例えばこのブログにポストした記事には、あとで検索しやすいようにラベル(タグ)を付けていますが、その中でも源泉掛け流しというのを使っています。
が、これは全く個人的あるいは主観的なもの。
「掛け流し」と書いた場合、行った先にも寄りますが大抵は、浴槽に流れ込んでいる温泉の量と浴槽の縁からオーバーフローしているそれが同等であれば「まあ掛け流しかな」と考えてそのラベルを貼る事が多いかな。
要するに、結構いい加減な感じで判断している訳です。
状況や気分によってその判定が異なっている気もします。
「源泉」に至っては、すまん、白状しますが全く根拠なしです。
何か温泉っぽい香りとか色がするな、と思ったら「源泉」と書くというその程度のいい加減さ。
施設名などに「温泉」を標榜しているものの、浴槽に満たされたお湯が全く以てMTMMであり「ここってマジで温泉かぁ。泉源は水道局じゃねえのかぁ?」と疑問に感じた時は温泉分析表を見て、そこに何か温泉っぽいことが書いてあればそれで「源泉」と判じてきました。
以前にも書きましたけど、このブログは学術的なものでは全くないのでそういった厳密な用語の定義はどうでもいいとは思うのだけれど、やっぱり何となく気になるというか、或いは少なくとも、自分の世界の中では基準を明確にしておいた方がいいかなと思うので、このブログにポストした記事に貼るべきラベルをどうすべきかを明確にするために少し考えてみようと思います。
まず書いておきたいのは、
温泉に行って浴室に入ったとき、浴槽の縁からお湯があふれている状態(掛け流し)を見ると心が踊るという精神状態になりますが、なんでだろうね?という事であります。
理屈面で言えば、お湯の汚れ、つまりまあ直接的に書きますけど体から剥がれた垢とか毛髪とか、更に言えば陰毛とかっていうのはお湯の上面に浮かぶ事が多いと思いますので、掛け流しの状態であればそれらが効率的に除去されるのでお湯がきれいだろうという事があるかな。
それと、これはそれこそ浴槽の構造に関して無知なのでホントかどうかは解んないけど、そういう感じでお湯が縁から流れ出ているという事は、多分温泉を循環をさせていないと思うので、泉源から浴槽まで温泉を直行させているのではないか、つまり常に新鮮な温泉が浴槽に供給されているのではないかという感覚というか期待もあります。
その昔は循環式の浴槽なんて当然なかったと思われるので、掛け流し(に見える)状態の温泉ってのは昔ながらの温泉ではないかという気持ちもあるな。
私はそういった理由で、浴槽の縁からお湯があふれている状態を見ると心が踊るのかな、と思います。
理由はともあれ、やっぱりオレは世間並みにかつ単純に「掛け流し」のような状態が好きなんだよね。
「もしオレが温泉経営者だったら、加熱したり塩素消毒するのが必要なら、もったいないからそもそも最初っから循環にしておくだろう。従って、掛け流しというのは源泉しかあり得ない」という非常に薄い根拠に寄る思い込みですけどね。
じゃあ、そもそも「掛け流し」「源泉」って正味な話、何だろね。
世間的には正確な定義があるんだろうけど、「掛け流し」と「源泉」という要素についてそれぞれ自分の中での基準をはっきりさせてみようと思います。
まず「掛け流し」。
- 温泉法や鉱泉分析法指針に適合する温泉であることが大前提
- 湯船の湯面より上に湯口があって、そこから温泉が注ぎ込まれている
- 注ぎ込まれている量と同等の温泉が浴槽の縁から溢れ出ている
- 溢れ出た温泉は1ヶ所に集められる事なく浴室の床を流れて、洗い場のお湯とともに排水されている
- 浴槽内の湯面より下に、温泉が出たり入ったりするような構造が見当たらない
2.と3.ですが、浴槽に張られたお湯の上面を経由せず、動力を用いて浴槽内の湯面より下に設置したパイプ(っていうのかな、解るでしょ)でお湯を供給したり、あるいは排水させて循環させる事なく捨ててしまっている可能性もありますが、わたし的には特に排水に関しては上面からの「掛け流し」の方が清潔感が高く風情があると思うので、この方式は「掛け流し」から除外します。
4.の条件が解りにくいかもなんですが、どういう事かというと、浴槽から溢れ出たお湯を、浴槽のすぐ脇というかすぐ周辺にある溝のような所で受けて、洗い場で体を洗ったときに出た汚れたお湯と混じらないよう1ヶ所に集めている状態って、明らかにお湯の再利用を目的にしてますよね。
