の店長だか副店長だか店長代理だかをやっとる子供に先日窮状を訴えたところ、中古だけど今と同じFORZAのサドルをタダで送ってきてくれた。
有難い話じゃ。
交換後 サドル、本音を言えばママチャリのやつがケツには優しいのではないかい © ill-health(ruephas) 2024 |
しかしまだまだ暑いころじゃったので交換しただけで乗りもせずにそのまま放置しとった。
しばらくすると件の店長だか副店長だか店長代理から「中古のカンパのホイールあるけど俺別にいらないからあげる」との連絡が飛び込んだ。
「はあ何だぁ?カンパだぁ?タダだとぉ?すみませんええっとマジでしょうか?」
「うん。いらんし」
「勿論貰い受ける」
店長だか副店長だか店長代理だかは、最近主流になっとるディスクブレーキの自転車を使っとるのでキャリパーブレーキ(ホイールを直接ぐいと挟み込むやつ)にしか対応できないこのホイールはいらんということじゃろう。
カンパというのはCampagnolo(カンパニョーロ)というイタリアの自転車コンポメーカーの略称で、品質は折り紙付きじゃがその分非常に極めてとてつもなくどえらく高価であることで名高い。
従って多くの者たちは貯金を叩いて購入し、購入後は決して自転車に装着することなく床の間に飾り、朝昼晩と手を合わせるというのが通常じゃ。
カンパのコンポを普段遣いできるのは、フェラーリを小遣いで買える階層に限られるじゃろう。
そのCampagnoloのZONDAという中古ホイールをタダで貰い受けたわけじゃ。
ホイール交換ということはホイールについとるスプロケットと呼ばれる富士山みたいな形をした歯車も交換せねばならんし、今使っとるRacing3からZONDAに変えることで幅が23から25に少し太くなるのでブレーキシューの位置調整もせねばならん。
富士山付け替えについては幸いにも以前交換用の工具(やっすいやつじゃよ)を買ってあったのでそれでできるし、ブレーキシューの調整も手持ちの六角レンチセットを使い、しかしブレーキはクルマも同じじゃがある意味命に関わるので店長だか副店長だか店長代理の遠隔指導を受けながらまあできた。
2024年9月14日 作業中 メンテスタンド持ってこなかったのでこのスタイル 今度買わなければ… © ill-health(ruephas) 2024 |
交換完了 © ill-health(ruephas) 2024 |
ホイールの交換後もまだまだ暑い日が続いとったんでヘタレなワシは走ることはなかったが、ちょっと涼しくなった9月23日にサドルやホイールの取り付け具合の確認のためにちょっと走ってみたわけじゃ。
走り始めて5m(5kmじゃないぞ。50mでさえもない)、サドルがずるずると後ろ側にズレた。
むう…
締め付けの強さが足りないようじゃ。
ワシは初心者でかつビビりなもんじゃから、自転車各部のネジを強い力で締めるとそこの部分が破損してしまうのではないかと常に恐れとるので今回も弱めに締めたらしい。
特にメルくんはワシにとって身分不相応なことに高価なフルカーボンフレームじゃ。
カーボンは軽くて強靭じゃが、局部的に強い力が加わると破損しやすいという特性を持っとるので、浜松にいた頃は可能な限りミソノイというショップでメンテをしてもらっていたくらいじゃ。
しかし今回はフレームではなくシートポスト(サドルを取り付けるパイプ)とサドルの話であり、どっちもアルミじゃから多少強く締めすぎても破損することはないし、万が一破損したとて比較的安価に交換できる(とは言っても両方交換したら万札が飛んでいくが…)。
新品じゃなくとも中古品がたくさん出まわっとるし。
ワシは自転車から降り立って、パーツボトルから六角レンチ(専門家的にはアーレンキーっていうんですかね)を取り出してサドルを正しいと思われる位置に勘で戻し、ネジをこれまた勘で増し締めした。
その結果、サドルのぐらつきはなくなり、その日はチェック目的だったので走行距離を10kmほどに抑えて帰宅した。
しかし、自転車には今後も乗り続けないとならん。
メルくんに乗って平地をダラダラ走るのは楽しい。
しかし前回走った10kmというのはワシのことは置いといて普通の自転車乗りからすると数歩歩く程度の距離であって、出来れば週末には散歩の代わりに30〜50kmくらいは走りたい(これとて普通の自転車乗りなら町内散歩程度)。
その距離を安全に走るには素人なりに最低限の整備をしてメルくんを健全な状態にしておきたい。
走行中にサドルがズレたり外れたり、ハンドルが緩んだりしたらそれこそ命に関わる。
先だっても名古屋でロードバイクの前輪が外れて転倒か 65歳の男性が死亡[1]なる事故も発生しとる。
自転車各所のネジの締め付け具合は大事じゃ。
一方でさっきも書いたが、締めすぎてフレームや部品が壊れるのもこれまた嫌じゃ。
となると、感覚ではなくきちんとした正しい強さで各所のネジを管理したい。
そのためにどうすればよいかははっきりしていて、きっちり締まってかつパーツやフレームの破損が起きない力、つまり正しい力でネジを締める道具が必要ということになる。
さてどうするかというと、そういった工具を買えばいいわけじゃ。
2024年10月6日6時44分 大和郡山西九条の佐保川 この日はSIDIを履いて走ってみた 車体も膝も問題なさそうじゃった © ill-health(ruephas) 2024 |
[1]
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本文をコピペしときます。
27日、名古屋市南区で65歳の男性が自転車で転倒し死亡する事故がありました。事故があったのは名古屋市南区にある大江川緑地の遊歩道で、26日午後10時ごろ、前輪が外れた自転車の近くに男性が頭から血を流して倒れているのを、通行人が見つけ通報しました。男性は意識不明の重体で病院に運ばれましたがおよそ2時間後、収容先の病院で死亡しました。警察によりますと男性の近くに倒れていた自転車は、車輪が着脱しやすい構造のスポーツ用のロードバイクで、警察はこの自転車の前輪が何らかの原因で走行中に外れ、転倒したのではないかとみて調べています。2024年、愛知県内では27日現在で、あわせて100人が交通事故でなくなっています。9/28(土) 19:07 配信Copyright © 2024 テレビ愛知
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。