2013年9月8日日曜日

甲州市勝沼ぶどうの丘 天空の湯+宿泊施設(1)

ここの施設は名称の書き方が難しいのですが、甲州市勝沼ぶどうの丘(山梨県甲州市勝沼町菱山5093:0553-44-2111)というのは様々な施設の総称のようで、ここで書くのはそのうち天空の湯(¥600:8:00〜22:00)と宿泊施設のことです。
公式WebSiteでも「宿泊施設」「ホテル」等と一般名詞的に書かれていて、なんかもう少しシャレオツな固有名前をつければいいのにと思います。
まあそれはおいといて、と。
ここには2009年位に一度行っていたんですが、少し前に再訪しました。
はっきり言って此処ぶどうの丘における温泉面のウリは…


天空の湯ではなく、宿泊施設内の「ユニットバス」です。
これは冗談ではないよ。
現地に着いたのはチェックイン時間前だったので、まず受付で¥1100のタートヴァン(ワイン試飲用の金属製の器)を購入し、地下ワインカーブに降り、ワインを試飲したおしました。
このタートヴァンは、試飲用器兼地下ワインカーブ入場券です。
こずるい人は「なんだ、一度買ってしまえば何回もフリーパスか」と思うかもしれないし私もそう思ったけど、ある工夫によりそういった不正入場飲酒は出来ないようになってますんで念のため(笑)。
で、白の辛口及び赤のフルボディはもれなく全て試飲し(お里が知れるとはこのことか)少しいい気分になってチェックイン。
一人なので気が楽だ。
部屋に入りまず向かったのがバスタブ。
前回来訪時はビジネスホテルによくありがちな所謂ユニットバスで、浴槽上部にオーバーフロー防止用の排水口がありましたが、今回は部屋のタイプが異なり、トイレとバスが独立していてバスタブ上部に排水口はない。
お、いいぞ、掛け流しごっこが出来ると思いながら「温泉 高温注意」と書かれたプラスティックの札がぶら下がった蛇口をひねりすぐに外に出ました。
蛇口は全開ではなくちょろちょろという感じにしておきます。
で、備え付けのタオルを手に天空の湯に向かいました。

玄関に入り、銭湯で云うならば番台さんに相当するオッサンにルームキーを見せれば、宿泊者は無料で天空の湯に入れます。
シャワーでかかり湯をしてからまず外湯に行きました。
外湯は眺望が頗る良く、盆地や扇状地等の地学的生成過程を考察しながら(考察ってのは嘘だけど、そういった地形がはっきりと見えて面白い)、ゆったりとした入浴を楽しめましたが、お湯自体はそんなに言うほどのこともなく、普通でした。
次に内湯に入ります。
浴槽横の壁面にはここ天空の湯の効能が結構長々と書いてあり、それを読みながら温泉に浸かってました。
内外とも結構しっかりとした塩素の臭いが感じられるのが残念でしたが、しかしまあこんなもんでしょ、って感じであまり気になる事もありません。
内湯のシャワーなど設備面でややへたりがありましたが、充分許容範囲です。
うるさく喚いたり、浴槽で泳ぐガキや入浴常識を知らない低能な大人もいなくて落ち着いた雰囲気ですが、でもまあ云えばそんなに感動するほどのお湯でもなく、素晴らしい眺望を除けば、はっきり行って県外の人がわざわざ万難を排して出かけるほどの温泉では無いと思いますね。 

で、客室に戻るとまたもや浴室に行きます。
ガラスのドアを開けると、うわー!3年前と同じだ。
浴室内には可成り強い硫黄臭が充満しててこれはもう期待充分。
バスタブには9割方お湯が入った状態であり、蛇口をひねってお湯を止めました。

要するに前回来訪時、
  • 天空の湯のお湯はなんか普通っぽい
  • 一方宿泊施設内客室の温泉は非常にいい硫黄泉だけど、ものすごく熱い
ということを学んでいたため、今回は客室に入ったらまずバスタブにお湯を溜めて時間をかけて出来るだけぬるくしておこうという行動に出たわけです。
前回はあまりの熱さに已む無く水道水をうめて入ったため、せっかくの温泉が薄まってしまい、慚愧の目の幅涙を流したものでした。
時間を置けばある程度はぬるくなるでしょうし、「ちょろちょろ」というのも、温泉を出来るだけ空冷させるための手段であります。
で、もしかしてもう適温かなという淡い期待を胸にお湯に手を入れてみましたが、残念なことにまだまだかなり熱い状態でした。
ここのお湯、ホントに熱いんですよ。
恐らく源泉を加熱してると思うんだけど、燃料費高騰の折でもあり、もう少し温度を下げてくれりゃあお互いハッピーになれるのにと思うんですがなあ。

ううむ仕方がない。
少しベッドにひっくり返って昼寝ならぬ夕寝を貪り、そのあとお食事処に行って安ワインなどを飲みながら鶏モツ等を食し、充分に時間をかけてから客室に戻りました。
相変わらず浴室内は硫黄の香りで一杯。
で、お湯に手を入れると、おおこれは素晴らしい、何とか入れる温度まで下がっているではないですか。
シャツを脱ぎズボン(死語?)を脱ぎ靴下を脱ぎパンツ(ズボンを意味するパンツに非ず。ズボンはさっき脱いだ)を脱ぎ、要するに素っ裸になって早速バスタブへ。
そーっと足をお湯に差し入れます。

ううう゛…
あづい。
あづいけど何とか入れる程度。
ゆっくりゆっくり時間をかけて全身を温泉に浸します。
ゆっくりゆっくりお湯が溢れ、ザーッと流れ出します。
肩までつかり、深呼吸すると肺の中は気持ちのいい硫黄の香りが充満します。
足やおしりを触ると、前回よりは弱く感じられたのもの、ぬるつる感も確かにあります。
いやあ、相変わらずいい温泉です。

うーん、きもちいいなあ。

前回の時は、温泉に入っててふと横を見ると便器が目に入り、風情も何もあったもんじゃなかったですけど、今回はまごうかたなき浴室。
ですんで気分的にも非常によろしい。
熱さにこらえつつ充分によい温泉を楽しんでから一旦浴室を後にし、先ほど売店で購入したワインを少し飲んで再度入浴し、思い切って浴槽の栓を抜いてしまいます。
そして再度お湯をためなおして、いっぱいになったところでそのまま就寝。

翌朝、充分にぬるくなりすぎたお湯に、蛇口から新鮮な源泉をドバドバ注ぎ込ませながら「源泉掛け流しごっこ」を楽しんだのは云うに及ばないのであった、ははは。

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