また時々ですけど、ここに書いた条件に当てはまる「掛け流し」もしてるけど、それと同時に衛生面の理由かなにかで循環も併用していると思われる温泉があります。
その場合は「半掛け流し」というラベルを使おうと思います。
次は「源泉」。
少し考えてみたけど、これは難しい。
物凄〜く厳密に言うと、本当に狭義の「源泉」っていうのは、泉源(温泉が湧出しているその場所のこと)での、一切何も加工されていない(加温とか加水とか塩素混入とかされていない)湧き出た状態のままの温泉という事になるんでしょうけどね。
これは非常にはっきりした定義で誰もが認めるモノだと思うから問題ないです。
しかしまあそんなもんに入れる機会は死ぬまでに1回あるかないかでしょうけどね(ただし、倉真赤石温泉の屋上露天風呂はそれに非常に近い)。
問題は「どこまで加工が許されるか」です。
例えば加水。
温度調節目的とかで加水している温泉を「源泉(を使っている)」と判定してよいかどうか。
例えば塩素消毒。
聞くところによれば、法律だか条例だかで温泉を含む公衆浴場のお湯には無条件で塩素殺菌を義務づけているケースがあるらしいんですが、これはどうか。
例えば加温。
温泉法によれば、温泉源から採取されるときの温度が25℃以上あれば、例えそれが真水であっても温泉を名乗れる事になってますし、温泉法に規定する成分が含まれていれば、それが例え0℃であったとしても、やはり温泉を名乗れます。
でも常識的に考えて、私みたいにぬる〜いお湯が好みだと言う変人を含めて、そんな低温の温泉(矛盾した表現だな)に加熱なしで入ろうという人は多くはないはずなので、普通加温が必要です。
ということで、いろいろうじうじ考えましたが今のところの結論として、全くの個人的キメツケにより、このブログで今後「源泉」ラベルを貼る基準は次の通りとしようかな。
- 温泉法や鉱泉分析法指針に適合する温泉であることが大前提
- 本当になーんにも手を加えず、泉源からそのまんま浴槽に温泉を引っ張り込んでいるもの
- 加温しているもの(この場合は「源泉」の他「加温」ラベルも貼る)
- 最低限の塩素消毒をしているもの(この場合は「源泉」の他「塩素消毒」ラベルも貼る)
- 条例等の規定により塩素消毒をしているもの(この場合は「源泉」の他「塩素消毒」ラベルも貼る)
従って例えば、入浴剤を添加しているものは当然として、源泉保全や温度調節目的で加水している場合も除外とします。
ただ、その判定材料が温泉での掲示だけってのが辛いとこですけどね。
3.の加温ですが、これは泉質(温泉成分)そのものをいじっている訳ではないのでいいかなと思う。
ただ、加温によって温泉成分が飛んじゃったりする可能性はあるけど、そもそもそれが例え非常に成分濃厚なリッチな温泉であっても、冷たくて入れないんじゃあそれは既に温泉ではないでしょ。
まあ炭酸泉なんかだと加温により炭酸が飛んでタダのお湯って事にもなりかねんけど。
4.についてですが、「最低限」ってのに主観性が入り込むためちょっと難しいんですが、「気にならない程度」であればOKかなと思います。
5.のように条例に従って嫌々ながら入れている所もあるようですし。
しかしですね、あまりに塩素臭が強烈なものは事業者の温泉の使い方が下手という警告の意味をこめて、源泉対象からは外します。
はっきり名前は出さないけど、愛知県のちょっと奥にあって療養泉を標榜する「○○○い温泉」がそれにあたりますかねえ。
ありゃあ強烈だったな。
あまりにひどくてそこの温泉の事はブログでは書いてません。
実は、源泉に関して「加水」をどうするか、相当に悩みました。
加水する目的は殆どの場合、温度調節か源泉保全のどちらかで、どっちもやむを得ない理由だと思います。
だから最初は、加水については「源泉」ラベルを貼ると同時に、そのかわり「加水」とか「○○のため加水」とか「加水○○%」とかいう感じのラベルも貼る事にしようかなと考えました。
しかし加水しているということは、その理由を問わず源泉の質を人為的に落としてしまっている訳だし、その割合にもよりますよね。
例えば源泉9:水1くらいだったら「まあいいか」と思うけど、それが逆だったら「ええ加減にせんかい、ボケ!」ってなるでしょ?
半々だったら「そりゃないでしょ」と思う人もいれば「まあいいんじゃない」と思う人もいるかもしれない。
要するに、割合の線引きがとても難しいのと、そもそも加水割合を掲示している温泉なんて今まで見た事がない。
なので、非常に残念ながら加水している温泉は「源泉」から外し、「加水」のタグを貼るだけにします。
温度調節のための加水についてですけど、以前テレビで「加水しないで温度を下げている」温泉を見かけました。
どこの温泉か覚えてないんですけど、相当熱い源泉をそのまま、あれはなんて表現すればいいんだろう、要するに竹箒のようなものを横に並べたものの上から注ぎ、空気に触れさせる事で適温まで落として浴槽に供給するという方法でした。
要するに、工夫次第で加水しないで温度調整する事は可能な訳だし、実際それを実践して温泉客に喜んでもらっている温泉施設が実存する以上、加水温泉を源泉から外すのは今のところ仕方ないかなと思ったりしました。
で、今後は最初に書いた「掛け流し」と今書いた「源泉」の条件を同時に満たすものを「源泉掛け流し」としましょう。
ああ、これで気持ちがすっきりした。
ん。
大事な事を書き忘れてました。
わたしこの文章で、
「掛け流しはよくて、循環はだめだ」
「温泉がよくて、水道水や井戸水は(銭湯)けしからん」
「塩素消毒してる温泉はこれを認めない」
「加水してる温泉は詐欺だ」
なんていうトンでもない事を言いたいんじゃないですよ。
上に書いた「掛け流しに見えるが実は循環」という技は素晴らしいと思うし(スー銭ですが、富士市鷹岡にある鷹の湯がそんな感じです)、限られた温泉を有効に長期間使うためには加水は全く有効な方式と思う。
枯渇したら元も子もない訳ですし。
水道水がだめだと思うのなら、銭湯好きになったりはしません。
塩素殺菌していない温泉に浸かってレジオネラで死ぬのはまっぴらだし。
私は温泉とか銭湯の泉質とか掛け流しだとかそうじゃないとかってものは確かに気にはなるけど、それよりも、温泉や銭湯が持っている雰囲気とか風情とか、そこに集まる人たちの姿を見るのが一番好きなんですね。
このポストの目的は、あくまで書いたポストに貼り付けるラベルの基準をはっきりさせて、ごくごく少数の読者が客観的に判断しやすいようにする事が目的ですからね。
それだけです。
ただ、例えば加水とか入浴剤添加とかしている事を表示せず、如何にも「うちは源泉掛け流しでえす」という姿勢で商売してるとこがたまにあるけど、そのようなケチ臭い施設については、蟷螂の斧程度の力しかないとは思うけど、ここのブログに書いてやります。
社会的な影響力は全くないけどね(涙)。
最後に。
この文章はポストした記事に貼るべきラベルの基準を自分なりに明確にする目的で書きました。
ですので、本文中で使用する用語はこの基準とは異なることがあると思います。
例えば「浴槽の縁から温泉がどばどば掛け流しになってて私は驚喜しました」という表現を本文中ではしていても、それは本当にここで書いたような「掛け流し」かも知れないし、単に一見「掛け流し」に見えるだけの循環方式なのかもしれないということです。
従ってその記事にはもしかしたら「掛け流し」のラベルを貼っていないかも。
その辺は是非ご容赦くださいませ。
ただ、その判定材料が温泉での掲示だけってのが辛いとこですけどね。
3.の加温ですが、これは泉質(温泉成分)そのものをいじっている訳ではないのでいいかなと思う。
ただ、加温によって温泉成分が飛んじゃったりする可能性はあるけど、そもそもそれが例え非常に成分濃厚なリッチな温泉であっても、冷たくて入れないんじゃあそれは既に温泉ではないでしょ。
まあ炭酸泉なんかだと加温により炭酸が飛んでタダのお湯って事にもなりかねんけど。
4.についてですが、「最低限」ってのに主観性が入り込むためちょっと難しいんですが、「気にならない程度」であればOKかなと思います。
5.のように条例に従って嫌々ながら入れている所もあるようですし。
しかしですね、あまりに塩素臭が強烈なものは事業者の温泉の使い方が下手という警告の意味をこめて、源泉対象からは外します。
はっきり名前は出さないけど、愛知県のちょっと奥にあって療養泉を標榜する「○○○い温泉」がそれにあたりますかねえ。
ありゃあ強烈だったな。
あまりにひどくてそこの温泉の事はブログでは書いてません。
実は、源泉に関して「加水」をどうするか、相当に悩みました。
加水する目的は殆どの場合、温度調節か源泉保全のどちらかで、どっちもやむを得ない理由だと思います。
だから最初は、加水については「源泉」ラベルを貼ると同時に、そのかわり「加水」とか「○○のため加水」とか「加水○○%」とかいう感じのラベルも貼る事にしようかなと考えました。
しかし加水しているということは、その理由を問わず源泉の質を人為的に落としてしまっている訳だし、その割合にもよりますよね。
例えば源泉9:水1くらいだったら「まあいいか」と思うけど、それが逆だったら「ええ加減にせんかい、ボケ!」ってなるでしょ?
半々だったら「そりゃないでしょ」と思う人もいれば「まあいいんじゃない」と思う人もいるかもしれない。
要するに、割合の線引きがとても難しいのと、そもそも加水割合を掲示している温泉なんて今まで見た事がない。
なので、非常に残念ながら加水している温泉は「源泉」から外し、「加水」のタグを貼るだけにします。
温度調節のための加水についてですけど、以前テレビで「加水しないで温度を下げている」温泉を見かけました。
どこの温泉か覚えてないんですけど、相当熱い源泉をそのまま、あれはなんて表現すればいいんだろう、要するに竹箒のようなものを横に並べたものの上から注ぎ、空気に触れさせる事で適温まで落として浴槽に供給するという方法でした。
要するに、工夫次第で加水しないで温度調整する事は可能な訳だし、実際それを実践して温泉客に喜んでもらっている温泉施設が実存する以上、加水温泉を源泉から外すのは今のところ仕方ないかなと思ったりしました。
で、今後は最初に書いた「掛け流し」と今書いた「源泉」の条件を同時に満たすものを「源泉掛け流し」としましょう。
ああ、これで気持ちがすっきりした。
ん。
大事な事を書き忘れてました。
わたしこの文章で、
「掛け流しはよくて、循環はだめだ」
「温泉がよくて、水道水や井戸水は(銭湯)けしからん」
「塩素消毒してる温泉はこれを認めない」
「加水してる温泉は詐欺だ」
なんていうトンでもない事を言いたいんじゃないですよ。
上に書いた「掛け流しに見えるが実は循環」という技は素晴らしいと思うし(スー銭ですが、富士市鷹岡にある鷹の湯がそんな感じです)、限られた温泉を有効に長期間使うためには加水は全く有効な方式と思う。
枯渇したら元も子もない訳ですし。
水道水がだめだと思うのなら、銭湯好きになったりはしません。
塩素殺菌していない温泉に浸かってレジオネラで死ぬのはまっぴらだし。
私は温泉とか銭湯の泉質とか掛け流しだとかそうじゃないとかってものは確かに気にはなるけど、それよりも、温泉や銭湯が持っている雰囲気とか風情とか、そこに集まる人たちの姿を見るのが一番好きなんですね。
このポストの目的は、あくまで書いたポストに貼り付けるラベルの基準をはっきりさせて、ごくごく少数の読者が客観的に判断しやすいようにする事が目的ですからね。
それだけです。
ただ、例えば加水とか入浴剤添加とかしている事を表示せず、如何にも「うちは源泉掛け流しでえす」という姿勢で商売してるとこがたまにあるけど、そのようなケチ臭い施設については、蟷螂の斧程度の力しかないとは思うけど、ここのブログに書いてやります。
社会的な影響力は全くないけどね(涙)。
最後に。
この文章はポストした記事に貼るべきラベルの基準を自分なりに明確にする目的で書きました。
ですので、本文中で使用する用語はこの基準とは異なることがあると思います。
例えば「浴槽の縁から温泉がどばどば掛け流しになってて私は驚喜しました」という表現を本文中ではしていても、それは本当にここで書いたような「掛け流し」かも知れないし、単に一見「掛け流し」に見えるだけの循環方式なのかもしれないということです。
従ってその記事にはもしかしたら「掛け流し」のラベルを貼っていないかも。
その辺は是非ご容赦くださいませ。
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。